稿を改めて書くほどのことではなくても、時折、メモしておきたいことがある。その際、そこらの紙やメモ帳に書き記す習慣はあるのだが、やがてどこに書いたか記憶が曖昧になったりして、肝心なときに役立たないことが多い。
そこで、「小さな記録簿」と称するカテゴリーを設けることにした。
ここを開けば、新たにメモした記事が見つかるように!
私のお正月休みは、だらしなく長く続いている。
書きたい材料はたまっているのだが、心を引き締めて、パソコンの画面に向かうことができないままに。
2日と4日は、特別な日であったために、その翌日は気分の高揚がおさまらぬままに、かえって時間を空費した。
今朝、見るともなく見ていたNHK番組『俳句王国』で、初めての季語に接し、歳時記を調べた。忘れないうちに書き止めておこうと思う。
『御降(おさがり)』(テレビ画面では「お降り(おさがり)」となっており、広辞苑を引くと「御下がり」とあり、表記はまちまちである。
今日、参加者の句として紹介されたのは、
お降りの雀こぼしてあがりけり
というのであった。
「お降り」の意味が不明では、句の鑑賞のしようがない。
すぐ傍の電子辞書(広辞苑)で調べ、新年の季語だと知った。例句として、
まんべんなく御下がり受ける小家哉 小林一茶
が出ていた。俳句を嗜む人にとっては、ごく常識的な季語なのだろう。
歳時記には、次のような説明が載っている。
<主として元日に降る雨であるが、雪もふくむ。三ガ日の間にも用い、めでたい新年に天から降ってくるので、心のはなやぎもふくめて「御降」という。……>と。
御降りの雪にならぬも面白き 正岡子規
お降りといへる言葉も美しく 高野素十
お降りのすぐ止むことのめでたさよ 稲畑汀子
そういえば、今年は雪交じりの「御降(お降り・おさがり)」であった。
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