農業じゆう人

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人の心

2014年03月02日 14時38分42秒 | 私事
   最近は“お笑いブームor落語ブーム”だとか言われています。 そんなブームを支えているのは“若手の芸人さん”?
   私は中学生くらいからの“落語ファン”です。 東京に出てきて一番最初に遊びに出かけたのは「寄席」ですから・・・
   そんな私から見ると、今ブームと言われている「お笑い(漫才・コント?)・落語」  本当に“面白いですか?”
   若手の皆さんがよく使う『芸人』という言葉。 私の考えでは「芸人とは?」 なにかの“一芸を持っている人”では?
   ただ単に“内容の伴わない‘ちゃらけたネタ等’で笑わせるだけ”のものは「芸」ではないと思っていますが・・・。
     (大口を開けて喉の奥まで見えるような笑うのが、面白いとは思いませんので)
   そのようなやや暗いような世の中ですから「笑う」事は良い事だと思っていますが、なんでもいい・・ではない
   私の好きな「落語」が盛況なのは喜ばしいんですが、うわべだけでブームに乗っただけの人は考えてほしいな
   理由は簡単、本当に聴きたい落語家さんチケット類が取りにくくてネ~・・。 これ落語好きのおっさんの悩みです
   人の心を打つような噺をしっかりとした口調・内容で語れる噺家さん(立川流)の噺 ジックリ聴きたいですもんネ

   寄席には、こんな人たちの噺を聴きたくて、連日寄席に通ってくる人がいる。 そんな人は皆・通な人たちです・・
   そんな中に、面白くないと絶対に笑わないという真の落語ファンの“おじさん”がいたんだそうです。
   その人を笑わせてやろう!と、若い落語家二人が、どっちが先に笑わせるか!って・・・勝負をしたそうです。

          最初に上がった方は、笑いどころいっぱいの‘大ネタ’をこれでもか・これでもか!って・・熱演したそうだ。 しかし、その“おじさん”笑わなかった。
          もう一人が高座に上がる。噺は「桃太郎」。 大人びた子どもが出てくる‘たわいのない噺’を選んだ。 サゲにかかると変化があった・・。
          例の“おじさん”が・・見るとにっこりと笑っている?  あとでわかったそうだが、その“おじさん”には大切な「孫」がいたんだそうです。
          「桃太郎」に孫を思い、温かい気持ちになって思わず頬をゆるませた。 誰かに聞いた話だが、私もやっと分かるような状況になってきた。
          子どもの仕草、愛犬の表情。 時には情愛は強引な滑稽よりも、笑い顔をつくる・・そう言うもんなんですよネ

          この人もある時、ネタに困った。 先代の“柳家小さん大師匠”です。 1936(昭和11)年、陸軍青年将校による「2・26事件」加わるハメになった。
          当時は二等兵。 「意味も分らぬまま連れていかれた」そうだ。 占拠した建物の中、上官に「みんなが元気がないから、一席やれ!」と命令された
          “小さん師匠”は困った末に、演じたのは「子ほめ」だったそうです。 隠居に教えてもらった子どもの誉め方を“八五郎”が間違えるという噺です
          誰ぁ~れも‘笑わなかった’ じゃなくて‘笑えなかった’。 皆・気持ちが高ぶっている。  事件は、この先どうなっていくのか・・ 「緊張と不安」
          こんな状況では・・「“笑えやしませんよネ”。本当にバカな話」と、“小さん師匠”は当時を振り返っています。

             他愛もへったくれもない状況では、その後の「名人」が、どう演じようとも、“人の心”は解けない! 笑えない!

             今の‘若手芸人’と称して テレビ等で“薄っぺらな内容のない笑い”  もう少し“内容のある&人の心”に伝わる芸を魅せてほしいな~
             また、それを“大口を開けて笑い・大袈裟に手を叩いて喜ぶ” それでいいのでしょうかネ  意味のある楽しい芸は見たくないですか
             昔から、“芸人・芸”は、客が育てるもの・・そういった意識をもって見て応援していきましょうョ!  薄っぺらでない真の芸を見るために・・!