ぶらぶら人生

心の呟き

新春詠より(朝日新聞)

2008-01-05 | 小さな記録簿
 初心とはいつでも帰れる貌をして傍らにありてすでに帰れず  馬場あき子
 
 一歩よりはじまる百歩去年今年  稲畑汀子

 朝日歌壇・朝日俳壇の選者八名の、短歌各二首、俳句各三句が、お正月の新聞(文化欄)に載っていた。<そうだなあ>と、肯きつつ読んだ歌と俳句をメモしておく。
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新年の季語「御降(おさがり)」

2008-01-05 | 小さな記録簿

 稿を改めて書くほどのことではなくても、時折、メモしておきたいことがある。その際、そこらの紙やメモ帳に書き記す習慣はあるのだが、やがてどこに書いたか記憶が曖昧になったりして、肝心なときに役立たないことが多い。
 そこで、「小さな記録簿」と称するカテゴリーを設けることにした。
 ここを開けば、新たにメモした記事が見つかるように!

 私のお正月休みは、だらしなく長く続いている。
 書きたい材料はたまっているのだが、心を引き締めて、パソコンの画面に向かうことができないままに。
 2日と4日は、特別な日であったために、その翌日は気分の高揚がおさまらぬままに、かえって時間を空費した。

 今朝、見るともなく見ていたNHK番組『俳句王国』で、初めての季語に接し、歳時記を調べた。忘れないうちに書き止めておこうと思う。
 『御降(おさがり)』テレビ画面では「お降り(おさがり)」となっており、広辞苑を引くと「御下がり」とあり、表記はまちまちである。
 今日、参加者の句として紹介されたのは、
  お降りの雀こぼしてあがりけり
 というのであった。
 「お降り」の意味が不明では、句の鑑賞のしようがない。
 すぐ傍の電子辞書(広辞苑)で調べ、新年の季語だと知った。例句として、
  まんべんなく御下がり受ける小家哉 小林一茶
 が出ていた。俳句を嗜む人にとっては、ごく常識的な季語なのだろう。

 歳時記には、次のような説明が載っている。
 <主として元日に降る雨であるが、雪もふくむ。三ガ日の間にも用い、めでたい新年に天から降ってくるので、心のはなやぎもふくめて「御降」という。……>と。

  御降りの雪にならぬも面白き      正岡子規
  お降りといへる言葉も美しく       高野素十
  お降りのすぐ止むことのめでたさよ  稲畑汀子

 そういえば、今年は雪交じりの「御降(お降り・おさがり)」であった。

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