市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

【出張!オンブズマン】貴族政治に蝕まれる長野高専から届いた第2回新型コロナ公開質問状への厚顔無恥回答

2020-06-18 02:44:00 | 【出張!オンブズマン】長野高専の闇
■長野高専の岩佐総務課長が、新型コロナ緊急事態宣言中にも関わらず、東京の自宅へ不要不急の往来を毎週末繰り返し、あまつさえ自分たちで決めた緊急事態宣言区域往来時の14日間出勤禁止・在宅勤務命令すら破り、何食わぬ顔で職場に顔を出し続けていたという衝撃の疑惑。その告発を受け、当会が5月25日に長野高専土居校長宛てに事実関係を質す公開質問状を提出したところ、6月3日に届いた同校からの回答は、「私生活に関する事項」であることを理由に、事実関係の有無すらも一切回答拒否とする信じがたい隠蔽揉み消し回答でした。
 そこで、本問題および公開質問に対する同校のスタンスをより明確に浮き彫りとすべく、6月10日に本件に関する2回目の公開質問状を提出したことは既報の通りです。

○2020年5月26日:【出張!オンブズマン】外出自粛中に長野高専総務課長が車で週末東奔西走?…真偽確認の公開質問提出!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3169.html
○2020年6月4日:【速報/出張!オンブズマン】長野高専総務課長のコロナ規則破り疑惑問題…同校から驚愕の強硬隠蔽回答!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3171.html
○2020年6月11日:【出張!オンブズマン】総務課長コロナ規則破り隠蔽の長野高専に2回目の公開質問&各種文書開示請求提出!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3174.html

■すると、6月16日の昼前にまたもや杜撰な鉄面皮回答が寄せられてきました。

 長野高専から6月16日に届いた第2回公開質問状への回答FAX内容は次のとおりです。



*****FAX送り状*****
2020 06/16 10:40 FAX 026 295 4356 長野高専 総務課

長野市大字徳間716  長野工業高等専門学校
TEL (026) 295-7003
Fax (026) 295-4356

FAXのご案内

送 付 先:市民オンブズマン群馬
     代表 小川 賢 殿
発 信 元:長野工業高等専門学校
     総務課課長補佐 北原
FAX番号:027-224-6624
送付枚数:4枚(送り状を含む)
電話番号:027-224-8567
日  付:令和2年6月16日
件  名:公開質問状(第2回)に係る回答について

□至急! □ご参考まで ■ご確認ください □ご返信ください □ご回覧ください

 長野高専総務課課長補佐の北原でございます。

 公開質問状(第2回)に係る回答につきまして,別添のとおり送信いたしますので、よろしくお取り計らい願います。
**********


*****公開質問状(第2回)に係る回答について*****
                          令和2年6月16日

市民オンブズマン群馬代表
      小 川   賢  殿

                 独立行政法人国立高等専門学校機構
                        長野工業高等専門学校

          公開質問状(第2回)に係る回答について

 令和2年6月10日付で依頼のありました,公開質問状(第2回)について,別紙のとおり回答いたしますので,よろしくお願いいたします。

                 担当:長野工業商等専門学校
                 総務課課長補佐(総務担当) 北原 斉
                 〒381-8550 長野市徳間716
                 電話 026-295-7132
**********


*****回答別紙1枚目*****
別紙

公開質問状(第2回)に係る回答について

質問(2)
 「一般論として、学生や教職員に外出自粛・移動自粛を命じ、忍耐を強いる側である 以上、自ら範を示さなければならない学校幹部らが、仮に自らその通達や要請を破って いた場合、貴学のコンプライアンスや規則に照らして問題はありますか、ありませんか。」
 5月25日付公開質問状におけるこの質問に対して、貴学には「個人の私生活に関する事項」であることを理由として回答いただけませんでした。しかし、文面のとおり、弊団体は「一般論として」と前置きをさせていただいたうえでご質問申し上げました。 したがって、個別の学生ないし教職員のことを対象としていたものではありません。あらためて、ご回答いただけますでしょうか。なお、回答しかねるという場合は、その理由や根拠をお示しください。

回答(2)
 一般論としては,通達や要請の内容により判断すべきものと考えます。

質問(5)
 5月26日付の第1回目の公開質問状は、今回同様、貴学トップである学校長の貴殿あてとしておりますが、かかる貴回答には、通常記載があるべき回答責任者の氏名がありません。
 送り状および回答本紙の担当枠には、貴学の総務課課長補佐である北原様のご芳名がございますが、回答の差出人欄ないし文末に文責者が見当たりません。
 この回答の名義人は貴殿(土居学校長)でしょうか。そうでなければ、事務部長でしょうか。それとも、送り状に記載のある課長補佐様でしょうか。回答の責任者がどなたなのか、特定していただけますか。

回答(5)
 回答は学校として行っています。

**********


*****回答別紙2枚目*****
質問(6)
 上記質問5に関連しますが、貴殿(土居学校長)は、弊団体の5月25日付の第1回目公開質問状を確認しているのでしょうか。また、貴学6月3日付回答も、貴殿(土居学校長)が最終決裁者として回答内容に目を通し、発出を承認されたという理解でよろしいでしょうか。

回答(6)
 そのとおりです。

質問(7)
 一般論として、貴学におけるこうした公開質問状および回答の文書保存期間は、どの程度でしょうか。

回答(7)
 保存期限は1年になります。

質問(8)
 貴学総務課長の重大な信用失墜行為疑惑に関わる回答を、その補佐の方に担当させるというのは、回答の独立性担保の観点から不適切ではありませんか。

回答(8)
 回答は学校として行っています。

質問(9)
 本年4月15日から5月29日の間に、長野高専全教職員の中で、緊急事態宣言区域へ往来した場合の14日間出勤禁止・在宅勤務命令への違反者が何名発生したかをお教えください。(これは個人の私生活に関する情報ではありません)。

回答(9)
 当該期間における緊急事態宣言区域への出張はありませんでした。

**********

●第2回回答FAXPDF ⇒ 20200616fax1734.zip

■このように、極めて短い上にほとんど質問の答えになっていない「回答」ばかりです。

 手始めに、一般論として幹部自身が決めたコロナ規則に幹部自身が違反するのは倫理的にどうなのか、という質問2に、「通達・要請の内容次第」とよくわからない返しを寄せてきました。現に土居校長が4月15日に出したコロナ対応通達を前提に話をしているのですから、内容次第もなにもありません。

 これは、当会が「一般論」とした言葉尻を捉え、長野高専外の話やコロナ関連以外の通達といったところにまで意図的に解釈を広げて、言葉遊びをしているものと思われます。当初、質問2を「私生活に関する事項」などとして回答拒否しておきながら、今度は無意味な領域まで勝手に話を広げだすような両極端な対応には憤りを通り越して呆れしか覚えません。このように、わざと日本語が読めていないフリをして、確信的な言質を取られないようにすっとぼけているのです。

■さらに、質問5「回答の名義人は誰なのか」および質問8「なぜ疑惑の渦中にある総務課長の直属の部下が回答担当なのか」には、まとめて「回答は学校として行っています。」の意味不明な禅問答が返されています。

 ビジネスであれ役所であれ、公的な文書には発信者の氏名・役職(さらに場合によっては公印)を右上に書くのが常識です。回答(7)で長野高専自ら認めるとおり、長野高専の本件回答は1年間保存がなされるれっきとした公文書かそれに準ずる文書のはずです。にも関わらず、そうした責任関係を示す情報を付さないのであれば、後々になって問題が起こった時に責任の所在や経緯を検証することができません。これでは公的な文書として致命的です。

■2年前、長野高専の不正会計・着服問題に関して当時の石原校長に質問状を送った際は、回答の内容はともかくとして、発信者欄に「長野工業高等専門学校長」の職名は辛うじて最低限キチンと記されていました。

○2018年5月8日:【出張!オンブズマン】<速報>長野高専不正会計・着服問題に関して同校から公開質問状への回答書到来
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2631.html
○2018年5月20日:【出張!オンブズマン】長野高専不正会計・着服問題に関して同校への追加質問に対し回答FAXを受信!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2642.html
○2018年6月19日:【出張!オンブズマン】長野高専不正会計・着服問題に係る再追加質問と同校の回答…剥がれ始めた化けの皮?
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2672.html

 かの悪名高い石原前校長ですらできていたこともできないのでは、土居信数校長は石原未満ということになります。

 土居校長の決裁のもと本件回答が発出されていることは、回答(6)で長野高専が認めたとおりです。では、なぜ最終責任者であるはずの土居校長は、自らの氏名・役職を堂々と「回答」に書かず、しつこく長野高専の看板を盾にして責任の所在を不明確にするのでしょう。

 学校の看板をひたすら盾に振り回して好き勝手やっていれば、外からは長野高専が丸ごとバカであると思われてしまいます。「学校として」野放図にやっていれば、学校そのものに負の印象が向いてしまいます。勝手に「学校として」の連帯責任とダメージを分担させられる形の学生や教職員からしてみれば、たまったものではないでしょう。本来学校を守るべきはずの校長が、学校を保身のための盾に使うなど、信じられません。

■さらに、「コロナ規則への違反者が全学で何名いたかをお答えください」という質問9にも、「『出張』はありませんでした」と意図的に話をズラして回答しています。自粛と中止の嵐に覆われた緊急事態宣言中、公的に出張しなければならないような用事や指令があったわけはないのですから、出張が存在しないのは当たり前です。

 4月15日の土居校長通達の文面のとおり、私事による往来も禁止対象に含まれているのはいうまでもありません。それなのに長野高専は、わざわざ「出張」に話を限定して回答しています。よほど、「私事による往来」については触れたくないとみえます。その理由はもはや説明不要でしょう。

■ところで、今回の件に関して気になっているのは、「回答」のスピードです。

 徹底した時間稼ぎ体質は、長野高専に限らず、群馬高専や高専機構本部に至るまで、高専組織の宿痾です。公開質問に限らず、メール問い合わせ、文書開示請求、審査請求、訴訟、その他すべての手続きにわたり、高専組織は使える戦法とルールは何でも使って時間稼ぎを試みるプロと断言してよいものです。そのことは5年以上にわたり高専組織の問題と向き合ってきた当会が身に染みてわかっています。たとえば前述の2年前の質問状の時でも、長野高専は当会の指定した回答期限ギリギリか、あるいはややオーバーして回答してきていました。

 ところが、本件に関して長野高専が「回答」を寄せてくるスピードは、当会の経験上、極めて異例の迅速さです。回答期限として6月22日まで幅を取っていましたが、6月16日の午前中にはFAXを返してくるとは正直予想だにしていませんでした。期限の1週間近く前に対応がなされること自体、ほとんど初めてです。

 もちろん対応が迅速なのは極めて喜ばしいことです。本来これほど素早い対応ができるということがよく理解できたので、今後は全高専と高専機構本部においてもこのスピード感で仕事をしてほしいものです。

 ですが上述のような高専組織の時間稼ぎ体質にあって、この「回答」の早さは、当然何かしらのウラがあるとみるのが妥当でしょう。すなわち今回に限っては「長期戦」が好ましくないと判断しているようすがうかがえますが、どういう狙いがあるのかさっぱり読めません。このことは、小さな謎として保留とします。

■さて、日本語がまったく通じていないやり取りの様子は以上のとおりです。日本語すらろくに使えない大人たちが日本国の教育機関を運営しているという皮肉な惨状は笑うに笑えませんが、長野高専関係者の方々はどう思っているのでしょう。特に、このような情けない大人たちが提供する「教育」を受ける学生の側の心中は、どれほどのものでしょう。

 当会は、教職員の方々にとっての公平で平穏な職場環境、学生の方々にとっての充実した学習・生活環境としての長野高専を取り戻す一助となるべく、引き続き同校の正常化を目指して活動してまいります。読者および同校関係者の方々におかれましては、この歩みを活発化させるため、ぜひ感想や情報提供など、旺盛なコメントを賜れれば幸いです。

【7/6追記】
■7月6日、次のアクションとして、長野高専への第三回公開質問状および機構監査室宛て公開質問状を提出しました。詳細は以下URLをご覧ください。
※続報 URL ⇒ https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3177.html

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

コメント (25)
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