前号に引き続きを。
を前号では述べた。ではこの曲はどんな形式で作曲されているのだろうか?
ずばり書いたのが冒頭である。
である。
「ソナタ形式」として不規則なポイントは全て「第2主題」にある。
これは「古典派の常識」が蔓延していた「1827年のウィーン」の人たちは、すっかりシューベルトの策略に嵌められてしまった。出版社 = ハスリンガー までもが。
展開部の無いソナタ形式 = D899/1
D899/1 ≠ 変奏曲
を前号では述べた。ではこの曲はどんな形式で作曲されているのだろうか?
ずばり書いたのが冒頭である。
- 呈示部第1主題 : 1~41小節(ハ短調)
- 呈示部第2主題 : 42~82小節(変イ長調)
- 呈示部コデッタ : 83~87小節(ハ短調)
- 再現部第1主題 : 88~124小節(ハ短調)
- 再現部第2主題 : 125~160小節(ト短調 → 終結のみト長調)
- コーダ : 161~204小節(ハ短調 → ハ長調)
である。
「ソナタ形式」として不規則なポイントは全て「第2主題」にある。
- 呈示部で「並行調 = 変ホ長調」を取らず、「3度下の長調 = 変イ長調」
- 再現部で「主調 または 同主長調」を取らず、「5度上の短調 = ト短調」
これは「古典派の常識」が蔓延していた「1827年のウィーン」の人たちは、すっかりシューベルトの策略に嵌められてしまった。出版社 = ハスリンガー までもが。