ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

ランニングシアターダッシュ最終公演@伊丹アイホール

2005-11-26 01:44:56 | 演劇レビュー
キーワードにも登録していたランニングシアターダッシュがついに解散する事に。2日続けて最終公演を見に行ってきました。

12月25日:西部劇風野球活劇「GLORY DAYS 2005」
卒業を間近に控え、自分たちのホームグラウンドを必死で守ろうとする少年達の物語。ウェストに住む卒業間近のジョー、サリー、ベンの三人はいつもの自分たちのグランドで野球をする。そこへイーストの鼻持ちならない連中がやってきて「このグランドは今日からイーストが使う」と強引にグランドを奪おうとする。謎の男のはからいで試合で決着付ける事になったが相手は年上で金持ちチーム、こっちは草野球でメンバーもいない。しかし、自分たちの戻ってくる場所を守るため、勇気をふりしぼり無法地帯ダウンタウンに住むキムに応援を求める。メンバーは集まったがとても野球ができる状態ではない。それでも諦めずに試合に臨む。

11月26日:青春高校野球演劇「風のピンチヒッター~再試合~」
弱小、三高野球部は廃部寸前、そこに剛腕の転校生が来るという噂。タイミングを同じくして転校してきたミナミ(下手っぴでも情熱は有る)は剛腕転校生と間違われてそれでも入部。一方、ホントの転校生キタカゼはバッターにデッドボールを与え、野球を断念していたが、ミナミの情熱に打たれ部に入る。なんとか、部を復活させたが、夏の大会初戦は甲子園常連の星上学園だった。一気に諦めモードの部員達だがイサムは「一点、星上から一点取ろう、勝てなくても甲子園常連の星上からの一点なら価値がある」と鼓舞する。かくして、一点を取るための試合が始まるが、一点どころか。。。

って、あらすじまで書いてもーた(いえ、いいんですけど、そんなつもりでもなかったので)。風のピンチヒッターは再演です。GLORY DAYSも厳密には改作だけどだいぶ変えての新作との事。両方野球ものという事でダッシュの真骨頂やね。相変わらず細かい設定とか気になる事はあるけど、そんな事はどうでもいいんです(なら書くなよ・・・)もう素直に感動。なにか大切なものにむけてがむしゃらに頑張れる、絶対に無理と思えても、でも、必死になれる、そこで掴んだものは何ものにも代え難い財産。そんな何かのために一生懸命になれる自分を忘れない。 そんなメッセージとともにランニングシアターダッシュの最終戦終わってしまいましたね。
いつまでもあるわけではない。なのに、いつまででもあるような気がして。こんなに好きだった劇団がなくなって、ちょっと切ない気がします。

でも、10年間いつも感動的なお芝居をありがとうございました。