解説
『シンバッド七回目の航海』『恐竜100万年』などで知られるモデル・アニメーションの巨匠、レイ・ハリーハウゼンの最高傑作。ギリシャ神話を基にした物語に、青銅の巨人タロス、巨大蛇ヒドラ、怪鳥ハーピー、7人の骸骨剣士など、奇怪な怪物たちが続々登場。コマ撮りと実写を合成した驚異のファンタジー・アドベンチャー。
物語
かつてのギリシャ王・アリストの子、ジェイソン(トッド・アームストロング)は、亡き父の仇ペリアス(ダグラス・ウィルマー)の謀略が張り巡らされているとも知らず、国に繁栄をもたらすという奇跡の力を秘めた“黄金の羊の毛皮”を求め、選び抜かれた勇者たちと大型帆船アルゴ号に乗って旅立った。恐ろしい怪物たちの襲来やさまざまな危機を乗り越え、王女メディア(ナンシー・コヴァック)を助けた一行は、目的地コルキス国に辿り着くがーー。(午前十時の映画祭 ウェブサイトより)
<2023年8月20日 劇場鑑賞 午前十時の映画祭>
古代ギリシアをペリアスという男が襲い、王族を壊滅させます。たった一人、赤ん坊だった男の子のみが生き延びました。長じて立派な青年になったかつての赤ん坊ジェイソンは、世界の最果てにあるとされる”平和をもたらす黄金の羊の皮”を求めて冒険の旅に出ます。宿敵の息子が紛れ込んでいるとも知らずに。
メンバーには、その他ヘラクレスもいます。とにかくむくつけき男たちがみんなで「お宝探しの旅」を始めるわけです。もちろん、山あり谷あり、一筋縄では行きません。神の忠告を無視し宝を盗もうとする奴がいたり、仲間割れしたり、美しい王女に出会ったり。でも、困難にぶち当たるたび、ゼウスの意を受けた女神の助言を受けるのです。
物語は単純です。そもそもこの映画は、技術の粋を集めた”神様”レイ・ハリーハウゼンの特撮を見るための映画です。でも本当にすごかった!今現在のきれいな画面を見慣れた私でも「これはすごい」と思いました。公開は1963年(イギリス。日本はあくる年)だとか。そんな時代に、どうやってあれだけの映像を撮ったのかと思います。当時の映画ファンたちは大興奮だったでしょうね。
楽しめました。いい勉強になりましたし、見れてよかったです。