小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

歯科と呼吸器内科(喘息)

2009-01-09 09:41:00 | 医科と歯科

喘息をもっている方には歯科治療において気をつけることがあります。

             

一番大切なことは喘息発作を起こさせないことです。

            

歯科治療においては、「緊張」、「麻酔」が発作を引き起こす原因になりますので、

注意して行う必要があります。

          

ただし、一般的な治療は余程発作を起こしそうな時期でない限り問題なく行うこと

ができます。

                   

一番問題になるのは痛み止め薬の服用です。

                 

「アスピリン喘息」といって、アスピリンの仲間(非ステロイド性消炎鎮痛剤)

の痛み止め薬を服用すると喘息発作を起こすことがあります。

              

かといって非ステロイド性以外の痛み止めでも、発作が起きないという確証が

得られていないのが実情です。

                   

喘息がある方には痛み止めを慎重に処方する必要があります。

          

             

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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歯科と産婦人科

2009-01-08 09:07:00 | 医科と歯科

妊娠するとお口の中の環境は変わります。

            

妊娠中は

              

つわりで歯磨きができないため虫歯になる心配がある

ホルモンバランスが劇的に変化して歯周病になりやすい状態になる

妊娠中はレントゲン撮影や薬の服用ができないため歯科治療が制限される

(実際はできるのですが、心情的にできません)

              

            

など気を使うことが多いです。

        

そのため妊娠する以前に歯の治療はすべて終えておきたいものです。

                 

               

そして産後は

                

子育てのため生活が不規則になり歯磨きもおろそかになるので虫歯になる危険が

増える

ホルモンバランスは元に戻るので歯周病になる危険は妊娠中よりは減る

子供虫歯予防も重要である

しかも母親の虫歯は子供にうつる可能性がある

           

                 

以上のような理由で、出産前後は歯科受診が必要です。

          

ちなみに、赤ちゃんにカルシウムをとられるのでお母さんに虫歯ができるというの

は迷信です。


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歯科と整形外科

2009-01-07 09:16:00 | 医科と歯科

歯科と整形外科が直接関わることはあまりありません。

           

顎関節症として、顎の関節の治療をする際には整形外科的な治療方針も必要と

なります。

               

数ある関節の中で顎の関節だけは歯科医が診察します。

           

これは顎の関節の治療には咬み合わせのチェックが不可欠だからです。

           

                

顎関節症の治療は整形外科の関節の治療を踏襲してきた歴史があります。

              

関節の安静、薬物療法、手術療法(顎の手術はめったにありませんが)、そして

リハビリ。

               

顎の治療は整形外科の歴史を追いかけた後、歯科的に独自に発展しました。

                  

腰痛や膝の痛みがなかなか治らないことがあるように、顎の治療も簡単にいか

ないことがあります。

                 

歯科において、顎と咬み合せの関係を明らかにすることは永遠のテーマです。 

             

それほど咬み合わせに関しては一筋縄ではいかないところがあります。


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歯科と耳鼻咽喉科

2009-01-06 09:15:00 | 医科と歯科

歯科と耳鼻咽喉科は領域が近いです。

             

一番関連することがあるのは「蓄膿(上顎洞炎)」です。

        

蓄膿には「鼻炎が原因となるもの」「歯が原因になるもの」とがあります。

               

耳鼻科から「この蓄膿は歯が原因ではないですか?」と依頼されることもあります

し、歯科から「鼻炎による蓄膿の所見はありますか?」と質問することがあります。

                  

                

その他、お口の中を拝見していて喉に炎症がある場合や、顎関節症として来院

された方に中耳炎がないかどうか確認したい場合などに、耳鼻咽喉科を受診して

いただくことがあります。


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歯科と皮膚科

2009-01-05 09:14:00 | 医科と歯科

歯科と皮膚科では「アレルギー」において関わりがあります。

              

歯科では様々な材料を使いますが、お口の中に入れた材料によって体の別の

部分にアレルギーが生じることがあります。

                    

皮膚科的に病名がつくものでは、「掌蹠膿疱症」という皮膚疾患が歯科用の

金属と関係がある場合があります。

         

歯科用金属に対するアレルギーによって、手のひらや足の裏に皮疹が出ることが

あるのです。

               

パッチテストというアレルギーテストを行い、歯科用金属に反応があればお口の

中の金属を除去します。

           

ただ、歯科用金属に対するアレルギーがかならず掌蹠膿疱症を引き起こすわけ

ではないので、除去するかしないかは慎重に検討する必要があります。


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歯科と脳外科(脳梗塞後の治療)

2009-01-04 09:14:00 | 医科と歯科

脳梗塞を起こした後でも一般的な歯科治療は問題なく行うことができます。

               

注意しなければならないのは観血的処置(抜歯や手術など)を行う時です。

                

脳梗塞を起こした方は「血液がサラサラになる薬(抗凝固剤)」を常用されています。

            

そのため観血的処置を行う際に薬を一時的にやめていただく必要があります。

                     

また感染に対する抵抗力が落ちている場合もあり、処置の前に化膿止め

(抗生物質)を飲んでいただく場合もあります。

                     

これも歯科医の判断ではできないことですので、担当の先生に問い合わせてから

行います。

       

          

小幡歯科医院

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