田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

顔のないヒトラーたち(Im Labyrinth des Schweigens)

2015年11月14日 16時08分54秒 | 日記

 ドイツ人のナチスドイツに対する歴史認識を大きく変えたとされる1963年のアウシュビッツ裁判を題材に、真実を求めて奔走する若き検事の闘いを描いたドラマ。1958年、フランクフルト。終戦から10年以上が過ぎ、西ドイツでは多くの人々が戦争の記憶を忘れかけていた。そんな折、かつてアウシュビッツ強制収容所で親衛隊員だった男が、規則に違反して教師になっていることが判明する。新米検事のヨハンは、上司の制止も顧みずジャーナリストのグルニカやユダヤ人のシモンと共に調査を開始。様々な圧力にさらされながらも、収容所を生き延びた人々の証言や実証をもとに、ナチスドイツが犯した罪を明らかにしていく。主演は「ゲーテの恋 君に捧ぐ『若きウェルテルの悩み』」のアレクサンダー・フェーリング。共演に「ハンナ・アーレント」のフリーデリーケ・ベヒト。(映画.comより)

 

 

 

 我々戦後生まれの人間の間でも、ナチスやヒトラー、戦後連合国がドイツを裁いたニュルンベルグ裁判などの事柄はよく知られていると思います。しかし私は、「スペシャリスト」というアイヒマン裁判の映画(スタローンとシャロン・ストーンの映画ではない!)や先日日本でも公開されていた「ハンナ・アーレント」に至るまで、その手の映画は数々見ながら、ドイツ人が初めてドイツ人を裁いたと言う「アウシュビッツ裁判」に関しては、確たる認識がないままでした。

お恥ずかしい話ですが、映画ではちゃんと描かれているんです。自分がスルーしてるんですね。ケイト・ウィンスレットが21歳も年上の女を演じた「愛を読む人」。この映画の半ばで、若い主人公(少年)の前から、彼女は突然姿を消します。なにがなんだかわからないまま、後半、長じて大学で法律を学んでいた青年は、裁判で証言台に立たされている彼女を発見するのです。これがアウシュビッツ裁判だったのですね。これほど主たるストーリーに絡んでいながら、深く考えずにスルーしていた私。

戦後、目覚ましい復興を遂げたドイツでは、戦時中の非人道的な出来事にもフタをし、とにかく復興することに全力を注いでいました。そんななか、あるユダヤ人が、アウシュビッツにいた元親衛隊員が普通に教師として働いていることを発見。知り合いのジャーナリストと共に検察庁で苦情を申し立てますが、皆は無視。今は政府機関にも元ナチ党員が復帰しているため、あらゆることがもみ消されてしまいます。しかし、駆け出しの検事ヨハンが関心を持ち、検事総長フリッツ・バウアーの後ろ盾を得て、粘り強い捜査を始めます。

「愛を読む人」のケイト・ウィンスレットは、この「アウシュビッツ裁判」に召集されていたのですね。まさに「普通のバスの車掌だった女性」が「看守だった」という事実ですね。

しかしながら、この裁判のつらいところは、戦時下において、やむを得ず命令を遂行した”普通の人々”を一人づつ見つけ出し裁判にかけなければならなかったこと。大きな犯罪者を裁くことに対する正義感は誰でも持てます。しかし、結論から言うと、結局大物は逃げおおせるのに、だからといってどうにもならないような小物(つまりは”善良な市民”)を片っ端から挙げるだけだったこと。もちろん、それでも彼らは相当なことをしています。まともには聞くことが耐えられない様な残虐なこともしているのですが、一番狂気だった”医者”は捕まえられなかったりするのです。まだナチスが行ったことがそれほど明るみには出てなかった時代。あまりの事実に、若い検事や速記の年輩女性が動揺して言葉を失ってしまう様がリアルです。

結局は大物を捕まえられない焦りから、行く先を見失うこともあるヨハンですが、検事総長に諭され職務を全うしてゆきます。結局、この裁判は、裁いた人数やあれこれではなく、ドイツ人がドイツ人を裁いた最初の裁判であること、また明るみに出てなかった事実をまず紐解いたこと、これらにより後進に道を開いたということで、歴史に残ったのです。

今回、いろいろと勉強になりました、本当に。ちなみにヨハン役のイケメン、私「ゲーテの恋」で見てるんですね。気がつかなかったですけど。これからも活躍して欲しいです。

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1001グラム ハカリしれない愛のこと(1001 GRAMS)

2015年11月10日 07時18分36秒 | 日記

 

マリエは、ノルウェー国立計量研究所に勤める科学者。スキージャンプ台の長さからガソリンスタンドの計器のチェックまで、あらゆる計測に関するエキスパートだが、結婚生活は規格通りにゆかず、現在離婚手続き中。そんな折、重さの基準となる自国の《キログラム原器》を携えてパリでの国際セミナーに代理出席することになる。1キログラムの新しい定義をめぐって議論が交わされるパリで、ひとりの男性と出会うマリエ。彼女が、パリの街角でみつけた、今までの幸せの基準を一新する、心のハカリとは?
『ホルテンさんのはじめての冒険』や『キッチン・ストーリー』で愛すべきオジサン主人公たちを生み出し、日本でも多くのファンを持つノルウェーのベント・ハーメル監督が、初めて美しい女性を主人公に、北欧からパリへ舞台を広げて描く最新作。可笑しみに彩られた独特の世界観を今作でも存分に披露している。また、実在する「ノルウェー国立計量研究所」とパリ郊外にある「国際度量衡局」での撮影が許可されたことが、重さの概念すら抱かなかった私たちをより深く未知の世界へと導いた。
ノルウェーの人気女優アーネ・ダール・トルプが、"笑わないヒロイン"マリエを好演。周囲の何もかもが"壊れゆく"と悩むクールな理系女子が徐々に修復され、やがてパリで見せる柔らかな表情に観客の心もほっこり。人生は予測不能で計り知れないからこそ、モノのはかり方をほんの少しだけ変えれば、マリエのように新たな愛を発見できるかもしれない。本作は、そんなステキな可能性を誰もが秘めていることを私たちに気づかせ、「幸せをはかる方法はひとつじゃない!」と勇気を与えてくれることだろう。(Bunkamura ウェブサイトより)

 

 

 映画館には1/2だったか1/10だったかのキログラム原器のレプリカが展示されてました。こんなことでもないと、絶対にお目にかかるものではないと思い、まじまじと観察しましたが、あんまりわかりませんでした(笑)。

ともかく、主人公の女性は理系(多分)。規格に関する仕事なので、何事に対してもきちっとしていて、機器の扱いにも万全を期しています。「あんまり笑わない」とか書かれていますが、でも接客業じゃないんだから、不必要に笑顔を作る必要はないはず。休憩時間には喫煙スペースでガンガン喫煙もしてるし、細かい精密機器を扱うのは仕事なんだから、キッチリしているのは当たり前。私個人的には主人公の様子は特に暗いとも思わないものでした。

ただ、結婚生活は破綻しているようで、それはそれ、夫婦なんだからいろいろあるとは思うのですが、夫らしき男がセコい!でっかいベンツに乗ってパイロットの制服を着ているから、かなり裕福だと見受けられるのに、妻のいない間に家に侵入しては家財道具を片っ端から持ち出してる。それこそソファーから椅子、壁に掛けてあった絵まで、コソコソといない時間を見計らってやって来ては、持ち出しています。最低ですね。ここまでするものでしょうかね。

そんな折、職場の大先輩でベテランだった父親が体調を崩し、主人公のマリエが、代わりに重さの基準となる自国の《キログラム原器》を携えてパリでの国際セミナーに代理出席することになります。まぁゆくゆくは後を継いでゆかねばならなかったものだから、ということで、職場の同僚も快く送り出してくれます。

ここで舞台はノルウェーからパリへ。難しい顔をした大の男達が「1キログラムの定義」について議論する様はちょっとシュールでした。そんな基本がまだ揺らいでるのだったら、我々が毎日量っている体重なんかはどうなるんだ、とか思いましたね。こんな「基本の基」がいまだにきちんとは定まってないのか?!よくわかりませんけど。

とまぁこの辺までは「そんなものかなぁ」って鑑賞していたのですが、ここからが少し急ぎ足でした。映画自体が短いですからね、仕方がないのかもしれませんが。

主人公のマリエは、パリの学会で物腰の優しい男性と巡り合うのです。彼も何の事情か、独り身で造園業も兼務しているようです。元々幼いころに父と農場に暮らしていたマリエは、土をいじることも好きで意気投合。大切な計量機器をある事情で壊してしまったこともあり、彼を頼ります。

そして!あろうことか、こんなに短い交際期間でマリエはあっさり仕事を辞め、彼の元へと行ってしまいます。そして「めでたしめでたし」ハッピーエンド。えぇっ?!えぇっ?!ちょっと目を疑いました。彼も、最初から積極的で、「これだけ行動できる男性が今まで独りで?」と思わせましたし、まぁ日本人の私が疑り深いだけかもしれませんが、まさかの展開でした。これで「”不思議なオモリ”と旅するマリエが新たに見つけた幸せの基準とは?」と題されてもなぁ・・・(笑)。

でも、彼女に徐々に笑顔が増えていったことは確かでした。

 

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PAN ネバーランド、夢のはじまり(Pan)

2015年11月08日 10時19分11秒 | 日記

 「つぐない」のジョー・ライト監督がピーター・パンが誕生するまでの物語を描く3Dファンタジー大作。出演は主人公のピーター・パン役に新星リーヴァイ・ミラー、悪役の黒ひげにヒュー・ジャックマン、共演はギャレット・ヘドランド、ルーニー・マーラ、アマンダ・サイフリッド。
 第二次大戦下のロンドン。孤児院で暮らす12歳の少年ピーターは、いつの日か母が迎えに来てくれることを夢見ていた。ある日、彼は地下室で“別の世界で必ず会える”と書かれた母の手紙を発見する。そんな中、ピーターと親友のニブスは、孤児院の子どもたちが空飛ぶ海賊船によってさらわれていることを知ってしまう。ほどなくしてピーターもさらわれ、不思議な世界ネバーランドへと連れ去られる。そこは、冷酷な海賊・黒ひげが支配していた。母との再会を願いながらも、やがて黒ひげから追われる身となってしまったピーター。謎の若者フックや女戦士タイガー・リリーとの出会いを通して、自らの宿命を知ることになるが…。(allcinema ウェブサイトより)

 

 

 

 よく考えると、ピーターパンの話ってきちんと読んだことがないんですね。それで、今までいろんな映画こそ見たけれど、本来どんなお話だったのか、わかってなかったなぁ・・・と改めて気付きました。

今回のお話は、主人公ピーターがどうやって「ピーターパン」になっていったのか、フック船長は元来どこにいたのか、そんなところのお話です。

冒頭、アマンダ・セルフライド演じる母親が赤ちゃんのピーターを孤児院の前に放置する場面、お名前と「いつか、違う世界で必ず会えるわ。愛するピーター」と書いた手紙を残してアマンダは足早に走り去ってゆきます。

そして12年後、意地悪な院長シスターに虐げられながらも、それなりに大きくなっているピーターは、友人と共に膨大な資料や食料を蓄えてある地下室を発見。母の手紙を初めて目にすることになります。「ママを探すんだ!」意気込んだピーターは、夜な夜な少年をさらいに来る空飛ぶ海賊船に乗り込み(捕まったのだが)、新しい世界へと旅立ちます。

そしてやってきた「黒ひげ」が支配する世界、ネバーランド。黒ひげは「妖精の粉ピクサム」を探すため、少年たちに過酷な労働を強いています。そこで、彼が出会ったのがジェームズ・フック。フックも幼いころに連れて来られ、そのまま大きくなって今は青年になっているわけです。

片や妖精の国では、邪悪な黒ひげから国を守るため、見つからないようカモフラージュしてあるわけですが、「いつか救世主の少年が現れる。その少年は空を飛べるはず」との伝説がいい伝えられており、皆がその少年を待ち焦がれています。

果たしてピーターがその少年なのでしょうか?

というお話です。結論から言うと、

 

 

<ここからネタばれ>

そうです、彼こそが「パン」だったのです。黒ひげに捕らわれていた彼のママは、妖精の国の王子と恋をし、王子がたった一日で消えてしまうのを承知で人間に姿を変えたその日に結ばれ、生まれて来た「ハーフ」だったのです。ママは勇敢な戦士でした。タイガー・リリーも彼女の訓練を受けたのです。どこかに捕らわれているはずのママ。すべてを知った後のピーターはママを探すため強く、たくましくなってゆきます。

 

<ネタばれ終わり>

 

おとぎの国のお約束、人魚さんはカーラ・デルヴィーニュ。美しい!私はつい最近「天使が消えた街」で見ました。フックには「トロン」のギャレット・ヘドランド。先住民の娘タイガー・リリーにはルーニー・マーラ。今作には残念ながらウェンディは出てきません。でも、なるほど、ピーターパンの起源はこうだったのか、と、とてもわかりやすいお話になってます。

ヒューさま演じる黒ひげも、妖精の粉で若返っているけれど、実は恐ろしいくらいの年寄りで、若返って永遠に生きることに執念を燃やしています。

そして、黒ひげから逃れている時に見つけた海賊船、うち捨ててあったものをフックが修理して使うのですが、これが「ジョリーロジャー」です。う~む、ここからお話は始まるんですね。

これも3部作かな。でも、今までになくわかりやすいお話だったし、続きも見たいな。

 

 

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ジョン・ウィック(John Wick)

2015年11月03日 18時38分50秒 | 日記

 「マトリックス」シリーズのキアヌ・リーブスが主演を務め、元殺し屋の壮絶な復讐劇を描いたアクション。「マトリックス」ほか数々の大作映画でスタントやスタントコーディネーターを手がけたチャド・スタエルスキが初メガホンをとり、銃とカンフーを融合させた新銃術「ガンフー」を中心とした独自のアクション世界を展開する。愛する女性ヘレンとの出会いをきっかけに、裏社会から足を洗った殺し屋ジョン・ウィック。しかし、ヘレンは病に倒れて帰らぬ人となってしまい、ジョンは悲しみに暮れる。そんなジョンのもとに、ヘレンが生前に用意していたデイジーという名の一匹の子犬が届けられる。亡き妻の思いが託されたデイジーとの生活で再び心に平穏を取り戻していくジョンだったが、ある日、ジョンの所有する車を狙って家に押し入ったロシアンマフィアが、デイジーを殺してしまう。生きる希望だったデイジーを奪われたジョンは、かつてその名をとどろかせた裏社会に舞い戻り、ロシアンマフィアの組織を相手に単身戦いを挑む。(映画.comより)

 

 

 

 あははは!バカバカしいけど思いっきり楽しめました!キアヌ、遊び過ぎ(笑)。

話は、こうです。昔は伝説となるくらいの腕利きの殺し屋だったキアヌも、心の平安を求めて一般の女性と結婚し、足を洗っていました。しかし、はかなげな彼女は不治の病で(韓国映画?)早世し、それを認識していた彼女は入れ替わりに子犬が届けられるよう、手配していたのでした。妻が届けてくれた子犬をかわいがりながら日々を暮らすキアヌ。しかし、カッコいいマスタングに乗っていたのが運のつき。マフィアのアホ息子に目をつけられ、「売り物じゃない」と断ったばかりに、袋叩きに遭った上に子犬を殺され、車を盗まれたのでした。

妻の子犬を・・・全身に火が付きヒューマン・トーチと化したキアヌの壮絶な復讐劇が始まります。

話は以上です。でも、それがカッコいいんです。時々「あれ?」と思うくらいにあっさりやられてしまったり、捕まったりもするのですが、そこはそれ、昔の仲間(ウゥレム・デフォーとか)がいたりするのです。

その世界の一流の者のためだけのホテルがあったり、そこにはちゃんと不文律があったりと、渋い設定も。

ジョン・レグイザモやイアン・マクシェーン(マフアのボスと見分けがつかなかった・笑)が出てたりして、俳優さんもなにげに豪華。

キアヌも「ガンフー」なるものを披露し、人を殺しまくり。その数、キアヌ曰く「73人」なんだそうです。ただ、個人的にはクリスチャン・ベイルの「リベリオン」の「ガンカタ」のほうがカッコよかったかな、と思います。比べるものでもないのでしょうが。

ともかく、頭は使いたくない、でもスカッとしたい、というときには超一品の作品です。

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ファンタスティック・フォー(Fantastic Four)

2015年11月02日 07時37分49秒 | 日記

 

発明好きの少年リードは、同級生のベンと共に物質転送装置の試作品を発明。7年が経ち、財団のストーム博士に認められたリードは、研究員としてスカウトされる。研究所では博士の養女スー、息子のジョニー、そして研究者のビクターらと開発を続け、装置は完成。リード、ベン、ジョニー、ビクターの4人は異次元へ向かうが、アクシデントが発生し、ビクターを置き去りにする形で残りの3人が帰還。しかし操作していたスーも含め、異次元のパワーで不思議な超能力を身に付けてしまう。(ユナイテッドシネマ ウェブサイトより)

 

 

 前の連作、ジェシカ・アルバの「ファンタスティック・フォー」シリーズは3作とも見ました。それなりに楽しめた作品だったし、興行成績も良かったと思うので「なんで今さら?」というのが正直なところでした。ま、稼げたから作るのかもしれません。

それで、半信半疑な気分で見たのですが、これがおもしろかった!ナメててごめん(笑)。前シリーズは最初から「ファンタスティック・フォー」だった彼らですが、今回は「なぜ、どうやってファンタスティック・フォーになったのか」が描かれます。私は知らなかったのですが、前シリーズとは原作が違うんですってね。

小さい頃から科学ヲタクで先生にもバカにされていた(この先生が腹立つんですよ。子供に対してなんでこんなこと言うのかな、って)少年リードは、友人のベンと共に、長じてもやっぱり諦めずに科学ヲタクで、今日も何かのブースで「物質転送装置」なるものを披露しています。この青年たちを演じるのは「セッション」のマイルズ・テラーとバレエダンサー(笑)のジェイミー・ベル。

そして、どこかの私設科学財団の目に止まった彼ら。リードは引き抜かれてその研究室に勤めることになります。そこには若くて美人、しかも優秀なスーとその弟ジョニー、そしてもう一人の高慢だけれど優秀な研究者ビクターがいました。

研究を重ねる彼らは、ついに「プラネット・ゼロ」へのテレポート装置を編み出します。しかし、盟友ベンも誘ってトライしたテレポートは成功したものの、プラネット・ゼロでのなんらかの現象のため、こちらでパソコンを操っていたスーもろとも身体に大きな衝撃を受けてしまいます。そしてテレポートの時間制限によりやむを得ずビクターを置き去りに。そこから、彼らの身体に変化が現れ始めます。

そこから先は前作シリーズと同じ。身体が伸び~るリード、自らを透明化できバリアも作れるスー、自らの身体に着火できるジョニー、そして岩男のベン。一番小さくて華奢だったベンが岩男に!元はバレエダンサーだったと言うのに(もういいって・笑)。

自分をなかなか受け入れられない彼らは、政府に追われる身になったり、あるいは政府に利用されて戦地に送られたり。悲喜こもごもです。いや、悲悲こもごもか。ともかく、4人が一致団結するまで紆余曲折を経ます。

そしてたどりついたチームワーク。政府の役人をも説き伏せ、新たな研究施設を得、新たな段階に入るところでまず「1」は終了でした。当然3部作なんでしょうね。

次回作が楽しみです。ちなみに自分がなってみたいのは「ヒューマン・トーチ」。なんだか楽しそう。

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