そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

戦争をもっとシンプルに悪であり、環境破壊であると考える

2022-08-14 | 戦争

現在の日本では、高齢者より若者の方が国防費を上げるべきと思っている人が増えているとのことである。戦争が遠のくと戦争のリアリティー、現実感が遠くなるためであろう。
若者たちは戦争を、ドラマやゲームの延長上にとらえているのであろう。いずれも架空のものであるが、勧善懲悪が明確である。善の側に立つことしか念頭にない。
明日の8月15日は戦争が終わった日と多くの国民は信じている。8月15日はポツダム宣言受諾を翌日に発表した日でしかない。日本独自の終戦記念日である。連合国各国は、東京湾のミズリー号で降伏文書に調印した日9月2日を、対日勝戦記念日(Victory over Japan Day)と呼んで、第二次世界大戦の終結した日である。 
戦争、とりわけ近代の戦争はすべてが『自衛』のために起きている。自衛の根拠がなければ捏造してまで、自衛を国家は演出する。国民には国を守れと愛国心を鼓舞する。プーチンの国内支持率が75%を切ることがないのを、多くの日本人は理解できない。80年前には日本の国民は政府の方針を、提灯行列をしてまで指示した。
このところ政治家は、「国民を命を守る」ため兵器(防衛整備品と言いかえる狡猾さ)の増強を主張する。国民の命は大切であろうが、そのためには他国民の命を奪うという現実が見えてくる。相手国だって同じこと思っている。現在は武力でしか国家間の有り様を考えない傾向にある。
戦争は人殺しである。戦争は略奪である。戦争は人権を蹂躙する行為である。戦争は膨大な環境破壊である。戦争はどんな結果になろうとも”憎悪”と”悲劇”が残る。
戦争は正義と正義の戦いであって、国家がなければ、国家が鼓舞しなければ起こらないことである。
正義の味方は悪代官と手下を切って捨て、正義を守るが、殺された代官にも手下にも親兄弟がいる。切って捨てれた手下の親兄弟は、正義の味方の介さん格さんや桃太郎侍を殺人者として憎むことになる。
戦争は費用対効果が圧倒的に低い。儲けるのは兵器業者だけである。戦争は都合の良い情報だけが粉飾されて国民に示される。
良い戦争もなければ、悪い平和もない。防衛費の増高に反対する。

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