備忘簿

日常の呟きを記録する。

ジロボウエンゴサク<次郎坊延胡索>

2011年04月06日 06時47分13秒 | Weblog
ケシ科キケマン属の多年草。この名前の由来は大変おもしろいというか、日中の両国にまたがる名前で、花は小さいが結構大きな名前と言うことになる。
次郎坊に対して太郎坊がある。太郎坊はスミレだ。両方の花の距を引っかけて勝負する子供の遊びに由来するのが日本。漢方ではこの仲間の塊茎を乾燥したものを延胡索と呼んで鎮痛剤として用いると言うことで中国。
さて、その延胡索だが、じつは本当は玄胡索だったという。それが延胡索になったにはおもしろい話がある。時は唐の時代、玄宗皇帝が亡くなったので玄の字が使えなくなったそうだ。その玄は黒と言うこと。そこで発音の似ている延になったという。胡は西域の国々、索は細いひも。三題噺ではないが、玄と胡と索を併せると、黒い西域からもたらされる細いひも状の薬と言うことなる。3月28日、千葉市内で撮影。
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