■群馬県中にダンプトラックで不法投棄された有害スラグ問題は、未解決なまま今日まで至っています。群馬県内のスラグには次の2種類の不法投棄事例があります。
①大同特殊鋼(株)渋川工場が排出し、(株)佐藤建設工業が天然石と混合し、毒を薄めたとみせかけた鉄鋼スラグ問題で、群馬県により「有害廃棄物」に認定されています。
②東邦亜鉛(株)安中製錬所が排出し、(有)岡田興業・(株)岡田工務店・(株)大野工業・(株)石井商事、及び悪徳庭師クラフトガーデンにより不当投棄された非鉄スラグ問題で、こちらも先日「有害廃棄物」に認定されました。
どちらの廃棄物も土壌と接する方法に使用すると土壌を汚染する恐れがあることが廃棄物認定の決め手と説明されていますが、公共事業に使用されたスラグは使用場所の特定も不十分なまま放置されています。有害スラグは廃棄物に認定されたからには、撤去して最終処分場に埋設するのが廃棄物処理法の決まりです。法律はみんなで守らねばなりません。
そんな有害スラグについて、調査特別チーム「リットン調査団」が久しぶりに出動しました。今回は調査結果その③を報告します。
↑上武道路の「五代工業団地」信号付近を前回調査した帰り際に、上武鳥取信号付近で大量の大型土のう袋を発見!↑
今回の調査場所はこちらです↓↓
https://goo.gl/maps/fnMwEJRRH3qVautr7
*****リットン調査団のスラグ調査レポート*****
有害スラグ不法投棄特別調査チーム「リットン調査団」集合(^^)/。
団長A:さて前回、上武道路の五代工業団地という信号付近を調査しましたが、帰り際に上武鳥取信号にも寄っていこう!ここは以前フェンスの基礎コンクリートがスラグの膨張により壊れ持ち上がってしまっていたね。どうなったのか?
団員B:まずは以前の様子から復習しよう!
↑この通り、スラグの膨張によりコンクリートが破壊されていた、ものすごい力だ。↑
詳しくはこちらご覧ください↓↓。」
○2015月8月16日:大同スラグ問題を斬る!…お盆休み返上調査(その2)前橋市の上武鳥取の現場の劣化進捗度↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1693.html#readmore
↑あれあれ~コンクリートは撤去されていている。フェンスが倒れたりしないのか?とても心配だ。↑
↑すっかりコンクリートは取り除かれているぞ。なんだフェンス下のコンクリートは必要なかったのか?とんだ無駄使いじゃな。↑
↑お、スラグのような石があるじゃないか!↑
↑デジタルカメラをズームアップ!角張っていて黒光りしている。有害スラグに間違いなしじゃ!↑
↑反対側に回り込んでみよう、それにしてもすごい数の大型どのう袋じゃな。↑
↑大型土のう袋の脇から、デジタルカメラでズームアップじゃ。歩道のすぐ近くまで盛り土が掘削されているぞ。まさか土壌と接する盛り土にまでスラグを投棄していたわけではあるまいな。↑
↑フェンスの下をズームアップじゃ。数多くの角張・黒光石があるぞい。↑
↑うわ~~。サビ浮き石まで発見!有害スラグだ。悪徳(株)佐藤建設工業は約束を平気で破り、土壌と接する盛り土にまで有害スラグを投棄していたのだ。国土交通省の皆様、モタモタしていないで、(株)佐藤建設工業にスラグの撤去を請求してくださいよ。リットン調査団は(株)佐藤建設工業がスラグを撤去するまで追及をやめないぞ!↑
*****スラグ調査④につづく*****
■レポートにあった通り、国土交通省が建設した上武道路の盛り土部にスラグが大量に含まれています。当時の大同特殊鋼(株)のパンフレットには、「スラグ混合再生路盤材(RC40)として、土壌と接しない路盤材に使用する」となっていました。
しかし悪徳な(株)佐藤建設工業は指導を無視して、製造するすべての砕石類にスラグを投棄したのでした。あちこちでスラグ生一本の状態で土壌と接して使用されているのを大同特殊鋼(株)は黙認していたようです。
群馬県では、大同特殊鋼株式会社につづき東邦亜鉛株式会社も鉛・ヒ素入りスラグを不法投棄していたことが発覚しました。どちらのスラグも群馬県や高崎市の公共工事に使用されていますが、土壌と接する方法によりスラグが使用されています。
高崎渋川線バイパスや上信自動車道、榛東村・吉岡町・渋川市・中之条町・東吾妻町の県道にたくさん使用されていますが、群馬県はスラグの特定をしようとしません。(株)佐藤建設工業や(有)岡田興業の試験成績表が提出されている公共工事現場を調べれば簡単にわかるのに、撤去するのが嫌なので調査しないのです。
■この隠ぺい体質は大沢知事から山本知事に代わってから余計にひどくなっています。群馬県の廃棄物行政は地に落ちています。正しく廃棄物処理法に基づき県民の生活環境を守っていただきたいものです。
当会では微力ながら、引き続き、“きれいなぐんまちゃん”を取り戻すため活動を続けてまいります。
【市民オンブズマン群馬事務局より】