啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

トルコの風景「ヨーロッパサイドのオフィス街」と丘に広がる「住宅街」「畑」

2012-06-03 10:31:13 | 旅行

教科書にも載っている、日本では一番有名なトルコの遺跡かもしれない「トロイ遺跡」。私には、期待外れだった。発掘者のシュリーマンが“お宝を持ち去った”のだという。エーゲ海地方沿いに走ったBC12世紀頃の「エフェソス遺跡」の方が興味深かった。モスクや遺跡より、澄み切った丘陵や田園風景が印象に残った。

日本の2倍以上面積を持つトルコは気象や住環境などから8つのブロックに分けられるという。イスタンブールを中心にマルマラ海周辺エリア、エーゲ海地方、地中海エリア、北の黒海エリア、首都のアンカラなど中央高原地域、東部の山岳高原地帯、チグリス/ユーフラテス川源流に挟まれた地域など・・。アンカラからイスタンブールに戻る高原地帯の高速道路沿いには針葉樹と広葉樹の樹林が見られたが、全体的には丘と草原が広がる単純で雄大(広大)な草原が続いていた。北側に地平線を見ながら30分近く直線に近い国道を東に向けて走るような場所もあった。小麦、大麦のビール畑や果樹園が延々と続いている。コンヤ市の東南遠景に見えるトロス山脈では残雪を残すところもあった。最高峰は5000Mを越すという。

冒頭の写真は黒海とマルマラ海を結び、イスタンブールのアジアエリアとヨーロッパエリアを分ける“ボスポラス海峡”から見た中心オフイス街の遠景。この西側には超高級な住宅地やブルーモスクなど有名ないくつものモスクが岡の上に連なるエリアも。オリエントとヨーロッパが交差する街というが私でも、何となくそんな感じがするところ。



丘稜を埋め尽くす住宅街。イスタンブールのアジアエリア側だったと思う。風が強く水の供給も大変だと思うが、都市部だけでなく農村でも“丘の活用”はかなり進んでいる。モスク、城、住宅など・・どこかで見たことのあるような風景が広がっていた。
 トルコは“農業国”だという。国道脇には先が見渡せないほど広大なエリアに農地が延々と広がっている。今は麦が穂を出し始め、サクランボが色付き始めていた。日本で取れる果樹や野菜は何でもできるようだ。高木が育たない乾燥地帯にパイプをつなぎ灌がいしているようだ。ホテルの朝食にでるリンゴは小さく、格好も良くないが甘くて美味しい。
コメント
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