田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ミケランジェロ・プロジェクト(The Monuments Men)

2015年11月23日 10時13分25秒 | 日記

 ジョージ・クルーニーが監督・製作・脚本・主演を務め、第2次世界大戦中の実話を映画化したサスペンス。ヨーロッパ各国に侵攻したナチスドイツが歴史的に重要な美術品の略奪を繰り返していた第2次世界大戦下、ルーズベルト大統領から建造物や美術品を保護する任務を託された美術館館長フランク・ストークスは、7人の美術専門家で構成される特殊チーム「モニュメンツ・メン」を結成し、危険な状況下で美術品保護のための作戦を遂行していく。主演のクルーニーほか、マット・デイモン、ビル・マーレイ、ジョン・グッドマン、ジャン・デュジャルダン、ケイト・ブランシェットら豪華キャストが出演。(映画.comより)

 

 

 

 今頃ねぇ・・・。一時すごく楽しみにしてたのに、結局来なかったから諦めた作品。おかげで取ってあった映画のチラシがどこへいったかわからなくて、必死に探しました(笑)。

しかし、秀作でした。見れて良かった。私、個人的には、ジョージ・クルーニーはハンサムで実力のある俳優だとは思うのですが、実は監督作はよくわからなかったりしたので(多分自分がバカなだけとは思うのですが)、俳優としての彼の方が好きだなぁ、と思ってました。しかし、今作は感動しました。やっぱりすごい人ですね。私、こんなことがあったという事実すら知らなかったわけですが、よく理解できました。

ヒトラーは元々画家を目指していたと言われる人なので、芸術品には造詣が深かったのでしょうね。見る目もあったのかもしれません。ともかく、(ドイツの)ユダヤ人の家、フランスの美術館や教会と、ありとあらゆるところから芸術品を取り上げ収集しています。時は第二次世界大戦が終息に向かっている頃。誰もが戦争の終わりを予想できる状態になっても、なおヒトラーは、いえ負けそうだから余計なのか、収集を止めず、いよいよどうにもならないときは破壊する・燃やすなどの凶行に出ようとしています。

そんななか、芸術や建築のプロを集めた「モニュメンツ・メン」が編成され、世界的な文化・芸術を守り、元の場所に戻そうと活動を始めます。どこへ行っても「戦争でみな命を懸けているのに、芸術品なんか」と怒鳴られ鼻であしらわれ、それでもめげずに兵士として一定の訓練を受けた後、世界各地に散らばります。

率いるのはジョージ・クルーニー扮する大学教授。この物語は実話に基づくと聞きましたが、確かに。これだけの歴史遺産、その道の人なら命を賭してでも守りたいという使命に燃えるのは理解できます。むしろ人生の最後にこれだけの大仕事に巡り合えた人たちは幸せだったでしょうね。

もちろん、燃やされてしまったもの、破壊されてしまったものも数知れずです。しかし、守れたものも大きかった。例えば「聖母像」。無教養な私にはその価値はわかりませんが、この映画では守るべきものの象徴としてクローズアップされていました。

それにしても、今年は戦後70年になるからかな、戦争やナチスに関する映画が目立つように思います。この映画は単に延期だったのかもしれませんが。

俳優さんも豪華です。ジョン・グッドマンやビル・マーレイ、ボブ・バラバンからケイト・ブランシェット、「アーティスト」のおじさんジャン・デュジャルダンなど。みんないい味出してましたね~。さすがです。

いい映画でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする