市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

【一太行政】あえなく潰えた「リトリート」聖地構想・・・真の反省もなく、さらなる税金投入か?

2023-10-10 10:18:38 | 県内の税金無駄使い実態
■山本一太知事の肝いりで昨年度スタートさせた「リトリート」。例によって、血税を使って鳴り物入りで盛大にぶち上げましたが、あえなく潰えてしまいました。

**********毎日新聞2023年10月7日09:08
力入れたが…3カ月で利用者ゼロ 群馬県企画「リトリート旅」売れず
群馬県庁=前橋市で2019年2月22日、菊池陽南子撮影
 群馬県は6日、観光客が温泉地への長期滞在で心身を癒やす「リトリート」の旅を推進するため、初めて大手旅行サイトで提供した「リトリート3泊旅」の旅行プランが3カ月で1件も売れなかったと明らかにした。県は「リトリートの聖地」化を県勢発展や県民幸福度向上に向けた重要戦略の三本柱の一つに位置づけており、山本一太知事は「極めて残念。反省してきちんと利用されるものにしたい」と述べた。
 県は温泉地の魅力を高め、宿泊日数を長期化させることを目的に、2022年度、草津など7カ所の温泉で12の長期滞在プランを旅行事業者などと作成。このうち、県の呼びかけに応じた草津、みなかみ、万座、老神、四万の各温泉の6旅館が7月3日以降、大手旅行サイト「じゃらん」で3泊4日の旅を販売していた。

山本一太氏=田所柳子撮影
 じゃらん内に特集ページも作り、旅行雑誌などでも広告を出したが、予約は2件にとどまり、いずれもキャンセルされた。カヌーや登山など3プランは現在も販売しているが、森林浴や秘湯ツアーなどの3プランは10月初旬までに終了した。
 20~40代の働き盛りを対象に、「忙しい日常から解放される旅」を提案したものの、旅行事業者や観光関係者からは「ガイドなど外部関係者が案内するため、予約可能な日程が少ない」「4日間のプランが決まっているので融通が利かない」との指摘があったという。2人宿泊時の最低価格は1人3泊で4万~17万2000円程度で、「3泊で10万~20万円なら海外旅行に行ける」との声も出ている。
 観光魅力創出課によると、7、8両月は特集ページの閲覧がそれぞれ3000件以上あり、一定の関心は引きつけたという。今後、複数のプランを準備し、ターゲット層への広報戦略を検討する。山本知事は6日の記者会見で「日本各地がインバウンドの長期滞在や富裕層呼び込みを課題にしている。県で魅力的なメニューを作り、発信したい」と述べた。【田所柳子】

**********上毛新聞2023年10月7日
知事「反省してより魅力的に」 リトリート販売ゼロで

 本件を日常から離れ心身を癒す「リトリートの聖地」とする構想の一環で、県が募集した「リトリート3泊旅」のモデルプランが3か月で1件も売れなかったことを受け、山本一太知事は6日の定例会見で「応募者がいなかったのはプログラムに問題があるから。反省して何が問題なのかよく考え、利用できるものにしたい」と述べた。
 山本知事は「リトリートや長期滞在型観光は我々の戦略の中核。担当者ともよく相談して、より魅力的なものに変えていきたい」と今後への意欲も示した。
 県は20~40代の働き盛り世代をターゲットに五つの県内温泉地に滞在するプランを用意し、7月から大手旅行サイトで予約を受け付けた。ただ、予約は2件にとどまり、最終的にはいずれもキャンセルとなった。一部プランは現在も販売している。
 5日の県議会特別委員会で県が報告し、議員側から課題を指摘したり、今後の方向性を確認したりする質問が相次いだ。
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■この「リトリート」は、避難所や隠れ家を意味する英語のRetreatmentから来ているようですが、群馬県の目指すリトリート事業とは、数日間住み慣れた土地を離れて、仕事や人間関係のストレスで疲れた心や体を癒す過ごし方のことを意味しているようです。つまり、観光目的の旅行と異なり、日常を忘れてリフレッシュすることが目的の、いわば「転地療法(療養)」ですが、ようするに群馬県で別荘滞在のように過ごしてほしい、ということです。        

 このキャンペーン事業は、山本一太知事が、昨年度、「リトリートの聖地」のイメージ定着を図り、群馬県ならではのリトリートの過ごし方を発案したことが発端です。

**********毎日新聞2022年2月5日
「リトリート」の聖地に 日々の疲れを癒やす過ごし方 新たな温泉振興2.7億円 /群馬
 県は観光活性、特産品のブランド化を目指して「リトリート推進」を提唱し、関連予算として2億7777万円を計上した。県は「リトリート」について「忙しい日常から離れ、心身をリセットし、日々の疲れを癒やす過ごし方」とする。県観光魅力創出課に2022年度から「リトリート推進主監」(課長級)を新設する。
 同課は「県内の温泉や農畜産物を体験してもらい、群馬をリトリートの聖地にしたい」と意気込む。
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 この背景として、群馬県での県内宿泊旅行者の約95%が1泊2日であるため、まずは2泊以上の滞在をしてもらうことを考えたわけです。しかし、東京から新幹線で1時間のアクセスの群馬県で、果たして長期滞在に耐えうる魅力があるのかどうか、当初から疑問視する向きもありました。

 なぜなら、高崎駅周辺では分譲マンションの建設ラッシュですが、この需要の背景には、首都圏の方々が週末、県内各地で過ごすための、いわゆるセカンドハウスとしての購入があります。わざわざ、観光旅行のために県外から群馬県に数日も滞在しようと来県する人など、よほど物好きとしか見られないでしょう。

■そうした事情も顧みず、群馬県はリトリートの聖地化を推進するため、県内外から「群馬県で数日間過ごすなら何をしたいか」について、昨年12月7日(火曜日)から令和5年1月10日(火曜日)23時59分まで意見を募集をしました。寄せられた意見は、リトリートのモデルプラン作成の参考にするというのです。

 寄せられた意見は数十件程度で、その多くは、なんとなくいいね、といったイメージ内容ですが、中には次のような的確な意見も寄せられました。

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〇ねす
一般論だと、温泉や大自然でキャンプ、美味しい食べ物が‥と出てくると思うのですが、ここでこれを論じても今までの通りで何にも変わりません。おしゃれな取っ付き易いものは他の県に奪われ済です。群馬県に一般的なリトリートを求める人はほぼいないと感じます。ゼロに近いものに何を掛けても薄いリターンしか得られないと感じます。大事なのは群馬県としての戦い方です。山のような観光資源を抱えているのにそれを活かす方向で本当にお願いしたいです。例えば中山道を実際歩いて宿場に泊まるとか、万座温泉からの小串鉱山ガイド付きツアーや富岡製糸場未公開エリア入場とかそんなのがあると一味違ったリトリートになるかな?と感じます。
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 まさに、この「ねす」さんの意見通りの結果となったわけですが、そうした意見に耳を傾けることなく、山本一太知事は、このリトリート聖地化事業を推し進めました。

**********群馬県HP 2023年6月29日(木)
産業経済部戦略セールス局観光魅力創出課
リトリート推進室リトリート推進係
電話:027-226-3385 内線:3385
【リトリートぐんま 宿泊プランの販売開始について】
 群馬県では近未来構想の 1 つとして「リトリートの聖地」を掲げ、長期滞在型の旅行を推進しています。
 昨年度、県内の7カ所(草津、伊香保、みなかみ、四万、万座、磯部、老神)の温泉地において、宿泊事業者、関係団体・市町村・県の職員が検討し、観光名所を巡る従来型の旅行とは異なる3泊4日のモデルプランを作成しました。そのモデルプランをもとにした旅行商品が7月3日から順次、販売開始となります。 
<概要>
(1) 販売開始日:7月3日(月)
(2) 販売プラン:草津、みなかみ、万座、老神の計4プラン(今後プラン追加予定)順次、伊香保・磯部・四万のプランも販売予定。
(3)予約方法 :宿泊予約サイト「じゃらん」内で受付
   「じゃらん」サイト内特集ページ(※7月3日(月)公開予定)
(4)群馬県が提案する「リトリート」
   普段過ごしている場所から離れ、仕事や人間関係といった日常の煩わしさから解放されて、ゆったりと心と体を癒し、新たな自分で再スタートする「リトリート」。
   群馬県では、3泊4日という余裕のある時間をしっかりとって、自分と向き合い、心と体の変化を感じられるような過ごし方を提案しています。
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 その後、キャンペーンを開始後、反応が思わしくないせいか、さらに追加の仕掛けも打ち出しました。

**********上毛新聞2023年8月24日11:50
リトリートで産業活性化 温泉やサウナの商品発売へ 来年2月試験販売目指す 企業と自治体、学生タッグ

商品開発に向けて活発な議論を繰り広げる参加者
 忙しさから離れ、心と体を癒やす「リトリート」の観点から地場産業の活性化を図ろうと、群馬県内の中小企業や自治体、学生らがタッグを組み、温泉やサウナに関連する商品開発を始める。県庁32階の官民共創スペース「ネツゲン」で23日、キックオフミーティングが開かれ、参加者が商品のアイデアを出し合った。
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■しかし、一太知事の思惑は見事に外れてしまいました。

**********上毛新聞2023年10月6日16:00
「リトリートの聖地」標ぼうも販売ゼロ…大手旅行サイトが取り扱う群馬県内3泊旅 日程や内容を拡充へ
 忙しい日常を離れて群馬県に長期滞在し、疲れた心と体を癒やす「リトリートの聖地」とする構想の一環で、県が7月3日から大手旅行サイトで販売を始めた「リトリート3泊旅」のモデルプランが、3カ月間で1件も売れなかったことが5日、明らかになった。県はプランを提供できる日が限定的なことや知名度不足が一因と分析。

**********上毛新聞2023年10月6日16:10
「反省したい」 と山本知事 群馬県内を長期滞在するモデルプラン売れず
 長期滞在型の旅行で心身を癒す「リトリートの聖地」を目指す構想の一環で、群馬県が売り出した「リトリート3泊旅」のモデルプランが3カ月間で1件も売れていないことについて、山本一太知事は6日の定例会見で「応募する人がいなかったのはプログラム自体に問題があるということ。しっかり反省して何が問題だったのかを考えたい」と述べた。
 プランは、県の構想に賛同した民間事業者が7月3日から大手旅行サイトで販売を始めた。応募がない状況について県が5日の県議会リトリート・温泉文化に関する特別委員会で報告し、議会側からは課題を指摘したり、今後の方向性を確認したりする質問が相次いでいた。
 一方、ホテルや旅館を展開する星野リゾート(長野県)が草津温泉に進出するとの報道について、山本知事は「ありがたい。草津にとっても群馬にとっても良い話」と歓迎した。
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 この記者会見については、群馬県HPの知事記者発表の動画で確認できます。

2023年10月6日:第21回定例記者会見
※リトリートに関する記者との質疑応答は35:35~38.42及び41:06~43:40をご覧ください。
*****当該箇所の質疑応答の要旨*****
●リトリート3泊旅の応募状況について

(上毛新聞記者)
 先日、県議会の特別委員会で「リトリートの3泊旅」について、3カ月間募集したけれど応募がなかったという説明がありました。一方で、草津町には星野リゾートが進出するような報道もされています。この両者について、知事としてどう受け止めてらっしゃるのかお聞かせください。
(知事)
 まず担当から事実関係を。
(戦略セールス局長)
 まず最初に、リトリートプランの関係でございますけれども、今回の商品はリトリートを推進する県の取り組みに賛同していただいた民間事業者が、7月3日からじゃらんのサイトで販売を開始したものでございまして、残念ながら現時点で予約はない状況でございます。これにつきましては、いろいろと分析はしているんですけれども、事業者からは、宿泊と体験がセットになっていたりするので、なかなか日程が固定しがちでありますとか、あとは、観光のコンサルタントからは、旅行者目線で見た場合、なかなかプランが4日間なりが決まっているものですから、なかなか融通が利かないという、そういった意見も伺っています。
 こうした課題とか意見を踏まえまして、できる限り旅行者の方の選択の幅を広げたりとか、コンテンツを充実させることで、引き続きリトリートプランを増やして、旅行者を増やしていきたいというふうに考えております。
(記者)
 閲覧件数自体は結構あったということでしょうか。
(戦略セールス局長)
 そうですね。それぞれ3千件以上の閲覧数がありますので、興味を持っていただいている方は多いのではないかと分析しております。
(知事)
 県議会でこういう問題点を指摘してもらうというのはありがたいことなんですよ。我々としては、ちょっと耳の痛い話というか、ある意味、県の事業の問題点を指摘していただいたということで、まずこれは反省したいと思います。いろんなことがあったとしても、募集して、結局応募する人がいなかったということは、やっぱりプログラム自体に問題があるわけで、我々としてリトリート3泊旅というものを出してきて、こういう状況になっているってことは極めて残念ですし、これはしっかり反省して、何が問題だったのかということもよく考えて、きちっと利用できるものにしたいと。この県議会の委員会での、この問題点の指摘はしっかり受け止めたいと思います。
 県庁の仕事は基本的に事業をやったらいいというものではないんで、そこにどういう成果があったかというのが大事だから、昔、ツイッターのアカウントを開いてフォロワーゼロというようなこともあって、すごくそれを言ったこともあるんだけど、こういう文化をちょっと変えていかなきゃいけないし、随分変わってきたと思うけど、これは知事としてもちょっと反省しています。
 やっぱり、長期滞在型観光というのは我々の戦略の中核なんだから、ここ本当に大事なところだと思うので、今、局長も言いましたけれど、担当者ともよく相談して、より魅力的なものになるようにしっかり変えていきたいと思いますし、やっぱりちゃんと予算をつけてやっている以上は成果が出るように最大限努力したいと思います。だから、県議会での指摘はよかったし、知らなかったから、分からなかったから、細かい報告はその時点で受けてないんでね。ただ、本当にこれはありがたい指摘だと思いますので、しっかり受け止めて対応したいと思います。
 それから、星野リゾートの話というのは、これは民間の判断なので、こちらがなんやかんや言うあれはないと思うんですけれども、ありがたいですよね。星野リゾートみたいなところが、草津温泉に自ら民間の判断で来てもらうというのは、草津にとっても群馬県にとってもすごくいい話だと思います。
 星野社長とは、去年の10月ぐらいに来られて、いろんなお話もしましたけれど、群馬県のポテンシャルというものを高く買っていただいているので、どう受け止めているのかというのは、これもう本当にありがたいなと。どういうホテルが来るのか、いろいろ小耳に挟んでいるだけなんだけど、ゆったり過ごすリトリートの聖地みたいなものに、もしかすると合致するようなコンセプトじゃないかなという話もあるので、それも大変ありがたいなと思います。
●リトリートの推進における改善点について
(NHK記者)
 リトリートの関連で、興味があるもののあと一押し行けないというところで、知事の所感では、どういったところがまだ改善できる、足りないと感じていらっしゃいますでしょうか。
(知事)
 まず、事実関係から。
(戦略セールス局長)
 いろいろ興味は持っていただいているかと思うんですけども、やはり3泊4日という長い期間ですので、その間のいろいろなコンテンツ、1つだけのコンテンツですとなかなか選んでもらえないということなので、複数のコンテンツを選べるとかですね、選択の幅を広げるということも大事かなと思っています。
 また、興味を持っている方に、情報をどうやって届けるのか、その辺の工夫もこれから必要なのかなと。ターゲットを絞った広報戦略、そういったものもこれから検討してまいりたいと考えております。
(知事)
 やはり多様なメニューの磨き上げだと思うんですよ。そもそもこれは、たぶん群馬県だけじゃなくて。日本はすごく人気あるじゃないですか、インバウンドに。長期滞在は結構どの地域でも課題だと思うのね。富裕層の呼び込みとか、あるいは長期滞在。ただそれだけのメニューがあるかどうかとことで、例えばナイトエコノミーみたいな議論もあるわけじゃないですか。いいか悪いかは別として。だから3日間いるということになると、どんなメニューがあるのかというところなんだと思うので、そこでまさに磨き上げみたいなものだと思うですよね。
 例えば、よく分からないけど、例えば、釣りというコンテンツがあったとすると、群馬県で釣り堀ファンにものすごくアピールするスポットがあるとか、あるいは温泉だけじゃなくて、美術館巡りみたいなものと組み合わせるとか、そういう魅力の磨き上げと、あと発信がちょっとまだ届いていないということなんだと思うんですよね。これもあらゆる観光地に言えることで、例えば、私の故郷の草津温泉、スキーで白根に行けなくなったわけですよ。町長も私もずっと振子沢を降りていたので結構ショックなんだけど。そうすると、例えば、草津温泉に宇留賀さんが、長野県(出身)だけど、スキーに来るとするじゃないですか。白根まであったら2日か3日ぐらいかかるわけですよ。殺生河原までだったら1日半ぐらいで行けてしまうわけだから、そのためにまた新たな魅力を、今、草津の町長がいろんな知恵を絞って作っているわけですよね。
 それと同じように、どんなメニューがあるかということをもう1回よく聞いて、これを磨き上げて、ちゃんと魅力的なメニューに仕立て上げて発信すると。ここのところをちゃんとやるのが重要なんじゃないかなと。まだ細かい報告は受けていませんが、直感的にそう思っています。
**********

■記者会見でのやりとりを見ると、どうやらこのリトリート事業空振り情報は、県議会での常任委員会での質問が発端であることがわかります。県議会HPを見ると、9月28日に矢野英二県議(自民党)が「リトリートの聖地について」と題して、質問しているようです。

 しかし、上記の第21回記者会見でのやりとりでは、冒頭、県側からの配布資料には、このリトリート事業に関する情報は見当たりません。記者が、県議会での一般質問を契機に、一太知事に質問したものとみられます。

 記者会見で一太知事は、盛んに「反省しています」を繰り返していて、その翌日の自身のブログでもこの件に触れています。

**********山本一太オフィシャルブログ「山本一太の気分はいつも直滑降」2023年10月7日
「Rethinkフォーラム」にパネリストとして参加!〜群馬のリトリート戦略を熱く議論!!
2023-10-07 17:05:57
 夕方。10分ほど前に帰宅。炭水化物を補給するために、温かい「もち麦ぜんざい」を食べた。夕食の準備をする前に、ブログを更新する。
 土曜日の今日は、午後から公務があった。「Rthink フォーラム」の第2部(パネルディスカッション)に出席するためだ。
 14時。前橋市内の上毛ホールに到着。簡単な打ち合わせの後、14時25分からフォーラムが始まった。壇上には、3名のパネリストとモデレーターの4人が並んで座った。議論のテーマは、「リトリートの聖地」を目指す群馬の戦略だった。
 他の2人の出演者は、南海キャンディーズのしずちゃんと、群馬県出身のモデル、横塚沙也加さん。約60分、長期滞在型観光の振興を目指す群馬県の可能性について、自由に意見を交わした。
 この夏、群馬県が打ち出した「3泊4日」のモデルプランは、現時点で(残念ながら)思ったような成果を上げられていない!この事実を踏まえ、最後に聴衆に向けて、こうアピールした。
 「行政も、時には失敗する。最も大事なのは、問題を隠さずに正面から受け止め、改善することだ。今回の結果をよく検証し、必ずもっと魅力のあるリトリートのプランを実現させたい!今後とも。県のリトリート戦略にご注目(ご期待)ください!!」
 さて、と。少し休んだら、野菜炒めを作る。
**********

■どうやら一太知事は、県民の多額の血税を投入して失敗しても、きちんと反省する気持ちは芽生えてこないようです。やはり、父親がバブルでリゾートホテル開発で31億円とも32億円とも言われる多額の負債を抱えても、地元の自民党県議団から融資元の群銀に圧力をかけて、チャラにしてもらったことから、政治家親子として、債務や損失に対する感覚のDNAがマヒしてしまっているのかもしれません。

 本件の顛末について、どのような資料を使って県議会や記者発表時に配布したのか、現在、群馬県産業経済部観光魅力創出課リトリート推進室リトリート推進係(Tel:027-226-3385)に確認中です。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

コメント (2)
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