Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

ヤマハ C3X,C2X,C3TD,C1X,C1TD,GB1K 詳述(No.2595)

2022-10-10 22:22:55 | グランドピアノの買い方・選び方
本日より、サード・ラインを有する 日本ピアノ3大ブランド について詳述する。まず初回は ヤマハ。

「ヤマハ C1 新発売」google検索掛けると1つだけ有益な情報あり。ヤマハ | C1(2007年発売) - グランドピアノ - 概要
何の変哲もない告知であり、

ヤマハの上昇ポイント・凋落ポイント - Piano Music Japan

日本のピアノ第1号製作は切りの良い2000年である。山葉寅楠が製作。それ以来ヤマハが製作したグランドピアノの型番の一覧がこれhttps://download.yamaha.com/files/tcm%3A39...

goo blog

 

当Piano Music Japan ヤマハの回でも取り上げていない。G1 → C1 に型番替えただけだからである。だが、この2007年以降、「Cシリーズ」は「C3以上 と C2以下は別機種」が外から見ただけでは判別出来なくなった。(これこそヤマハの狙い!)

コンサートグランドピアノ『CFX』の遺伝子を受け継ぐ「歌うピアノ」 ヤマハ グランドピアノ CXシリーズ ヤマハ株式会社 CXシリーズの発売は大々的。


<引用>
『CFX』同様の響板製作技術を採用した響板(C3X以上)と、より響きを充実させるため支柱の設計を変更(C3X以上)し、表現力を追求するため、ミュージックワイヤーやハンマーも新たに変更しました。
<引用完>


上級の C3X 以上「だけ」改良なのである。
C2X と C1X は単純値上げである。


<再引用>
「C Traditionalシリーズ」では、家庭での練習用や学校用のピアノとして人気のある2つのサイズのピアノ『C1TD』『C3TD』を用意しました。従来の「Cシリーズ」ならではの重厚なデザイン、優れたタッチ感、伝統的な美しい音色や和声感を継承することに注力し、効率的な設計を行うことでお求めやすい価格を実現しました。
<引用完>


これも「誤解を生じさせる」が正しい記述。【優れたタッチ感】は「旧C3以上のタッチ感ではない」「旧C2&C1のタッチ感 = 1954年G2アクション」である。寸法を小さくする or 廉く作る 以外は新アクション開発なぞ、高い費用を掛けてはしない。「1988年G1新発売」時、G2アクションを転用したことは間違いない。
【効率的な設計】は、今は消去してしまった ヤマハHP 
<引用>
 【グランドピアノ】CXシリーズとC Traditionalシリーズとの違いは何ですか?
- ヤマハ「ミュージックワイヤー、ハンマー、響板形成手法、支柱設計」を廉くし
<引用完>
と明言である。この中で最も重要と私高本が思うのは「響板形成手法」。

ヤマハ C Traditoinalシリーズは積層響板


響板は「音への影響」「価格への影響」が最大のパーツ。『レンナーハンマー ヤマハ』回に記述した通りである。ミュージックワイヤー、支柱設計 は C3X よりは廉い、なのだろう。わざわざ新設計するとは思えないので、旧Cシリーズ流用(=G2流用)だろう。ハンマーは簡単に安物が手に入るので、安くした可能性もある。GB1Kハンマーも存在するし。


  1. C3X → 240万円(186cm)C3X以上響板 C3X以上アクション C3X以上ハンマー  ファースト・ライン?
  2. C3TD → 205万円(186cm)積層響板 旧G2アクション 旧G2クラス以下ハンマー セカンド・ライン?
  3. C2X → 200万円(173cm)旧G2クラス響板 旧G2アクション 旧G2クラスハンマー
  4. C1X → 185万円(161cm)旧G2クラス響板 旧G2アクション 旧G2クラスハンマー
  5. C1TD → 150万円(161cm)積層響板 旧G2アクション 旧G2クラス以下ハンマー セカンド・ライン?
  6. GB1K → 120万円(151cm)積層響板 アンダーフェルト無しハンマー サード・ライン=インドネシア製造

島村楽器に拠ると、ヤマハの売り上げ No.1=C3X, No.2=C1X だから、多くの方はこのクラスに最も興味がああるだろう。ヤマハ自身が「TDシリーズ」をC3&C1だけ発売しているので、2機種が売れ筋。(C2Xも売れているならC2TDも売るハズ)多くの人は、

  1. C2X より C1X がコストパフォーマンス含めて「購入する」なので、響板の質&アクション&ハンマーが同じで 12cmの奥行きの深さに差が少ない、と感じるようだ。
  2. 寸法が同じで同じアクションの C1X と C1TD は、35万円高くても、1層スプルース響板のC1Xが購入される
  3. 寸法だけが同じで響板&アクション&ハンマーが全く異なる C3X と C3TD は、35万円高くても 上級の C3X が購入される

ヤマハ の積層響板機種は人気無い。
だが、GB1Kは発注しても「待ち」が出ている状況。インドネシア工場の製造力不足なのだろうか?(C1TD&C3TDは即購入可)
コメント
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