パンダ イン・マイ・ライフ

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ビートルズのすべて 11 解散への足踏み(5)

2012-09-23 | ビートルズ
66年、バイクによる事故により隠遁生活を送っていたボブ・ディラン67年、復帰作として発表した「ジョン・ウェズリー・ハーディング」はシンプルなロックスタイルによるもので、以後、ボブディランはカントリーミュージックをはじめ、アメリカのルーツ音楽への回帰への姿勢を明らかにします。

ここで、ボブディランの曲、ジョージがゲットバックセッションで取り上げた、「アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ - I Threw It All Away」をお聞きください。

激しいシャウトといいますか、60年代半ば、フォークから、フォークロックへと転向したボブディランは、ワイルドな叫び声を上げていたわけですが、今お聞きのようになめらかな歌声で、しかもカントリーミュージックへ傾倒していったわけです。サイケデリックロックやブルースロックが全盛を極めようとしていた時代にあって、もうこれはもう非常に異色的な出来事で、当時は話題になりました。

さて、ビートルズにとってボブディランとともに大きな刺激、という以上に大きな影響を受けたのが、ザ・バンドの存在だったようです。
ザ・バンドはボブディランのバックバンドを勤めた後、デビューしたものです。ザ・バンドは世の風潮、当時の多くのロックバンドが価値観を断ち切り、反戦や反体制運動に関わり、支援することが多かったのに対し、反抗に対する反抗の姿勢を明確に打ち出していました。それは伝統に根ざした音楽に敬意を払い、それを継承し、現代化すること。また、世代間の断絶に関して、親と子、家族、親族の絆の重要さを訴えていたことなどです。
では、ここで、ザ・バンドの「ザ・ウエイト」をお聞きください。

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