ミツガシワ科イワイチョウ属の花。亜高山から高山の湿地に生える多年草。葉がイチョウに似ているのでこの名があるのだろう。葉はやや厚めの感じで、濃い緑色をしており、その葉と白い花のコントラストがすばらしかった。それまで見たことはなかったが、一目見た瞬間に、あっこれはイワイチョウだ!と解ったほどだ。8月13日、室堂で撮影。
ゴマノハグサ科シオガマギク属の花。図鑑を見ても白花のトモエシオガマは載っていないのだが、葉の形も花の付き方もトモエシオガマにそっくりなので一応トモエシオガマの白花としておく。昨年の8月に室堂へ行って花を撮ってきたのだが、載せていなかったので、ここで載せることとした。ちょうど最近の画像の種も尽きたところなので苦しいときの室堂頼みと言ったところ。8月13日、室堂で撮影。
カモ科マガン属の鳥。印西市の本埜に渡ってくるコハクチョウの中に今年はヒシクイが1羽混じっている。このところ毎年わずかだが混じっているようだ。茨城県稲敷市の稲波に渡ってくるものの別働隊なのだろうか。この1羽が昼間はそこに居るであろうと予測したところへ行って見ると、100羽以上のコハクチョウと共に田圃の中に固まって眠ったり、ひこばえの稲穂を食したりしていた。私はヒシクイを初めて見るのだが、コハクチョウに1羽混じっているという記事を見ているのでヒシクイに間違いなかろう。彼(いや彼女かも知れないが)はコハクチョウとまったく同じ行動をしているので、自分もコハクチョウだと思っているのだろうか。いや、一緒に来てしまったからには、ここは一つコハクチョウと一緒に行動せねばまずい、と思っているのだろうか。1月17日、印旛郡栄町内で撮影。
シソ科の2年草。別名三階草だそうだ。春の七草のホトケノザはキク科のコオニタビラコのことで若葉は食べられるが、このホトケノザはシソ科で食べられるという話は聞いたことがない。野鳥を撮りに田圃の脇の道を歩いているとその土手にホトケノザが咲いていた。葉はここ数日の寒さで、霜が降りたのだろうか黄色く変色している。しかし花はまったく変色などしておらず、春の盛りと同じように紅紫色の唇形花を咲かせていた。傍らにはオオイヌノフグリも青い色の花を付けていたが、そちらは寒さのためかしっかりと開いてはおらず蕾のままだった。この田圃の土手は南向きである程度日溜まりになっていて、周囲よりやや暖かいのかも知れない。1月17日、印旛郡栄町内で撮影。
落葉小高木。佐倉市にある川村記念美術館の散策路を行くとジュウガツザクラと名札の付いたサクラの木がある。いつ来てもわずかだが花が咲いているようで、今回もほんの数りんだが花を付けていた。ジュウガツザクラはコヒガンザクラの一品種で、10月から12月頃に咲くと図鑑にはある。そのコヒガンザクラはエドヒガンとマメザクラの自然交配種と考えられているそうだ。なんだかややこしい。ほんのわずかだが桜の花を見ると結構うれしくなるものだ。1月12日、佐倉市内で撮影。
カモ科の鳥。鵞鳥には2種類居り、一つは瘤のないヨーロッパガチョウと、この瘤のあるシナガチョウだ。ヨーロッパガチョウはハイイロガンを原種として作り出された品種で、シナガチョウはサカツラガンを原種として作り出された品種という。洋の東西で同じような目的のために作り出されたものだがその出自が異なるというのも大変面白いことだ。サカツラガンを実際に見たことはないが、図鑑を見ると、瘤がないだけでよく似ている。1月12日、佐倉市内で撮影。
カモ科オシドリ属の鳥。今の時期は番が成立していて雄雌で居ることが多いが、木の洞などに巣を作り雌が抱卵を始めると番は解消し、雄は雄同士で過ごし、まだ番となっていない雌が居れば第2の番となる。と言うことで鴛鴦夫婦などと言うことは人間の希望的な見方に過ぎない。雌雄の姿がこれほど異なっているので、雌雄で居るとさもよい夫婦と見えるのかも知れず、そこから鴛鴦夫婦などという妄想が生まれたのだろう。1月12日、佐倉市内で撮影。
ツリスガラ科の鳥。メジロというから目が白いのかというとそうではなく目の周りが白いのだから面白い。こう言うのは結構あるようだ。ホオジロもそうだし、図鑑でしか見たことはないがメグロもそうだ。体色はいわゆる鶯色で、ちょっと暗い黄緑色。だから本当のウグイスより鶯色をしているのでこれをウグイスと間違えていることがあるそうだ。画像は自宅の窓から撮ったもので、何度も書いているが、移動する道筋が決まっており、道路の向かいの家の玄関脇の茂みから道路を渡って、前の家の庭に来て、我が家の庭を横切り西隣の家の庭に移って行く。これをずっと見ているのもまた面白い。1月12日、千葉市内で撮影。
ヒヨドリ科の鳥。子供の頃千葉県の上総地方のM町に住んでいたが、その頃ナッピーと呼んでいた鳥が居た。成人してからナッピーと呼んでいた鳥がじつはヒヨドリだと気がついた。ナッピーはその鳴き声そのものが名前になったとしか言いようがないからだ。
さて、それは千葉県でのヒヨドリの方言なのだろうかと調べてみると、少なくとも上総地方ではそう呼んでいるようだった。そして、他の地方ではどうだろうかというと、同じくナッピーをヒヨドリだという地方が少なくないようで、または、そうは言わなくともヒヨドリはナッピーと鳴くという地方もあるようなのだ。12月30日、千葉市内で撮影。
さて、それは千葉県でのヒヨドリの方言なのだろうかと調べてみると、少なくとも上総地方ではそう呼んでいるようだった。そして、他の地方ではどうだろうかというと、同じくナッピーをヒヨドリだという地方が少なくないようで、または、そうは言わなくともヒヨドリはナッピーと鳴くという地方もあるようなのだ。12月30日、千葉市内で撮影。
芦原の上空にノスリとカラスが人間で言えばつかみ合いのけんかをしている。ただ、実態はカラスが追いノスリが逃げるという図柄だが。これは以前に見たチョウゲンボウでも同じで、チョウゲンボウが逃げてからすが追うという同じ図柄だ。これはまた、カラスについても同じで、ヒナが巣の中でやや大きくなってきた5月頃、カラスがムクドリの巣を襲いヒナを奪い去るので、ムクドリたちはカラスが近づくと、カラスを追い立ててカラスが逃げると言うことになる。逃げる方は何か悪いことをしたという弱みを感じているのかも知れない。1月4日、千葉市内で撮影。