市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

【コロナワクチン接種を巡る狂騒】高齢者ワクチン接種状況・・・台湾の場合

2021-06-21 22:51:00 | 新型コロナ問題
■台湾では、既報のとおり、6月4日に124万回分のアストラゼネカ製の新型コロナワクチンが日本政府から提供され、このワクチンの接種が医療従事者を対象にスタートし、6月15日からは75歳以上の高齢者を優先接種の対象として、台湾全域でワクチン接種が始まりました。筆者の90歳の義母も早速15日に接種し、いまのところ副反応もなく元気にしています。


 ところが、台湾のニュースサイト「東森新聞雲(ETtoday)」によると、新型コロナウイルスワクチンを接種した高齢者が17日夕までに少なくとも21人亡くなったことが分かったと報じました。地域別では新北市が5人、台中市が4人、新竹市と雲林県が各2人、台北市と桃園市、新竹県、彰化県、嘉義市、台南市、高雄市、屏東県が各1人で、複数の人に高血圧や糖尿病などの持病があったということです。

 これに対して、コロナ対策を担っている台湾衛生福利部(衛生省)中央流行疫情指揮中心の陳時中指揮官は17日「死亡にはさまざまな可能性があるが、ワクチン接種との関連性も当然排除できない」と指摘した上で、「ワクチンを打つことでの利益の方が不利益よりも大きい」と述べ、ワクチン接種を勧める考えを示しました。

■台湾に日本がワクチンと提供した際にも、「日本人が打たない、しかも期限切れに近いもの」などとケチをつけた中共政府は、この報道にすぐに反応し、御用報道機関の新華社通信は「台湾では19日までに67人がアストラゼネカ社製のワクチンを接種した後に死亡した。9人はすでに解剖を終え、このうち1人から新型コロナウイルスが検出された。台湾は一日も早く中国が提供するワクチンを受け入れるべきだ」などと盛んにアピールする始末です。

 また、日本のメディアでも、親中派の記者が盛んに日台間の友好関係を揶揄する記事を報じたりしています。(本稿末尾記事参照)

 こうした中で6月20日夕、米国が無償提供した250万回分のモデルナ製ワクチンを台湾に到着しました。蔡英文総統は同日、「米国政府に心から感謝する。日本と米国はタイムリーに支援の手を差し伸べてくれた。困った時に助けてくれる友こそ真の友人だ」と述べました。

 これからも中共政府のさまざまな妨害や嫌がらせがあるでしょうが、台湾の皆さんは冷静に対応することでしょう。


筆者も予定通り6月17日16時に2回目のワクチン接種を受けました。接種後は何ともありませんでしたが、翌18日の昼過ぎに体が熱っぽく感じはじめたので体温を測定したところ37.1度Cでした。その後、2時間ほど37.0度Cが続き、夕方になると36.5度Cに下がり、翌朝起床時も36.5度Cでした。昼頃までに36.2度Cになり、体調も元通りになりました。なので、やはりファイザーの場合、2度目の接種後に発熱する傾向があるというのは事実のようです。

【群馬県台湾総会書記からの報告】

※関連報道
**********フォーカス台湾2021年06月14日
台湾の複数県市、高齢者ワクチン接種に「宇美方式」導入へ 時間短縮狙う

新型コロナワクチンの集団接種の模擬訓練(台中市政府提供)
 (台中、嘉義、高雄中央社)高齢者向けの新型コロナウイルスワクチンの集団接種で、台湾の複数の県市は、医師が巡回して接種を行う「宇美方式」を採用する。接種の速度を加速させるとともに、クラスター発生のリスクを減らす。
 「宇美方式」とは、福岡県宇美町が実施している集団接種の方式。会場内に設置した座席に被接種者を座らせ、その間を医師やスタッフが移動してワクチンを打っていく。被接種者の会場内での移動が減るために高齢者への負担が少なく、接種完了までの時間短縮も期待できる。
 宇美方式の導入を発表している台湾の自治体は、中部・台中市、南部・嘉義県、高雄市など。台湾の各県市では15日から高齢者への接種が始まる。各県市はまず、80代以上の高齢者を優先に接種を開始する方針で、優先接種の対象年齢は各県市で異なる。
(趙麗妍、洪学広、黄国芳/編集:名切千絵)

**********【フェイクニュース】日刊ゲンダイ3021年6月19日(土)15:02
台湾に激震!アストラゼネカ製ワクチン接種直後に36人死亡 開始わずか4日間で

寄贈が招いた悲劇なのか(C)ロイター
 安倍晋三前首相の強い指導力で実現した台湾への英アストラゼネカ(AZ)製のワクチン寄贈が現地で反日暴動、政変すら起きかねない危機を引き起こしている。
 15日から高齢者を中心にAZ製の接種が始まったが、18日までの4日間で優先接種を受けた高齢者42人が死亡。このうち36人はAZ社製を接種した直後に死亡していたと台湾アップルデイリー電子版が報じたのだ。6人は解剖の結果、AZ製との関係がなかったことが明らかになった。しかし残る36人は司法解剖の段階にあり、因果関係はいまだに解明されていないが、15日から連日トップニュースで報じられ、AZ製への信頼性は著しく低下している。
 大手有力ケーブルテレビTVBSが実施した「どのメーカーのワクチンを接種したいか」との世論調査では、1位が独ビオンテック(米ファイザー=34%)。以下、米モデルナ(19%)、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(ヤンセンファーマ=10%)に大きく引き離されたばかりか、AZはいまだに認証されていない台湾高端(メディジェン=7%)にも及ばない4%だった。
■在台邦人は対日感情悪化を危惧
 在台邦人には感謝の気持ちを込めてAZ製の優先接種を台湾当局は決めているが、邦人は逃げ惑うばかりだ。
 「いきなり死者が出たAZ社ワクチンは接種したくありません。しかし、これを打たないと在外邦人にはワクチンの救いの手は差し伸べられてこないんですよね……」
 そして、在台邦人が危惧するのは、日本への感謝から一転しかねない対日感情悪化だという。
 「台湾人の変化は日本人が想像するよりも数段速い。感謝感謝が何で日本自身が接種を控えたワクチンを偉そうな顔して送ってきた、と激怒に振れる兆しすら感じます。政治的意図をもった不用意なワクチン寄贈が在外邦人、そして台湾の政権に大きな危害をもたらす可能性があります」
 移り気の台湾民意は政治にも大きな影を投げかける。蔡英文民進党政権の支持率下落は底が見えず、日本が寄贈したAZ製接種の中断を検討し始めた。蔡英文の政敵である台北市長・柯文哲と新北市長・侯友宜は蔡英文政権にコロナ対策を任せておけないとタッグを組み、独自の対策に着手した。友情が表看板だったAZ製ワクチン寄贈は台湾に政変をもたらす恐れすら生じさせている。=敬称略 (売文家・甘粕代三)

**********NHK News Web 2021年5月20日 20時41分

モデルナ アストラゼネカ ワクチンの効果は?副反応は?
 欧米の製薬会社モデルナとアストラゼネカの新型コロナウイルスのワクチンについて、20日夜、厚生労働省の専門家部会が承認することを了承しました。21日にも田村厚生労働大臣が正式に承認する見通しです。
 それぞれのワクチンの効果や副反応などを、すでに国内で接種が行われているファイザーのワクチンとともに表にまとめました。

【発症を防ぐ効果】
<モデルナ>
94.1%(海外で行われた臨床試験)
<アストラゼネカ>
70.4%(イギリスやブラジルなどで行われた臨床試験の結果をまとめた論文の平均)
<ファイザー>※5月11日時点
95%(臨床試験の結果をまとめた論文)
【変異ウイルスへの効果】
<モデルナ>
▽イギリスの変異ウイルス
 →大きな影響は無し
▽南アフリカの変異ウイルス
 →抗体の量が減ったもののワクチンとして必要なレベルは上回る
▽ブラジルの変異ウイルス
 →抗体の量が減ったもののワクチンとして必要なレベルは上回る
<アストラゼネカ>
▽イギリスの変異ウイルス
 →変わらず
▽ブラジルの変異ウイルス
 →抗体の働きを示す値が下がるものの効果はある
▽南アフリカの変異ウイルス
 →効果は見られなかった
<ファイザー>※5月11日時点
▽イギリスの変異ウイルス
 →高い有効性
▽ブラジルの変異ウイルス
 →ほぼ変わらず
▽南アフリカの変異ウイルス
 →効果は低かったものの十分
【副反応など】
<モデルナ>
接種した場所の痛みや腫れ、全身のけん怠感や頭痛、筋肉痛、寒気、発熱、吐き気など。通常は数日で消える
<アストラゼネカ>
接種した場所の痛みやけん怠感、頭痛、筋肉痛、発熱など。ほとんどは数日以内に解消
ごくまれに血栓ができるケースが確認され、死亡例も報告。原因は特定されていないもののワクチンとの関連性が指摘される
<ファイザー>※5月11日時点
▼けん怠感:1回目の接種後23.2%、2回目の接種後は69.6%、
▼頭痛:1回目の接種後は21.2%、2回目の接種後は53.7%、
▼37度5分以上の発熱:1回目の接種後は3.3%、2回目の接種後は38.4%
(2021年4月30日に専門部会で示された厚労省研究班資料より)
【契約状況】
<モデルナ>
ことし9月までに5000万回分=2500万人分
<アストラゼネカ>
年内に1億2000万回分=6000万人分
<ファイザー>
年内に1億9400万回=9700万人分
【保管温度と期間】
<モデルナ>
海外では▽マイナス20度前後で6か月間、▽2度から8度の冷蔵状態で30日間
<アストラゼネカ>
2度から8度で6か月間保管
<ファイザー>
▽マイナス75度前後で6か月間、▽マイナス20度前後で14日間、▽2度から8度で5日間
【接種回数と間隔】
<モデルナ>
回数:2回
間隔:海外では4週間
<アストラゼネカ>
回数:2回
間隔:海外では4週間から12週間
<ファイザー>
回数:2回
間隔:国内外とも21日
【アストラゼネカワクチン 血栓とは】
アストラゼネカのワクチンを接種したあと、ヨーロッパ各国で、極めてまれに血栓ができる副反応が確認され、亡くなったケースも報告されていますが、EMA=ヨーロッパ医薬品庁は安全で効果的なワクチンで、接種によって発症や重症化を防ぐメリットは副反応のリスクを上回るとしています。
このワクチンは、接種したあと血栓ができたケースが報告されていて、4月7日に公表されたEMAの調査結果では、「血栓は非常にまれな副反応としてリストに加えられるべきだ」として、ワクチンと血栓の間に関連性がありうるという認識が示されました。
それによりますと、血栓は60歳未満の女性で接種から2週間以内の報告されるケースが多く、脳や腹部の静脈などで起き、血小板の減少を伴うこともあるなどとしています。
イギリスの規制当局は、5月5日までにイギリス国内でこのワクチンを1回接種した人が2330万人、2回接種した人は750万人いてこのうち、血小板の減少を伴う血栓症になったのが262人、そして51人が死亡したと報告しています。
血栓が起きる頻度は接種100万回あたり、10.9回だとしています。
このワクチンの海外での添付文書には、接種後に血小板の減少を伴う血栓が極めてまれに確認されていて、死亡例もあることが記載されています。
血栓が起きる割合は高齢者よりも若い世代で高いとされ、イギリス政府の諮問委員会は予防的な措置として40歳未満には別のワクチンの接種を勧めるとしていて、ほかにも年齢制限を設けた国や接種を中止した国も出ています。
血栓ができる原因は特定されていませんが、各国の研究グループから血を固める「血小板」の働きを高める抗体が増えていることが報告されていて、血を固まりにくくするヘパリンという薬を投与したあとに、血小板が減り、逆に血栓ができてしまう「ヘパリン起因性血小板減少症」と似ていると指摘されています。
WHO=世界保健機関は4月16日の声明で、感染が続く国ではワクチンを接種するメリットはリスクをはるかに上回るとした上で、各国は感染状況やほかのワクチンを入手できるかといった事情を考慮して判断すべきだとしています。
【専門医「アストラゼネカ どんな年代に接種するかなど検討を」】

 承認の可否が判断されるモデルナとアストラゼネカ、2社のワクチンについて、国立国際医療研究センターの忽那賢志医師は、多くの患者の治療を行ってきた経験から、発症や重症化、それに感染そのものを防ぐためにワクチン接種が進むことを期待していて、接種の選択肢が増えるとして歓迎しています。
 このうち、モデルナのワクチンについて忽那医師は「現在接種が行われているファイザーのワクチンと同じ『メッセンジャーRNAワクチン』で、ほぼ同等の効果がある。保管の条件はファイザーのワクチンほど厳しくないため使い勝手がよく、接種率の向上に重要な役割を担うと思う」と話しています。
 また、アストラゼネカのワクチンについては「発症予防効果は70%ほどで重症化の予防効果もあるので、単体のワクチンとして考えた場合、非常に有効性の高いワクチンであることは間違いない。選択肢が増えるのは歓迎すべきことだ」と話しています。
 その一方で、ヨーロッパで主に若い女性で極めてまれに血栓ができる副反応が報告されていることについて、忽那医師は「頻度は決して高くないが、海外では亡くなった人も報告されていて、深刻な副反応ではあると思う。他のワクチンも十分に在庫が確保されている中で、どういう人に接種するか、承認する時点で接種についての考え方を吟味しておく必要がある」と指摘しています。
 そのうえで「アストラゼネカのワクチンはアナフィラキシーは少なく、どのワクチンにも一長一短がある。国は副反応の情報を含めて、正しい情報を包み隠さず出したうえで、接種するワクチンを選択できた方がよいと思う」と話しています。
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コメント (6)
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