今だから方丈記 2 中野「講談社」
「すらすら読める方丈記」は作家の中野孝次、1925年(大正14年)- 2004年(平成16年)が、平成15年(2003)1月に書いた解説本。中野は方丈記を読み、鴨長明の考え方に完全に賛同し、自己投影する。文庫は平成24年(2012)年10月刊行、平成29年(2017)年3月で第9刷。底本は簗瀬「角川ソフィア」。
6つの節と37の細節に分ける。目次で、それぞれ、はじめのセンテンスを入れ、表題をつける。
細節の原文にはすべてルビがふられ、これがうれしい。下部には現代語訳を掲載。細節ごとに解説が入る。それも文章の解説だけではなく、自分の思いが語られる。「清貧の思想」でブレイクした中野節炸裂だ。
巻末には京都を主にした関係地図、庵の想像図も掲載されている。
中野の主観、人生観、思いを前面に出す。心地よい。市古岩波と同じ日平成30年4月2日に購入した。市古岩波の原文に徹した学者の作風と異なり、自我をストレートに出した中野講談社は人生読本ともいえよう。
「すらすら読める方丈記」は作家の中野孝次、1925年(大正14年)- 2004年(平成16年)が、平成15年(2003)1月に書いた解説本。中野は方丈記を読み、鴨長明の考え方に完全に賛同し、自己投影する。文庫は平成24年(2012)年10月刊行、平成29年(2017)年3月で第9刷。底本は簗瀬「角川ソフィア」。
6つの節と37の細節に分ける。目次で、それぞれ、はじめのセンテンスを入れ、表題をつける。
細節の原文にはすべてルビがふられ、これがうれしい。下部には現代語訳を掲載。細節ごとに解説が入る。それも文章の解説だけではなく、自分の思いが語られる。「清貧の思想」でブレイクした中野節炸裂だ。
巻末には京都を主にした関係地図、庵の想像図も掲載されている。
中野の主観、人生観、思いを前面に出す。心地よい。市古岩波と同じ日平成30年4月2日に購入した。市古岩波の原文に徹した学者の作風と異なり、自我をストレートに出した中野講談社は人生読本ともいえよう。