市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

【速報/出張!オンブズマン】長野高専総務課長のコロナ規則破り疑惑問題…同校から驚愕の強硬隠蔽回答!

2020-06-04 07:08:00 | 【出張!オンブズマン】長野高専の闇
■長野高専の岩佐総務課長が、新型コロナ緊急事態宣言中にも関わらず、東京の自宅へ不要不急の往来を毎週末繰り返し、あまつさえ自分たちで決めた緊急事態宣言区域往来時の14日間出勤禁止・在宅勤務命令すら破り、何食わぬ顔で職場に顔を出し続けていたという衝撃の疑惑。その告発を受け、当会では5月25日に長野高専土居校長宛てに事実関係を質す公開質問状を提出したことは、既報のとおりです。

○2020年5月26日:【出張!オンブズマン】外出自粛中に長野高専総務課長が車で週末東奔西走?…真偽確認の公開質問提出!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3169.html

 このあるまじき疑惑に際し、極度の我慢と忍耐と不便を強いられ続けながらも、岩佐氏含む同校幹部らの(密室で決めた)指令に粛々と従ってきている学生や教職員など同校関係者らの不安と怒りは凄まじく、上記記事のコメント欄にもそうした憤りの声が多数寄せられています。そうした状況の中、同校の舵を握る土居信数校長がどのような返答をしてくるか注目されていました。

■すると6月3日の昼過ぎに長野高専から「回答」がありました。しかしそれは、「岩佐氏の私生活に関する事項」であることを理由に、事実関係の有無すらも一切回答拒否とするものでした。つまり同校は、疑惑の一切に答えず隠蔽する方針に出たことになります。

 長野高専関係者唖然の長野高専回答FAX内容は次のとおりです。


*****FAX送り状*****
2020 06/03 13:48 FAX 026 295 4356 長野高専 総務課

長野市大字徳間716    長野工業高等専門学校
TEL (026) 295-7003
Fax (026) 295-4356

FAXのご案内

送 付 先: 市民オンブズマン群馬 代表 小川 賢 殿
発 信 元: 長野工業高等専門学校 総務課課長補佐 北原
FAX番号: 027-224-6624
送付枚数: 3枚(送り状を含む)
電話番号: 027-224-8567
日  付: 令和2年6月3日
件  名: 公開質問状に係る回答について
□至急! □ご参考まで ■ご確認ください □ご返信ください □ご回覧ください

長野高専総務課課長補佐の北原でございます。

公開質問状に係る回答につきまして,別添のとおり送信いたしますので、よろしくお取り計らい願います。
**********


*****公開質問状に係る回答について*****
                           令和2年6月3日
市民オンプズマン群馬代表
      小 川   賢  殿

                 独立行政法人国立高等専門学校機構
                        長野工業高等専門学校

          公開質問状に係る回答について

 令和2年5月25日付で依頼のありました,公開質問状について,別紙のとおり回答いたしますので,よろしくお願いいたします。

              担当:長野工業高等専門学校
              総務課課長補佐(総務担当) 北原 斉
              〒381- 8550 長野市徳間716
              電話 026-295-7132
**********


*****別紙・公開質問状に係る回答について*****
                              別紙

              公開質問状に係る回答について

質問(1)
 貴学の総務課長である岩佐氏について、県境をまたぐ移動の自粛が要請されている緊急事態宣言期間中にも関わらず、毎週末に東京の自宅に帰っていた疑惑が取り沙汰されているようです。事実、(呉高専に勤務していた関係か)特徴的な白の広島ナンバーが付いている岩佐総務課長の車だけが、毎週金曜日から日曜日まで必ず宿舎を不在にしているようです。このことについて、貴殿もしくは貴学では承知していますか?また、この疑惑について事実か否かを回答いただきたく存じます。

質問(2)
 一般論として、学生や教職員に外出自粛・移動自粛を命じ、忍耐を強いる側である以上、自ら範を示さなければならない学校幹部らが、仮に自らその通達や要請を破っていた場合、貴学のコンプライアンスや規則に照らして問題はありますか、ありませんか。

質問(3)
貴学の校長であり、今年4月から高専機構の理事に名を連ねた貴殿のご自宅も、前職の東京高専及び機構本部の所在する八王子界隈にあるようですが、緊急事態宣言中に、ご自宅には一切戻ってはいませんか?

回答(1)~(3)
 (1)から(3)とも,私生活に関する事項であり,学校が事実関係を把握しているかどうかも含め回答はいたしません。

質問(4)
 今年3月に退職した電子情報工学科の女性教員について、貴学内において同学科の人物から「セクハラ」ないし「セクハラを超えてストーカー紛いとも思える行為だった」と言う、セクハラが原因の退職だとする疑惑がささやかれているようです。さらには「昨年度1年間殆ど出勤していない」とも聞こえてきております。このことについて、貴学もしくは貴学では事実関係を把握されていますでしょうか?また、把握されていた場合、どのような対応をおとりになったのでしょうか?

回答(4)
 個人情報に関する質問のため事案の存否も含め回答はいたしません。
**********

●回答FAXのPDF⇒ 20200603jfax.zip

■読者の皆様はどう思われたでしょうか。元々それほどマトモな対応は期待していなかった当会ですら、ここまでのあまりにもタガの外れた倫理観の崩壊ぶりを信じたくはありませんでした。

 国立の教育機関に勤める公務員、しかも管理職ともあろう者が、自ら決定に関わったはずの規則を自ら平然と破り、学生や同僚・部下の健康と生命を脅かしかねない行為に及んでいたという由々しき事態は、きわめて公共的な問題であり、岩佐達也という男のプライベートに矮小化して話をすり替えられるはずがありません。

 事実であれば即座に教職員・学生など接触者の特定に動き始めなければならないうえ、重大な規則命令違反として何かしらの処分・通達が下されてしかるべきなのですから、そもそも「私生活に関する事項」などとして岩佐氏の個人問題として留めておけるたぐいの話ではないはずです。にも関わらずこうした強弁を放ってきたところからすると、「済んだこと」としてお咎めなしのまま勝手に水に流す気は満々のようです。

 極めつけに、「一般論として」と前置きを入れた質問(2)まで「私生活に関する事項」として回答拒否されているのは、あまりに不条理すぎて理解に苦しみます。日本語が読めないのでしょうか?

■ところで本公開質問状は土居学校長宛てに送ったものでしたが、回答担当は総務課課長補佐の北原氏とされています。総務課長のしでかした重大疑惑に関する回答を、その右腕である総務課長補佐に答えさせること自体、あまりにも常識外れとしか言いようがありません。これでは本人に回答を任せているのとほとんど何も変わりません。こうして保身のためになりふり構わない「回答」を作ることは目に見えています。

 もっとも、それが土居信数という男の目論見であり、本件については徹底的に封殺するから追及しても意味がありませんよ、という内外へのメッセージなのかもしれません。

 いずれにせよ、「特権階級」はどんな無法もアリ、という長野高専の掟がこの上なく如実に示される形の「回答」となりました。これでは、素直に上層部の決めたことに従い、学校ひいては社会のため筆舌に尽くしがたい犠牲を払ってコロナ禍に延々耐えてきた学生や教職員のかたがたが、まるでバカ同然です。

■そしてオマケのように、長野高専電子情報工学科のセクハラ退職問題も一切回答拒否とされています。

 あくまで当会の感想として、当会が活動初めに出したアカハラ公開質問状に対して西尾時代の群馬高専が返した「回答」を彷彿とさせます(参考:https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1590.html)。以後、当会が高専の問題に深く関わる端緒ともなった出来事でありますが、あれから5年以上が経っても、高専組織の体質は何一つ変わっていないのだということを嫌が応にも痛感させられます。

 本件に関して、当会に各方面から寄せられた情報によると、退職された被害者の女性教員は、学科の男性准教授Fより一方的な好意で、ストーカー紛いのセクハラを受けていたようです。結果、「同じ学科に戻りたくない」と漏らすようになり、2019年度(つまり土居現校長就任年度)から休暇・休職状態に陥り、遂に同年度末(つまり今年3月末)に退職されたようです。

 学校の対応について触れると、休職状態になる前、被害女性教員は、学科長(藤澤教授)や石原校長(当時)に対して被害を訴え対処を求めていたにも関わらず、まったく相手にされなかったとのこと。
(当会注:この点、情報提供者の方から、「当時の石原校長は佐野太を失って自分の保身しか考えてなかったのかもしれない」とのコメントあり。あくまで筆者の私見としては、佐野太が失脚していなくても対応に大して差はなかっただろうとは感じるが、とことん間の悪いタイミングであったのは確かかもしれない)

 長野高専としては、「個人情報」を理由にこの事件も揉み消そうとしているようですが、「個人情報」と一緒にセクハラ加害教員と学校の悪辣対応まで保護されてはたまりません。体質改善や加害者の処分どころかろくな調査もなされないままでは、加害者は野放し同然です。これでは、味を占めた加害教員により、また女子学生・女性教員が新たな「獲物」とされてしまう危険性は避けられません。

 「キラキラ高専ガール」などと銘打って(https://www.kosen-k.go.jp/gender/girl/2012/10/post-1.html)高専への女性進出を呑気に推進しておきながら、セクハラの毒牙から守ろうともせずに退職に追い込み、あげく、取り返しが付かなくなったあとに「個人情報」だけは都合よく守って事件自体を揉み消してしまうのですから、まったく詐欺同然と評するしかありません。

■このように長野高専の呆れた実態が浮き彫りになった今般、当会では引き続き同校の抱える問題を追及していく方針です。

 しかし、あえて直言すれば、あくまで学校運営の主体は学生・教職員・後援会等の内部関係者です。忸怩たる思いながら、当会も隣県の第三者の立場から助太刀するのが限界であり、ありとあらゆる悪事について居直るようになってしまった学校をわずかなりとも動かせるのは、やはり当事者である学校関係者ひとりひとりの良識をおいて他にはありません。

 本ブログをお読みになっている読者の方々におかれましては、よろしければ、各位の関係する範囲で構いませんので、学生や教員に当会の活動と自学の抱える問題を伝え、呼びかけて認知の和を広げていただければ幸いです。

 あわせて、学生各位におかれましては、自分の保護者にも不安と問題を伝え、後援会の問題意識にも火を付けていただくなど、ご協力賜れれば幸いです。

 その他、各種報道メディアへの情報提供、SNS上での問題提起も当会として大賛成です。その際、当会HPやブログ等へのリンクは一切遠慮なく自由にお使いください。太っ腹の長野高専は『私生活に関する事項』であれば一切不問にしてくれるようなので、堂々『私生活』で長野高専の問題を訴えても問題がないはずです。

【6/11追記】
■6月10日、 長野高専に2回目の公開質問と開示請求書を提出しました。 詳細は以下続報をご覧ください。
※続報 URL ⇒ https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3174.html

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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【高専過剰不開示体質是正訴訟・報告】コロナ中断の第一次訴訟に再開通知…第3回口頭弁論再日程は7月7日

2020-06-03 23:14:00 | 群馬高専アカハラ問題

七夕の再開に合意した期日請書。コロナで3か月間もの中断に見舞われた高専過剰不開示体質是正訴訟だが、これが高専組織を覆い尽くす隠蔽病克服のささやかな狼煙となるだろうか

■国立高専校長の選考実態、群馬高専J科アカハラ情報不開示取消訴訟の弁護士費用、長野高専連続自殺の発生年月日などなど、高専組織が執拗に黒塗りにこだわる「都合の悪い」情報は枚挙にいとまがありません。こうした悪質な情報黒塗りの数々のいくつかをピックアップして不開示処分の取消しを求めた第一次訴訟(令和元年(行ウ)第515号)では、既報のとおり被告高専機構側もなりふり構わぬ抵抗を見せています。

 その第3回口頭弁論が4月14日に予定されていたのですが、寸前で発表された新型コロナ緊急事態宣言により急遽中止され、再開も見通しがつかない状況に置かれてしまっていました。

○2020年4月7日:【お知らせ】新型コロナ緊急事態宣言のため高専過剰不開示体質是正訴訟の審理が一時中断
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3144.html

■東京などに対する緊急事態宣言も5月25日に解除されたことから、そろそろ再開の便りが来るだろうと構えていた矢先、6月2日の昼過ぎに東京地裁民事第2部の山下書記官から着電がありました。曰く、「延期となっていた次回期日の日取りが7月7日(火)13:30からと決まった。選択の余地がなく申し訳ないが、この日で請けてほしい」とのこと。当会はこれを承諾し、期日請書を東京地裁にFAXしました。

○期日請書 ZIP ⇒1ii77j1330j.zip

 よって、第一次訴訟の第3回口頭弁論の再日程は以下のとおり決定しました。

第3回口頭弁論期日:令和2年7月7日(火) 13:30~ 東京地裁7階703号法廷

■中盤戦に差し掛かった第一次訴訟の状況確認として、これまでの流れを振り返ってみましょう。

 群馬高専・長野高専・高専機構本部といった高専組織が当会の調査追及対象とされて以降、高専組織側は情報公開法をないがしろにした理不尽な徹底不開示による隠蔽でこれに応じました。積み重ねられた悪質な黒塗り不開示の数々を覆すため、当会ではそのうち5点をピックアップして、法廷で決着を付けることにしました。2019年の春から準備を始め、2019年10月7日、東京地裁への提訴を行いました。

【第一次提訴のいきさつ及び訴状提出の模様について】
○2019年10月19日:高専組織の情報隠蔽体質是正は成るか?オンブズが東京地裁に新たなる提訴!(その1)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3055.html

【第一次提訴の訴状内容について】
○2019年10月19日:高専組織の情報隠蔽体質是正は成るか?オンブズが東京地裁に新たなる提訴!(その2)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3056.html

■高専機構御用達の訴訟代理人である銀座の田中・木村法律事務所からの答弁書が12月5日に届き、原告・被告双方の初期主張が出揃いました。

 12月12日に開かれた第1回口頭弁論では、初っ端から裁判長直々に高専機構側の答弁書の杜撰さを指摘し、何をどう反論したいのかの補充答弁を要請するという異例の事態で幕を開けました。

○2019年12月30日:【高専過剰不開示体質是正訴訟・報告】第一次提訴に対する高専機構からの答弁書と第一回口頭弁論の様子
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3101.html

 本来、第1回口頭弁論が終わってから原告である当会が答弁書への反論準備書面を書き始めないといけないのですが、このせいで第2回口頭弁論のための反論作成開始が被告高専機構側の補充答弁待ちとなりました。

■ところが裁判所から指定された提出期限をとうに過ぎ、第2回口頭弁論期日が近づいても、待てど暮らせど被告高専機構側からの補充答弁が届きません。しびれを切らして1月末に裁判所に確認連絡をしたところ、なんと第1回口頭弁論直後に補充答弁が裁判所にFAXで速攻提出されており、原告当会には届けられていなかったという衝撃の事実が発覚しました。原告に反論を書かせないよう、手段を選ばない法廷戦術に出てきたのです。当会ではこうした被告側の妨害を凌ぎつつ、2月12日に原告準備書面(1)を提出しました。

 第2回口頭弁論は2月18日に開かれました。プロの法廷戦術を初手から披露してきた高専機構側ですが、幸いそのような小手先の作戦は功を奏さず、被告の主張内容について裁判長から厳しい指摘が相次ぎました。

○2020年3月5日:【高専過剰不開示体質是正訴訟・報告】第一次訴訟での被告・原告の準備書面(1)と第二回口頭弁論の様子
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3129.html

■渾身の法廷戦術も通用せず尻に火が付いたのか、4月6日に提出された高専機構側の被告準備書面(2)の10ページにも及ぶ分量は、田中・木村弁護士事務所の「本気」が垣間見えるものとなりました。ところが案の定、分量だけの見掛け倒しで肝心の中身がありません。

○2020年4月12日:【高専過剰不開示体質是正訴訟・報告】銀座弁護士の本気?第一次訴訟で被告高専機構が準備書面(2)を提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3148.html

 そして4月7日、新型コロナ緊急事態宣言により第3回口頭弁論の期日が取り消され、審理が停止状態になってしまっていたことは冒頭に記したとおりであり、筆者がこの記事を執筆している現在に至ります。

■ところで七夕といえば、当会の群馬高専アカハラ・寮生連続不審死事件追及の過程においても何かと節目になってきた時期でもあります。

 3年前の2017年の七夕にも、群馬高専J科アカハラ情報不開示取消訴訟の第5回口頭弁論が開かれ、同じ出廷者が同じ場所で相まみえていました。

○2017年7月14日:アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専・・・7月7日第5回口頭弁論の模様
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2363.html

 さらに決定的な出来事は4年前の2016年7月8日のオンブズマン群馬高専訪問で、当時の西尾校長が直々に学生を脅した内容の文書を全学と寮に貼り付けて逃亡するという凶行に走り、衝撃とともに同校運営者の体質と異常性が世に知らしめられました。

○2016年7月8日:【速報】アカハラと寮生連続死亡事件に揺れる群馬高専に3度目の公開質問状を提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2061.html

■2020年代最初の七夕の日は、当会と高専組織の歩みにとってどのような節目となるのでしょうか。高専関係者そして読者の各位とともに注視してまいりたいと存じます。

 ところで、群馬高専凶悪アカハラ犯雑賀洋平の沼津逃亡情報黒塗りを巡った第二次訴訟についても、コロナ中断の憂き目に遭っていることは既報のとおりです。こちらについてはまだ再日程の連絡が来ていませんが、近日中に設定が行われるはずですので、第二次訴訟に関しても再日程が決まり次第本ブログにてご報告を差し上げます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
コメント (2)
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