ただ今、夕方の五時半近く。
今、初めてパソコンを開き、ブログを開けた。
病人ともいえないのに、まるで病人のような一日を過ごした。
朝の食事や洗濯を済ませた後、姿勢によっては右坐骨にかなりの痛みを感じた。これはダメだな、と思い、ATさんに電話した。
お天気がよければ、唐音の水仙を一緒の見に行く予定になっていたのだ。
家の中や廊下を歩く程度は問題ないのだが、立ったり座ったりの動作には、日頃にない不自由さと痛みを感じるのだった。
唐音の<水仙の里>へ下りるには、かなりの急坂を上り下りしなくてはいけない。どうせ出かけるなら、もっと体調のいい日にと考え、今日出かけるのは取りやめにしていただいた。
原因は一昨日にあった。
台所の床に落ちたゴミを拾おうとして、身を屈めた。そのとき、腰に痛みが走った。即座にバンテリンを塗っておいた。
昨日は、右の坐骨の辺りに多少の違和感を感じてはいたが、大したことはなかった。町に出て本屋により、注文しておいた<広辞苑 第六版>を受け取り、友人の車で運んでもらったりした。
帰宅後も、友人との語らいを楽しでいる間、悪化の気配は感じなかった。
しかし、夜になって、別の友達から電話があり、椅子に座ったまま、不自然な姿勢で話し込んだのがいけなかったのかもしれない。
入浴後には、完全に悪化しそうな気配が感じられたので、薬箱のなかにあった、使い残しの<はり薬>を、痛みの箇所にはって休んだのだった。
そして今朝、椅子に座る姿勢が難儀なので、とにかく今日は、ベッドで安静にしていようと、ついに終日、怠惰な一日を過ごした。
ひとりの友人には、そのことをメールで知らせておいた。
そして、立ち上がらなくてもいいように、携帯も、子機も枕元に置いて。
昼前、初めて聞く出版社から、平山郁夫の絵画の見本を送りたい、との電話がかかった。買う意志のないことを伝えたが、それでもかまわないから見てくれという。
見本を見れば、気が変わって求めたくなるかもしれない、そんな人を当てにした商法であろうか。
その後、今朝メールを送った友人から、病状を案じて返信が届いた。後で電話すると記されて。
今晩はご飯を炊かなくては、と思いながら、障子が翳り始めたことに気づいた。
そこへ、友人から電話があった。
時間を尋ねると、四時半とのことだ。
仰向けになったままで、友人と話した後、やっと起き出した。
炊飯器をオンにした後、せめて怠惰な一日について、あらまし書いておこうと、パソコンの前に座った。
横臥の時間に読んだのは、玄侑宋久の『御開帳綺譚』のみ。<綺譚>の語が示すとおり、世にも珍しく面白い小説であった。21年ぶりの御開帳にあたり、その準備段階から当日に至るまでの話だが、そこに登場する人物たちの生き方に心を奪われてしまった。玄侑氏の筆力で、登場する市井の人たちが、人間を考えさせる生きた存在として描かれている。
今、初めてパソコンを開き、ブログを開けた。
病人ともいえないのに、まるで病人のような一日を過ごした。
朝の食事や洗濯を済ませた後、姿勢によっては右坐骨にかなりの痛みを感じた。これはダメだな、と思い、ATさんに電話した。
お天気がよければ、唐音の水仙を一緒の見に行く予定になっていたのだ。
家の中や廊下を歩く程度は問題ないのだが、立ったり座ったりの動作には、日頃にない不自由さと痛みを感じるのだった。
唐音の<水仙の里>へ下りるには、かなりの急坂を上り下りしなくてはいけない。どうせ出かけるなら、もっと体調のいい日にと考え、今日出かけるのは取りやめにしていただいた。
原因は一昨日にあった。
台所の床に落ちたゴミを拾おうとして、身を屈めた。そのとき、腰に痛みが走った。即座にバンテリンを塗っておいた。
昨日は、右の坐骨の辺りに多少の違和感を感じてはいたが、大したことはなかった。町に出て本屋により、注文しておいた<広辞苑 第六版>を受け取り、友人の車で運んでもらったりした。
帰宅後も、友人との語らいを楽しでいる間、悪化の気配は感じなかった。
しかし、夜になって、別の友達から電話があり、椅子に座ったまま、不自然な姿勢で話し込んだのがいけなかったのかもしれない。
入浴後には、完全に悪化しそうな気配が感じられたので、薬箱のなかにあった、使い残しの<はり薬>を、痛みの箇所にはって休んだのだった。
そして今朝、椅子に座る姿勢が難儀なので、とにかく今日は、ベッドで安静にしていようと、ついに終日、怠惰な一日を過ごした。
ひとりの友人には、そのことをメールで知らせておいた。
そして、立ち上がらなくてもいいように、携帯も、子機も枕元に置いて。
昼前、初めて聞く出版社から、平山郁夫の絵画の見本を送りたい、との電話がかかった。買う意志のないことを伝えたが、それでもかまわないから見てくれという。
見本を見れば、気が変わって求めたくなるかもしれない、そんな人を当てにした商法であろうか。
その後、今朝メールを送った友人から、病状を案じて返信が届いた。後で電話すると記されて。
今晩はご飯を炊かなくては、と思いながら、障子が翳り始めたことに気づいた。
そこへ、友人から電話があった。
時間を尋ねると、四時半とのことだ。
仰向けになったままで、友人と話した後、やっと起き出した。
炊飯器をオンにした後、せめて怠惰な一日について、あらまし書いておこうと、パソコンの前に座った。
横臥の時間に読んだのは、玄侑宋久の『御開帳綺譚』のみ。<綺譚>の語が示すとおり、世にも珍しく面白い小説であった。21年ぶりの御開帳にあたり、その準備段階から当日に至るまでの話だが、そこに登場する人物たちの生き方に心を奪われてしまった。玄侑氏の筆力で、登場する市井の人たちが、人間を考えさせる生きた存在として描かれている。