今の皆さんはこの「五徳」と聞いても“何それ!”と思われる人がほとんどだと思います。

これが「五徳」です こちらは家紋の五徳です
上の写真をみても、やはり何これ?ではないでしょう・・かネ
これ「火鉢の灰の中に据えて、鉄瓶や釜などをのせる、鉄製の三本脚の輪形の台」です
「道具のかたち」の読み解きは面白い。 特に、古くからあるシンプルな道具に謎が多いようだ
民家の囲炉裏裏や一般家庭の暖房具だった火鉢などには、上の写真のような「五徳」と呼ばれる
金具のようなものが据え付けられていました。
今は形を変えてガスコンロに付属している。かつては上の写真のようなものだったんですョ。
古くは「鉄輪(かなわ)」と呼ばれ、真夜中の「丑(うし)三つ時」に頭に鉄輪をのせ、その3本の脚に
ろうそくをともし、五寸くぎで木の幹にわら人形を打ち付ける呪術で冠のように用いられた。
この「丑の刻参り」は能の「鉄輪」や「橋姫」にも描かれている。
各地の民俗資料館を見て歩くと、五徳には、どうも2種類あるらしいことを知ることになった。
一つは輪が上で、3本の脚で立てて据える。逆に輪を灰の中に据えて、3本脚を上に立てて使う
場合もある。 いずれも五徳と呼ばれている。 (私の実家にあったのは前の方で写真・左の方)
輪が上と下と、どちらが本来のものか明らかではないんだそうです・・??
しかし、後者は脚がやや太く頑丈で、先端には内向きに爪状の突起が付くものがあり、
これ「据え五徳」とも呼ばれていて家紋にする家があるようです?
従って、どちらの場合でも「正しい」んだそうですが、形をよ~く見れば、上下を意識して
作られているのがわかるそうだ。たまに製作者の意に反して逆さまに展示されているのを
見破るのもひそかな楽しみ・・? 嫌なジジイそのものですな~
それにしても「五徳」という名が意味あり気だ!と思いません・・か
古くから詮索がなされているが答えはよく分っていないんだそうです・・よ
脚が上に向くものを茶道では炉に据えて用いる。
もともと「くどこ(寵子)」と呼んでいたのを、茶道の世界で逆さまに使うようになったので
「ごとく」になったとする面白い記事を読んだことがありますが、その典拠にはまだ
出会えていません! どうなんでしょうか・・ネ
ただ、沖縄の島々で見られるそうですが、古い台所のカマドにあるという「三つ石」。
これ大鍋を据える役目があったそうで、火の神(ヒヌカン)の象徴なんだとか・・?
三つ石の火処(ひどこ)は古代の住居跡からも発見されているんだそうです。
こうした古い三つ石のアイデアの上に、金属加工の技が発達して「鉄輪で支えた三脚」が
生まれたと考えるのが自然ではないかと言われているそうです。
底がまるく突出した土器や鍋釜を大地に据えるとき、安定を保つ補助具として
「三脚」と「輪」が選ばれたようだ・・!
そのシンプルな形がもつ普遍的な機能に気付いた先見性にはマジ驚かされました


これが「五徳」です こちらは家紋の五徳です
上の写真をみても、やはり何これ?ではないでしょう・・かネ
これ「火鉢の灰の中に据えて、鉄瓶や釜などをのせる、鉄製の三本脚の輪形の台」です
「道具のかたち」の読み解きは面白い。 特に、古くからあるシンプルな道具に謎が多いようだ
民家の囲炉裏裏や一般家庭の暖房具だった火鉢などには、上の写真のような「五徳」と呼ばれる
金具のようなものが据え付けられていました。
今は形を変えてガスコンロに付属している。かつては上の写真のようなものだったんですョ。
古くは「鉄輪(かなわ)」と呼ばれ、真夜中の「丑(うし)三つ時」に頭に鉄輪をのせ、その3本の脚に
ろうそくをともし、五寸くぎで木の幹にわら人形を打ち付ける呪術で冠のように用いられた。
この「丑の刻参り」は能の「鉄輪」や「橋姫」にも描かれている。
各地の民俗資料館を見て歩くと、五徳には、どうも2種類あるらしいことを知ることになった。
一つは輪が上で、3本の脚で立てて据える。逆に輪を灰の中に据えて、3本脚を上に立てて使う
場合もある。 いずれも五徳と呼ばれている。 (私の実家にあったのは前の方で写真・左の方)
輪が上と下と、どちらが本来のものか明らかではないんだそうです・・??
しかし、後者は脚がやや太く頑丈で、先端には内向きに爪状の突起が付くものがあり、
これ「据え五徳」とも呼ばれていて家紋にする家があるようです?
従って、どちらの場合でも「正しい」んだそうですが、形をよ~く見れば、上下を意識して
作られているのがわかるそうだ。たまに製作者の意に反して逆さまに展示されているのを
見破るのもひそかな楽しみ・・? 嫌なジジイそのものですな~
それにしても「五徳」という名が意味あり気だ!と思いません・・か
古くから詮索がなされているが答えはよく分っていないんだそうです・・よ
脚が上に向くものを茶道では炉に据えて用いる。
もともと「くどこ(寵子)」と呼んでいたのを、茶道の世界で逆さまに使うようになったので
「ごとく」になったとする面白い記事を読んだことがありますが、その典拠にはまだ
出会えていません! どうなんでしょうか・・ネ
ただ、沖縄の島々で見られるそうですが、古い台所のカマドにあるという「三つ石」。
これ大鍋を据える役目があったそうで、火の神(ヒヌカン)の象徴なんだとか・・?
三つ石の火処(ひどこ)は古代の住居跡からも発見されているんだそうです。
こうした古い三つ石のアイデアの上に、金属加工の技が発達して「鉄輪で支えた三脚」が
生まれたと考えるのが自然ではないかと言われているそうです。
底がまるく突出した土器や鍋釜を大地に据えるとき、安定を保つ補助具として
「三脚」と「輪」が選ばれたようだ・・!
そのシンプルな形がもつ普遍的な機能に気付いた先見性にはマジ驚かされました
