市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

野殿の切通し地区で東京ガスのパイプライン工事後に、またもや市道改良工事するの「怪」

2009-12-23 23:58:00 | 東京ガス高圧パイプライン問題
■野殿地区で、一昨年の夏から生活道路や通学道路を掘り返して、超高圧のガスパイプラインを敷設してきたガスパッチョ東京ガスの群馬幹線Ⅰ期工事も、どうやら終盤に向けて最後の調整段階にあるようです。

 しかし、東京ガスの工事に同意をした覚えのない大多数の安中市岩野谷地区住民にとって、ガス管埋設工事が終わったとはいえ、いまだに一部の仮舗装部分のデコボコ道にハンドルを取られそうになり、危険な運転を強いられているのは事実です。

 ところで、切通しにある野殿交差点から、北野殿に向かって、天神川のたもとまでの市道は、まだ、東京ガスがガス管を埋めた後、仮舗装のままとなっています。


↑来年1月から3月まで、市道改良工事と称して大手組が施工予定の現場。東京ガスの高圧パイプラインが敷設後仮舗装のままとなっている。
■いつ本舗装工事が始まるのか、と注目していたところ、先日、平成21年11月30日に、東京ガス㈱群馬幹線建設事務所作成の平成21年11月吉日付け「岩野谷地区の皆さま」宛の「岩野谷地区におけるガス工事の予定について(お知らせ)」という文書が地元に回覧されました。

 東京ガスのこの文書に添付されていたのはいつものように「12月分」「全体予定」の2つの図面ですが、切通し地内の市道区間は、「ガス管埋設済み」として青線で示されていました。どうやらこの区間の本舗装は来年にずれ込むらしい、と住民は思っていました。

■ところが、その直後に回ってきた地元の回覧板に、市役所からの通知状があり、それを読んだ地元住民は「あれっ?」と、首をかしげました。

 その通知状というのは、平成21年12月4日付け安発第18275号ですが、「道路工事に伴う交通規制について(お願い)」と題するその回覧文書によると、市道幹131号線道路改良工事が、安中市野殿字下切通地内にて、平成21年1月12日~3月26日までほぼ2ヶ月半の間、施工予定と記してあります。岡田市長のお気に入りの大手組が、どうやら来年1月から3月にかけて本舗装工事を実施するようです。


手前の切通しの野殿交差点から、奥の天神川の橋の手前までが大手組の市道改良工事予定現場。東京ガスは本舗装工事を安中市に肩代わりさせるのだろうか。

■となると、東京ガスが仮舗装の後の本舗装工事をするのは、来年4月にずれ込むことになります。しかも、安中市による市道改良工事が今年度中に施工されれば、東京ガスにとって、本舗装をする必要がなくなります。

 またもや、岡田市長が東京ガスに便宜を図ったのかもしれない、という可能性もあり得ます。

■そこで、当会は、事実関係を確認すべく、12月24日付けで、次の内容の行政文書開示請求書を、岡田市長に提出することにしました。

**********
平成21年12月4日付け安発第18275号の「道路工事に伴う交通規制について(お願い)」と題して、地元回覧された文書によると、市道幹131号線道路改良工事が、安中市野殿字下切通地内にて、平成21年1月12日~3月26日まで施工予定とあります。他方、平成21年11月吉日で東京ガス㈱群馬幹線建設事務所作成の「岩野谷地区の皆さま」宛の「岩野谷地区におけるガス工事の予定について(お知らせ)」という文書が11月30日ごろ地元回覧されました。東京ガスのこの文書に添付されている「12月分」「全体予定」の図面上で、下切通地内の市道区間は、「ガス管埋設済み」を示す青線で示されています。東京ガスはガス工事後の本舗装を施工することになっています。これに関連して、
①市道幹131号線道路改良工事にかかる入札調書
②同改良工事にかかる舗装工事部分の入札設計資料(舗装仕様、材料予量数値などを含む)
③安中市と東京ガスで当該区間改良工事及び本舗装工事に関して、交わされた一切の情報(協議録、打合せメモ、電話メモ、通達書、連絡書、内部稟議などを含む)
**********


12月24日から仮舗装予定の藤井坂から岩井の県道出口。路面が濡れているのは、防食電流調整テストのためか。12月10日撮影。

■今回の情報開示請求書では、市役所の実施機関が請求対象の行政文書をさらに容易に特定できるように、請求対象文書の内容について、なるべく詳しく記載するように心がけました。

 こうして、岡田市長との密約で、地元住民らの同意を得ないまま、岡田市長のシンパだった地元岩野谷地区の代表区長(当時)だけの同意書を大義に、がむしゃらに高圧パイプライン敷設工事を進めた東京ガスとの間で、切通しの野殿交差点から天神川までの間の市道改良工事の、とりわけ舗装工事に関して、経緯を確認し、東京ガスによる本舗装工事を安中市の方が肩代わりしてやるのかどうかを、確認する方針です。

■この市道区間に隣接して、昨年1月に、同様に、安中市の道路改良工事に関連して水道管の布設工事や東京ガスのパイプライン工事が同時期に錯綜し、結局、東京ガスは舗装工事をこの区間でやらなくて済んだ経緯があるので、余計に注目されます。

 このとき、水道管の布設工事は、一旦水道管布設工事請負会社が入札で決まり、水道管も発注済みだったことから、工事の直前に突然、キャンセルとなった経緯があり、当会のブログでも、この不可思議な事件について分析した記事を載せたことがあります。

【ひらく会情報部】


ほぼ完成した北野殿にある安中バルブステーション。高さ30mの放散塔がある。来年4月からの本格運転開始に備え、最終段階の各種テストが行われているらしいが、秘密主義の東京ガスから地元には何の連絡もない。
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税金が政治家に流れムダな事業で談合した金がまた政治家へ…八ッ場ダムの利権スパイラル

2009-12-19 12:48:00 | 八ッ場ダム問題
■利権の巣窟の八ッ場ダム問題で、「地元住民」とマスコミが呼ぶ水没関係5地区連合対策委員会の萩原昭朗委員長の名前が、相変わらず新聞やテレビで取りざたされています。いい加減に、地元住民という呼称をやめたらよいと思いますが、新聞マスコミ族議員の山本一太に多額の政治献金されていることを見ても、この問題の根深さを痛感させられます。

 今日の新聞報道によると、前原国交相が12月16日に、地元あてに送った文書の中で、12 月20日(日)に意見交換会の開催を希望したのを受けて、12月17日、地元住民でつくる「八ッ場ダム水没関係5地区連合対策委員会」(萩原昭朗委員長)は国交相との会談を年明けに受け入れることを決めた後、1月18日に、意見交換会の日程を来年1月24日(日)を軸に調整することなどを求めた回答書を、群馬県を通じで前原国交相側に提出したそうです。

 報道のタイトルによれば、「生活再建」を願っている地元住民ですが、「生活再建の事業はする」と言って建設中の道路や橋などは建設継続を表明している民主党に対して、依然として「ダム建設中止反対」を申し入れるのだと言っています。とくに地元住民の代表を自認する、この「地元住民」の場合、既に何十億単位の利権に関わってきて、まだ「生活再建」などと言っているのは、よほどダム利権の甘い汁を飲み続けたいのでしょう。本来、自分の家庭内の「生活再建」を優先すべきでしょう。

 もっとも、政権が代わっても、相かわらずの自民党王国である群馬県西部では、八ッ場ダムの存続は、件の「地元住民」ばかりでなく、自民党系の政治家にとっても死活問題です。

■この点について、週刊文春2009.12.3号に、「民主逆襲の切り札 “「八ッ場ダム”受注企業 献金リスト」という興味深い記事が掲載されました。サブタイトルに「小渕優子に1180万円、中曽根弘文に680万円、山本一太に490万円…」とあります。新聞族議員の山本一太の名前が載っているので、どういうことなのか、記事の内容を引用してみます。

**********
【週刊文春 2009年12月3日号より】

 前原誠司国交相が建設中止を表明し、がぜん世間の耳目を集めることになった八ツ場ダム。ムダの象徴ともいわれるこのダムを、自民党はなぜ温存してきたのか。福田康夫、尾身幸次、中曽根弘文、小渕優子…関連企業から地元“閣僚経験者”への多額の献金を問う――。
 小渕優子前少子化担当相には、過去五年間で一千百万円あまり。中曽根弘文前外務相に六百七十七万円、山本一太参院議員に四百四十万円、尾身幸次元財務相に三百九十一万円――。

 今回、小誌は国交省が作成した八ッ場ダム関連工事の受注企業二百八十四社のリストを独占入手した。それをもとに地元選出の国会議員への政治献金を調べたところ、自民党議員への突出した政治献金の存在が明らかになった。冒頭に示したのは、その議員名と献金額だ。
 小渕氏は選挙区内に八ッ場ダム建設予定地があり、他にも、佐田玄一郎元行革担当相に三百八十一万円が行っているほか、福田康夫元首相、谷津義男元農水相ら、保守王国らしく大物議員の顔ぶれが並ぶ(詳しくは次ページ表の通り)。

 古参の福田康夫後援会関係者が語る。
 「八ッ場ダムは、もともと建設業界からの支援を欲していた福田赳夫先生が始めたもの。山本一太さんの父親・富雄氏も、赳夫先生の側近として推進派でした」
 昨年一月の国会の論戦では、民主党議員から「福田ダムと揶揄されてきた」と問われ、福田首相(当時)が「このような言葉を私は生まれて初めてうかがいました。あまり造語はなさらぬようにしていただきたい」と色をなして反論した場面もあった。
 確かに「福田ダム」という表現は正確でないかもしれない。正しくは「自民党ダム」と呼ぶのが妥当だろう。というのも、自民党の政治資金団体・国民政治協会には、八ッ場ダム関連企業から、約三億四千万円が献金されているのだ。
 十一月十八日の国交委員会では、前出の佐田氏が前原大臣に対し、八ッ場ダム建設中止の撤回を強く求めている。改めて、自民党と関連企業の関係の深さを窺わせた。

 ある群馬県政関係者が明かす。
「自民党県連幹事長の南波和憲県議が当選前まで社長を務めていたファミリー企業・南波建設も、八ッ場ダムの受注企業です。県内では周知の事実です」
 南波建設は、二億一千万円の八ッ場ダム関連工事を受注している。これでは、インサイダーと批判されても仕方あるまい。実は、八ッ場ダム受注企業による政治献金は、過去にも問題視されている。

 政治ジャーナリストの横田一氏が解説する。
「昨年、倒産した山内工業(群馬県沼田市)という企業が、公職選拳法で禁じられている、国と契約関係のある企業の選挙期間中の政治献金を行っていたことが明らかになったのです。献金を受けた福田康夫氏、小渕優子氏らは、それぞれ返還の意向を表明しました。

 とある受注企業の関係者が、絶対匿名を条件に献金の背景について証言する。
「確かにウチは八ッ場ダムの工事を受注していますが、献金の見返りに、工事が受注できたとか、便宜を図ってもらったこともないですよ。ただ、この不景気のご時世ですから、正直なところ迷惑なんですが、献金をしないことでイタズラされちゃ困りますから、仕方なくね…」
 いっぽう、今月上旬、〇四年から〇八年までに一千万円以上の八ッ場ダム関連工事や業務を受注した業者四十五社に計九十三人の国交省OBが天下っていたことが判明した。

 調査を取りまとめた民主党の村井宗明議員が説明する。
「八ッ場ダムは、『天下りの聖地』だと言われてきました。公務員は、上司である前原誠司大臣の指示に従うべきであり、水需要量の減少などからムダな事業であることは客観的に分かっているのに、なぜ国交省が建設推進にこだわるのか。その謎が解けました」
 八ッ場ダムはまさに、「政・官・業」の癒着の象徴ともいえるのだ。
 また、政治資金規正法は「三事業年度以上にわたって継続して欠損を生じている会社(赤字会社)が、その欠損が埋められるまでの間、政治献金をすること」を禁じている。「赤字会社は、企業としての社会的責任である税金を払っていないから」(岩井奉信日大教授)だ。小誌の調べでは、これに該当する違法な献金も含まれていることがわかった。

 群馬県太田市に本社を置く石橋建設工業株式会社は、民間調査会社・帝国データバンクによると〇三年度から〇六年度まで四期連続で赤字決算だったにもかかわらず、禁止期間中に複数回の政治献金を行っている。同社から違法献金を受けた政治家は、中曽根弘文氏(四十万円)と谷津義男氏(九十六万円)の二人である。

 石橋建設工業の丸山和芳代表は、小誌の取材に対してこう釈明した。
 「自民党への献金は、先々代のころから地元の付き合いという意味で続いています。八ッ場ダムの関連工事についても、あくまでも競争入札で落札したものですから、献金で落札できたわけではありません」
 赤字企業からの献金については、会社側から「違法性を認識していなかったが、ご指摘の点が事実であれば反省しなければいけない」とのコメントがあった。

 八ッ場ダム関連企業ではないが、赤字企業である萩原建設株式会社(群馬県安中市)も、小渕優子氏と関係の深い自民党群馬県ふるさと振興支部に対して十二万円の献金を行っている。
 では、八ッ場ダム関連企業からの献金を受けた自民党議員は、こうした指摘にどう答えるのか。

 山本参院議員は、八ッ場ダムの必要性を前提とした上で、次のように語った。
「国民から誤解を招く恐れがあるのではないかと言われると、確かにそのようなところはあるかもしれません。キチンと調べてみます。ただ、八ッ場ダムについて地元で要望を受けることはあったかもしれませんが、私自身は不正な口利きは一切行っていません。いずれにせよ、公共事業受注企業からの献金については、党全体で考え直す必要があると思います」

 谷津義男氏は、「献金を受けている企業が八ッ場ダムの仕事に関わっていると知ったのは、つい最近のこと。したがって、陳情を受けたことはありません。(赤字企業からの献金については)調べてみます。指摘が事実なら、返還をすることになりますね」

 自民党群馬県ふるさと振興支部も含めると最大の献金額だった小渕優子氏の事務所は、
「どれが受注企業かは把握しておりませんが、あくまでも法に則って献金をいただいていると認識しております。八ッ場ダムについて、個別のご相談を受けたことはありません」
 と、問題なしとの見解を示した。

 中曽根氏の事務所は、「お答えできる者がいない」とし、佐田玄一郎氏の事務所からは回答がなかった。

 これに対し、鳩山由紀夫首相の偽装献金問題が追及されているうえ、国会運営も迷走気味の民主党は、反撃のチャンス到来といったところのようだ。
 「八ッ場ダム受注企業からの政治献金には、非常に関心を持っています。今後の審議では、自民党から八ッ場ダムに関連した質問が出ることが予想されます。こうした政官業の癒着構造については、自民党に対するカウンター攻撃の材料として繰り出したい」(民主党国対関係者)
 政権交代によって、過去の権力の「膿」を出し切ることができるか。今後の国会論戦が注目される。

<群馬県選出国会議員/各政党への八ッ場ダム受注企業からの政治献金・パーティ券購入>
政治家氏名 /平成16年(2004)/平成17年(2005)/平成18年(2006)/平成19年(2007)/平成20年(2008)/5年間合計
●尾身幸次(自民党群馬一区支部)/740,000/1,040、000/670,000/1,220,000/620、000/4,290,000
●谷津義男(自民党群馬三区支部)/480,000/480,000/480,000/600,000/600,000/2,640,000
●福田康夫(自民党群馬四区支部)/0/200,000/0/0/0/200,000
●小渕優子(自民党群馬五区支部、自民党群馬県ふるさと振興支部)/2,320、000/2,440,000/2,290,000/2,500,000/2,260,000/11,810,000
●佐田玄一郎(自民党群馬比例第二支部、赤城倶楽部)/360,000/920,000/1,200,000/480,000/600,000/3,560,000
●中曽根弘文(自民党群馬参院第一支部)/1,490,000/1,240,000/1,440,000/1,440,000/1,360,000/6,970,000
●山本一太(自民党群馬参院第三支部)/1,200,000/900,000/1,000,000/1,000,000/800,000/4,900,000
●石関貴史(民主党群馬二区支部)/0/0/120,000/120,000/240,000
●自民党(国民政治協会)/64,314,600/56,948,000/75,738,000/76,620,000/68,100,000/341,720,600
●民主党/500,000/0/0/0/0/500,000
合計/71,404,800/64,188,000/82,818,000/83,980,000/74,460,000/378,830,600
※返金済みの献金も含む。尾身、谷津両氏は引退。04年は尾身氏は群馬比例第二支部、佐田氏は一区支部。
**********

■上記の献金リストの表を見ると、民主党の群馬県関係者の名前も見かけます。来年の参院選をにらんで、あろうことか、八ッ場ダムの推進派で、件の「地元住民」が後援会長だったこともある小寺弘之前群馬県知事を、幹部が比例代表の候補者として擁立すべく要請に2度も出向いた民主党の群馬県連なので、特に不思議ではありませんが、ズブズブに利権に染まった自民党系の政治家やその取り巻きの「地元住民」のみならず、民主党の議員までも懐柔させようとするダム建設の利権の根深さを思い知らされます。

【ひらく会情報部】

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オサカベ自動車の口利き道路を、理由説明書で否定してきた岡田市政の厚顔無恥

2009-12-17 23:40:00 | 協立精工北の市道工事の摩訶不思議
■安中市岩井地区に進出を目指すオサカベ自動車のために口利き道路を作った岡田義弘市長に対し、口利きの事実を確認するために、当会では平成20年9月14日付で、次の内容の行政文書開示請求を岡田市長に行っておりました。

**********
【開示請求行政文書】
岩井地区の東邦亜鉛安中精錬所隣接地に、高崎市並榎町のオサカベ自動車が進出するための便宜を図るために、平成21年1月25日に市道岩35号線道路改良工事の入札で内田組が落札して工事が施工され、3月末までに終了したようだが、年度を過ぎてもまだ開通の気配がない。これについて、次の件に関する一切の情報。
①異例尽くしのこの事業手続きの背後に、地元では政治関係者あるいは政党関係者の口利きがあったとする未確認情報がある。よって、そうした口利きに関わる一切の情報。
**********

■しかし、安中市から、9月25日付で到来した回答は、「この件に関する情報は、一切ありません」とする行政文書不存在通知でした。

 そこで、安中市に対して10月13日付けで、異議申立書を提出していたところ、先日、ようやく、安中市情報公開・個人情報保護審査会に諮問がされました。

 そして、このほど、12月15日付けで、審査会から、「安中市から理由説明書が出されたので、それに対する意見や反論があれば審査の資料としたいので、平成22年1月15日までに意見書を提出するように」という通知がきました。

*********
【審査会からの通知】
平成21年12月15日
異議申立人 小川 賢 様
    安中市情報公開・個人情報保護審査会 会長 釆女 英幸
情報公開に係る異議申立言に対する実施機関の理由説明書の送付及び意見書の提出依頼について
 平成21年10月13日付けで提出された情報公開に係る異議申立書に対し、実施機関(安中市長:建設部土木課)から諮問があり、当該決定に係る理由説明書の提出を受けましたので、別紙のとおり送付いたします。
 この理由説明書に対する意見又は反論があるときは、審査の資料としたいので、意見書(書式任意)をご提出くださいますようお願いいたします。
 なお、不明な点がございましたら、下記事務局までご連絡ください。
意見書提出期日  平成21年1月15日(金)までにお願いします。期日までに提出できない場合は、事務局までご連絡ください。
    事務局  安中市総務部秘書行政課文書法規係
         Tel(027)382-1111
         内線1043
**********

■上記の通知書と一緒に同封されていた、安中市土木課の理由説明書は次の通りです。

**********
【情報公開に係る異議申立書に対する理由説明書】
 市道岩35号線の道路改良工事は、通り抜けできるよう道路を整備することで利便性が向上し、周辺の土地利用が進み地域の活性化が図られ、企業進出等による雇用の創出や税収確保も期待されることから、道路管理者として地元の要望及び必要性を考慮した上で事業を実施いたしました。
 また、議員等からの口利きに関しては、全国では、条例や要領、規則等を定めて対応している自治体(群馬県では、平成21年4月1日から「職務に関する働きかけに対する対応要綱」を施行したところです。)もありますが、安中市においては、このような条例等は現在制定されておりません。したがいまして、本件の口利きに関して市が作成した記録は、一切存在いたしません。
 よって、当該事業の実施は、道路管理者の判斯によるもので、異議申立人が、政治関係者あるいは政党関係者の口利きがあったとする見方がされているという主張は、伝聞証拠又は根拠のない情報に基づくものであり、安発第13612号平成21年9月25日付け「行政文書不存在通知書」ご回答のとおり、「政治関係者あるいは政党関係者からの口利きに関する情報」は、当初より市には不存在です。
**********

■驚いたことに、当会の指摘に対して、「伝聞証拠或いは根拠のない情報」だと断定しています。岡田市長の率いるイエスマン集団ですから、当然、オサカベ自動車に対する口利きがあったことは、全面否定してくると思っていましたが、案の定です。

 岡田市長は、「道路管理者として、メリットがあると判断して事業を実施した」と釈明していますが、何度陳情しても、村の生活道路がよくならないのに、なぜ、人も車も通らない、東邦亜鉛の廃棄物処分場に隣接した場所に、道路を通す必要があるのか、また、オサカベ自動車の土地は既に農免道路に面しているにもかかわらず、なぜ、馬入れを広くしたのか、その経緯について、きちんとした庁内会議や議会説明に関する何の情報開示もないまま、正当化しようとする岡田市長の姿勢こそ、口利き等がまかりとおる不公平な安中市の行政を示唆しているのではないでしょうか。

 意見書の提出期限である来年1月15日までに、じっくりと口利き行政の問題点について、意見書をしたためる予定です。

【ひらく会情報部】

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新聞販売店に支えられる岡田義弘市長と山本一太参議員のキケンな献金コネクション

2009-12-16 23:52:00 | 政治とカネ
■12月2日に興味深いブログに出会いました。http://blogs.yahoo.co.jp/voteshop/archive/2009/12/2

 【不思議発見!】山本一太議員へ不適切な献金の可能性? と題するこのブログは、冒頭に「山本一太議員と新聞販売店」という見出しからはじまります。

■山本一太参議員と言えば、新聞業界から5年間で3000万円を超える政治献金を受けていた事実が最近指摘されています。また、同議員は、再販制度や新聞特殊指定の問題が政治課題に上がった際、新聞業界の既得権を守るために露骨な保護活動をした経緯があります。

 同議員への政治献金の中心的な役割を果たしていたのは、地元の群馬県新聞販売組合であり、その本部は、上毛新聞社のオフィス内にあります。

 特定業界の既得権を守る見返りに多額の献金を受け取ると、斡旋収賄罪に問われかねません。道理で、山本一太がやたらテレビやマスコミに顔を出しているわけです。新聞族の既得権保護に熱心な議員を、業界が放っておくわけはないからです。

■それでは、このブログが指摘する、山本一太議員と新聞販売店の癒着の現状を見てみましょう。

**********
<山本一太議員と新聞販売店>
最近、影が薄い一太さん。
思わぬところで話題を提供してくれました。
「新聞販売店とのズブズブの関係」 詳しくは、【東京サバイバル情報  ☆一時避難せよ☆】のエントリー「あっせん収賄罪に直滑降!」http://yaplog.jp/ichijihinan/archive/573を見てネ。マスコミ大騒ぎの【郵便制度悪用、国会で質問 団体と親密、民主・牧議員】http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009041401000194.htmlと比較にならん程に問題ありじゃない?
**********

■続いて、突然に「謎?の政治団体、自由民主党安中市第一支部」という安中市民にはお馴染みの政党支部名が現れます。

**********
政治団体の名称 自由民主党群馬県安中市第一支部
報告年月日 21.01.27
1 収入総額      32,596,440
   前年度繰越額    5,096,440
   本年収入額    27,500,000
2 支出総額      19,861,855
3 翌年への繰越額   12,734,585
4 本年収入の内訳
 寄附(内訳別掲)   27,500,000
  個人分        7,500,000
  法人その他の団体分 20,000,000
5 支出の内訳
 経常経費       2,108,855
  光熱水費        609,390
  備品・消耗品費     517,500
  事務所費        981,965
 政治活動費      17,753,000
  組織活動費     16,751,000
  その他の経費      1,002,000
【寄付の内訳】
 (個人分)
 大橋稔      1,500,000 安中市
 大橋龍太     1,500,000 東京都板橋区
 兼松正子     1,500,000 神奈川県横浜市
 真下正美     1,500,000 安中市
 (法人その他の団体分)
 関東新聞販売㈱  7,500,000 東京都板橋区
 北関東新聞販売㈱ 3,000,000 栃木県足利市
 関東折込㈱    2,000,000 安中市
 ㈱昭和農芸    7,500,000 東京都中央区
(出典:自由民主党群馬県安中市第一支部 20年分収支報告要旨(群馬県公報)
http://www.pref.gunma.jp/upload/7/0909-gou04-1.pdf
**********

■件のブログでは、「自由民主党群馬県安中市第一支部」という政党支部名から、
「安中市は一太議員の選挙区の一部。」
「生活暦から親密な草津、渋川と同じ地域圏になる。」
「衆議院小選挙区は群馬県5区、小渕優子議員の地元ですネ。」
と分析を加えています。

 さらに、次のように鋭く観察しています。

「不思議なのは、片田舎の自民党支部にしては、政治資金が潤沢なこと。」
「調べた数年間、毎年、複数の同じ寄付者から2~3千万近い寄付収入がみられる。」
「その多くを政治活動費(寄付?)として支出。(要旨には支出先が省略されるから探索不能!残念)」

■そして、山本一太代議士との関連付けで、

「よく見れば、新聞販売店関係から多額の寄付があるネ。」
「一太議員との関係は?優子議員と関係は?どうなんでしょう?」
「う~む、代表者すら省略される公報の要旨じゃ情報不足だYO!」
「こうした場合に頼りになるのがコレ!」

■ということで、日本インターネット新聞社の政治資金データベースhttps://www.seiji.janjan.jp/search/organize_search.php を検索したところ、「ありました!自由民主党群馬県安中市第一支部!」といって、次の情報をゲットしています。

**********
政治資金データベース -収支報告書要旨―
2004年 自由民主党群馬県安中市第1支部(政党)
関係国会議員名:-
代表者名:岡田義弘
会計責任者:岡田伸子
主たる住所:安中市安中4272
備考:
<項目>
政治団体の名称:自由民主党群馬県安中市第1支部
資金管理団体の届け出をした者の氏名:
資金団体の届け出に係る公職の種類:
報告年月日:2005/01/19
<収支の総額>  <金額>
1.収入総額   33,441,290円
 (1)前年繰越   1,941,290円
 (2)本年収入額  31,500,000円 内訳>>
2.支出総額   32,476,710円 内訳>>
3.翌年繰越金    964,580円
<本年収入[1-(2)]の内訳>    <金額>
5.寄付合計          31,500,000円
 (1)寄附(政党匿名寄附を除く) 31,500,000円
  b.法人その他からの寄付    131,500,000円
<支出[2]の内訳>  <金額>
10.経常経費合計  1,626,710円
 (2)光熱水費    270,010円
 (3)備品・消耗品費 699,100円
 (4)事務所費    657,600円
11.政治活動費合計   30,850,000円
 (1)組織活動費   25,100,000円
 (2)その他の経費   5,750,000円
<寄付[5-(1)]の内訳><金額><寄付者の名称><住所>>
13.法人その他の団体からの寄付[5-(1)-b]の内訳
 寄付した者  7,500,000円 関東新聞販売㈱  東京都板橋区
 寄付した者  7,500,000円 北関東新聞販売(株)  足利市
 寄付した者  7,500,000円 昭和農芸(株) 東京都中央区
 寄付した者  1,000,000円 東京新聞安中専売所  安中市
 寄付した者   500,000円 (株)大手組   安中市
**********

■このように2004年当時の情報が記載されていて、「代表者は、岡田義弘氏とある。(なんだぁ~、一太、優子じゃなかったネ。)」と落胆しつつも、岡田義弘氏をクリックして、「なるほどね~。安中市長ですか♪」と納得するとともに、「安中市議5期、1999年から群馬県議、2006年~安中市長(現) 素晴らしい経歴の政治家ですネ。」と、岡田市長の赫々たる選挙履歴に驚いています。

 そして、「結論! 自由民主党群馬県安中市第一支部は、岡田義弘安中市長が代表の政党支部でした。」と結論付けるとともに、「ただ、この情報は2004年当時のもの。 現在の代表者は変更になっている場合がありますのでご注意を。 自民党群馬県連のHPにも掲載がなく確認できませんでした。」とコメントしています。

■安中市民の有権者の皆さんはご存知の通り、自由民党群馬県安中市第一支部の代表は、今でも岡田義弘氏長です。

 続いて、このブログでは「ふしぎ発見! 一太議員へ不適切な献金の可能性?」と銘打って、さらにネット上で関連情報を検索しています。ターゲットにしたキーワードは「関東新聞販売」です。

「自民党群馬県連のHPにも掲載がなく確認できませんでした。」
「目立つのは、毎年、自由民主党群馬県安中市第一支部に750万を寄付する関東新聞販売株式会社」
「あれ?関東新聞・・・ 自由民主党群馬県参議院選挙区第三支部(山本一太支部長)の寄付者にそんな名前が・・・」

■このブロガー氏のネット検索能力と記憶はたいしたものです。山本一太参議員が代表を務める政治団体も次のように調べています。

**********
政治団体の名称 自由民主党群馬県参議院選挙区第三支部
報告年月日 21.03.12
1 収入総額     61,113,783
   前年繰越額   16,951,585
   本年収入額   44,162,198
2 支出総額     52,884,836
3 翌年への繰越額   8,228,947
4 本年収入の内訳
 寄附(内訳別掲)  27,674,005
  個人分       6,416,000
  法人その他の団体分17,658,005
  政治団体分     3,600,000
 本部又は支部から供与された交付金に係る収入  16,000,000
  自由民主党本部  16,000,000
 その他の収入      488,193
  還付金        448,000
  一件十万円未満のもの 40,193
5 支出の内訳
 経常経費      42,990,046
・・・・・
**********

■そして、ついに「あった。」と、お目当ての献金者の名前を探し当てています。

**********
【自由民主党群馬県参議院選挙区第三支部 20年分収支報告(要旨)P28~30(PDF頁番号30~32/230)
㈲高田屋旅館    100,000 吾妻郡長野原町
富士オート㈱    100,000 前橋市
シオン新聞販売㈱  100,000 沼田市
原工業㈱      100,000 館林市
高崎弁当㈱     100,000 高崎市
群馬連合新聞折込㈱ 100,000 前橋市
関東新聞販売㈱   200,000 安中市
八木工業㈱     100,000 高崎市
㈱ヒロタ      100,000 前橋市
・・・・・
**********

■ここで、ブロガー氏は「う~む、」と唸ります。「安中市第一支部は、関東新聞販売株式会社(東京都板橋区) 参議院選挙区第三支部は、関東新聞販売株式会社(安中市)」ということで、「同じ社名だが所在地が違う。」からです。

 そして、いろいろと推測します。

「本店、支店の違いかも知れないが別会社の可能性もあるYOネ。」
「収支報告PDF版なら代表者氏名が記載されもっと核心に迫れるのになぁ。」

■そこで、グーグルで「関東新聞販売株式会社」を検索したところ・・・・ありました。

**********
特定信書便事業の許可、信書便約款及び信書便管理規程の認可
      総務省 郵政行政局 信書便事業課
関東

関東新聞販売株式会社
代表取締役 大橋 稔
設立:平成元年5月1日
住所:東京都板橋区前野町6-2-3
資本金:1,000万円
事業:貨物軽自動車運送業、新聞小売業、エステティック業、損害保険代理業、古紙卸売業
・3時間以内の送達の役務
・群馬県高崎市の一部、安中市、榛名町及び松井田町の一部
18年4月1日
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2006/060228_3.html
**********

■そして、次の事項を確認できたことを示しています。

・本社:東京都板橋区
・代表者:大橋稔 ⇒ 安中市第1支部に150万寄付する大橋稔氏。
・資本金:1000万
・事 業:新聞小売業、軽貨物自動車運搬業
・区 域:高崎市の一部や安中市ほか

■知識豊かなこのブロガー氏は「ちなみに、特定信書便事業の許可とは、郵便事業の一部民間開放に伴うもの。 同社は、<3時間以内の送達の役務>の許可を受けてるネ。バイクの速配便かな?」と考えをめぐらして、「関東新聞販売株式会社は、板橋区本社を持ち安中市内で事業を行う企業、大橋稔社長は安中市在住であるようだ。」と推測し、最終的に「両団体に記載された関東新聞販売株式会社は、同一の企業であると推定。」としています。あくまで「推定!推定のお話ネ♪」と慎重な言い回しですが、「推定」や「推測」ではなく、まさに「的中!」です。

■そして、いよいよ大団円へ。「すると、ちょっとした問題が生じる。」と問題を提起したブロガー氏は、一つの寄附者ができる寄附の年間限度額、いわゆる[総枠制限]について、紹介しています。

********
一の寄附者ができる寄附の年間限度額
○政党・政治資金団体に対するもの
  個人:2,000万円まで
  会社、労働組合等:750万円~1億円まで
  (資本金の額、組合員数等により異なる(別表2参照))
○その他の政治団体、公職の候補者に対するもの
  個人:1,000万円まで
**********

■つまり、企業が『政党』に寄付する際、年間限度額〔総枠規制〕があり、「資本金の額により750万~1億円で年間限度額が決められているのだ。それがこれ。」ということで、総枠制限について詳しく説明しているのです。

*********
【総枠制限の一覧】
会社               政党・政治資金団体に対する寄附の
(資本金の額又は出資の金額)   年間限度額
  10億円未満            750万円
  10億円以上~  50億円未満  1,500万円
  50億円以上~ 100億円未満  3,000万円
 100億円以上~ 150億円未満  3,500万円
 150億円以上~ 200億円未満  4,000万円
 200億円以上~ 250億円未満  4,500万円
 250億円以上~ 300億円未満  5,000万円
 300億円以上~ 350億円未満  5,500万円
 350億円以上~ 400億円未満  6,000万円
 400億円以上~ 450億円未満  6,300万円
 450億円以上~ 500億円未満  6,600万円
 500億円以上~ 550億円未満  6,900万円
 550億円以上~ 600億円未満  7,200万円
 600億円以上~ 650億円未満  7,500万円
 650億円以上~ 700億円未満  7,800万円
 700億円以上~ 750億円未満  8,100万円
 750億円以上~ 800億円未満  8,400万円
 800億円以上~ 850億円未満  8,700万円
 850億円以上~ 900億円未満  9,000万円
 900億円以上~ 950億円未満  9,300万円
 950億円以上~1,000億円未満  9,600万円
1,000億円以上~1,050億円未満  9,900万円
1,050億円以上          1億円
**********

■この法律によれば、「関東新聞販売株式会社の資本金は、1000万。ということは、年間限度額は750万だ。」ということになり、ブロガー氏は「えっ、 ま~なんということでしょう♪ 関東新聞販売株式会社は、750万を超える770万円を寄付しているYO!」と断定しています。つまり、

自由民主党群馬県安中市第一支部 750万円
自由民主党群馬県参議院選挙区第三支部 20万円

となり、「仮に両団体に記載された関東新聞販売株式会社が同一企業であれば、政治資金規正法[総枠規制]違反!」となるというのです。
「ま~、一太議員は、寄付者が〔総枠規制〕を守っているか調べる手段がないから非はないけどネ。」
「違法な政治資金の取得が判明したならば返却しましょうネ。」
「どちらの団体が返却するか知ったこっちゃないが、来年は注意して下さいネ。(笑)」
「関東新聞販売㈱は、同じ会社なんですか?違う会社ですか?」
「一太さん、お得意のブログで、説明責任を果たして下さーい!」

と山本一太参議員に向かって警告を発しています。

■ブロガー氏も「最後に、最近、ニュースで良く耳にするのが、寄付限度額150万の個別制限の話であり、考えてみると、総枠規制を守っているかなんて、誰もわからないんじゃないかな? もらう側は知る術がない。寄付する側は気にしちゃいない。(笑) 複数の都道府県をまたがったら誰もわからないよネ。」と鋭く指摘し、「あっ、自民党の政治資金団体である財団法人国民政治協会。ここの企業献金を調べたら総枠制限違反あるカモね。大きく有名な企業でも、意外な程、資本金が少ない企業は結構あるから。」と財団法人国民政治協会 平成20年分治資金収支報告書 をチェックすることを奨めている。

 おそらく、これだけきちんと政治資金規正法違反を指摘しても、関係者がお縄をちょうだいすることは、群馬県の場合、まずあり得ないでしょう。なぜなら、群馬県には公職選挙法違反をしても、政治資金規正法違反をしても、自民党系の政治家は決してお縄をちょうだいすることはないからです。

■当会も、証拠を提出しつつ政治家の公職選挙法違反を警察に何度も告発しましたが、すべて空振りに終わりました。しかし、自民党系以外の政治家が、同じことをすると、お縄をちょうだいするリスクは格段に高くなるのも、群馬県ならではの特徴です。

 岡田義弘安中市長と、関東新聞販売㈱との蜜月関係も、安中市民の間ではよく知られています。安中市では、東京新聞以外は、全て関東新聞販売が独占しています。岡田市長について辛口の論評をする内容のチラシを新聞折込してもらおうと、関東新聞販売にチラシ原稿を持ち込むと、関東新聞販売では、すぐには受け取ってくれません。

 前市長のころは、チラシの内容について、新聞折込に関する倫理規定とやらを持ち出し、「上毛新聞社内にある倫理委員会あてに、チラシ原稿をFAXをして、内容が妥当かどうかを審査してもらうことになっている」などと当会も言われたことがあります。その時は、すったもんだの挙句、なんとか受け付けてもらいました。

■しかし、現市長の就任後は、関東新聞販売の折込み受付窓口で、問答無用で受取り拒否をされたという市民らの声も聞こえてきます。

 岡田市長に長年にわたり多額の献金をしてきた同社としては、岡田市長について批判めいたチラシを折り込ませないためには、倫理規定もへったくれもないのかもしれません。なにやら中国政府の情報統制を連想させます。

【ひらく会情報部】

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広報あんなか12月号で市税滞納整理強化月間を掲げた岡田市長とタゴ和解金

2009-12-15 23:54:00 | 土地開発公社51億円横領事件
■今年もあと残すところ半月となりました。先日、市内全戸に配布された広報あんなか12月号の4ページ目に「12月は“市税滞納整理強化月間”」と題する記事が載りました。どうやら、市民税の滞納額が目に余るほどひどくなっているため、市税滞納整理許可月間と銘打って、格好だけつけるようです。

 安中市の税務業務は、タゴ51億円事件で露呈したように、課税台帳の改竄だらけで、裏では何でもありの状況にありました。タゴ事件直後は、市民の間で市民税の不払い運動が起きましたが、事件の風化ともに収まりました。

 ところが、最近は、どうどうと税金を踏み倒すやからが再び増え出しました。どうやらタゴ事件当時と同様に、税金を払わなくても見逃してくれる安中市の税務体質が復活している可能性があります。

 まずは、広報あんなかの市民税滞納防止を訴えるキャンペーン記事を見てましょう。

*********
【広報あんなか 2009年12月号 ページ4】
12月は「市税滞納整理強化月間」
 税は私たちが安心して健康な暮らしをするために、重要な役割をもっています。福祉や教育、道路整備など、様々な事業を進めるうえで、非常に大切な財源です。市税などの納期が過ぎても未納の人は、早めに納付してください。
 市では、毎年増加傾向にある市税滞納額の縮小と収縮率の向上を目指し12月を滞納整理強化月間として滞納整理に市役所全体で取り組みます。

★職員が戸別訪問します
 納税相談や特別の理由もなく、市税などの納制限が過ぎても未納の人には、督促状や催告書などで納税のお願いをしていますが、それでもまだ未納の人には、市職員がその人のお宅を訪問し、納税のお願いをさせていただきます。
 市税などの滞納が続くと税の公平性の確保や市民としての負担の義務を果たしていただくため、納期限の翌日の納付の日までの期間に応じ、延滞金が加算されます。
 また、再三納付のお願いをしているにもかかわらず、滞納を続ける人には、財産の差し押さえなどの滞納処分を行います。

★納付・相談に応じない人には強制処分を行います
○市税の滞納者には
 給与・預貯金・不動産などを差し押さえ、滞納分に充当します。
○国民健康保険税の滞納者には前述の財産などの差し押さえのほかに、保険証の有効期限が短い短期保険証や、病院の窓口で医療費の全額を一時負担していただく国民健康保険資格証明書が保険証の代わりに発行されます。
○介護保険料の滞納者には
 滞納期間に応じて次の措置がとられます。
・1年以内:費用の全額をいったん利用者が負担し、申請により後で保険給付分(9割)が支払われます。
・1年6ヵ月以上…保険給付の一部または全部が一時的に差し止められます。
・2年以上…利用者負担が1割から3割に引き上げられ、高額介護サービス費が受けられなくなります。
○後期高齢者医療保険料の滞納者には
 保険証の有効期限が短い短期保険証や、病院の窓□で医療費の全額を一時負担していただく後期高齢者医療資格証明書が保険証の代わりに発行される場合があります。

★納期限日の夜間窓口
 平日に納付・相談ができない人のために、各税などの納期限日には夜間窓口を開設していますので、ご利用ください。

★納税に困っている人は相談を
 災害や盗難、本人や家族の病気、事業の休廃臣などの事情で、市税の納期ごとの納付が困難な人については、相談に応じますので、本庁収納課・支所住民税務課へご相談ください。

★納付は便利な口座振替で
 口座振替は、納め忘れを防ぐ便利な手段です。納期限に指定の預金口座から自動的に振り替えができるので、納付のために出かける手間が省けるので、非常に便利です。
 口座振替を希望する人は、預金通帳と金融機関届出印を持って、下記の金融機関で手続きをしてください、
手続方法…金融機関や本庁収納課・支所住民税務課にある「口座振替依頼書」に必要事項を記入し、金融機関届出印を押印して提出してください。

★コンビニでも納付ができます
 市内のコンビニなどでも納付書を便って市税の納付ができます。時間や曜日を気にせず、いつでもどこでも納付でき、大変便利ですので、ご利用ください。

<口座振替ができる金融機関など>
群馬銀行・東和銀行・しののめ信用金庫・群馬県信用組合・中央労働金庫・碓氷安中農業協同組合・ゆうちょ銀行または郵便局

<口座振替ができるもの>
市県民税、固定資産税、軽自動車税、国民健康保険税、介護保険料、後期高齢者医療保険料(詳しくはお問い合わせください)、市営住宅使用料、古城団地・秋間みのりが丘地域し尿処理施設使用料、上水道使用料、下水道使用料、保育料

問合せ・・・本庁収納課・支所住民税務課税務収納係(電話382-1111)
**********

■それにしても、「税は私たちが安心して健康な暮らしをするために、重要な役割をもっています。福祉や教育、道路整備など、様々な事業を進めるうえで、非常に大切な財源です。市税などの納期が過ぎても未納の人は、早めに納付してください」とか、「市では、毎年増加傾向にある市税滞納額の縮小と収縮率の向上を目指し12月を滞納整理強化月間として滞納整理に市役所全体で取り組みます」などと、よくまあ美辞麗句を並びたてるものです。

 ここで指摘したいのは、我が安中市の場合、税は福祉や教育、道路整備などの事業を進めるばかりでなく、公社を通じて、安中市土地開発公社の元職員をはじめ、市の幹部や職員がグルになり、これに金融機関の職員が加担して、51億円を越える途方もなく巨額の詐欺横領事件の尻拭いにも使われている事を認識しなければならないことです。

■今年の7月以降9月にかけて、岡田義弘市長がマイカーを駆って、法人税高額納税ランキングベスト1~200位の各社へ個別に、感謝状と記念品を贈呈して、挨拶して回ったことは記憶に新しいところです。

 しかし、タゴから骨董品やカネをもらった元市長ら幹部や政治家、酒の飲めないタゴを呼び出してスナックの付け払いをさせた上司や同僚職員、タゴから1億5千万円以上もらっていたタゴの配偶者や親族らに対する課税はいったいどうなったのでしょうか。既に時効といいたいのでしょうが、道義的責任から、時効を超えて、きちんと税金で取り立てなければ、税の公平性の確保や市民としての負担義務について、市民の理解は到底得られないでしょう。

【ひらく会情報部】


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