Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

新国立劇場「くるみ割り人形」2023.12-2024.01全主役キャスト&全主要脇役キャスト批評(No.2792)

2024-01-07 12:14:01 | 批評
今回、主役 クララ と 王子 6キャストだけでなく、事前発表主要脇役 https://www.nntt.jac.go.jp/ballet-dance/news/detail/77_026663.htmlも全役観た上で批評することにした。最も多い脇役は「ロシアの踊り」男性の5キャスト。しかも初日開幕直前に「ロシアの踊り」男性が1部交替があり、スケジュール作成には難儀した(泣
 主役でも(初主役クララ=廣川みくりを除き)3回踊るのに、脇役で2回踊るだけが2名いる。小野寺雄=ロシアの踊り、池田理沙子=ルイーズ&蝶々 である><

  1. 12/23 13:00
  2. 12/23 18:00
  3. 12/24 13:00
  4. 12/28
  5. 12/29 13:00
  6. 12/29 18:00
  7. 12/31
  8. 1/2
  9. 1/6 13:00
  10. 1/6 18:00

を観た。全主役 & 全主要脇役 網羅した。https://www.nntt.jac.go.jp/ballet-dance/news/detail/77_026663.html にて、確認して欲しい。

ツートップ=小野絢子&米沢唯 の公演は1公演だけ観るが、廣川みくり初主演公演までの 池田理沙子・木村優里・柴山紗帆主演公演 は全て観る


  私高本以外いないだろうなwww


主役を育て 主役候補 を育てつつある 吉田都芸術監督


  イーグリング版「くるみ割り人形」は2017年初演で、以来毎年年末に連続演奏されている 新国立劇場バレエレパートリー中「最人気演目」である。前の 牧阿佐美版 は2年に1度で、それでも満席に全くならず、握手会と言うダンサーを消耗させる悪習慣をしても上演回数が増えなかった。その程度の人気だったのである。今や、クリスマスまでの公演は全席完売と言う人気である。クリスマス過ぎでも「SA席完売」は当たり前、「時代が変わった」のである。


  大原前芸術監督時代と吉田都芸術監督のイーグリング版「くるみ割り人形」の違いは何か? ズバリ

主役を増やし、その水準を向上させ、群舞「森の精霊の踊り」&「花のワルツ」を美しく仕上げた


に尽きる。2幕の「お菓子の踊り」に関しては、「アラビアの踊り」などは、木村優里&本島が踊っていた時代の方が見応えあり、なのだが、観客は増えなかった(泣
 今回は直塚が踊る、と言うのでその日を購入したのだが、ケガで交替となった。次回に期待しよう。

 「主役増加」具体的には、現プリンシパル 柴山&速水 を2021年末から投入し、5キャストに増加 & 廣川みくりを2024年始に投入である。2020年末「くるみ割り人形」時には、柴山も速水も「くるみ割り人形」主役を踊っていないだけでなく、「ソリスト」であった、マジで。廣川に至っては「アーティスト」であった><
  この3名は「吉田都芸術監督が見出した才能」である。現在「日本男性バレエダンサー人気ナンバーワン=速水」である。新国立劇場バレエフェイスブックで確認して欲しい。先輩の 福岡雄大 を抜いたのである。僅か2年4ヶ月で!
  他には、2022年プリンシパル昇格の木村優里、白鳥の湖主役起用の 吉田朱里 も「吉田都芸術監督の発掘」。素晴らしい!!!

「ダンサーの潜在能力を見極める目」を吉田都芸術監督は有している


これに尽きる。


 吉田都芸術監督の手腕は凄い。イーグリング版「くるみ割り人形」を 8 → 17 公演にする力。これは前までの芸術監督が持ち合わせていない。さすがである。
 ・・・で今回「くるみ割り人形」である。

1/2池田奥村組が圧倒的感動!


  前回「ドン・キホーテ」観て期待していなかった「池田理沙子組」が10/23昼で、池田が「カーテンコールの出方を忘れるほどの拍手&ブラヴォー」を始めて受け(子供のクララたちが出る前に、前に出てしまった)、その次の公演であった。さらに良かったのである。
  う~ん、池田過去最高の踊りだった、と思われ。1階最前列のスタンディングオベーションは、私高本観た限りでは最高人数であった。

ツートップに匹敵する 池田理沙子


  これは推測出来なかった。前回「ドン・キホーテ」悪かったからなあ、池田理沙子。1月2日公演のスタンディングオベーションは、私高本が観た限りでは今回「くるみ割り人形」で最高でした。12/23 を超える名演でした。「アラジン」前回は主役でしたが、次回にも主役起用か? 注目しています。

カーテンコール回数が1回多かったのは、12/29米沢組、1/6小野組、1/2池田組だけ




廣川みくり 万全のデビュー


  良かったです。初主役とは思えない。「ラ・バヤデール」ニキヤ 期待しています。


12/24昼までの 主要脇役については、新国立劇場「くるみ割り人形」2023.12.23昼&夜&24昼公演批評(No.2790) - Piano Music Japanをご覧下さい。12/28以降に観た印象深い主要脇役を記す。

  1. 雪の結晶ソロ → 金城帆香 + 花形悠月
  2. ロシアの踊り → 木下嘉人 +小野寺悠(+ 上中佑樹)



オーケストラ(東フィル)メンバーチェンジについて。
12/28 から2軍メンバーに交替。GP どころか、オーケストラ練習も無かった様子で、金管がボコボコだったw
翌29日から徐々に良くなったモノの1/6は、結構外していた。前シーズン(2022.12 - 2023.01)も正月は2軍メンバーだったので、東フィルはTV生放送の「東急ジルベスターコンサート」「NHKニューイヤーオペラ」に1軍メンバーを充てている様子。1軍メンバーを聴く、に拘る人はクリスマスまでに行きましょう。
12型で、左から 2ndVn,1stVn,Vc,Va で 2ndVn 左に Cb。


児童合唱の配置について
今回から、児童合唱の配置が変わった。前回までは、オーケストラピット左手奥の舞台下に潜り込んでの演奏だったが、

2階L1列1-3番にソプラノ、2階R1列1-3番にアルト配置、雪の結晶群舞1番手4名がステージに出てから並ぶ


合唱の声が左右に広がり、圧倒的にこちらが良い。4階だと「下から聴こえる」ので、効果は薄いが、それでも「広がり」は素晴らしかった。1幕終了時にスポットライトも浴び、気持ち良さそうだった


見切り席の「見切り具合」詳報
1/6が「昼が 3-L1-3」「夜が 4-L1-1」だった。バレエを昼夜観ることは多いが、「階が違うが同じ位置座席」は初。

3-L1-3

  1. クララの家の玄関に至る昇り階段は見えない → 幕切れ前の ドロッセルマイヤー は見えない
  2. ソロの踊りはほぼ見える

尚、反対側 3-R1-3 は「クララ寝室」が見えないのでお勧めしない。私高本が2017年最初に観た座席で、何が進行していたのか、さっぱり解らなかったwww
  当時の批評がこれ。2017年11月6日のブログ記事一覧-Piano Music Japan


4-L1-1

  1. クララの家の玄関前は8割見えない → 幕切れは最後の最後だけ子供が見えるだけ
  2. 2幕の「お菓子の城の扉」が全く見えない → ネズミ王様やくるみ割り人形のシーンが見えない
  3. 幕切れの気球船は下が1秒くらい見えるだけなので、子供が何に手を振っているかは不明

C席とZ席の差は確実にありましたwww
  音は 4-L1-1 もとても良いのですが。好みの問題です。私高本は好きです、4-L1-1。イーグリング版「くるみ割り人形」初回の人は止めましょうw
コメント
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