市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

赤城山麓林道をドライブ中、秋分の日返上で県営治山事業従事の作業員をはねた県警本部長の交通安全意識度

2021-09-25 23:32:00 | 国内外からのトピックス
■秋の交通安全運動期間中の秋分の日に、群馬県警本部長が自家用車を運転して休日ランニングをしようと赤城山南麓の林道を一人で走行中、たまたま休日を返上して治山ダム工事に従事していた従業員が昼休みに林道で休んでいたところに出くわせて、避け切れずに衝突し、作業員が左足の太腿と左腕に打撲傷を負うという、なんともはやの事故が発生しました。
 さっそく各マスコミの報道内容をチェックすることにしました。


**********FNNプライムオンライン2021年9月24日17:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/15921f1e67f627cfcc518f938f01811593d034fd

群馬県警トップが男性はねる “秋の交通安全運動”期間中に 事故ゼロ訴えるはずがおわび
 2020年8月、群馬県警のトップに就任した、千代延晃平本部長(50)。
 千代延本部長「安心安全を誇れる群馬県の実現のため、全力で仕事に取り組んでまいりたい」
 24日、群馬・前橋市の林道で車を運転中、30歳の男性をはねる事故を起こした。
 男性は、腕と足に軽いけがをして、病院で手当てを受けたという。
 千代延本部長は当時、休日を利用してランニングに向かう途中で、1人で車を運転していた。
 事故現場の林道は、幅5メートルほどの歩道のないカーブ。
 被害者の男性は、近くで工事作業を行っていて、事故当時は、林道で休憩中だった。
 警察には、千代延本部長が自ら通報したという。
 21日には、秋の全国交通安全運動がスタート。
 東京・足立区の西新井大師では、ピーポくんなどのマスコットが交通安全を祈願した。
 また、品川区では24日、警察が横断歩道の手前で、「ちゃんとトマットる?」というメッセージを込め、ミニトマトを配るなど、全国各地で事故防止が呼びかけられている。
 その真っただ中での事故に、千代延本部長は「秋の全国交通安全運動期間中であるにもかかわらず、このような事故を起こしてしまい、大変申し訳なく思います。けがをさせた方に、お見舞いとおわびを申し上げます」とコメントしている。

**********朝日新聞デジタル2021年9月24日 6時11分
県警本部長が接触事故 秋の交通安全運動期間中 群馬

群馬県警本部=2019年7月17日午後2時46分、前橋市大手町1丁目、山崎輝史撮影

着任会見に臨む千代延晃平・新本部長=2020年8月27日午後1時30分、群馬県警本部
 23日午後0時5分ごろ、前橋市柏倉町の林道で、群馬県警の千代延晃平本部長(50)運転の乗用車が近くに治山工事に来ていた作業員男性(30)と接触、男性は腕や脚に打撲の軽傷を負った。
 県警によると、千代延本部長は私用で外出中。車前部が作業員と接触し、事故後自ら110番通報した。ランニングに向かう途中だったという。
 千代延本部長は2020年8月に現職に就いた。「被害者の方にはお見舞いとおわびを申し上げます。本部長の立場で、秋の交通安全運動期間中にもかかわらず事故を起こし、県民にも申し訳なく思います」とのコメントを出した。

*********NHK News Web 2021年9月24日00:24

群馬県警本部長が乗用車運転し男性はねる事故 男性は軽傷
 群馬県警察本部の本部長が23日、前橋市内で乗用車を運転して男性をはね、軽いけがを負わせる事故を起こしました。本部長は「秋の全国交通安全運動の期間中であるにもかかわらず事故を起こしてしまい、大変申し訳なく思う」とコメントしています。
 警察によりますと23日正午ごろ、前橋市柏倉町の林道で、群馬県警察本部の千代延晃平本部長(50)が乗用車を運転中に、道路脇で休憩していた30代の作業員の男性をはねました。
 男性は腕と足に軽いけがをして、病院で手当てを受けたということです。
 千代延本部長は当時、休日を利用してランニングをするため、山間部に向かっていたということです。
 現場は赤城山の中腹にある幅5メートルほどの歩道のないカーブで、警察が事故の詳しいいきさつを調べています。
 千代延本部長は「けがをさせた方にお見舞いとおわびを申し上げます。本部長の立場で、秋の全国交通安全運動の期間中であるにもかかわらず、事故を起こしてしまい、県民の皆様にも大変申し訳なく思います」というコメントを出しました。

**********時事通信2021年09月23日23:00
群馬県警本部長が人身事故 林道で休憩中の男性はねる

群馬県警察本部=前橋市
 23日午後0時5分ごろ、前橋市柏倉町の林道で、群馬県警の千代延晃平本部長(50)の運転する乗用車が、同市に住む作業員の男性(30)をはねる事故があった。男性は左足打撲などの軽傷。千代延本部長にけがはなかった。
 県警によると、男性は近くで治山工事に当たっていたが、事故当時は林道で休憩していた。千代延本部長は休日で、ランニングに出掛けるため林道を車で走行中だった。事故直後に自ら110番した。
 千代延本部長は県警を通じ、「被害者にお見舞いとおわびを申し上げます。秋の交通安全運動中にもかかわらず、このような事故を起こしてしまい、県民の皆さまに大変申し訳なく思います」とコメントした。

**********上毛新聞2021年09月23日23:00
県警本部長が人身事故 前橋の林道で男性にけが

千代延晃平県警本部長
 23日午後0時5分ごろ、群馬県前橋市柏倉町の林道鍋割相吉線で、県警の千代延晃平本部長(50)が運転する乗用車が、道路上にいた同市の男性作業員(30)にぶつかった。男性は左脚と左腕を打撲する軽傷を負った。秋の全国交通安全運動(21~30日)の期間中であり、県警は「職員の事故防止に努めていく」とした。
 現場はSUBARUふれあいの森赤城駐車場の近く。千代延本部長は林道上でランニングをしようと、一人で車を運転していた。男性は市内の建設会社に勤めており、現場近くで治山工事に従事していた。事故当時は休憩時間で林道上にいたという。千代延本部長が110番通報した。県警が事故原因を調べている。
 千代延本部長は「被害者にお見舞いとおわびを申し上げる。本部長の立場で、全国交通安全運動期間中であるにもかかわらず、このような事故を起こしてしまい、大変申し訳なく思う」とのコメントを発表した。

**********共同通信2021年9月23日22:11
群馬県警本部長が人身事故
 群馬県警は23日、千代延晃平本部長(50)の運転する乗用車が男性作業員(30)とぶつかり、左の太ももや腕に打撲の軽傷を負わせたと発表した。
 県警によると、千代延本部長は23日午後0時5分ごろ、ランニングに出掛けるため前橋市柏倉町の林道を車で走行中、治山工事の休憩中だった同市の男性と衝突した。本部長にけがはなく、自ら110番した。
 千代延氏は昨年8月、本部長に就任した。県警を通じ「被害者にお見舞いとおわびを申し上げる。県警本部長の役職にあり、秋の全国交通安全運動期間中にもかかわらず人身事故を起こし県民に多大なご迷惑をかけたことを謝罪する」とコメントした。

**********毎日新聞2021年9月23日21:35
群馬県警本部長が人身事故 休憩の男性はねる 交通安全運動中

千代延晃平群馬県警本部長=菊池陽南子撮影
 23日午後0時5分ごろ、前橋市柏倉町の林道で、休憩中だった治山工事の作業員の男性(30)が、群馬県警の千代延晃平(ちよのぶ・こうへい)本部長(50)が運転する乗用車にはねられ、左腕打撲などの軽傷を負った。千代延本部長にけがはなかった。
 県警交通指導課によると、千代延本部長は休日を利用して林道を自家用車で走行中、道路の左端に座っていたとみられる男性をはねたという。
 千代延本部長は「けがをされた被害者の方にお見舞いとおわびを申し上げます。本部長の立場で事故を起こしてしまい、大変申し訳ない」などとコメントした。21日から秋の全国交通安全運動期間(30日まで)に入っていた。【川地隆史】
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■通常、交通事故の記事では、どういう罪で逮捕されたかが報道されますが、今回の県警本部長の場合、「本部長にけがはなく、自ら110番した」と報じられているだけで、本部長が指揮をする群馬県警では「事故原因を調べている」とだけ報じられています。

 林道付近の治山工事に従事していた作業員が、昼休みの休憩時に林道でたぶん座って休んでいたところに、本部長が運転する自家用車がぶつかったという、きわめて単純な構図の交通事故のようですが、わざわざ県警が「事故原因を調べている」として、事故の詳細を発表しないことに、違和感を感じたひとは多いと思われます。

 県警本部長という群馬県警のトップの人物が起こした今回の交通事故ということで、どのような報道がなされるのか、また、県警としてどのようにこの事故を取り扱うのか、これまで群馬県警はじめ警察の裏金作りを手口を告発してきた当会にしてみれば、今回の事件はまさに格好のケーススタディとして検証するまたとない機会です。

■というわけで、さっそく本日、当会関係者が現地を訪れてみました。

 その報告によれば、赤城森林公園の駐車場に向かって本部長が運転していた自動車が休憩中の作業員と衝突した現場は、目的地の手前170mにある緩い右カーブのところで、事故現場の手前には「工事現場 片側通行」の表示もありました。



 また、事故現場と思しき場所には、車との衝突地点を示す「✕」点が残されており、その場所は、幅4.9mの林道のほぼ中央部に当たります。





 となると、緩い右カーブを描いた現場ですが、見通しは決して悪くない場所であり、前方を普通に注視していれば、道路の真ん中で昼食を採っていたとおぼしき作業者を、事前に確認でき、衝突を回避することは十分に容易だったはずです。にもかかわらず衝突して作業者の左足の太腿と左腕に腕に打撲傷を負わせてしまったところをみると、かなりスピードを上げていたか、あるいは何か別のことに気をとられていた可能性が考えられます。

 そうした過失の多寡について、当然、県警が現場検証をすればすぐに把握できているはずですが、報道記事では、「現場は赤城山の中腹にある幅5メートルほどの歩道のないカーブで、警察が事故の詳しいいきさつを調べています。」としか報じられていません。

■他方、この事故の当事者は群馬県警本部長ですが 相手方は群馬県が発注した治山事業を請け負った工事事業者の現場作業者とみられています。そうすると、現場の工事標識から、株式会社ロードの関係者であることがうかがえます。



 群馬県警は、正式には群馬県警察と呼ばれており、群馬県公安委員会の管理の下、群馬県が設置した警察行政機関です。給与支払者は群馬県知事であり、群馬県との関係は一心同体同然であり、だから群馬県庁のすぐ隣りに群馬県警本部の建物が存在しているわけです。

 一方、本部長の車にはねられて打撲傷を負った作業員が所属する株式会社ロードは、群馬県渋川森林事務所から今回の治山工事を請け負っていたわけです。なので、群馬県の意向には従わざるを得ないという立場も想像されます。

 やはり、なにかしっくりいかないことが多いため、事実確認をする必要がありそうです。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※関連情報「その後の報道記事」
**********デイリー新潮2021年9月28日6:02
交通事故を起こした「群馬県警本部長」は「工藤会」と対峙した将来の警察庁長官候補
★福岡県警の元暴力団対策部長★

事故を起こした千代延本部長は将来の警察庁長官候補
 群馬県警の千代延晃平(ちよのぶ・こうへい)本部長が運転するクルマが男性と接触し、男性が軽傷を負う事故が起きた。事故後に自ら110番通報するという、警察キャリアとしてあまりない経験をしたこの本部長は工藤会と対峙した福岡県警の暴力団対策部長で、将来の警察庁長官候補なのだという。
 まず、事故のあらましは以下の通りである。
 9月23日午後0時5分ごろ、前橋市内の林道で、千代延晃平本部長運転の乗用車が作業員男性(30)と接触。男性は作業の合間の休憩中だったとのことで、ケガは腕や脚に打撲の軽傷。千代延本部長は私用で外出中だったという。事故後本部長は自ら110番通報した。
 千代延本部長は事故後すぐにおわびのコメントも発表している。
 「秋の全国交通安全運動の期間中であるにもかかわらず事故を起こしてしまい、大変申し訳なく思う」
 一連の対応についてウェブ上では、〈事故は誰でも起こす可能性がある。事後の対応が肝心〉〈隠ぺいしなかったのが良かった〉〈すぐに申し訳ないとコメントを出したのが良かった〉などとおおむね評価する声が多く、否定的なコメントとしては、〈交通安全期間中でタイミングが悪い〉〈自分で運転するな〉といったものが目立った。
★工藤会の壊滅作戦で陣頭指揮★
 千代延本部長は1993年に警察庁に入庁し、栃木県や福岡県警の刑事部捜査2課長、警察庁警備局の警備1課長、警備企画課長などを歴任し、2020年8月、群馬県警本部長に就任した。
 「群馬県警本部長は、山口組やその中核組織である弘道会対策に尽力した大物長官の安藤隆春さんが経験したポストでもあります。千代延さんは同期にライバルは少なくないものの、かねて警察庁長官候補と言われてきたエース。何でもソツなくこなすタイプで嫌味がない。ちなみに奥さんは栃木県警捜査2課長時代に知り合った全国紙の記者。そんな彼の経歴で際立っているのは、2014年8月から2年間、福岡県警の暴力団対策部長に就き、工藤会の壊滅作戦の陣頭指揮を執った点ですね」(社会部デスク)
 工藤会は危険な不当要求行為を繰り返す指定暴力団として国内で唯一「特定危険指定暴力団」に指定されていた。千代延氏が暴対部長に着任後すぐ、県警はその2トップである野村悟総裁と田上不美夫会長を殺人容疑などで逮捕し、その後も組織的殺人未遂容疑などを含めて計6回、逮捕・起訴。21年8月、福岡地裁で野村総裁に死刑判決が、田上被告に無期懲役が下されたのは記憶に新しいところだろう。
★事故後の対応は適正で問題ない★
 頂上作戦から約1年後のメディアのインタビューでは、千代延氏は工藤会から離脱する組員が昨年比3倍となったことに触れたうえで、
 〈(工藤会は)特に市民を対象にした凶悪な襲撃事件を繰り返してきた。組織基盤に徹底的な打撃を与えて弱体化させる必要がある〉〈組織内の統制は大きく揺らいでいる〉〈暴力団の壊滅には資金を断つことが必要。(上納金に関して野村総裁を所得税法違反容疑で逮捕した件について)こういったアプローチがあるんだという先例となるよう、全容解明に努めたい〉
 などと語っていた。
 福岡県警の暴対部長のすぐ後には、警察庁の刑事局組織犯罪対策部暴力団対策課長に就任し、反社会的勢力への対応ポストが続いた。
 今回の件について、先の社会部デスクは、
 「警察庁としてはもちろんない方がよかった案件ではありますが、事故後の対応は適正で問題ないという判断をしているようです」
 と話す。ウェブ上では正直に事故を申告した点を肯定的に見て、〈出世のレールから外れないでほしい〉という声も少なからずあった。事故後の対応としては至極当然のものではあるのだが、それが評価されるということは、逆にいえば警察不信が一部に根強くあることの現れなのだろうか。
【デイリー新潮取材班】2021年9月28日 掲載
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