そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

平気で嘘をつきとおさなければならい安倍晋三

2016-10-13 | 集団的自衛権
ウルトラ右翼の稲田朋美防衛大臣が、たった7時間の”駆けつけ視察”して、「現地は安定している」と国会で答弁した。首都だけを視察して、関係者に取り囲まれて、民族衣装を着せられダンスを見せられての感想である。
安倍晋三は稲田防衛大臣のアリバイ工作でしかない、”なんちゃって視察”を受けて、戦闘行為はなった。あったのは「衝突」であるという報告を受けたというのである。
PKO5原則が守られていなければ、そもそも自衛隊の派遣すらないことである。即ち、①停戦の合意が成立し、②紛争当事者の合意があて、③中立的立場を厳守し、④派遣中断が可能であって、⑤武器使用は必要最小限であることが前提になる。そもそも、自衛隊の南スーダン派遣の現状は少なくとも、⑤以外は守られていない。
現在政府軍と反政府軍が、それぞれの正当性を主張して、政府の戦闘服を着て戦っている。日本が拠り所とする、国連も彼らのターゲットになっている。その国連ですら、内戦の戦闘状態になっていることを認めている。
そして、僅か3か月前に起きた「衝突」で300人もの死者が首都で起きている。武器を持って敵に向け殺しあうことを、通常の言葉で、「戦闘」という。稲田が7時間滞在した半日後には、30名の死者がでる大規模な、「衝突」といったことが起きている。首都ですら安定しているとは言えない。
上記の、PKO5原則の少なくとも3原則までは、守られてはいない。南スーダンへの、自衛隊派遣そのものがすでに違法なのである。
ところが、安倍晋三は
「PKO法との関係、五原則との関係も含めてですね、『戦闘行為』という定義があるものについては、それにはあたらない」「われわれは、それは一般的な意味として『衝突』という表現を使っているところでございます」と、平気で嘘をついたのである。
単なる言葉が遊びを繰り返すのは、戦闘状態では派遣すらできないからである。憲法を勝手な解釈で封じ込めたと同様に、事実を言葉で塗り替えようとしているのである。
更には、駆けつけ警護をすることになるのを前提として、「任務が増えたからと言って、その分リスクが増えるわけではない」とこれまた嘘をついた。これまで武器使用については極めて厳密な規制があったが、武器もって駆けつけるのである。この人たちには、一般社会常識が通用しない。
自衛隊の派遣すら違法と思える状況に、安保法(戦争法)が可決したことを背景にして、武器をもって駆けつけるのである。違法行為の上乗せである。
そんなにまでして、人に銃を向けたいのか!

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港