田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

僕のワンダフル・ジャーニー(A Dog's Journey)

2019年11月07日 16時22分25秒 | 日記

「a dog's journey poster」の画像検索結果"

「a dog's journey poster」の画像検索結果" 「a dog's journey poster」の画像検索結果"

 愛する飼い主に再び会うため転生を繰り返す犬の姿を描いた「僕のワンダフル・ライフ」の続編。前作で50年で3度生まれ変わり、最愛の飼い主イーサンとの再会を果たした犬のベイリーがたどる、さらなる生まれ変わりの旅路を描く。イーサンと再会したベイリーは、イーサンと彼の妻ハンナらとともに農場で幸せな日々を送っていた。しかし、ある時、イーサンの孫娘CJが、母親のグロリアに連れられて農場を出て行ってしまう。悲しむイーサンとハンナの姿を見たベイリーは、次の生まれ変わりでCJを見つけ出し、どんな犠牲を払っても彼女を守ることを誓う。前作のラッセ・ハルストレム監督は今作では製作総指揮を務め、テレビシリーズ「モダン・ファミリー」などを手がけたゲイル・マンキューソが新たにメガホンをとった。(映画.comより)

 

 

 

 デニス・クエイドがいなかったら韓国映画かと思うような写真の選択ですが、アメリカ映画です。しかしながら、結論から言うと前作がヒットを記録したために、予定外に作られたのだろうと思われる作り。もちろん、デニス・クエイドや若い俳優たちはがんばっていましたし、韓国の若い男優もいかにも優等生をうまく演じてすぐれものでした。ただ、話が薄い。これなら「1」のほうがよくできてたかな。

 今度の主人公はデニス・クエイドと再婚したパートナーの娘の娘(要するに孫)。妻役は老けメイクでわからなかったけれど、たぶん1作目の彼女でしょうね。共に齢を重ねて素敵なカップルになっているのですが、娘との関係がうまくいきません。娘さんは早くに夫を亡くしてしまって生活も仕事もままならなくなり、世の中すべてを恨んでしまうようになってるんですね。デニスたちが支援を申し出ても「子供を私から取り上げようとしてる」とか「夫の保険金を狙ってるんだ」とか、まったく誰に入れ知恵されたのかと思うほどの逆恨みよう。両親だって生活に困っているわけではないし、そんなはずないのは我々観客にはよくわかるので、本当にじれったいのです。が、何をやってもうまくいかなくて生活がすさみ、”ダメ親”のレッテルを貼られて今にも子供を取り上げられるのではないか、と疑心暗鬼に陥っている娘さんの気持ちもよくわかる。一生懸命やってるつもりでもまったく生活は楽にならないどころか子供(娘・この子が今度の主人公CJ)は反発ばかりするし、男には裏切られまくりだし、腹が立つことばかり。

 人生って、一度悪循環すると永遠に悪循環することは、私ぐらいの年齢になるとよくわかっています。ここで親に頼ってでも一度立ち直らないとダメなことはわかるだけに、とても歯がゆい。でも、どちらの気持ちもリアルにわかる。で、親は結局何もしてあげられないから、犬に願いを託すしかなかったわけです。デニスはすべてを知っているわけですから。犬さんは、前作通り生まれ変わってもちゃんとCJの元に現れ、その姿を見守っています。ただ、最初から”生まれ変わる”とわかっていて、しかもなんか知らんけどちゃんとCJの元にやって来る犬さんに1作目ほどの感動はありません。また、1作目にあったような、それぞれの飼い主との物語がないので(前作の警察犬のお話は好きだった)、犬さんの存在感は薄いです。その分、若い主人公の成長物語としての部分に力が入っていたんじゃないかな。よくあると言ってしまえばそれまでなのですが、「建築学概論」や「あなたの名前を呼べるまで」みたいなお話、つい応援してしまいました。ただ、もうやめておいたほうがいいんじゃないかな(笑)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

建築学概論(건축학개론)

2019年11月05日 15時23分23秒 | 日記

ソース画像を表示

ソース画像を表示

ソース画像を表示

 韓国で410万人を動員し、「私の頭の中の消しゴム」(256万人)、「私たちの幸せな時間」(313万人)を超えるヒット作となった恋愛映画。建築家スンミンの前に、大学の初恋の相手だった女性ソヨンが15年ぶりに現れ、家を建ててほしいと頼んだことから始まり、過去と現在を行き来しながら、現在の家を建てる過程と初恋の思い出を回想する構成で描かれる。人気K-POPグループ「Miss A」のスジが、大学時代のソヨンに扮する。(映画.comより)

<2017年7月6日 netflix鑑賞>

 

 

 久々に韓国映画。本国ではスマッシュヒットだったみたいだけど、なんとなくわかる気がします。ごくごく普通~~の恋愛映画なんです、若い頃を回帰するね。誰もが通ったであろう青春の1ページと、今現在とを上手にリンクさせ、理想ではなく現実を生きることに微妙な違和感を覚えながらも、みんなそうとしか生きられないことを描いて、もっと言えば「みんな初恋の人とは結婚していない」からこそ描けた理想のお話。でももし、今は「理想」かなと思っている世界も、きっとそちらを選択していればたちまち「現実」となり、色あせてしまうだろうこともみんなわかっている。そんな複雑な”大人の世界”を描いたからこそ、スマッシュヒットしたのでは。

 奇をてらわない作りもヒットの要因かも。突拍子もないことなんて、現実には起きないですから。予想できるようなお話、落ち着くところに落ち着く話でいいんです。何が、ってよくわからないけれど、こころのどこかがホッとするような、どこか懐かしいような、そんな映画です。主演俳優たちのたたずまいもよかったですね。派手ではなく、でも女優さんはやっぱりきれいで。

 若いころ、確かに恋していたのに、行き違いと誤解の連続だった二人。不思議ですよね、若い頃って本当に行き違いますよね。で、一度行き違うとどんどん悪化して。誰しも多少経験があるのではないでしょうか。そして、今、再会しても、もうみんな大人なんです。口実だった”家を建てる”ことが終わってしまうと、口実はなくなります。思い出は思い出として、心にしまう。これからどうするかは、大人の判断で。

 でも、こんなに美しい思い出がある人は幸せですね。それだけで生きてゆけると思います、個人的には。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする