啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

霧の「アヤメ平」と「水芭蕉」

2012-06-14 08:49:33 | 低山歩き

尾瀬への入り口「戸倉温泉」。交通規制のためここにマイカーを置くが、第2駐車場や戸倉スキー場の辺りは、観光バスに乗る人(シャトルバスを待つ人?)であふれ返っていた。水曜日で流通やサービス業の人など休日の人もいるとは思うが平日。鳩待峠や尾瀬ヶ原は賑わっているだろう。この混雑が嫌で、ここ4年ほど春の尾瀬ヶ原には行っていない。人の少ないアヤメ平の方が私には快適。富士見下から富士見峠を歩くコースは初めてだ。

富士見下→富士見峠→富士見田代→アヤメ平のピストンが今日の予定。戸倉スキー場前のホテルで5-6台のバスと待つ人が置いている2百個?近いザックを見て、水芭蕉の季節が最盛期に入っていることを感じる。ところが、富士見下の駐車場に着くと車は私だけで少し寂しいぐらい。整備された広い林道の緩い登りを歩き出す。ラショウモンカズラと白い花の小さなスミレが咲いている程度で花は少ない。

1持間ほどで水場(元休憩所の標識)。富士見下から4・2キロとあるから、かなり頑張った。峠まで2・1キロ。この辺に来ると花は殆どゼロで、木々の芽吹きが盛ん。沢筋などには残雪がある。黙々と歩くと富士見峠小屋に着いた。ここまで、1持間40分。燧ケ岳を望む絶景のスポット富士見田代までそのまま歩く。燧ケ岳は雲の中。残雪が残り、水芭蕉が少し咲き、コバイケイソウの芽が出てきたばかり。

「アヤメ平」(1969M)からは燧ケ岳、至仏山はもちろん会津駒ケ岳や平ヶ岳など見渡せるが、昨日は霧の中だった。ここ6年間で4回訪ねているが、晴れていたのは2回。
歩き始めて2時間。少し物足りず、鳩待峠方面の横田代まで往復。歩いている間に晴れることもあるのだが、今日は薄日が射したが霧は晴れなかった。横田代の直前まで誰一人会ウことなく尾瀬を独占。昼飯を取った富士見田代で会った埼玉から来た小父さん2人にはトマトをいただくなどお世話になり、最終的には8人ほどの人と挨拶したが、静かな山行。

横田代まで行ったのは「ミズバショウ」(サトイモ科ミズバショウ属の多年草)の可愛らしい写真が撮れるかもと思ったのが大きな理由。アヤメ平には殆どミズバショウが咲いていない。鳩待から横田代(1860M)に出た辺りに少し群落がある。今はショウジョウバカマ、タテヤマリンドウの季節。ワタスゲやヒメシャクナゲが咲き始めていた。林の中には1メートル近い残雪があり、ナナカマドの芽吹きが始まったばかり。アヤメ平は未だ早春の景色だった。

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