市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

【行政私物化に喝!】行政財産をかすめ取ろうとする選良が跋扈する渋川市政…また貸し問題(続報!)

2021-06-22 21:02:00 | 渋川市の行政問題
■「また貸し」とは「借りた物を(貸し手の許しを得ず)更に他人に貸すこと」とあります。これは民法第612条に定める「賃借権の譲渡及び転貸の制限」に照らして、禁止されている行為です。ところが、大同有害スラグ問題で有名な渋川市で、赤城インター近くにある補助金を利用した建物が又貸しされていて、「いったい誰のものなのか?」と大騒ぎになっています。このまた貸しに渋川市元幹部が関わっていたするトンデモ報道がありました。さっそく検証してみましょう。


**********毎日新聞デジタル2021年6月22日
また貸し、副市長認識か 渋川市17年文書「問題ある可能性」 /群馬
 渋川市赤城町の市有地に補助金で建てられた建物が2016年10月、市の契約相手の「赤城農村女性加工販売組合」から親睦団体「ふるさと勢多郡・友の会」にまた貸しされた問題で、市は21日の市議会予算委員会で当時の経緯を記した内部文書などを示した。17年4月に市農林課が人事異動に伴う引き継ぎで作成した文書には、「副市長から法的に問題がある可能性を指摘され」とする記述があることから、当時の副市長はこの問題を認識していたとみられる。
 内部文書は実名を伏せているが、ある市議から当時の市農林課長に相談が寄せられて補助金返還が起きないように対処したことが記されていたうえ、「この件は市議を通す」との記述があった。毎日新聞が独自に入手した内部文書によると、この市議は親睦団体と関係が深い望月昭治議長のことを指している。
 一方、20年6月に市農林課が作成した文書には「変更後の使用者は営業を行っておらず、補助事業の目的にそぐわないものとなっているため、早期の事業再開等補助事業の目的に沿った指導が必要と思われる」とも記されていた。
 21日の予算委では内部文書の存在などを報じた一連の毎日新聞記事を巡り、田中猛夫市議が取材に応じた職員名を明かすよう求めたうえ、記事中の内部文書の開示を要求。市は、職員名は明かさなかったが、内部文書を含む一連の文書を開示したところ、市農林課の引き継ぎ文書の中に当時の副市長が問題を認識していたことを示す記述が含まれていた。
 副市長の氏名は記録されていなかったが、赤城農村女性加工販売組合と親睦団体がまた貸しの契約を結んだ時期や、引き継ぎ文書が作成された時期に副市長を務めていたのは、田中氏だった。【庄司哲也】
**********

 この“また貸し”建物の現場地図や当時の様子は、こちらのブログをご覧ください。↓↓
〇2021年6月14日:【行政私物化に喝!】行政財産をかすめ取ろうとする選良が跋扈する渋川市政…コンプライアンス回復が急務!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3327.html


“また貸し”された建物、つい最近まで自動販売機が設置されていたという。

■今回も報道のポイントを整理してみましょう。

ポイント① 渋川市予算委員会において田中猛夫市議が文書の公開を求めたこと。
ポイント② 渋川市が文書を開示したこと。
ポイント③ 開示文書には副市長の名前が・・当時の副市長は田中猛夫市議だった。
ポイント④ 田中元副市長の行動は背任行為ではないか?

●ポイント①
渋川市予算委員会において田中猛夫市議が文書の公開を求めたこと。

 毎日新聞が、“渋川市赤城町の市有地に補助金で建てられた建物が2016年10月、市の契約相手の「赤城農村女性加工販売組合」から親睦団体「ふるさと勢多郡・友の会」にまた貸しされた問題”について、スクープ報道しています。

 この報道に対して、何を思ったのか、田中猛夫という市会議員が、毎日新聞の取材に応じた渋川市職員名を明かすよう求めたうえ、内部文書の開示を要求していたようです。取材に応じた渋川市職員を犯人扱いしての犯人捜し(?)や、内部文書が明らかになれば、犯人探しが容易になり、圧力をかけられるとでも思った(?)のでしょうか。

 田中市議は、この内部文書の開示を、渋川市議会予算委員会において求めたようです。いったい、予算と何の関係があるのでしょうか?自分さえよければそれでよいのでしょうか?


毎日新聞の取材源と内部文書の開示を求めた田中猛夫・渋川市議会議員。渋川市では任期満了に伴う渋川市長選挙、および、市議会議員の欠員に伴う渋川市議会議員補欠選挙が、8月22日(日)告示、8月29日(日)投開票で執り行われる予定。そのためか、同議員は、「仁政クラブ会報」なる文書を、新聞折込チラシで配布していた。ところが、そこには学歴詐称とも思われる記述が記載されていたという。↑

●ポイント②
渋川市が文書を開示したこと。

 田中猛夫市議の要求は、予算とは何の関係もありませんが、渋川市は、職員名は明かさなかったものの、内部文書を含む一連の文書を開示したようです。田中市議の意図はよく分かりませんが、同市議も市の対応にはさぞ満足したことでしょう。

 開示された文書は、17年4月に市農林課が人事異動に伴う引き継ぎで作成した文書と、20年6月に市農林課が作成した文書だそうです。これらの文書の中身には、いったい何が書いてあるのでしょうか?記事の要所を列挙してみましょう。

①「『副市長から法的に問題がある可能性を指摘され』とする記述があることから、当時の副市長はこの問題を認識していたとみられる。」こと
②「ある市議から当時の市農林課長に相談が寄せられて補助金返還が起きないように対処したことが記されていた。」こと
③「『この件は市議を通す』との記述があった。」こと
④「毎日新聞が独自に入手した内部文書によると、この市議は親睦団体と関係が深い望月昭治議長のことを指している。」こと
⑤「変更後の使用者は営業を行っておらず、補助事業の目的にそぐわないものとなっているため、早期の事業再開等補助事業の目的に沿った指導が必要と思われる。」とも記されていたこと

当会注:この建物で鮮魚販売や飲料水販売が行われていたことから、営業を行っておらずとは、この建物は補助事業目的の農業関係の営業を行っておらずの意味だと考えられる。

 このように建物の所有問題、土地のまた貸し問題、そして補助金の目的外使用などの諸問題について、当時の副市長が認識していながら、この件は「市議(望月昭治)を通す」ことになっていたというのですから、この副市長と望月昭治議長が結託して不正に建物を使用していたことは、もはや明白になっています。

●ポイント③
開示文章には副市長の名前が・・当時の副市長は田中猛夫市議だった。

 このように、開示された文章には、副市長の名前と望月昭治市議会議長の名前が記載されているようです。そして、毎日新聞によると、当時の副市長は、毎日新聞の取材源を明かすよう迫ったり、この内部文書を開示するように予算委員会で要求したりしたのは、なんと田中猛夫市議・本人だということです。

 予算委員会で、予算と関係ない取材源や内部文書を自分自身で要求し、その内部文書により、自らを窮地に追い込んでしまった田中猛夫市議。彼はいったい何を考えているのでしょうか?

 「毎日新聞の取材に応じた職員は誰だ!」と迫り、圧力をかけることで、「内部文書の開示ができなくなるだろう」などと安易に思いついたのでしょうか?あるいは、この件で一部の渋川市職員と密約ができていたのでしょうか?それとも、元部下に裏切られたのでしょうか?

●ポイント④
田中元副市長の行動は背任行為ではないか?

 報道では「ある市議から当時の市農林課長に相談が寄せられて補助金返還が起きないように対処したことが記されていた」と報じられています。

 「ある市議」とは望月昭治・市議会議長であり、当時の副市長は、「副市長から法的に問題がある可能性を指摘され」とあるように、問題を十分認識していながら「この件は市議を通す」と、望月議長が利益を得るように取り計らったことが報道されています。これは渋川市に対する背任行為ではないのでしょうか?

 刑法では次のように規定されています。
**********
(背任)
第二百四十七条 他人のためにその事務を処理する者が、自己若しくは第三者の利益を図り又は本人に損害を加える目的で、その任務に背く行為をし、本人に財産上の損害を加えたときは、五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

**********

 地方公務員とは何でしょうか?地方公務員法も見てみましょう。
**********
第二条 地方公務員(地方公共団体のすべての公務員をいう。)
第三条 地方公務員の職は、一般職と特別職とに分ける。
第三十条 すべて職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当つては、全力を挙げてこれに専念しなければならない。

**********

 背任罪が成立するためには、利得犯、すなわち行為者が自己若しくは第三者の利益を図ったか、が必要です。これを今回のケースに照らしてみると、望月市議長に「補助金返還が起きないように対処」するために、公共の利益のために勤務する渋川市特別職である田中猛夫副市長が取り計らっています。

■渋川市では大同特殊鋼(株)が排出し、(株)佐藤建設工業がばら撒いた有害スラグを巡り、両者を優遇する施策が実施されています。また、望月昭治市議会議長が関係する建設会社が撤去予定のスラグを被覆する工事を請け負うなど、到底、業者としての立場だけでは到底不可能な離れ業も数々行われています。

 この流れを作ったのが、今でも渋川市政に影響力を行使する田中猛夫・渋川市議(元副市長)なのかもしれません。引き続き、この事件の今後の展開が注目されます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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【行政私物化に喝!】行政財産をかすめ取ろうとする選良が跋扈する渋川市政…コンプライアンス回復が急務!

2021-06-14 23:29:00 | 渋川市の行政問題

■「また貸し」とは「借りた物を(貸し手の許しを得ず)更に他人に貸すこと」とあります。これは民法第612条に定める「賃借権の譲渡及び転貸の制限」に照らして、禁止されている行為です。ところが、大同有害スラグ問題で有名な渋川市で、赤城インター近くにある補助金を利用した建物が又貸しされていて、「いったい誰のものなのか?」と大騒ぎになっています。

 この建物は、渋川市の市有地に旧赤城村(現渋川市)が補助金を交付して、赤城農村女性加工販売組合が建物を建設したことになっています。しかしいつの間にか「ふるさと勢多郡・友の会」というNPO法人を隠れ蓑に、望月昭治・渋川市会議長の妻が経営する建設会社が「辰造鮮魚」という“魚屋”を営業していました。また、「つい最近まで自動販売機を設置して、飲料水販売を継続して行っていた」という噂も入っています。まるで建物を乗っ取ったかのような様相を呈している事件です。

 まずは、6月10日に報じられた記事から検証していきましょう。

**********2021年6月10日毎日新聞デジタル

建物また貸し 補助金返還求めず 渋川市内部文書 望月氏にそんたく? /群馬
 渋川市赤城町の市有地に補助金で建てられた建物が同市の親睦団体「ふるさと勢多郡・友の会」にまた貸しされた問題で、市が本来の契約相手である「赤城農村女性加工販売組合」(既に解散)に約700万円の補助金返還をあえて求めなかった経緯を記した内部文書を残していたことが、毎日新聞の取材で分かった。親睦団体は市議会の望月昭治議長と関係が深く、文書には望月氏の意向をそんたくしたとみられる記述もあった。
 文書は建物が親睦団体にまた貸しされた2016年10月以降に作成されたとみられる。建物では望月氏の妻が経営する建設会社が、当初の事業計画書の内容とは無関係の鮮魚販売などを行っていた。
 市の文書には、「農村女性支援事業」の名目で始まった同組合の農家レストランなどの事業が赤字経営により継続困難になった事情や、「議員(望月氏)対応であること」を考慮し、同組合に補助金の返還を求めない方針が記されていた。また、「この件は望月市議を通す」との文言もあった。
 同組合のようなケースでは、建物が当初の事業計画書通りに使われなかった場合、農林水産省の規定で補助金の返還を求める対象となる。実際、渋川市も取得額や補助率、残存の耐用年数などから、同組合が約700万円を返還する必要があると試算していた。
  さらに、文書では、親睦団体が事業を開始した後も客の入り込み状況が不振とみられることから、再び事業者が変更になる可能性にも言及。「(当初の)事業計画に沿った運営と家賃不要の無償での賃貸借契約とする必要がある」と、同組合に補助金を返還させないよう苦心していた形跡もあった。
 建物がまた貸しされた問題を巡っては、高木勉市長が外部有識者を含む調査委員会を設置する方針を示している。【庄司哲也】
**********

 さっそく現場を確認しておきましょう。


この建物が「また貸し」された建物だそうだ。右端に自動販売機が写っているのがお分かりだろうか?最近になって自動販売機は撤去されたらしい。

 また貸しされた場所はこちらです。↓↓


 2018年8月画像取得のストリートビューもご覧ください。↓↓(自動販売機もあります)


■今回も報道のポイントを整理してみましょう。

ポイント①まずは登場人物を整理してみましょう。
ポイント②「また貸し」ってそもそも何なの?
ポイント③「議員(望月氏)対応」って何なの?

ポイント①
まずは登場人物を整理してみましょう。

・【渋川市】
 建物の所有者は旧赤城町(現渋川市)?
 建物は、2005年に、旧赤城村が建設費用約3500万円のうち2600万円を「農村女性支援事業」の名目で、赤城農村女性加工販売組合に補助し建設されたもの。建設費のうち約74%が補助金で賄われている。

・【赤城農村女性加工販売組合】
 この建物で農産物を販売していたが、その後経営難に陥り解散しているという。

・【望月建設株式会社】
 望月市議会議長の妻が経営する建設会社で、この建物を勝手に乗っ取り「辰造鮮魚」という魚屋を経営していたという噂だ。そもそも補助金は農村支援目的で魚屋は目的違反だ。

・【ふるさと勢多郡・友の会】
 望月市議会議長と関係が深いNPO法人。硯石周辺整備などでもボランティア活動を装う?場面で登場する不可解な組織。

ポイント②
「また貸し」ってそもそも何なの?

 「また貸し」を考えるには、この建物が建っている土地問題と建物問題を分けて考える必要があるでしょう。

・【土地問題】
 建物が建っている場所は市の土地である。冒頭に示したとおり「また貸し」とは、そもそも元の契約者がいて、そこから更に別な人に貸し出されること。今回の問題では、赤城農村女性加工販売組合はすでに解散しているので、その時点で土地借地契約は終了している。契約とは市と組合の間で結ばれているので、当事者の一方が解散してしまっては、契約は消滅または成り立たない。となると、存在しない契約による「また貸し」などできるはずがない。
 正規の手続きを経ないで行われた「硯石」周辺整備問題では、後から後からいろんな“お話”が関係者から出てきた。今回の問題でも「ふるさと勢多郡・友の会」が土地貸借契約を引き継いだと主張するかもしれない。
 そのためには渋川市と「ふるさと勢多郡・友の会」が土地貸借契約を結び、同時に渋川市は建物の補助金問題を清算しなければならない。何もやっていなければ,市有地を利用しての土地貸借引き継ぎは、認めるわけにはいかない。
 報道では渋川市に望月氏を忖度する内部資料の存在が取りざたされている。「また貸し」とは、土地と建物を望月建設が乗っ取ることに協力する渋川市元幹部職員の方便?だと考えるとお話しがすっきりするようだ。渋川市の元幹部職員は契約というものを全く理解してないようだ。

・【建物問題】~~建物は誰のものか?~~
 渋川市の市有地の土地借地契約が終了しているのに、その上に立っている建物で「辰造鮮魚」なる魚屋が営業され続けられていた。最近まで自動販売機による飲料水販売が継続されていたとする目撃情報もある。市有地の土地貸借契約とは関係ない人物がそこで魚屋を営業し続ける。これこそは、市有地も建物も、魚屋を経営する「望月建設」に取られてしまった?と考えるとお話がすっきりと飲み込める。
 これは犯罪ではないだろうか?
 毎日新聞の記事を読む限り、取材には望月市議会議長が全て回答している様子がうかがえる。仮に渋川市議会議長がその立場を利用してこの犯罪に加担した、と考えると、「こんな輩が市議会議長で良いのか?」という疑問が渋川市民ならずとも湧いてくる。
 渋川市は、土地と建物を直ちに取り戻していただきたい。
 うかうかしていると、「市の許可を口答で得ていた」、「魚屋経営を長く黙認していたのだから既成事実だろう」、「土地と建物は俺のもの」などと件の輩が言い出しかねない。

ポイント③
「議員(望月氏)対応」って何なの?

 渋川市には、「議員(望月氏)対応」なる渋川市だけで通じる独自の行政用語があることがわかりました。毎日新聞の報道では、
「市の文書には、『農村女性支援事業』の名目で始まった同組合の農家レストランなどの事業が赤字経営により継続困難になった事情や、『議員(望月氏)対応であること』を考慮し、同組合に補助金の返還を求めない方針が記されていた。また、『この件は望月市議を通す』との文言もあった。」
と報道されているからです。

 「議員(望月氏)が対応」「この件は望月市議を通す」などなど、仰天するような言葉が渋川市の内部資料に踊っているようです。「望月対応」であると渋川市元幹部職員が宣言し、渋川市職員を黙らせ、経営難に陥った赤城農村女性加工販売組合をめぐる問題は「望月市議を通す」…つまり、経営難に乗じ建物を乗っ取ることで経営難問題を陰湿に終わらせる(?)、という行為が行われたのでは…と想像されてしまいます。

 重ねて言いますが、渋川市会議員がその立場を利用して、公有財産乗っ取りにかかわってよいのでしょうか?犯罪ではないでしょうか?議員が利益を得るために”あっせん”を行ったと考えることもできます。あっせん利得処罰法という法律がありますが、それにも違反していないでしょうか?

■渋川市では不可解な事件が他にもたくさんあるようです。これらもひょっとして、「望月対応」の一環なのではないでしょうか?

 例を少し考えてみましょう。

・【スカイランドパーク第4第5駐車場問題】




2021年新春のスカイランドパーク第4第5駐車場の様子。この下には超有害デカスラグが埋まっている。スラグは膨張することで有名だが、まだまだ動き続けているようだ、せっかくスラグの上にアスファルトでフタをしたが、またもやパックリと亀裂が広がっているぞ。子供が手を突っ込んで怪我でもしたら大変だ。

 当会は認めていませんが、渋川市は国土交通省と群馬県県土整備局とスラグ連絡会議なる怪しい組織を立ち上げ、「鉄鋼スラグを含む材料の対応方針(案)」を決めました。

 そこではスラグを将来にわたり「管理できる場所」と「できない場所」に分け、後者は「スラグを撤去」となっています。スカイランドパーク第4第5駐車場は渋川市が借り上げている民有地であるため、将来にわたりスラグを管理できないとして、当初はスラグ撤去が渋川市の方針となっていました。

 しかし、前市長から現市長に交代すると交代時の混乱に乗じたのか(?)、いつの間にか、方針は撤回され、スラグはそのまま存置されアスファルトでフタをされてしましました。アスファルトで被覆する工事を施工したのは「辰造鮮魚」を経営したことで一躍有名となったあの「望月建設株式会社」です。

 これって「望月対応」じゃないの?どうなっているの?「望月議員を通した」んじゃないの?議員の立場を利用して工事を”あっせん”したの?どうなってるの?これって官製談合なのでは?やっぱり犯罪じゃないの?…渋川市民ならずとも叫びたくなります。

・【(株)佐藤建設工業のスラグ施工現場にかかる瑕疵担保責任の未追及問題】




ソフトバンクソーラーが建設された榛名カントリークラブ跡地造成工事で(株)佐藤建設工業が、スラグが正規のリサイクル材でないことを知りながら施工してしまった問題で、榛東村は「悪質だ」と判断し、有害スラグの撤去を建設工事請負契約に基づき請求した。渋川市にも同様な現場があり、渋川市議会一般質問で「スラグ撤去を請求してほしい」と議員が問い合わせたが、市側は建設工事請負契約すら無視する対応を平然と見せている、という情報が当会にも伝わってきている。

 渋川市内の至る所にばら撒かれた大同スラグに含まれるフッ素毒に脳神経が狂われているのでは、と噂される渋川市では、(株)佐藤建設工業がスラグを違法資材と知りながら渋川市の工事で使用した問題で、完成工事検査でたとえ品質規格証明書で安全を確認していても、最大10年は遡って工事をやり直す契約を結んでいるにもかかわらず、市職員が契約書を無視し、「品質規格証明書で安全を確認している」との一点張りの、呆れた特定業者優遇政策をとり続けている、との情報が当会にも伝わってきています。

 スラグ不正使用問題では、工事完成検査終了後に、使われた材料が群馬県により違法有害廃棄物に指定されました。ですから、「たとえ完成検査で、品質規格証明書で材料の安全を確認していても、建設工事請負契約で遡って瑕疵の補修を請求する」と、渋川市と(株)佐藤建設工業との間で取り決めていたわけですので、榛東村と同様に、スラグの撤去を(株)佐藤建設工業に請求する義務が渋川市にはあります。市が締結した契約は、市民に向けての約束事でもあります。

 他方、エコ処分場という渋川広域圏のゴミ焼却灰を埋設する一般廃棄物処分場の建設工事でスラグが使用された問題では、望月議員が業者を集め、「スラグは使用していない」と宣言した会議を開催したことが当会にも伝わってきています。スラグ問題に、件の望月議員が深くかかわっているようです。

 渋川市は、何度も訴えても「品質規格証明書で安全を確認しております」と、契約条項を全く無視する姿勢を示し続けています。

■今回の報道は、一見スラグ問題と関係なさそうな「また貸し」事件についてですが、渋川市と契約した組合が消滅していて、土地貸借契約が終了または消滅していまっているのに、渋川市職員が「また貸し」を手配するという、少しでも契約という概念を勉強していれば思い浮かばない異常な対応が浮き彫りにされています。

 ”契約というものを全く理解していない”という観点から、問題の根っこは同じです。契約を無視して(株)佐藤建設工業にスラグ撤去を請求しない問題も「望月対応」と同義語なのかもしれません。

■最後に締めくくりとして、冒頭に示した今回の毎日新聞報道では、「建物がまた貸しされた問題を巡っては、高木勉市長が外部有識者を含む調査委員会を設置する方針を示している。」と締めくくられています。今回も大変よくまとめられた新聞報道記事であると感嘆の念を禁じ得ません。

 高木市長におかれましては、なるべく早く外部有識者を含む調査委員会を設置して、刑事告発を視野に入れて、早急に結論を出していただきたいと思います。硯石周辺整備問題では「長く時間がかかり過ぎた上に、結論も生ぬるい」とする渋川市民からの良識あるコメントが当会に多く寄せられています。ぜひ、不当利得を得た人物の刑事告発まで、渋川市のトップとして、一気呵成に突き進んでいただくようぜひお願い申し上げます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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【渋川硯石問題】令和元年秋から新聞紙面を賑やかしてきた聖なる「硯石」を巡る騒動・・・ようやく終息?

2021-05-22 23:23:00 | 渋川市の行政問題
■2019年9月に新聞報道され一躍有名になった、渋川市北橘町の歴史的価値があるとされる巨石「硯石」。この聖なる石が正規の手続きを経ないまま掘り起こされ移動させられたうえ、周辺整備工事が行われた問題で、渋川市が結論をやっと出したようです。長かった結末を、皆さんとともに確認してみましょう。

**********2021年5月22日上毛新聞
硯石の埋め直し
男性市議に要求 渋川市

 渋川市北橘町の市有地にある巨石「硯石」の掘り起こしや周辺整備に手続きの不備があったとされる問題で、同市は21日、掘り起こしにかかわった男性市議に対し、石を元の深さに埋め直すよう求める通知を提示した。男性市議は、一連の作業は「高木勉市長の許可を得ていた」などとし、受け取りを拒んだ。
 通知は、市が外部の弁護士らで組織した「行政事務執行の適正化に関する調査委員会」がまとめた意見書で石の埋め戻しが提言されていたことを踏まえた。市は「何らかの方法で受け取ってほしい」としている。
 男性市議は「(埋め戻しを)地域住民に相談もなく決めてほしくない。元の位置に戻せというのは納得できない」と訴えた。
**********


**********2021年5月22日読売新聞
市議に原状回復求め
渋川市が文書送付 硯石問題

 渋川市が正式な許可を出さないまま、文化的財産とされる「硯石」が市有地内で移転整備された問題で、市は21日、移転整備した市議会議長の望月昭治氏(69)に対し、原状回復を文章で求めた。望月氏が文書の受け取りを拒否したため、市は内容証明郵便で送付した。
 幅2メートルほどの硯石は、同市北橘町の市有地で地中に埋まっていたが、望月氏が2019年7月、地域おこしを目的に重機を使って近く移設した際、岩に傷がついた。市の調査委員会は、一部職員が正規の手続きを指導せず、財務規則などに反して望月氏へ許可したと認定。原状回復が必要だとの意見を付していた。
 望月氏は21日、「工事は市との相談に基づいて進めたと認識している」とのコメントを出した。
**********

■この事件を簡単に振り返ってみましょう。渋川市北橘町にあり、歴史的価値があるとして地元の人たちが大事にしてきた巨石「硯石」が、2年前の2019年7月下旬、突然、市の正規の手続きなくして動かされたのです。


望月氏が毎日新聞に自ら提供した作業中の写真。

 この正規の手続きを経ない「硯石」周辺整備工事は、現在、渋川市会議長を務める望月昭治氏(69)が自ら掘削している写真を自慢げに毎日新聞に提供したことから、報道され始めました。


親鸞聖人伝説の聖なる巨石「硯石」は無残にもボロボロに。

 この突然始まった「硯石」掘り起こしとその周辺整備作業の結果は、上の写真のとおり、あまりにも「硯石」に愛着が感じられない酷い扱いであることから、他の目的のために動かしたと思わざるを得ません。↑

↑<span style="font-style:italic">硯石を北側から見たところ↑

 後掲の田邊寛治市議を委員長とする「歴史的価値のある硯石の掘り起こしに関する特別委員会」の報告書によれば「平成30年の4月頃、 議員から道路の 下の段に草で覆われている石があり、地名の由来ともなっているので表に出してや りたいという話を聞いた。令和元年6月定例会会期中に、硯石が近年のゲリラ豪雨 の影響で、しだいに埋没していっていると地域の人が心配している 中略」とありますが、ゲリラ豪雨の影響は、硯石を数メートル動かしすことによる影響ても同じではないでしょうか?いずれにしても硯石を動かした動機が不明なのでは?

■正規の手続きを経ないで行われた「硯石」周辺整備問題をめぐっては度々報道され世間を騒がしていました。過去当会のブログでも取り上げました。
〇2020年6月17日:【渋川硯石問題】渋川市行政側が森林法違反を認める!公文書偽造のおまけつき
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3176.html
〇2020年4月4日:【渋川硯石問題】まだまだ続く「硯石」報道・・・今度は百条委員会だ!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3143.html
〇2020年3月15日:【渋川硯石問題】令和元年末に新聞紙面を賑やかした「硯石」報道・・・なんと森林法違反だった!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3135.html
〇2020年1月3日:令和元年末にまたまた「硯石」報道・・・悪いのは誰だ!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3106.html
〇2019年12月15日:「渋川市議がまたまた売名行為?」その後(その5)上毛新聞がまた偏向報道?
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3090.html
〇2019年12月7日:「渋川市議がまたまた売名行為?」その後(その4)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3087.html
〇2019年11月24日:「渋川市議がまたまた売名行為?」その後(その3)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3080.html
〇2019年11月23日:「渋川市議がまたまた売名行為?」その後(その2)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3079.html
〇2019年10月14日:「渋川市議がまたまた売名行為?」その後
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3051.html

■今回報道された冒頭記事のポイントを整理してみましょう。

ポイント①1年8か月を経て原状回復を求める渋川市の決定がなされたこと。
ポイント②望月氏は抵抗をしていること。
ポイント③渋川市長や地域住民を巻き込み他人事を決め込んでいること。

ポイント①
1年8か月を経て原状回復を求める渋川市の決定がなされたこと。

 最初の毎日新聞の報道は2019年9月でした、それから1年8か月余り経過して、やっと硯石を元に戻す決定が渋川市でまとまったようです。器物破損など刑事告発は記載がありません。まさか時効なのでしょうか?

 上毛新聞は、望月氏を擁護する偏向報道をする傾向にあります。それを示唆するかのように、読売新聞の記事は「原状回復を求め」となっていますが、上毛新聞では「石を元の深さに埋め直すよう求める通知」とあり、印象を和らげる報道となっています。

 望月氏が原状回復に応じない場合には、損害賠償などの措置が取られることが当然ながら予想されます。「よもや、渋川市は何もしないのでは」と懸念する声も、これまでの渋川市の対応からすれば、有り得ないことではないのかもしれません。そのためにも渋川市には、刑事告発をぜひ行ってほしいものです。

ポイント②
望月氏は抵抗をしていること。

 報道記事では、原状回復を求める文章を望月氏が受け取りを拒否したため、渋川市は内容証明郵便で送付した、と報じています。

 「これが市会議長を務める人とのやり取りか?」と渋川市の対応を疑いたくなる場面が報道から伝わってきます。この様子では、望月氏は内容証明郵便すら受け取らないのではないでしょうか? 上毛新聞では、「市は『何らかの方法で受け取ってほしい』としている」と報じており、すでに腰が引けている姿勢を見せている渋川市の対応が早くも心配されます。

ポイント③
渋川市長や地域住民を巻き込み他人事を決め込んでいること。


上毛新聞に掲載された、硯石を移動する前に行われた神事の様子。

 正規の手続きなくして行われた「硯石」周辺整備ですから、突然整備が始まったことが想像されます。某公共放送のクイズ形式のバラエティ番組の「たぶんこうだったんじゃないか劇場」的に経緯を説明すれば、
 ①突然硯石を動かす前の神事が企画され、市長や職員に神事の参加案内が届いた。
 ②びっくりして市の職員が駆け付けると、そのことをもって、「硯石」周辺整備の許可を取ったことになった。
 ③渋川市長は神事には参加しなかったが、神事に招待されたことになって、「硯石」周辺整備について、「市長も承知していた」ことにされた。

とまあ、こんな流れだったのではないかと想像されます。

 望月氏に優しい上毛新聞の報道記事では、望月氏の言い分として「高木勉市長の許可を得ていた」と報じ、読売新聞は望月氏の「工事は市との相談に基づいて進めたと認識している」との一方的なコメントを紹介しています。そもそも、正規の手続きを経ていないのですから、いくら望月氏が、自らの不法行為による硯石問題の責任を、市長や市職員に転嫁しようとしてもとうてい無理があることでしょう。

 さらに上毛新聞では、望月氏の「(埋め戻しを)地域住民に相談もしないで決めてほしくない」とする地元を巻き込む仰天コメントを紹介しています。市長・市職員だけに飽き足らず、地域住民をも巻き込んで責任転嫁を図る意図が見え見えです。

 地域住民はどう思っているのでしょうか?渋川市とは別に渋川市議会が田邊寛治市議を委員長とする「歴史的価値のある硯石の掘り起こしに関する特別委員会」の報告書に地元自治会長のお話が掲載されています。

 特別委員会の報告書はこちらをご覧ください。↓↓
https://www.city.shibukawa.lg.jp/manage/contents/upload/5f6d3ab1af110.pdf

 この報告書の14ページに「(24)自治会からの要望は」という項目があります。そこに自治会長のお話が次のように記載されています。
**********
(24)自治会からの要望は
中略
■■自治会長は、「硯石を掘り起こす要望はしていない。市の持ち物であるから要望は出さなかった。市は何もしないで、石があることも知らなかったのに今になって歴史的価値があるなどと言ってもしょうがないでしょう。」と説明した。

**********

 このことから、地元自治会からは「硯石を掘り起こす要望はしていない」ことがはっきりしました。

 一方、上毛新聞の記事で紹介されている望月氏の「(埋め戻しを)地域住民に相談もしないで決めてほしくない」との高飛車な見地からのコメントを読む限り、望月氏はさも地域住民の代表であるかのように装っています。

 ところが実際には、望月氏はこの地域に住んでいません。なので、この際、巻き込める者はすべて巻き込み責任転嫁を図ろうとする同氏の姑息な意図が見え隠れするのです。

■渋川市では大同特殊鋼(株)や(株)佐藤建設工業がばら撒いた大量の有害スラグがアスファルトでフタをされそのまま存置されたままとなっています。

 こうして、スラグに含まれるフッ素毒に狂った渋川市の職員や議員が、あきれ果てた行動をしでかしてゆくことが容易に想像できます。今後もどんなトンデモ事件が飛び出すのか予断を許しませんが、きっと引き続き報道を賑わしてくれることでしょう。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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大同スラグで揺れる渋川市長の相撲観戦等を巡る市民からの情報提供と当会の調査結果

2020-12-20 23:39:00 | 渋川市の行政問題
■当会には、群馬県内各地の自治体の住民のかたがたから、頻繁に情報提供があります。最近は、コロナ禍のためか、例年になくその数が増えております。社会不安から公的機関への関心度が高まっている傾向によるものかどうかは定かではありませんが、そのこと自体は、行政による不正や不当な事務事業の監視を目的とする当会としては、むしろ歓迎すべきこととして受け止めております。
 今年9月~11月にかけて、当会に寄せられた情報と調査依頼の中に、渋川市の不正を質したいとする複数の投書がありました。いずれも就任後3年が経過する高木勉・渋川市長に関する情報です。問題点として挙げられていたのは次の事項です。

渋川市役所


市役所正面玄関前にあるブロンズ像「遠望」。平成3年11月設置。高田博厚作


【その1】ワンマンで独裁的な政策による市役所内部の劣化?
<提供情報>
 「今年度、市長は市の機構改革のひとつとして、『秘書広報課』から『市長戦略部局』に格上げ新設」
 「気に入ったイエスマン職員を配置し、局長には女性の課長級(秘書課長)を2階級とばして部長級として待遇(本来は、課長→参事→副部長→部長)」
 「市長決裁文書についても全て戦略局長の胸ひとつで決定」
 「高木市長は部下の意見は一切聞き入れず、全て自分の思い通りにならないとすぐに激昂する独裁体質の人間」
 「お気に入りの女性秘書はわずか1年で3回昇進させて無理矢理部長にする一方で、意に沿わない職員はすぐに左遷する恐怖政治」
 「そのため、精神的に病んで病休を取得したり、退職したりする職員続出」
 「かつては市長寄りだった多くの市議も愛想を尽かし、市議会は頻繁に紛糾するようになった」
 「各部長、課長も何ひとつ発言も出来ず、顔色をうかがいながらの仕事」
 「これからの若い職員も、仕事をする気力も無くしているのが現状」
 「財務課長も何も言えず、市長の思いつき政策で予算も無いのに事業を推し進めるあり様(後に補正予算で対応か)」
 「60億円もあった財政調整基金を20億円も減少。財政破綻で第2の夕張市になるかも」

【その2】公費で女性秘書と大相撲観戦?
<提供情報> 
 「昨年9月、東京両国で行われた9月場所に市長と市長戦略部局の職員が相撲観戦」
 「名目は東京視察で、交通、観戦チケット代等を公費で処理しようとしたが、市の監査事務局の調査で好ましくないと判断されたとのこと。その後の処理については不明」
 「市長はお気に入りの女性秘書と公費で大相撲観戦に行き、しかもその出張内容を記録した公文書は作成すらされていないため不存在」
 「相撲観戦を隠蔽するため『相撲部屋を表敬訪問』とホームページに虚偽の記載」
 「市長と仲良しの地元新聞記者に書かせた、自分に都合の良い記事」↓
 https://news.yahoo.co.jp/articles/ecad7d35d30e27b16f40f89cb067c9d562d8951a
 「渋川市議会だより第60号の中沢議員の一般質問のページ及び市議会一般質問の動画」↓
 ※PDF ⇒ http://www.city.shibukawa.lg.jp/gikai/gikai/p002667.html
 ※URL ⇒
https://smart.discussvision.net/smart/tenant/shibukawa/WebView/rd/speech.html?council_id=47&schedule_id=5&playlist_id=6&speaker_id=13&target_year=2020
 「爆サイの渋川市長のスレッド」
 ※URL ⇒ https://bakusai.com/thr_res/acode=3/ctgid=104/bid=1976/tid=8310483/tp=1/

【その3】コロナ感染クラスター民間施設を市職員に消毒作業指示?
<提供情報>
 「8月27日に市内(旧子持村)の『たんぽぽ保育園』でコロナの陽性園児が発生。保育園から市へ保育園の除染をしてほしい旨の要請あり」
 「本来なら群馬県が行うべきものの、渋川市は、県の保健所へその旨要請をしたところ、県でも人手が足りず、『技官を3人出せるが不足分は市で対応して欲しい旨』の回答あり」
 「市は20数名の職員を動員して、県の技官と一緒に完全な防護服と噴霧器による除染作業を実施」
 「情報元は、『たんぽぽ保育園』の理事で現渋川市議会議長の石倉議員が9月定例市議会の冒頭で、議員運営委員会の席上での報告による」
 「動員された市職員の話しでは、当日は園の内、外に分かれて作業を行い、簡易なズサンなカッパを着て、手袋、マスクにより、手作業で雑巾の様なもので消毒をしたとのこと」
 「しかも、県からの技官らしき職員は一人もおらず、市の職員のみで行ったとのこと」
 「石倉議員と市長の居住地区が同じであることから、議長から市長へと話しがあり、市長の一存で職員の動員が行われたと、職員の間では疑いの声が大きくなっているとのこと」
 「コロナ感染者の発生した民間施設を市長の独断で市職員に消毒させて保健所が激怒」
 「コロナ禍の中でマスコミを呼んで介護施設へのマスクの進呈式を取材させて仕事ぶりをアピール」

【その4】公費で購読の新聞を自宅に配達指示?ほか
 「政治活動のひとつとして、資料購入費が認められているとはいえ、市役所の庁内(市長戦略部局内)でも全紙購入し、市長も読んでいるのに、市長の自宅での購入料まで公費で支払い」
 「その他にも、今年度、渋川市社会福祉協議会の人事に口を出し、百条委員会が設置され、市長の責任を追及されているのが現状」

■こうして、ぜひ渋川市の実態を調査してほしいとの要請が寄せられたため、とりあえず提供情報の豊富な上記【その2】について、さっそく次の情報開示請求をしました。市長側と市議会側の双方をバランスよく調査するために、両方に請求しました。

*****市長あて公開請求*****ZIP ⇒ 20201116asjisj.zip
<公開請求に係る情報の内容>
渋川市議会だより第60号の中沢議員の一般質問のページ11によれば、中沢議員からの「令和元年9月12日二子山部屋表敬訪問とあるが二子山部屋には行っていない。虚偽の表記だ」との質問に対して、市長戦略部長が「…公務として両国国技館に二子山親方の激励、表敬訪問を行ったのは事実であります」と答弁している。ついては、同部長の発言の根拠となる一切の情報。

*****議長あて公開請求*****ZIP ⇒ 20201116asccjiqrej.zip
<公開請求に係る情報の内容>
渋川市議会だより第60号の中沢議員の一般質問のページ11によれば、中沢議員からの「令和元年9月12日二子山部屋表敬訪問とあるが二子山部屋には行っていない。虚偽の表記だ」との質問に対して、市長戦略部長が「…公務として両国国技館に二子山親方の激励、表敬訪問を行ったのは事実であります」と答弁している。ついては、この件に関する同議員の発言に関して渋川市議会が入手した一切の情報。
**********

■その結果、12月2日午後2時に両方とも渋川市役所総務課で開示するとの通知が届きました。そして、当日午後2時に同市役所を訪問し、2件の資料を受領しました。

 最初に、渋川市から公開された資料は次のとおりです。
ZIP ⇒ 202012021asjiqrj.zip
202012022asjiqrj.zip

**********
決裁印     決裁2.11.-9
決裁区分    市長決裁
起案年月日   令和2年11月9日
文書番号    第30号
施行年月日   令和 年  月 日
施行区分    報告
情報公開区分  1公開 ②一部 3非公開
個人情報の有無 ①有 2無
完結年月日   令和2年12月31日
編集書類名   議会関係書類
保存区分    第2種 10年保存
起案者     市長戦略部 秘書室 小野宏仲(内線2411)
市長● 副市長- 市長戦略部長● 部長● 室長● 係長○ 係●●
  二子山部屋■■■■■後援会からの書面の送付について(報告)
 このことについて、二子山■■■■■後援会から別紙のとおり書面が送付されましたので報告いたします。

==========
                     令和2年11月6日
渋川市長 高木勉 様
                二子山部屋■■■■■後援会
                     会長 ■■■■■
拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 日頃は、二子山部屋赤城合宿の運営に際し多大なるご協力を賜り御礼申し上げます。
 さて、二子山親方より私共に渋川市に関わることで苦情がございました。親方から致しますと、高木市長筆頭に渋川市の皆様との友好を無に帰すような出来事であります。
 渋川市と二子山部屋の仲は、私共二子山部屋■■■■■後援会が取り持たせていただいておりますことから、先のようなことに対し、私共から後記書面を渋川市議会議長あてに提出させていただきましたことをお知らせ申し上げます。また、一連のことに関します、書面につきましても、参考として添付いたします。
 二子山親方は、渋川市や赤城並びに市民の皆様に好意をお持ちです。私共も引き続き、渋川市と二子山部屋のご縁を大切にしていきたい思いでございます。
 不躾なお知らせではございますが、高木市長にもご承知いただきたいことにつき、失礼とは存じますがお知らせ申し上げます。
                        敬具

1.「■■市会議員に対する抗議文」・・・私共から市議会田邊議長宛
2.「■■弁護士に対する抗議を兼ねた回答文」・・・私共から■■弁護士宛
3.「■■弁護士に対する回答文」・・・二子山親方から■■弁護士宛
4.■■弁護士から二子山親方に対する質問状・・・親方から私共へ開示
                        以上


=====1=====
                      令和2年11月6日
渋川市議会
議長 田邊寛治様
              二子山部屋■■■■■後援会
                会長 ■■■■■

    渋川市市会議員 ■■■■氏に対する抗議について

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 私は二子山部屋■■■■■後援会で会長を務めております■■■■と申します。私並びに私が経営する■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■で二子山部屋を応援しております。
 渋川市とは、■■■■■■■■■■■■■■■■■■赤城研修所兼保養所に私共で二子山部屋合宿を誘致する目的で土俵を作り、令和元年6月の土俵開きの儀式の際に高木市長をご来賓にお招きして以来のご縁となっております。
 二子山部屋親方からは渋川市内で合宿する以上、何らかの社会貢献に協力したい意向をいただき、私共が仲介する形を取りながら、高木市長や市民の皆様と友好を図ってまいりました。
 ところが、■■市会議員の非礼な行為により、全てが無に帰するような事態となっております。ついては、■■市会議員に強く抗議する目的で、貴職へ本書を送付した次第です。
 ■■市会議員の非礼な行為とは、下記のとおりです。
1.9月場所中かつコロナの厳戒態勢の中、アポなしで突然二子山部屋を訪れる。
 (令和2年9月14日(月)午前11時30分頃、埼玉県所沢市内の二子山部屋を訪れている)
2.応対した若い力士■■■■■に対し、「去年の9月21日に渋川市の高木市長が二子山部屋親方に会っているかを教えろ」と詰問。
3.応対力士ではわからないことから、女将または親方から連絡をもらいたいと言われたため、その後力士が女将に連絡し対応。
4.女将より場所中かつ審判の業務を担っていることから会っていないと回答
5.二子山親方及び女将より、私共に抗議の連絡を頂戴する。このコロナの厳戒態勢の中、アポもなく自分の都合のみを優先する、あの議員はなんなのか、渋川市とは合宿を通じて大変良い関係を築けているにもかかわらず、とても残念との苦情であった。
※■■市会議員に対し、女将から親方は当該日に市長とお会いしておりませんとご回答していることは、場所中含め日々多くの方とお会いしていること、突然の意味のわからない■■市会議員の非礼に対し、一般的な回答をしただけと存じます。

 以上であり、まず常識的にこのコロナの厳戒態勢且つ場所中にアポなしで部屋を訪れる無神経さ、さらに二子山親方の行動を、自分勝手に問い合わせる非常識さに対し、二子山親方に代わり私共にて強く抗議申し上げますとともに、今後一切二子山親方に迷惑をかけぬことを誓約するよう、貴職からご指導のほどよ ろしくお願い申し上げます。
 なお、令和元年9月21日(土)午後3時以降、二子山部屋■■■■■後援会事務局の■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■両名にて、高木市長並びに伊勢秘書課長をアテンドし、両国国技館にご案内しております。その際、二子山親方から■■あてまでご連絡をいただき、両国国技館内にて、■■同行の下、二子山親方とご両名の面談を果たして頂いております。
 私共にて、今後も引き続き赤城合宿を通じて二子山部屋と渋川市との友好並びに協力をご相談する趣旨を持ちまして、ご両名にお越しいただいた事情です。
 つきましては、ご多忙のおり大変恐縮ではございますが、貴職を通じまして、私共より■■市会議員に対する強い抗議があった旨をお伝えいただきたくお願い申し上げます。
                        敬具

=====2=====
                      令和2年11月6日
弁護士 ■■■■ 様
               二子山部屋■■■■■後援会
                      会長 ■■■■

 初めまして、私は二子山部屋■■■■■後援会で会長を務めております■■
■■と申します。私並びに私が経営する■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■で二子山部屋を応援しております。
 さて、二子山親方より貴殿から頂戴しておりますお手紙(令和2年10月28日付)に関し、私共に相談がございました。また、渋川市市会議員の■■氏と名乗る方からの突然の訪問並びに貴殿と同様のお尋ねがございましたことも聞き及んでおります。貴殿と■■氏は関係があるのでございましょうか。
 貴殿並びに■■氏の行動に対し、親方は憤慨しており、渋川市とのご縁を繋ぎました私共も大変困惑しております。■■■■■■■■■■■■■■■■■■赤城研修所兼保養所に私共で土俵を作り、二子山部屋の合宿地としてご活用いただきながら、渋川市の皆様への社会貢献的な活動も行い始めた矢先に、不可解なお手紙や非礼な訪問等で全て無に帰すような状況です。
 私共が二子山部屋と渋川市の皆様とのご縁を全て仲介しております。ご質問 の令和 1年9月21日(土)に、両国国技館まで高木市長にお越しいただきましたことも私共がアテンドしております。二子山部屋の赤城合宿と渋川市の友好
と協力関係をご相談する趣旨で、高木市長と伊勢秘書課長にお越しいただいた事情です。当日は、午後3時以降に■■■■■後援会事務局の■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■の両名で高木市長、伊勢秘書課長をお迎えし、両国国技館内へご案内を申し上げております。
 二子山親方には、審判等の業務の合間に、■■あてまで連絡をいただき、その後、両国国技館内にて、■■同行の下、二子山親方と高木市長・伊勢秘書課長でご面談を果たしております。(高木市長は、赤城合宿所土俵開きにご来賓としてお越しいただきました以降、二子山親方とは渋川市内の老人ホームの慰問等などを通じて数回はお会いいただいております)
 以上が実態でござ います。■■氏なるものがお尋ねの際、女将から親方は市長に会っていないとご回答しておりますのは、場所中含め日々多くの方とお会いしていること、突然の意味のわからない■■氏の非礼に対し、一般的な回答をしただけと存じます。
 つきましては、これ以上、二子山親方並びに二子山部屋に迷惑をかける行為は厳に慎んでいただきたくお願い申し上げます。
                     以上

※二子山■■■■■後援会事務局は、■■■■■■■■■■■または■■にて運営しております。ただ、大変失礼ながら、私共が関知する必要のない用件につきましては、二子山親方同様、一切のお問合せをお断り申し上げます。

=====3=====
                     令和2年11月6日
弁護士 ■■■■ 殿
                      二子山部屋
                      二子山 雅高

      渋川市長高木勉氏の来訪について

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 さて、令和2年10月28日日付のお手紙を貴殿より頂戴し、その中で、令和元年9月21日両国国技館において、私が渋川市長にお会いになったのかをお問合せにつきご回答申し上げます。
 ただし、貴殿がどのような意向でお問合せいただきましたのか、当方は困惑しているとともに、大変失礼ながら、見ず知らずの方に私自身の行動に関することをご回答する義務はなしとも思っております。
 今回、ご回答させていただくことは、貴殿が■■■■■■■■■■■■■ということを勘案し、今回限りでご回答するものです。ついては、以後のお問合せは全てお断りさせていただきますのでご了承願います。
 結論は、令和元年9月21日(土)午後3時00分以降の時間帯において、両国国技館内にて二子山部屋■■■■■後援会事務局の■■氏、■■氏両名を介し、高木渋川市長並びに伊勢秘書課長と面談しております。
 このことは、渋川市との繋がりを作っていただいております、■■■■■後援会■■会長にお問合せし、改めて確認できた事実でございます。

 以上につき、よろしくお願い申し上げます。

                           敬具

=====4=====
                    令和2年10月28日
二子山部屋
  二子山雅高 親方 殿
                   弁護士 ■■■■■■
〒■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
                      ■■■■■■■
              電 話 ■■■■■■■■■■■
              FAX ■■■■■■■■■■■

拝啓
 突然お手紙を差し上げる御無礼をお許しください。
 小職は群馬弁護士会所属の弁護士です。これまで■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 さて本日お手紙を差し上げたのは,昨年の9月21日の夕方に,本場所中の両国国技館で,親方が渋川市長高木勉氏らとお会いになったかどうかをお尋ねするためです。
同日夕方,渋川市長は本場所中の親方を表敬訪問し,二子山部屋と渋川市の今後の交流について懇談したと申しておりますが,おかみさんからは,当時,親方は審判部長の要職にあり,本場所中に訪問者と会う時間はとれなかったでしょう,とのご説明をいただいております。また親方も赤城合宿所以来,渋川市長に会っていない,とおっしゃっていたとも伺っています。
 いずれにしても1年以上前のお話についてお尋ねするのは心苦しいのですが,当日の市長の行動記録の正確性について市議会が紛糾しているため,部外者である小職に調査依頼があったものです。本来であれば,所沢まで親方をお訪ねし,直接お話を伺うべきところではございますが,あえて単純明快に,令和元年9月21日に,両国国技館で渋川市長とお会いになったかどうかだけを書面でお尋ねいたしますので,親方にも率直に,事実の有無のみをお聞かせ願えれば幸甚です。
 本場所のご準備でご多忙,ご多用のところ,このような案件で,親方にお気を使わせてしまい,誠に恐縮ではございますが,事情をご理解いただき,ぜひご協力をいただけますようお願い申し上げます。
                          敬具

**********
決裁印     決裁2.11.16
決裁区分    市長決裁
起案年月日   令和2年11月16日
文書番号    第30号
施行年月日   令和 年  月 日
施行区分    報告
情報公開区分  1公開 ②一部 3非公開
個人情報の有無 ①有 2無
完結年月日   令和2年12月31日
編集書類名   議会関係書類
保存区分    第2種 10年保存
起案者     市長戦略部 秘書室 小野宏仲(内線2411)
市長● 副市長- 市長戦略部長● 部長● 室長● 係長● 係●●
  二子山部屋■■■■■後援会からの書面に対する返信について
(伺い)
 このことについて、令和2年11月6日付で二子山部屋■■■■■後援会から届いた書面に対し、別紙の内容を返信したいがよろしいか伺います。

=====(案)=====
                        秘第30号
                   令和2年11月16日
二子山部屋■■■■■
 後援会長 ■■■■■ 様

                 渋川市長 高 木   勉

謹啓
 晩秋の候 貴職におかれましては、ますますご清勝のこととお喜び申し上げます。
 平素より、渋川市発展のためにご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、過日、渋川市に関することで二子山親方から貴後援会に対し苦情が寄せられた件につきましては、■■会長始め関係者の皆様に大変なご迷惑とご心配をお掛けし、心よりお詫び申し上げます。
 今回の事案は、赤城合宿所の開設以来、これまで培ってきた二子山部屋と渋川市の友好関係に水を差すものであり、市としても誠に遺憾であります。
 二子山部屋には、市民や地元小学生などの朝稽古の観覧や親方や力士の高齢者施設への慰問など、地域との交流を積極的に行っていただいております。合宿所の開設を市民も歓迎し大変喜ばれておりますことから、市としても末永く二子山部屋の活動を強く支援していきたいと考えております。
 今後とも赤城合宿所を存続いただき、これまで同様市民との交流を続けてくださいますよう、切にお願い申し上げます。
 終わりに、コロナ禍で厳しい環境にありますが、二子山部屋と二子山部屋 後援会の益々のご隆盛をお祈りいたします。
                     謹白
**********

■次に、渋川市議会から公開された資料は次のとおりです。
ZIP ⇒ 20201202ascjiqrj.zip

**********
議長● 副議長● 局長● 副局長● 副局長補佐● 係●●●●
                        令和2年11月6日
渋川市議会
議長 田邊寛治 様
                   二子山部屋■■■■■後援会
                   会長 ■■■■

    渋川市市会議員 ■■■■氏に対する抗議について

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 私は二子山部屋■■■■■後援会で会長を務めております■■■■と申します。私並びに私が経営する■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■で二子山部屋を応援しております。
 渋川市とは、■■■■■■■■■■■■■■■■■■赤城研修所兼保養所に私共で二子山部屋合宿を誘致する目的で士俵を作り、令和元年6月の土俵開きの儀式の際に高木市長をご来賓にお招きして以来のご縁となっております。
 二子山部屋親方からは渋川市内で合宿する以上、何らかの社会貢献に協力したい意向をいただき、私共が仲介する形を取りながら、高木市長や市民の皆様と友好を図ってまいりました。
 ところが、■■市会議員の非礼な行為により、全てが無に帰するような事態となっております。ついては、■■市会議員に強く抗議する目的で、貴職へ本書を送付した次第です。
 ■■市会議員の非礼な行為とは、下記のとおりです。
1.9月場所中かつコロナの厳戒態勢の中、アポなしで突然二子山部屋を訪れる。(令和2年9月14日(月)午前11時30分頃、埼玉県所沢市内の二子山部屋を訪れている)
2.応対した若い力士■■■■に対し、「去年の9月21日に渋川市の高木市長が二子山部屋親方に会っているかを教えろ」と詰問。
3.応対力士ではわからないことから、女将または親方から連絡をもらいたいと言われたため、その後力士が女将に連絡し対応。
4.女将より場所中かつ審判の業務を担っていることから会っていないと回答
5.二子山親方及び女将より、私共に抗議の連絡を頂戴する。このコロナの厳戒態勢の中、アポもなく自分の都合のみを優先する、あの議員はなんなのか、渋川市とは合宿を通じて大変良い関係を築けているにもかかわらず、とても残念との苦情であった。
※■■市会議員に対し、女将から親方は当該日に市長とお会いしておりませんとご回答していることは、場所中含め日々多くの方とお会いしていること、突然の意味のわからない■■市会議員の非礼に対し、一般的な回答をしただけと存じます。

 以上であり、まず常識的にこのコロナの厳戒態勢且つ場所中にアポなしで部屋を訪れる無神経さ、さらに二子山親方の行動を、自分勝手に問い合わせる非常識さに対し、二子山親方に代わり私共にて強く抗議申し上げますとともに、今後一切二子山親方に迷惑をかけぬことを誓約するよう、貴職からご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
 なお、令和元年9月21日(土)午後3時以降、二子山部屋■■■■■後援会事務局の■■■■■■■■■■■■■■■■■■、■■■■■■■■両名にて、高木市長並びに伊勢秘書課長をアテンドし、両国国技館にご案内しております。その際、二子山親方から■■あてまでご連絡をいただき、両国国技館内にて、■■同行の下、二子山親方とご両名の面談を果たして頂いております。
 私共にて、今後も引き続き赤城合宿を通じて二子山部屋と渋川市との友好並びに協力をご相談する趣旨を持ちまして、ご両名にお越しいただいた事情です。
 つきましては、ご多忙のおり大変恐縮ではございますが、貴職を通じまして、私共より■■市会議員に対する強い抗議があった旨をお伝えいただきたくお願い申し上げます。
                        敬具
**********

■以上の開示情報を分析したところ、渋川市長と二子山親方、そしてその仲介者ら当事者本人同士がいずれも昨年2019年9月21日午後3時以降に両国国技館で面談したことを文書で認めていることがわかります。

 ちなみに、渋川市のHPに掲載されている「市長の主な行動記録(令和元年9月)」によると、次のとおり記載されています。
**********URL ⇒
https://www.city.shibukawa.lg.jp/shisei/mayor/koudou/p006919.html
9月21日(土曜日)
  08時45分  古巻小学校運動会           古巻小学校
  09時15分  渋川北小学校運動会          渋川北小学校
  10時00分  渋川警察署管内交通安全総ぐるみ大会  赤城公民館
  11時30分  小野上地区敬老の集い         小野上地域福祉センター
  16時30分  二子山部屋表敬訪問          都内
**********

 他方で、当会が情報公開請求した趣旨である「表敬訪問を行った事実の根拠となる一切の情報」と言う観点からすれば、出張命令書や出張費支払明細、そして復命書(出張報告書)も開示対象文書でなければなりません。しかし、今回の公開資料にはそれらの文書は見当たらず、二子山親方の後援会長と称する人物から市長及び市議会議長あてに出された文書(一部黒塗り)、さらに、渋川市議会の関係者とみられる誰かから依頼を受けた群馬県弁護士会所属の弁護士名で、二子山親方に事実関係を確認するための質問書、そして、それに対して二子山親方からの回答書など、当事者間のやり取りの文書のみでした。

 したがって、渋川市長が公費を使って出張したのか、それとも、別の費用を充当して出張したのか、は依然としてハッキリしません。

 このことについて、さらに明らかにするためには、こうした出張の事実がわかる情報が存在するのかしないのか、公開質問状あるいは審査請求(異議申立)を行う方法で渋川市長あてに事実関係の確認を求める方法をとる必要があります。

■一方、当会の調査によれば、高木市長の大相撲観戦「疑惑」を追及している渋川市議会の中澤市議は、渋川市の監査委員であることが確認できました。次の渋川市HPの監査委員のページを見ると、それが事実であることがわかります。
https://www.city.shibukawa.lg.jp/shisei/kansa/kansaiinzimukyoku/p002133.html

 これによると、渋川市の監査委員として次の2名となっています。
①識見監査委員(代表監査委員)中澤 康光氏:
 平成22年4月1日から平成26年3月31日(第1期)、平成26年4月1日から平成30年3月31日(第2期)、平成30年4月1日から令和4年3月31日(第3期)で、すでに10年以上渋川市の監査委員に就任していることがわかる。
②議員選任監査委員 中澤 広行氏:
 平成31年2月28日から議員の任期による期間、とあるので、令和5年2月まで監査委員に就任し続けることがわかる。

 そうすると、高木市長が公費を使って相撲観戦をしたのかどうか、については、中澤市議が監査委員の立場で高木市長を追及するのがもっとも合理的な方法ということになります。

 だから中澤市議は、コロナ禍にもかかわらずわざわざ調査のために部屋を訪れたのだと思います。しかし監査委員は強い調査権限を持っているのですから、財務会計上の行為の官邸から、まず事実関係を確認するのが、一般的な調査手法だと思われます。

■他方、当会のような任意の市民活動団体の場合、調査権限は市民に与えらえた情報公開条例に基づく権利のみであり、議員や監査委員に比べるときわめて貧弱な立場でしかありません。だから行政の違法不当な処分を追及するには、もっぱら情報公開請求、ないし、せいぜい行政関係者で匿名希望の方からの情報提供に限られます。

 そのため、当会では、まずは事の事実関係の調べる求めるためには、前述のとおり、相撲観戦に公費の支出があったのかどうか、と言う点について確認する必要があります。この場合、もっぱら情報公開により開示された情報をもとに、判断しなければなりません。そのため、情報開示の結果、依然として事実関係の確認ができない場合、公開質問状ないし、開示された情報が不十分だとして審査請求を行うことになります。

 その上で、それでも情報を隠すというのであれば、情報不開示処分の取消しを求める訴訟を提起することになります。

■しかし、仮に高木市長が公費ではなく、ほかの経費、たとえば自腹で出張したとか、後援会長から招待を受けて出張した、などと主張した場合、財務会計上の行為に違法性があったということになるのかならないのか、難しい判断となります。

 つまり、実際に公務の時間内に、プライベートで相撲観戦をしていたのであれば、しかもそれを公金で往復の交通費や観覧料等を使っていた事実が明らかになれば、当会として、渋川市監査委員に対して住民監査請求を行い、市長に対して公費支出分の返還請求が行えます。

 ですが、これが「自分で支払った」、あるいは「誰か第三者が費用を負担した」ということになると、しかも、実際に公的な理由があるとして相撲観戦を行ったと主張されますと、住民監査請求が棄却されて住民訴訟を提起しても勝訴の見込みが立ちません。

■高木市長は、所沢にある二子山部屋には行っていなくて、国技館のみで相撲の取り組み見物した場合、それでも、「現に市長の行動に一緒に立ち会った」と主張する人物が、「二子山親方と面談したのは事実だ」と、もし仮に市長とその人物が口裏合せをしているとしても、書面で「確かに面談したのを見た」と明言すれば、当事者以外の立場で「それはウソだ」ということを主張するには、しかるべき証拠が必要になります。

 その意味で、中澤市議が、監査委員としての立場を行使すれば、そうした証拠を入手するのは容易であり、しかも議員の立場としても、行政情報へのアクセスは、一般市民に比べれば比較にならない強い権限を有しているため、容易に可能なはずです。なので、ぜひ中澤市議が、議会選出の監査委員として主導的にこの問題に取り組むことが最善の方策だと思われます。

 いずれにしても、出張命令書は市長であっても記録として作成されていなければなりません。それがない、というのであれば、後援会長ないし二子山部屋などからの招待ということになります。しかし交通費迄、二子山部屋が負担するとは思えませんので、後援会長が肩代わりした可能性は高いと推察されます。

 したがって、中澤市議が監査委員としての権限を堂々と行使して、公金で出張したのかしなかったのか、を渋川市の執行部に対して、調査し、証拠の提出を求めれば、それですべて事実関係が明らかになります。このことを中澤市議が監査委員としてご存じないはずはありません。

 なので当会としては、監査委員が自ら容易に調査できることを、わざわざシャシャり出て、調査するまでもないと判断しています。

■なお、同様にコロナ禍で市長が市職員にクラスターが発生した民間施設の消毒作業を命じたという件についても、特殊清掃手当の支給が違法に為されたのか否かという点についても、財務会計上の行為ですので、当然ながら中澤市議が監査委員の立場で調査権限を行使すれば、容易に事実関係が明らかになり、違法性の有無や、違反があればどのようなルール違反なのかが直ちに判明すると思われます。

 渋川市政を巡っては、大同スラグの不法投棄問題が目下、最大の課題であると当会では認識しています。渋川市長は、大同の圧力に屈せず、早期に控訴を取り下げて、スラグが埋設された市道からスラグ及び汚染土壌を撤去し、安全・安心な市民の生活環境の保全を最優先課題として取り組む責務があります。

 また、情報提供者である渋川市民が指摘する市長と市議会とのゴタゴタについては、来年2021年9月12日に任期満了となる渋川市長の改選が行われることから、現在の議長が市長選に立候補するかもしれないという巷間情報も聞こえてきます。また、硯石移動事件や渋川残土ストックヤード事件に関与する市議会議員と市長との確執も取りざたされています。

 こうした政治的な思惑も絡み、当会にスキャンダラスな内部情報の提供が今後も行われる可能性があります。当会としては、オンブズマン活動の原点である税金の無駄遣いの監視と、行政による不当な権限行使による住民の救済の観点から、是々非々で対応してまいります。







東邦亜鉛の非鉄スラグと、大同特殊鋼の鉄鋼スラグが埋まってる高渋バイパス。当会が東邦亜鉛非鉄スラグを発見した中央分離帯もすっかり舗装されて、車線下の路盤材に大量の湯毒スラグが残されたまま。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報1「渋川市議会だより」

**********渋川市議会だより2020年(令和2年)11月1日第60号
中澤浩之市議の一般質問(抜粋)
「市長戦略部長に問う」
【質問】令和元年9月21日二子山部屋表敬訪問とあるが二子山には行っていない。虚偽の表記だ。
【市長戦略部長】地域振興のため、二子山部屋赤城合宿所を開設した関係者の方と、公務として両国国技館に二子山親方の激励、表敬訪問を行ったのは事実であります。
**********

※参考情報2「本件関連報道記事」
**********上毛新聞2020年11月10日(火) 6:05配信
コロナ厳戒態勢下で市議が突然訪問 大相撲・二子山部屋の後援会長が渋川市議会議長宛に抗議文
 新型コロナウイルスの感染防止で厳戒態勢の相撲部屋を群馬県渋川市議が突然訪問したとして、大相撲二子山部屋の後援会長から同市議会の田辺寛治議長宛に抗議文が届いたことが9日、分かった。田辺議長は上毛新聞の取材に、「内容を本人にしっかり伝えたい」と話した。
◎市長の面会事実の照会で訪問 弟子らが応対
 市議は大相撲9月場所中の9月14日、高木勉市長の昨年9月の行動記録の真偽を調べるため、埼玉県所沢市の同部屋を訪問。二子山親方が不在だったことから、応対した弟子らを通じて両者の面会の事実を照会し、翌日の市議会9月定例会一般質問で、市長に同行した部長にただしていた。
 10月下旬には、群馬県の弁護士から同様の内容を尋ねる文書も届き、二子山親方が後援会長に苦情を伝えたという。後援会長は、自社が渋川市赤城町に所有する研修所敷地に土俵を新設して部屋の合宿を誘致。市と部屋との交流のきっかけをつくった。市議が一般質問で取り上げた昨年9月の訪問は、今後の赤城合宿や市民との交流について相談するため後援会長が取り持ち、両国国技館内で両者が面会していた。
 高木市長は、一連のやりとりに関して後援会長から連絡を受けているとした。その上で「部屋との交流は市民も楽しみにしており、(市議の)水を差すような言動は残念なこと。今後も友好関係を深め、応援していきたい」と述べた。

**********毎日新聞2020年11月10日07時51分(最終更新 11月10日 07時51分)
群馬・渋川市議、アポなしで相撲部屋訪問 後援会抗議「コロナの場所中、無神経」
 大相撲9月場所中に群馬県渋川市議の1人が事前の約束もなく部屋を訪れたとして、二子山部屋(埼玉県所沢市)の後援会が9日、同市議会の田辺寛治議長宛てに抗議文を提出した。市議の「勇み足」に後援会は「コロナ禍の場所中にアポなしで部屋を訪れるのは無神経」と、カンカンだ。
 部屋を訪れたのは、中沢広行市議。抗議文では、中沢市議は9月14日に同部屋を突然、訪問。対応した若い力士に、「昨年の9月21日に渋川市の高木勉市長が二子山部屋親方に会っているかを教えろ」と詰問したとされる。
 同部屋は昨年6月、渋川市赤城町に合宿所を開設。稽古(けいこ)の見学を受け入れたり、地元の愛好者らに土俵の無料開放を行ったりしてきた。こうした関係から高木市長が同年の9月場所中に東京の両国国技館を訪れ、二子山雅高親方(元大関・雅山)を激励のため表敬訪問。これに対し、中沢市議は今年の市議会9月定例会で「(市長行動記録に)昨年9月21日、二子山部屋表敬訪問とあるが、二子山部屋には行っていない。虚偽の表記だ」などと質問していた。
 抗議文について、中沢市議は「訪問は市議としての調査権を行使しただけ。コロナ禍であることは特に気に留めていなかったが、訪問した際も女将、力士に誠実に対応していただいており、抗議は寝耳に水だ」と話している。【庄司哲也】

**********東京新聞2019年6月15日 02:00
ぶつかり稽古 感じる熱 大相撲・二子山部屋が渋川に合宿所

力士の稽古を見守る児童たち=渋川市で
 大相撲の二子山部屋の合宿所が渋川市赤城町南赤城山に完成し、力士六人が二子山親方(元大関・雅山)の指導のもと、稽古に励んでいる。
 二子山親方は昨年四月に藤島部屋から独立し、埼玉県所沢市に部屋を構えた。現在の最高位は東幕下59枚目の舞蹴(まいける)。包装資材メーカー「TIホールディングス」(東京)の見崎洋二社長が後援会の支部長に就いた縁で、同社の保養・研修所の敷地内にプレハブ平屋建ての合宿所を建てた。
 今月十日に土俵開きを行い、十六日まで合宿を行っている。合宿中は午前七時半から同九時まで行われる朝稽古を見学できる。今後は、本場所や巡業がない時期に年数回、合宿を行う予定。
 十四日には、渋川市立三原田小学校(赤木町上三原田)の二年生二十六人が朝稽古を見学。児童たちは力士たちが激しくぶつかり合う稽古を真剣な表情で見守った。 (渡辺隆治)
**********

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【渋川硯石問題】まだまだ続く「硯石」報道・・・今度は百条委員会だ!

2020-04-04 23:11:00 | 渋川市の行政問題
■渋川市北橘町にある岩「硯石」を渋川市議らが、渋川市の正式な許可を得ず移動させた問題で、渋川市議会が揺れ動いています。この経緯は都度、地元紙上毛新聞と全国紙毎日新聞地方版が報じており、当会のブログでも報告してまいりましたが、この度、3月の定例議会で市長の発言をめぐり、市議会が百条委員会を3月25日に急遽設置したことが毎日新聞で新たに報じられました。さっそく見てみましょう。
 その前に、YouTubeでこの事件のおさらいをどうぞ
**********群馬テレビ・群テレ2019年10月07日
「硯石」無許可で移動 特別委員会が現地確認 群馬・渋川(19/10/07)

https://www.youtube.com/watch?v=wqlqjlQP1CU
渋川市北橘町にある岩「硯石」を市議などが市の正式な許可を得ず移動させた問題で、特別委員会による現地確認が行われた。問題は、硯石を地域おこしの目玉にしようと市議らが目の付きやすい場所に移動させたことで発生。移動により9カ所の傷が確認されている。

**********群馬テレビ・群テレ2020年01月21日
硯石問題巡り 再発防止策定める 群馬・渋川(20/01/21)

https://www.youtube.com/watch?v=znAuSAN9klI
群馬県渋川市北橘町にある岩「硯石」を市の許可無く移動させた問題で、市では調査委員会から提出された意見書を踏まえて、再発防止策を定めた。高木市長は職務にかかる様々な事案について、市民に対してしっかりと説明できるような体制作りに努めていきたいとしている。
**********

 それではさっそく毎日新聞群馬版の報じた記事の内容を見てみましょう。

*****毎日新聞地方版 2020年3月26日
渋川市議会が百条委 「市長答弁、虚偽の可能性」 /群馬
 渋川市議会は25日、高木勉市長が同日閉会した3月定例会中に虚偽答弁を行った可能性があるとして、地方自治法100条に基づく調査特別委員会(百条委員会)を設置する議案を賛成多数で可決した。
 議案は、中沢広行市議が提出。定例会での同市北橘町の市有地の岩「硯石(すずりいし)」の不適切整備問題に絡む質問と、渋川市社会福祉協議会の人事に関する質問に対する高木市長の答弁が虚偽の可能性があるとしている。だが、具体的に答弁のどの部分が虚偽の可能性に該当するのかは明らかにしていない。
 高木市長は百条委設置について「公正な調査をお願いしたい」と話した。【庄司哲也】
*****

 動議の提案者である中沢広行市議は、ブログを設置していました。2016年10月以降長らく更新していないようですが、本人のプロフィールは見られます。↓↓
http://www8.plala.or.jp/nakazawahiroyuki/index.html/

 正式な手続きを経ないで行われた「硯石」整備問題については、こちらをご覧ください。↓↓
○2020年3月15日:【渋川硯石問題】令和元年末に新聞紙面を賑やかした「硯石」報道・・・なんと森林法違反だった!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3135.html

■まずは百条委員会とは何なのでしょう?ネットで勉強していきましょう。

 ネットで検索したコトバンクから引用します。ご理解ありがとうございます。↓↓
https://kotobank.jp/word/百条委員会-191655
*****【百条委員会】*****
地方自治体が議決により設置する特別委員会の一つ。名称は「地方自治法第100条」に基づく。百条委員会は、地方公共団体の事務に関する調査を行い、関係者への聞き取りや記録の提出を請求、拒否した者には罰則が科せられる。通常の質疑応答や調査などでは事実関係が判明しない場合や、疑惑を引き起こした当該自治体内の人物に圧力をかけることなどを目的として設置されることが多い。2013年、猪瀬直樹都知事が徳洲会グループより5000万円を受け取った件につき、同年12月18日、東京都議会が百条委員会の設置を決定。猪瀬都知事は19日、辞任表明した。
**********

 このとおり、強い調査権限が委員会に与えられるようです。また強い調査権故に「当該自治体内の人物に圧力をかけることなどを目的として設置されることが多い」という解説が目につきます。


傷だらけにしながら行われた硯石の整備の様子=市議提供

■いつものように報道のポイントを挙げてみましょう。

ポイント①「硯石」不適切整備問題で渋川市議会が百条委員会を設置したこと。
ポイント②渋川市長に対し具体的に答弁のどの部分が虚偽の可能性に該当するのかは明らかにせずに委員会を設置したこと。

 それではそれぞれんポイントについて検証してまいりましょう。

ポイント①
「硯石」不適切整備問題で渋川市議会が百条委員会を設置したこと。

 渋川市北橘町の市有地にある歴史的価値があるとされる岩「硯石(すずりいし)」が、市の正式な手続きなしに市議の男性によって整備された問題として大々的に報道された「硯石」問題ですが、渋川市に次の二つの委員会が設置されていました。
 A 渋川市が設置した弁護士ら3人の外部委員による調査委員会
 B 渋川市議会が設置した特別委員会(田辺寛治委員長)

 大変興味深いことに、上記の「A」委員会と「B」委員会は、それぞれ異なる結論を出しました。この現象の理由を端的に表すと次のとおりです。

市長VS議会の対立構造

 このような状況になっていることで、具体的には市役所のお役人様が処分されただけで、肝心の「硯石」が原状回復すらされず、放置されたままになっているのです。

 A・Bの二つの委員会に加え、今回、議会側が新たに「百条委員会」を議会の賛成多数で設置しました。新型コロナウイルスが猛威を振るう中、渋川市議会は市長に対する圧力に燃えているようです。

 正式な手続きなしに整備された「硯石」問題として大々的に報道されたこの問題では、プレーヤーとして次の市議会関係者が登場してきております。
・正式な手続きなしに整備をしてしまった市議の男性
・今回、百条委員会を設置する議案を提出した中沢広行市議
 そして、
・中沢広行市議の提出した議案に賛成した多数の議員
という渋川市議会の持つ特異な構図が、報道から見えてきます。

ポイント②
渋川市長に対し具体的に答弁のどの部分が虚偽の可能性に該当するのかは明らかにせずに委員会を設置したこと。

 群馬県渋川市は、国道や県道市道・公園に産業廃棄物に認定された大同特殊鋼の毒入りスラグが大量に投棄され、ほとんど埋められたママとなっている問題を放置している地方公共団体として有名です。その特徴は、住民の健康被害などお構いなし。新型コロナウイルスがいくら猛威を振るっても、住民無視の考えは、渋川市議会においても変わらないようです。

 毎日新聞報道によると、議案を提出した中沢広行市議が、渋川市長の議会答弁に対し、「具体的に(市長の)答弁のどの部分が虚偽の可能性に該当するのかは明らかにしていない。」まま、虚偽答弁の疑いで百条委員会設置を提案したと報道されています。

 日本の国難ともいえる新型コロナウイルス騒ぎのなか、具体的に答弁のどの部分が虚偽に当たるか示さないまま議案が提出され、多くの議員が賛同し百条委員会が設置される状況をみるにつけ、「渋川市議会は猛毒の大同スラグに頭がやられて狂っているとしか考えられない」という感想を多くの方が持つことでしょう。

■地方公共団体は、行政である首長当局はもとより、市民代表機関である議会こそ、そこに住まう住民の健康を第一に、そして歴史的価値があるとして市の財産を大事に考えてきた住民の意思を大事に運営していただきたいものです。

 きっと渋川市では「私の硯石をかえせ!」「新型肺炎はどうするんだ!」の声が住民から上がっていることでしょう。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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