そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

何を狂ったか、広島出身の岸田文雄が原発再稼働、新設を打ち出した

2022-08-26 | 原発と再生可能エネルギー

岸田文雄首相は24日、自らが議長である「GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議」を開き、原発再稼働に加えて原発新増設の検討を打ち出した。
我々は2011年の東京電力福島原発事故で、原発事故の恐ろしさをこれでもかという言いようのない悲しみと、やりきれない怒りを体験した。
原発事故の恐ろしさの広範な広がり、人間の持つ時間をはるかに凌駕する時が必要に、愕然としたばかりではない。日本という国が、世界で唯一の被爆国でもある日本という国が、原子力開発がいかに闇の中で行われてきたことか、閉鎖的な原子力ムラによって虚偽と隠蔽を重ね、利権を食い合ってきていたのかが判明した。
チェルノブイリ事故を他山の石にすることなく、ソ連の技術者の稚拙さを嘲笑し、「日本では絶対起きません」と見下していたものであった。福島原発事故が起きた時にも、東京大学の権威がテレビで、「健康検査でレントゲンの被爆以下です。はっはっは」と言っていたのを忘れない。
そしてこの10年、こうした権威をぶら下げた人物の虚偽が露呈し死滅したと思っていた。ところが今回、こともあろうか原発容認派として、岸田文雄がゾンビのように蘇ってきた。
原子力事故は、膨大な時事間の中での対応となる。11年経った現在でも、福島原発はデブリにすら辿りつけていないのである。たまる一方の汚染水は、安全基準を下げて、海に廃棄すると言い出す始末である。
事故後の対応を日本は全く考えていないばかりか、不都合なことはチェルノブイリで行われている基準をうんと下げ、安全圏狭く更に狭くして人を住まわせ、生産活動にお墨付きを与える。
こんな国土の狭いところで、こんな地震地帯で、こんなご都合主義の研究者の国で、こんな無知な政治家の国で、原発稼働などあっていいわけがない。
私たちは次世代に、とてつもない負債を残すばかりか、とてつもない環境悪化を残し、さらにとてつもない放射能拡散施設、原発を残すのか。

コメント (3)
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