ぶらぶら人生

心の呟き

久しぶりの散歩 (土田海岸)

2008-01-14 | 散歩道
 8時を過ぎていたが、意を決して散歩に出かけた。
 二か月ぶりではないだろうか。

 このところ、よく眠れない。不眠の解消に役立てば、との思いから…。
 誘眠剤を飲めば、たわいなく眠れるのだが、なるべくなら自力で休みたい。
 しかも、安らかな深い眠りを、という思いがある。

 昨夜はN響アワーの時間、若手の、下野竜也の指揮で、リヒャルト・シュトラウスの曲などを聞いた後、ベッドに入った。
 一昨日、アマゾンから届いた山折哲雄の「日本人のゆく浄土」を携えて。
 早速、読み始めた。
 <一章 仏と出会う>を読み進んでも、一向に眠気がこない。朝まででも、読み続けられそうな気配である。
 そんな無謀なことをして、後に応えるのが怖い。
 12時半になったところで、やはり無理だと、薬に頼った。
 こんな日が、もう幾日も続いている。
 健康的に、決していい状態ではない、という気がし続けている。

 せめて、身体を動かしてみよう、そう決心しての散歩であった。
 途中から、朝日を浴びて歩くことにもなった。快眠のリズムが取り戻せるだろうか?
 そう寒くもなく、帰途には汗ばむくらいになった。

 高島の灯台もよく見え、沖の方には波があるらしく、お伊勢島が白波を立てていた。(写真)
 誰に会うこともなく、ひとり歩き、ひとり自然と語らい、ひとりものを思いながら、歩いてきた。

 この結果が、今晩どう出るか?
 安眠できると、嬉しいのだが……。 
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1月14日(月)の新聞より (写真 山口の楠大樹)

2008-01-14 | 身辺雑記

 ※ 1面
 救急中核病院 2年で174減
    本社全国調査 福岡 最多の26減
     急患拒否の背景に
     医師半減の病院も
    2面 時時刻刻
 救急過疎広がる
     輪番病院 次々に撤退
       救命センター廃止も
         医師不足・収入減で縮小

 ☆ このニュース、老境にある身には、心細い話である。国の医療費抑制政策が背景にあるらしい。お先真っ暗、一体どうなってゆくのやら?!

   3面 社説
 成人の日に 「KY」といわれてもいい
 <……
 社会に出れば、学校で渡されたような教科書がいつもあるとは限らない。あらかじめレールが敷かれているわけでもない。そもそも正答が一つではない世の中にこぎ出していくことになる。自分なりの判断が、どうしても必要になってくる。
 それだけに、若者に広がる「KY」(空気を読めない)という言葉が気がかりだ。…
その風潮に無批判であることの怖さが述べられている。)
 ……
 考えをめぐらすなかで、他人の意見に耳を傾けてもいい。でも、発言をただうのみにするのではなく、「自分はどう思うか」と一歩立ち止まって考える。そんなくせを、まずはつけたい。
 (……(筆者自身)長いこと大人をやっているが、自分で考え抜くことがどれほどあったか。と自省している)
 (最後に、谷川俊太郎の「成人の日に」と題した詩の一節を若い人のために紹介している。)
 でき上がったどんな権威にもしばられず/流れ動く多数の意見にまど
 わされず/とらわれぬ子どもの魂で/いまあるものを組み直しつくりか
 える/それこそがおとなの始まり/永遠に終わらないおとなへの出発点


 ☆ 暮れの31日以来、朝日新聞紙上で、「KY」という言葉に接すること、3回目。
 今や、若者言葉の域を超えて、広く遣われているようだ。
 この社説に述べられたことは、成人に限らず、大人も自戒しなければならないことだと思う。

 ※ 20面 朝日歌壇
 <ステンレスの便器冷たし獄房の霜降る朝の白き吐息よ 
                           (アメリカ)郷 隼人> 

                                     馬場あき子選
 <「齢をとるというは悲しいことです」と母の便りに認めてあり
                           (アメリカ)郷 隼人>
 
                                     永田和弘選
 ☆ このところ、涙腺が緩みがちな私は、上記の二首を読みながらも涙ぐんでいた。二首とも、同じ作者の獄中歌である。この人の歌は、幾度か目にしてきた。が、詳しいことは知らなかった。そこで、ネットを開けて、調べてみた。
 すでに、「隼人」という歌文集もあると知った。
 鹿児島県出身の人で、若くして渡米。1984年、殺人事件で収監され、終身犯として米国の刑務所に服役中だという。1996年、朝日歌壇に初入選して以来、投稿が続いていると分かった。
 <囚人のひとり飛び降り自殺せし夜に「Free as a Bird」ビートルズは唄う>(初入選の歌)
 <一瞬に人を殺めし罪の手とうた詠むペンを持つ手は同じ>
 <老い母が独力で書きし封筒の歪んだ英字感極まりぬ>
 <吾が娘二十五歳になりし日の獄の教会に額づき祈る>
 
などの歌に出会うことができた。
 母あり、妻娘もある人のようだ。どうした理由で人を殺め、自らの運命を狂わしてしまったのだろうか。そこまでは分からない。罪の人とはいいながら、その胸中が吐露する叫びの歌を読むと、つらくなってくる。
 獄中で歌を詠み続け、「遺愛集」を残して刑に処された島秋人を思い出した。
 (島秋人については、かつてのブログに、多くの歌を引用して、詳述した。)

 (添付写真は、山口の公園にある楠の大樹である。ゆさゆさと葉を揺らめかせいた。あまりにも大きいので、思わず足を止めた。真冬の候でも、沢山の葉を茂らせ、小鳥の囀りを宿していた。何鳥だろう? と、耳を澄ましたが、よく分からなかった。ふもとの立て札に、楠の葉は、揉むといい香がすると記してあった。そこで、大樹の近くに生えた小木の葉を取り、嗅いでみた。その香は私の指で、当分の間、匂い続けていた。9日撮影)                                   

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「ポリプ」 「青たん」 (写真 ザビエルの塔と美術館)

2008-01-14 | 小さな記録簿
 赤旗の日曜版(1月13日)が今朝届いていた。
 それを読んでいて、出会った言葉。その一。
 「ポプリ」
 <香りのよい花や葉を乾燥させたもの>は知っているけれど、それを「ポプリ」と呼ぶことを知らなかった。
 広辞苑にも出ていた。フランス語で pot-pourri と綴るらしい。

 作家・ポプリ研究家<熊井明子>の特集の中で出会った言葉である。
 熊井明子も、その夫、熊井啓という人も知らなかった。
 映画監督・熊井啓は、「帝銀事件・死刑囚」でデビュー。「謀殺・下山事件」「海と毒薬」「日本の黒い夏 冤罪」(2001年、ベルリン国際映画祭で特別功労賞受賞)など、<社会派>の監督として有名らしい。

 その二。
 「青緂」(あおたん)
 
今朝、<日曜クイズ>で遊んだ。
 <横の鍵>として、「白と青を交互に配した染め色や織り色」と記され、それに該当する語句を入れるようになっていた。
 実は、それを「青緂」ということも知らなかった。
 前後から、「あおた…」までは分かったので、電子辞書で、後の一字を捜し、「青緂」を見つけた。
 説明としては分かったが、<あゝ、あれのこと>といった具合に、実物は浮かんでこない。
 知らないことばかり!

 (添付写真は、先日、山口のパークロードからザビエルの塔と美術館を撮ったもの。撮影した1月9日は、快晴で春さながらの暖かさだったが、14日の今日も、その日に劣らず好天である。旅にでも出かけたくなるような…。あまりに青い、今日の空を見ていると、なんだか空しいような気分になってしまう。)
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