田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ゴーストライター

2011年10月15日 00時13分08秒 | 日記
ロマン・ポランスキーの映画は久しぶりです。なんだか期待していました。

それに、ユアン・マクレガーにピアース・ブロスナン、オリビエ・ウィリアムズまで。やっぱり期待しますよね~~。

英国の元首相、ピアース。彼の自伝を書くためのゴーストライターが雇われます。これがユアン。英国人であることにこだわりぬいた人選のようです。

しかし、前の執筆者は不審な死を遂げてるし、ユアンも情報収集を始めたところで早速狙われます。

次から次へと起こる不穏な出来事。どうにもクセのある秘書や妻。

一体、何があったのか?本当の黒幕は誰なのか・・・。そんな感じでお話が進みます。

この映画、「画」はきれいです。寒々とした別荘や海など。

しかし、話がそれほど深くないんですねぇ・・・怪しそうな人って限られてるし、のっけから次々といろんなことが起きすぎるし。

ものすごく根源的な問いなんだけど、この首相って、こんなに犠牲を払ってまで自伝を書く必要があったのでしょうか。いろんなことが明るみにでるのがイヤなら、最初から書かなければいいじゃないですか。

それとも、イギリスって、首相は自伝を出すものなんでしょうか?

もちろん、結論から言えば黒幕がいたわけだけど、それにしたって、その人がそもそも首相本人に自伝を思いとどまるように仕向ければすむこと。

そんな根本的なことを言うのはヤボなのかなぁ。

イマイチ、すっきりしない映画でした。もちろん、俳優陣はうまかったですけどね。
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さすらいの女神(ディーバ)たち

2011年10月15日 00時11分46秒 | 日記
大人の映画ですね、第一印象はそんな感じでした。

いい歳した男が、なんともグズグズしてるんです。彼はその昔、敏腕プロデューサーとして君臨した男。しかし、それがなんなのかは正確に描かれないけれど、何かで墓穴を掘り業界から干された男。

そして、その後女たちを連れて「ニュー・バーレスク」と呼ばれるショーをあちこちで開き、それなりに成功している男。

しかし、その景気に乗ってパリで凱旋公演をしようとして、やっぱり阻まれてしまいます。業界は彼を忘れていなかったのです。

それなりにお金もあるはずなのに、(当然)妻とは離婚している。子供と会う約束にも遅刻する。会って一緒に過ごしていても、なにかと問題行動を起こす。そもそも、いつもせかせかと動いていて、だからなんなのかよくわからない。

そんなグズグズな男と、決して若くはないバーレスクの女たち。彼女たちも若くはない上に、体型もぽっちゃり。お世辞にもスラッと美しくはない。でも、底抜けに明るく、また仲も良い。

ただぼーっと見ていると、結局なんだったのかよくわからないような映画だと思う。でも、その大人たちからにじみ出てる悲哀みたいなものに、人生長く生きて来た人間なら共感してしまうところも、あると思う。

なんだかはっきりしないんだけれど、「そんなことも、あるよな」と思ってしまうような。

よくわかんないけれど、「それでも、いいのかな。また、生きてゆけるのかな」・・・そんな、ちょっぴりの希望を感じたような気がしました。

あ、その男はマチュー・アマルリックです。
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