ヒカゲスミレで葉の表面が焦げ茶色から黒紫色になるものを言い、八王子市の高尾で初めて採集されたものという。一昨年行ったときはほんの数株であったが、今年は裏高尾ではたくさんの高尾菫を見ることができた。一昨年は初めてタカオスミレを見たので結構感激したものだったが、今年はたくさん見られたので、こんなものかという感じだった。
ユキノシタ科の多年草。山地の谷沿いに生える。八王子市の裏高尾でも谷の流れの近くの岸にかたまって生えていた。。花も小さいし花弁が羽状に裂けているので焦点を合わせるのが難しい。果実の形がいわゆるチャルメラに似ているのでこの名があるという。果実を実際に見たことがないのでこれ以上の感想はないが、昔はチャルメラも、豆腐屋が吹いたり、ラーメン屋が吹いたりして、一般的な楽器だったからかも知れない。
ユリ科の多年草。3枚の大きな葉を輪生し、その中央に3枚の外花被片を持つ緑色又は褐紫色の花を1つつける。画像のものは八王子市の裏高尾で見たものだが、ここではすべて緑色のものだという。果実は食用になり、その根茎を乾燥したものを延齢草根といって、胃腸薬とするそうだ。
ラン科の多年草。山地の乾燥気味の斜面に咲いていることが多いようだ。画像のものはきれいに葉も花もあるが、よく葉の先が鎌で刈ったように途切れているものに出会うことがある。野ウサギが食した後らしい。だからシュンランを野ウサギのサラダだとどこかで聞いたことがある。
東日本にはマキノスミレ、西日本にはシハイスミレと棲み分けていると覚えていたのだが、近年それが見直されて、実際には東日本でマキノスミレと言われていたものの80%ほどはシハイスミレだとツアーの講師の方に教えられた。シハイスミレを見るツアーに今年も参加して都下八王子市のとある所へ連れて行かれて昨年に引き続いてシハイスミレを見ることができた。
葉の形はすっくと上に伸びており、マキノスミレに見えるのだが、葉の裏は黒々と紫色をしている。なるほどこれはシハイスミレに間違いない所だろう。
葉の形はすっくと上に伸びており、マキノスミレに見えるのだが、葉の裏は黒々と紫色をしている。なるほどこれはシハイスミレに間違いない所だろう。
これは、千葉市泉自然公園に咲いたもの。何年か前に植えられて、当初は消えてしまうのではないかと思っていたら、毎年少しずつ環境に慣れたのか今年は結構な花を咲かせていた。
最近は各地で植えられたミズバショウを見るようになったが、それがよいのかどうなのか、判断に苦しむが、そう言ったものを見ても余り感動しないのは正直な所だろう。やはり咲くべきところで咲いているミズバショウを見たいものだ。
最近は各地で植えられたミズバショウを見るようになったが、それがよいのかどうなのか、判断に苦しむが、そう言ったものを見ても余り感動しないのは正直な所だろう。やはり咲くべきところで咲いているミズバショウを見たいものだ。
オオイヌノフグリなどと同じゴマノハグサ科クワガタソウ属の2年草。長崎で発見したフランシェ(Franchet)とサヴァチェ(Savatie)を記念して命名されたという。画像のものは千葉市泉自然公園に自生しているものだが、以前は名札があったが、今はなくなっているので、この花を見る人はまったくいない。まあ、小さいし見栄えも今ひとつなので雑草と同じ地位に甘んじている。しかしよく見ると白地に青紫色のすじのあるなかなかおしゃれな花である。
スミレを小型にしたような菫で、生育地は人家周辺に限られると言うが、画像のものは霊園の道路のへりに咲いていたもの。その生育環境から言えば近代に帰化したものかも知れないそうだ。結構早い時期から咲き出して、早春の野を賑わしてくれる。
サトイモ科の多年草。図鑑によれば「花序の付属体が仏炎苞から長く伸びているのを、浦島太郎が釣り糸を垂らしている姿に見立てたもの」とある。まあ、大変ユニークな姿をしており、一度見たら忘れられない。
ただ、雌雄異株だだと言うことは意外と言えば意外だ。いわゆる花の形が少し異なるようで、雌株の方がやや太い。地中の球茎は多数の小球をつくり、盛んに栄養繁殖するそうだ。このため、数本まとまって生えていることが多い。
ただ、雌雄異株だだと言うことは意外と言えば意外だ。いわゆる花の形が少し異なるようで、雌株の方がやや太い。地中の球茎は多数の小球をつくり、盛んに栄養繁殖するそうだ。このため、数本まとまって生えていることが多い。
キンポウゲ科の多年草。イチリンソウに比べてやや花は小さいようで、その代わりというか、大きな群落を作っていることが多い。千葉市泉自然公園でも毎年その群落が大きくなり、こんな所にも、と思うような所にもその姿が見えるようになっている。繁殖力が旺盛なのだろう。普通2本の長い花柄を出して咲くが、これがまた1輪だったりするので、例外のない規則はないようだ。