パンダ イン・マイ・ライフ

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音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

哲学な日々

2017-01-29 | book
野矢茂樹は、1954年生まれの東大教授。専門は哲学。2015年10月発刊の「哲学な日々-考えさせない時代に抗して」を読んだ。

哲学というと、ソクラテスなどのギリシャ哲学、カント、ヘーゲルといった教科書で学んだ名前だけの暗記ものとしての単語しかない。ましてや、その著書に触れたいとも、その能力もないと、触れる気持ちも機会もない。

そんないわゆる哲学とは一線を画し、哲学とは、考える力を養うこだとという。2部構成で、一部は「哲学者のいる風景」は、新聞に掲載された50回もの短編集。急ぐことではなく、とどまることの重要性、座禅のすばらしさ、散歩の重要性、考えることの大切さなど、とても小難しい先人の思想の紹介ではない。第2部は「哲学も、哲学じゃないことも」は、いろいろな雑誌に掲載された小編集。

これまでに触れたことのない、考えることの楽しさ、尽きることのない思考など、焦らず歩むことを教えてくれる。

肩ひじ張らない文章が、発刊の12月には3刷の理由か。
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