「ワタスゲ」はカヤツリグサ科ワタスゲ属の多年草。フワッとした白い綿毛が群生している様子は夏の高層湿原を象徴する。標高で2000メートル近い尾瀬・アヤメ平は1週間ほど前、春が来たばかりの景観だったが、ショウジョウバカマとタテヤマリンドウを追いかけるようにワタスゲが花をつけ始めていた。
花をつけるのは5-6月で、その後に直径2-3センチで種が集まった毛綿状の白い実をつける。これが名が付いた理由。群生していることが多く、白い綿毛が湿原を渡る爽やかな風に揺れる姿は心地良い。
写真は綿毛状態ではなく“花が咲いている様子”。図鑑に草丈は30-50センチになると書いてあるが、今の尾瀬で花が咲いている状態では10-15センチ程度だった。
「ミヤマキスミレ」はスミレ科スミレ属の多年草。花の黄色いスミレでキスミレ、オオバキスミレなどもある。湿原ではなく、木道沿いの草原で、岩が多い場所で見つけた。鳩待峠から山ノ鼻に下った辺りにオオバキスミレが咲いている場所がある。写真の個体は草丈が7センチほどと小さく、葉も大きくなかったのでミヤマタイプとした。オオバキスミレは「ミヤマキスミレの変種」と言う書き込みもあった。正直にいうとどちらか分からない。
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