啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

イスラムの国「トルコ」

2012-06-02 08:55:32 | 旅行

知らないところを経験するのは楽しい。時差で眠れない明け方に、いきなり拡声器で流れる“祈り”。誰かさんは「酔っ払いが、大声で騒いでいると思った」??東はイランやシリア、西側ではギリシャ・・・と問題国と国境を接するトルコ。オリエントと西洋の文化が交差するといわれるが、確かにその通りに感じる。農業国から工業を中心に新しい発展を目指しているという。トラブルに明け暮れるイスラムの国とは様子が違うようだ。

観光案内は「るるぶ」?に任せるとして、私なりに感じたところをいくつか・・。アイスクリームを食べながら歩く若い女性。イスラムの正装?である「ブルカ」「や「二カーブ」などで顔まで隠した人は殆ど見えない。東京で言えば渋谷に近い若者がたむろするイスタンブールの繁華街イスティクラル通りでは、こうした姿が更に進んでいた。緑色のワンピースに白いスカーフの若い女性・・・イスラムの新しい進化形態のひとつと思った。コーランを武器にすることを止めないと悲惨なテロや戦争が繰り返されかねない。

コーランに頼る国では悲惨な戦争やテロが続く。一方で、イスラム(コーラン)を大事にしながら政治と宗教をを明確に分離し、工業化など進める国は着実に進化している。そんな気がした。かつて“オスマントルコ”として帝国を成した大国。一方で、西のギリシャやローマ帝国、北のロシアから強く影響を受けた。旅行ガイドのフルヤさんは日本好きの若い女性。彼女は国境を接する“ロシアとギリシャ”を「厳しい国」と表現した。攻防を繰り返してきた歴史があるのだろう。イスラム無法国家?と国境を接していても(シリアやイラン)は気にならないように見えた。

適当なことを感じながら、探しているのは敬虔なイスラム服の姿。バスの中から黒装束で目まで隠した姿をたまに見かけるが、写真に撮るのは不可能。コナン市の伝統のある神学校を観光した際に出合った人に、写真を撮らせて欲しいと頼むと、何だこの人は?という感じで応じてくれた。かなり真面目っぽい?がこの人たちも黒のスカーフはしていない・・・・