個性豊かなガールズアカペラ部のメンバーたちが織りなす友情やプライド、成長を描いたガールズムービー。音楽好きでDJを目指しているベッカは、親の勧めで嫌々ながらも入学した大学で、ひょんなことからガールズアカペラ部に入部することに。個性は豊かだがバラバラなチームメイトたちとともに大会を目指すことになったベッカは、時に周囲と衝突しながらも次第に友情を育ませていく。ブロードウェイミュージカルで舞台を踏んだ経験をもち、「イントゥ・ザ・ウッズ」「ラスト5イヤーズ」といったミュージカル映画への出演も続くアナ・ケンドリックが主人公ベッカ役で主演。ケンドリックが劇中でカップを楽器代わりに演奏し、歌うシーンが評判を呼び、ファン動画が作られるなど全米で人気を博した。共演に「ナイト ミュージアム エジプト王の秘密」のレベル・ウィルソンほか。(映画.comより)
この映画って、本国では2012年の作品なんですってね。日本に来るのが遅い!個人的に、実はこんなお話が大好きで、ついでに言うと歌を歌うのも実は好き。家庭を持ってしまうとカラオケなんてついぞ行かないですけど。こんな映画を見ると、大学生の頃に「アカペラ部」な~んてのに出会ってたら、人生変わっただろうな、なんて思います。
主人公は”地味め”アナ・ケンドリックス。父親の勧めである大学へ入ったけれど、本当は自分でミキシングができるDJを目指していて、有名人の手伝いから始めたりしています。アカペラなんて本当は興味なかったのだけれど、いろんなクラブ勧誘回るうちに成り行きで入部することに。
一方、この大学のアカペラ部は、過去優勝経験もある有名クラブ。でも今は「過去の栄光」となったクラブの再起を図っているところ。部員不足に悩む彼女たちは地味めアナを筆頭に、おデブちゃんやアジア系など、あらゆる女の子を集めて奮起しようとしています。
そこへ女子独特の葛藤や、過去の伝統を必死で守ろうとするリーダーと革新派の新部員との確執など、いろんな要素を盛り込み、王道に仕上げた作品。もちろん、男の子もちょっと(?)絡みます。でもメインのお話には食い込んで来ないかな。
ちょっとお下品な描写もあるし(おもいっきりゲロ吐いたりする)、主人公アナに近づく男の子も積極的でアナにどんなに邪険にされてもめげないとか、理想的過ぎる(笑)。その辺は安易に作られてあるかな、という気もしたけれど、まぁ及第点な作品かな。ただ、個人的にはもっとアカペラの盛り上がりが見たかった。ぐぐっと感動させるくらいの歌声とか、もちろんドラマ性も大事だけれど、「これが素人か。さすが!」というほどのアカペラが聞きたかった。なんかね、歌の場面が少なかったのが残念です。
この作品、すでに「2」が来ていて、都会では終わったけれど今和歌山で上映中。少ないと感じたアカペラの部分も、大画面で見たら満足な出来だったのかしら。家のテレビで見たから何とも言えないなぁ。ちょっと思案中。