市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

安部元首相銃撃死亡事件をめぐる世界の受け止め方

2022-07-09 22:52:12 | 国内外からのトピックス

■米国であればともかく、銃規制が徹底しているはずの我が国で、このような大胆な犯行が、しかも参議院選挙の投開票日を目前にして、大勢が集う街頭演説会の場で白昼堂々と実行されるなど、誰が想像し得たでしょうか?

 この凶行は世界中で注目され、報道されています。さっそく筆者の親戚筋の台湾や、米国在住の親族から、現地での受け止め方について情報がもたらされています。

↑犯行直後にSPらに取り押さえられる実行犯。時すでに遅し。出典:朝日新聞デジタル↑

↑凶弾に倒された安部元首相↑

■7月末に安部元首相の訪問を心待ちにしていた台湾では同じ言語を話す大陸中国で飛び交っているネット情報が、今回の銃撃テロ事件に対する中共政府の本音を表しているとして、台湾のひとたちのひんしゅくを買っています。

**********新頭殻Newtalks2022年7月8日17:00

https://today.line.me/tw/v2/article/rmkgZkX?utm_source=lineshare

安倍晉三中槍!中國小粉紅群起嘲諷「祝賀」 大翻譯運動向全球揭劣行

↑推特網再度響應「大翻譯運動」,逐句翻譯中國網友對安倍晉三的酸言酸語。   圖:翻攝自推特↑

<和訳>

ツイッターは再び「大翻訳運動」に応え、中国のネチズン(ネット市民)の安倍晋三に関する辛辣な言葉を一文ずつ翻訳した。写真:Twitterから取得

新頭殼newtalk

日本前首相安倍晉三今(8)日上午在奈良市發表演講時,遭一名男子槍擊,當場倒地流血不起。日本警方隨即逮獲凶手,為一名41歲的男子,男子自稱對安倍不滿,想要殺死他。安倍遭槍擊消息一出震撼日本與全球,日本民眾紛紛表達憂心,各國領導人的則接連表示慰問,然而,消息傳到中國後,中國網友卻是瘋狂冷嘲熱諷「祝賀」。

安倍晉三今早在奈良街頭演講時遭遇槍擊,兇嫌從背後開出兩槍,現場白煙竄起,呈現一陣慌亂,安倍被擊中後隨即倒地不起,似乎處於心肺驟停狀態。

消息一出引發全球震撼,世界各國政要紛紛表達慰問之意,總統蔡英文也表示,「台灣與日本同為民主法治國家,我要代表我國政府,嚴厲譴責暴力不法行為。」

不過,安倍中槍的訊息傳到中國後,卻是截然不同的反應,許多中國網友在央視以及相關新聞訊息的微博貼文下方留言大肆冷嘲熱諷,反酸「墓前狀態良好」、「昨天七七事變,今天安倍祭天」,湧入數萬則留言,幾乎全是對安倍的嘲諷。

推特有網友看不下去,決定再度響應「大翻譯運動」,逐句翻譯中國網友的酸言酸語,讓惡行在全世界面前公開。

<和訳>

安倍晋三元首相は8日朝、奈良で演説中に男に撃たれ、血を流して倒れた。日本の警察は、安倍首相に不満を持っていると主張し、彼を殺したいと主張した殺人犯の41歳の男をすぐに逮捕した。安倍首相の銃撃のニュースが日本と世界に衝撃を与えるやいなや、日本人は次々と懸念を表明し、各国の指導者たちは次々と哀悼の意を表した。しかし、ニュースが中国に届いた後、中国のネチズンは「おめでとう」と激しく嘲笑していた。

今朝、奈良市内の街頭でスピーチをしていた安倍晋三が撃たれた。容疑者が後ろから2発発射した際に白煙が上がり、周辺はパニックに陥った。安倍晋三は地面に倒れ、心肺停止の状態に陥った。

ニュースが出るやいなや世界的な衝撃を与え、世界中の政治家が哀悼の意を表した。蔡英文大統領はまた、「台湾と日本はどちらも民主的で法に基づく国である。政府を代表して私は暴力的で違法な行為を厳しく非難する」と声明を発表した。

しかし、安倍首相の銃撃のニュースが中国に広まったとき、それはまったく別の反応だった。多くの中国のネチズンは、関連するニュース情報のCCTVとWeiboの投稿の下にメッセージを残し、冷笑した。事件、今日、安倍首相は天国に犠牲になりました」、数万のメッセージ注ぎ込まれ、ほとんど全員が安倍を嘲笑した。

ツイッターの一部のネチズンはもはや我慢できず、「大翻訳運動」に再び対応し、中国のネチズンの辛辣な言葉を一文ずつ翻訳して、悪行を世の前で公表することにした。

延伸閱讀:

(影)安倍晉三中彈 槍手「埋伏身後」多角度畫面全被捕獲承認開槍!嫌犯自稱對安倍晉三不滿:打算殺死他

<和訳>

参考文献:

(写真)安倍晋三が撃たれ、「彼の後ろで待ち伏せした」銃撃者が複数の角度から撮影されていた! 容疑者は安倍晋三に不満を持っており殺害を計画したと主張している。

↑安倍晉三遭槍擊消息傳到中國後,中國網友卻是瘋狂冷嘲熱諷「祝賀」。圖:翻攝自微博↑

<和訳>安倍晋三の銃撃のニュースが中国に広まった後、中国のネチズンは必死に「おめでとう」と嘲笑した。 図:Weiboから取得

 元首相で、現在も政界に厳然たる威光を維持している政治家に対して、これほどまでに酷い言葉をネットで交わしている中共という国家の本質が如実に示されていることがわかります。一方、台湾では国民の大多数が安部元首相の突然の死を悼んでいます。上記のような心ない罵声を浴びせるものは皆無と言えます。

 

■さて、現在ネットで取りざたされているいくつかの話題についても見てみましょう。誰しも思うのが、なぜ凶弾を防げなかったという疑問です。

**********毎日新聞2022年7月8日20:26(最終更新7月9日00:34)

SPいたのになぜ 安倍晋三元首相の銃撃 首かしげる警察幹部

↑演説に臨む安倍晋三元首相の後方で周辺をうかがう山上徹也容疑者とみられる人物(右から2人目)=奈良市で2022年7月8日午前、大谷敏治さんの提供動画から↑

 街頭演説中に銃撃された安倍晋三元首相(67)が亡くなった。安倍元首相の周囲では複数のSP(セキュリティーポリス)らが警護していたが、防ぐことはできなかった。警察の警備態勢に問題はなかったのか。

★「なぜ制止しなかったのか」★

 「安倍さんの背後にも警察官が配置されていたのに、なぜ制止しなかったのか」。安倍元首相と並んで立っていた奈良県議の一人はこう憤る。

 現場にいた記者らによると、山上徹也容疑者(41)=殺人未遂容疑で逮捕=は車道を横切って背後から安倍元首相に接近。数メートルほどの距離で銃を構えて発砲した。さらに数秒後、2発目を撃ったとされる。

★安倍晋三元首相が銃撃された状況★

 今回の警備では、奈良県警の警察官と警視庁のSPが対応に当たった。しかし、銃を構えた山上容疑者の姿に、SPらが瞬時に反応する様子は確認されていない。後方からの銃撃だったため、SPらが気づかなかった可能性がある。

 「演説の映像を見た限り、制服警察官が少なく、不審者が近寄れるスペースが広く空いていたように見える。通常なら考えにくい」。警備経験が豊富な現職の警察幹部は漏らした。

 安倍元首相は四方を道路とガードレールに囲まれた分離帯のような場所で演説していた。道路の中央部分であり、演説中、安倍元首相の後方を何台もの車が通過している。

 街頭演説における警護の場合、一般的に候補者の前方に集まった聴衆に過激な抗議者がいないかを重視する。しかし、後方にスペースがあれば、警戒する警察官を多く配置して不審者の接近を阻止するのが不可欠だ。「隙間(すきま)をつくらないのが警備の基本なのに」と警察幹部は今回の対応に首をかしげる。

 また、1発目と2発目の発砲の間、SPらが安倍元首相をすぐに避難させず、対応が後手に回ったとの指摘もある。ある県議は「当時の警護状況をしっかりと検証すべきだ」と強調した。

 警察庁の担当者は一般論として「後ろから何かあることを念頭に置いた警備態勢を常に取っている」と説明。その上で「かなり広いところでは、背中側だからといって全部(車の)通行を止めるかというとそうではない」と釈明した。

 8日夜に記者会見した奈良県警幹部は、記者から警備態勢の責任を問われると「まずは事実の全容解明と捜査を尽くしたい」と述べるにとどめた。

★街頭演説ならではの難しさ★

↑安倍晋三元首相が襲撃された現場=奈良市の近鉄大和西大寺駅前で2022年7月8日午後0時2分、本社ヘリから↑

 一方、街頭演説ならではの警備の難しさを強調する幹部は少なくない。

 街頭演説は主催者側が自主的な警備をするが、現地の警察も必要な計画を立て、前もって周辺を確認するなどの安全対策を進める。

 警備では聴衆との距離を取ることが基本となるが、握手を求めて接近する支援者は少なくない。警察側には「不用意な接近は避けてほしい」との本音もあるが、「握手の数だけ票になる」と考える政治家も多く、行動の制限はできないという。また、演説場所を決めるのは候補者側で、警備上のリスクがあっても警察から陣営への申し入れはしにくいという。

 有力な政治家の場合、応援演説先は情勢に合わせて変化するため、日程が直前になって変わる場合もある。

 急きょ演説場所が変更になれば、地元警察は深夜まで警備計画を練り直し、担当警察官は要人の動線や不審人物が入り込む可能性がある路地などを急いで頭に入れるという。

 実際、安倍元首相の演説は前日の7日夕に決まり、奈良県警などが急きょ警備態勢を協議した。演説は党の街宣車で有権者に告知され、候補者もSNS(ネット交流サービス)で安倍元首相の来県を案内していた。

 奈良県警は警備部参事官をトップとする態勢を敷いたが、人員など詳細については明らかにしていない。

 ある警察庁キャリアは「選挙活動特有の警備の難しさはあるが、警備は結果が全て。事件が起こってしまった以上、警察の失態だという批判は免れない。しっかり検証しなければいけない」と話した。【久保聡、斎藤文太郎、町田徳丈】

 

■もう一つは、容疑者が警察の事情聴取に対して、安倍元首相を狙った理由に「恨んでる宗教団体と(安倍元首相の)関係が深かった」と供述しているようですが、この宗教団体がどこなのか、未発表であることです。ネット上ではさまざまな推測情報が飛び交っています。

 なぜ容疑者の犯行の動機であるこの宗教団体の名称が明かされないのでしょうか。宗教団体の名称が判明すれば、今回のテロ事件が、どのような背景と動機で行われたのか、効率的に検証が為され、再発防止にも役立つはずです。

 

■今回容疑者が犯行に使用した銃は手製と報じられています。台湾からの情報によると、容疑者は、以下に示す二連式散弾銃「DX-12パニッシャー」を参考にして、凶器を自作した可能性があるということです。

 もちろん、銃弾や炸薬をどのように手作りしたのか、あるいは市販のものを流用したのかどうか、捜査の結果を待たなければなりませんが、今では3次元プリンターを使って銃が作れる時代です。今後、今回の事件を契機に、3次元プリンターの登録義務が課せられることになるかもしれません。

 

■当会が最も懸念しているのは、明日の投票で、有権者の投票行動が今回の事件で大きく影響を受けかねないということです。既に知人らに話を聞いても、予め予定していた投票先を今回の事件で考え直すことにした、という意見が結構多いからです。

 明日の参院選の投開票が平穏に行われることを切に祈らずにはいられません。

【ひらく会事務局より】

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