パンダ イン・マイ・ライフ

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音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

音楽との出会い 「タペストリー」 キャロル・キング

2010-01-03 | music/pops
新聞には、それぞれ楽しみな欄がある。たとえば、朝日新聞の土曜日の生活欄に、落合恵子さんの「積極的その日暮らし」がある。10月24日の「同世代」で、旅先のコーヒー店で流れるキャロル・キングの「君の友達」が紹介されていた。

この曲を含んだ「タペストリー(つづれおり)」を入手した。発売されたのは、1971年2月だ。いわゆるロックの名盤。もう40年前のアルバム。あの世代の不安定感、充実感を今、思う。

あの頃、ビートルズとシカゴに熱中し、朝も夜もアルバムに針を落としていた。限られた小遣とニューソースの中で、キャロルキングは範疇外であった。

キャロル・キングは、1942年アメリカ生まれの女性のロックシンガーソングライター。今年で68歳になる。16歳で歌手デビュー。1960年代前半に初めの夫ジェリー・ゴフィンとコンビで数々のヒットを生み出し、2人の子どもにも恵まれた。
たとえば、今、スマップのソフトバンクの携帯CMで流れている「ロコモーション」も、1962年の彼女の作曲(作詞はゴフィン)。アメリカのハードロックグループ「グランド・ファンク」がカバーし、1974年の全米№1ヒット。彼らの最大のヒットとなった。
その後、仕事はかげりを見せ、1970年にシンガーソングライターとして復活し、ファーストアルバムを発表。この「つづれおり」はキング30歳の時のセカンドアルバムとなる。

キングはジェリーと68年に離婚しているので、この「タペストリー」は、まさに新しい旅立ちのシーンの一枚である。

ポップス、バラード、ブルースありの万華鏡のような一枚。ストレートな詞と素敵な曲が、タペストリー(つづれ織)のように紡がれる。
アルバムの表紙は、ジーンズ姿のキングが、窓際でタペストリーを織りながら微笑む。前でたたずむ猫。

全編をキングの曲が彩る。
12曲のうち、ジェリーとの共作が3曲。2曲が作曲。キングはピアノを弾き語り、ギターやベース、ドラム、キーボード、フルート・サックス、コーラスなど、強力なバックアップ陣がキャロルを支える。
「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー」は60年に、「ナチュラル・ウーマン」は67年に提供したセルフカバー。
コメント
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