秋になるとサツマイモや栗などを食べたくなる。 でも、ひとつ気になるのはおなら。
「ぷぅ」と鳴っては悪臭が漂う。 数えた人は少ないだろうが、私たちは1日何回
おならしているのだろうか。
ビオフェルミン製薬が2023年1月に全国の成年男女300人に「1日の何回くら
いおならをしているか」を聞いたところ、3回以下との回答が約4割と多かった。
「健康な人のおならの回数は1日に何回くらいだと思うか」という質問でも3回以下
と答えた人が約5割を占め、同社は「おならの回数が少ない方が健康と考えている
人が多い」(広報担当者)とみる。 では実際はどうなのでしょうか?
広島大学病院の副病院長、”大毛さん”は「おなら博士」として知られ、おなら研究の
第一人者。 その大毛さんが師事した米ミネアポリス退役軍人医療センターの”マ
イケル・レビット博士(通称ガスマン)”らの1990年代の調査によると、健康な人
の場合、おならを1日平均10回していた。 量は機密性の高い特殊なパンツで採
取する調査で同約700㍉㍑だった。
おならの回数や量について、性別や年齢による違いはあまりなかったそうだ。 大毛
さんは「日本人も大差はないはず」とみる。 「うんち博士」として知られる辨野
腸内フローラ研究所(埼玉県川口市)理事長、”辨野さん”によると、おならをするタイ
ミングについては「本人が気付いていないだけで、多くは排便時に出ている」。
そもそも、おならはどこからくるのか。 大毛さんは「ほとんどは飲み込んだ空気」
と説明する。 人間は10㍉㍑の水を飲むと、18㍉㍑の空気が胃に入る。 飲食
時などに大量の空気をのみ込んでいるのです。 「おならの量は飲み込んだ空気の
量に比例する」 その空気の約8割は窒素で、残りは酸素。 多くはゲップとして
口方出ていく。 窒素は十二指腸まで行くと吸収されず、なくなることはない。
米カリフォルニア大学の研究調査によると、おならの成分は窒素だけでなく、酸素や
二酸化炭素(CO2),水素、メタンガスなども含まれる。 窒素と酸素以外は、おお
むね大腸の腸内細菌が食べ物のカスなどに作用して生まれたものという。
これらおならを構成する成分の99%は無臭だ。 悪質の原因となる物質は約1%で
たとえば、硫化水素やインドールなどという物質。 特に硫化水素については米国
の研究者が98年、16人のおならを嗅いだ調査・分析で悪臭の原因として挙げて
いる。 実は硫化水素は毒性が極めて強い。 大毛さんは「硫化水素は人間の生存
本能からわずかでも臭いと感じるのではないか」とみる。 ちなみに音がするおな
らより、音のしない「すかしっぺ」の方が臭いといわれる。 これは飲み込んだ空
気は少ないことで、悪臭の原因となる物質の影響が強く出るからだそうだ。
では、悪臭の原因となる物質が生まれるのはなぜか。 辨野理事長は「腸内で健康に
有害な悪玉菌が優勢になることで、こうした物質がつくられてしまう」と説明する。
有害な菌が増えるのは動物性脂肪の取りすぎなどが原因といい、大腸がんを促進す
る可能性もあるといわれる。
「おならは健康のバロメーターで、臭いがかなりきつくなったら赤信号」と強調する
辨野理事長は、かつて1日1.5㌕の肉だけを40日間食べ続ける実験をしたことが
あるそうだ。 その結果、おならも便も臭いがかなりきつくなったという。 おな
らの回数や量で健康かどうかを判断するのは難しいが、臭いには注意した方がよさ
そうです。
腸内環境を改善するためには、まず豆類など食物繊維が豊富な食品と、納豆などの発
酵食品を積極的に食べることが大事のようだ。 辨野理事長によると、便をしっか
り出すためには大腸付近の腸腰筋を鍛えるのも効果的。 腸腰筋は毎日歩いたり、
スクワットしたりすることで鍛えられる。
おならの音の大小は「健康状態とは関係ない」(大毛さん)。 おならが肛門から出る
量や速さによって音の大きさや高さは変わる。
おならを無理して我慢するのは健康によくない。 腸管に「憩室」というへこみがで
きて炎症を起こしたり、痛みや熱が出たりすることもある。 便秘や下痢に悩む人
は少なくないが、腸内環境を整えることで「きちんと便を出し、腸内にあるガスを
適切に抜くことが健康にとって大切」と辨野理事長はおっしゃっています。
あまり我慢せずに対応していくことが大事のようです。 へ ぇ~‥‥
ウオーキング集計(30日)
歩いた日 25日 歩かなかった日 5日 (雨・3 農業他・2)
「ぷぅ」と鳴っては悪臭が漂う。 数えた人は少ないだろうが、私たちは1日何回
おならしているのだろうか。
ビオフェルミン製薬が2023年1月に全国の成年男女300人に「1日の何回くら
いおならをしているか」を聞いたところ、3回以下との回答が約4割と多かった。
「健康な人のおならの回数は1日に何回くらいだと思うか」という質問でも3回以下
と答えた人が約5割を占め、同社は「おならの回数が少ない方が健康と考えている
人が多い」(広報担当者)とみる。 では実際はどうなのでしょうか?
広島大学病院の副病院長、”大毛さん”は「おなら博士」として知られ、おなら研究の
第一人者。 その大毛さんが師事した米ミネアポリス退役軍人医療センターの”マ
イケル・レビット博士(通称ガスマン)”らの1990年代の調査によると、健康な人
の場合、おならを1日平均10回していた。 量は機密性の高い特殊なパンツで採
取する調査で同約700㍉㍑だった。
おならの回数や量について、性別や年齢による違いはあまりなかったそうだ。 大毛
さんは「日本人も大差はないはず」とみる。 「うんち博士」として知られる辨野
腸内フローラ研究所(埼玉県川口市)理事長、”辨野さん”によると、おならをするタイ
ミングについては「本人が気付いていないだけで、多くは排便時に出ている」。
そもそも、おならはどこからくるのか。 大毛さんは「ほとんどは飲み込んだ空気」
と説明する。 人間は10㍉㍑の水を飲むと、18㍉㍑の空気が胃に入る。 飲食
時などに大量の空気をのみ込んでいるのです。 「おならの量は飲み込んだ空気の
量に比例する」 その空気の約8割は窒素で、残りは酸素。 多くはゲップとして
口方出ていく。 窒素は十二指腸まで行くと吸収されず、なくなることはない。
米カリフォルニア大学の研究調査によると、おならの成分は窒素だけでなく、酸素や
二酸化炭素(CO2),水素、メタンガスなども含まれる。 窒素と酸素以外は、おお
むね大腸の腸内細菌が食べ物のカスなどに作用して生まれたものという。
これらおならを構成する成分の99%は無臭だ。 悪質の原因となる物質は約1%で
たとえば、硫化水素やインドールなどという物質。 特に硫化水素については米国
の研究者が98年、16人のおならを嗅いだ調査・分析で悪臭の原因として挙げて
いる。 実は硫化水素は毒性が極めて強い。 大毛さんは「硫化水素は人間の生存
本能からわずかでも臭いと感じるのではないか」とみる。 ちなみに音がするおな
らより、音のしない「すかしっぺ」の方が臭いといわれる。 これは飲み込んだ空
気は少ないことで、悪臭の原因となる物質の影響が強く出るからだそうだ。
では、悪臭の原因となる物質が生まれるのはなぜか。 辨野理事長は「腸内で健康に
有害な悪玉菌が優勢になることで、こうした物質がつくられてしまう」と説明する。
有害な菌が増えるのは動物性脂肪の取りすぎなどが原因といい、大腸がんを促進す
る可能性もあるといわれる。
「おならは健康のバロメーターで、臭いがかなりきつくなったら赤信号」と強調する
辨野理事長は、かつて1日1.5㌕の肉だけを40日間食べ続ける実験をしたことが
あるそうだ。 その結果、おならも便も臭いがかなりきつくなったという。 おな
らの回数や量で健康かどうかを判断するのは難しいが、臭いには注意した方がよさ
そうです。
腸内環境を改善するためには、まず豆類など食物繊維が豊富な食品と、納豆などの発
酵食品を積極的に食べることが大事のようだ。 辨野理事長によると、便をしっか
り出すためには大腸付近の腸腰筋を鍛えるのも効果的。 腸腰筋は毎日歩いたり、
スクワットしたりすることで鍛えられる。
おならの音の大小は「健康状態とは関係ない」(大毛さん)。 おならが肛門から出る
量や速さによって音の大きさや高さは変わる。
おならを無理して我慢するのは健康によくない。 腸管に「憩室」というへこみがで
きて炎症を起こしたり、痛みや熱が出たりすることもある。 便秘や下痢に悩む人
は少なくないが、腸内環境を整えることで「きちんと便を出し、腸内にあるガスを
適切に抜くことが健康にとって大切」と辨野理事長はおっしゃっています。
あまり我慢せずに対応していくことが大事のようです。 へ ぇ~‥‥
ウオーキング集計(30日)
歩いた日 25日 歩かなかった日 5日 (雨・3 農業他・2)