農業じゆう人

     健康を第一に無農薬で
          安心・安全・新鮮な野菜作りに励んでいます!

オンライン授業

2020年07月31日 12時32分27秒 | 話題
  光と影の中で 腕を組んでいる 一度破いてテープで貼った 蒼いフォトグラフ‥‥‥‥。
  "松田聖子さん"が主題歌を歌った80年代の青春ドラマ「青が散る」は"宮本輝さん"の同名小説が
   原作になっている。 キャンパスという新設大学を舞台にした、この群像劇を思い出す。
  あまり気乗りしないまま進学した主人公。 ひょんなことから打ち込むテニスの部活は、コート
   づくりや仲間集めから始まる。 まだインターネットもスマホもない時代です。
  授業風景の存在感は薄いが、キャンパスに行かないと友達に会えず、大学生活は何も始まらない。
  そのキャンパスから人の姿が消えて、もう半年近くがたった。

  ここへきて新型コロナの再流行により、秋以降もオンライン授業を受ける方針の大学も出てきた。
  学校にまだ一度も行けていないという美大の1年生が、SNSに投稿した漫画が共感を呼ぶ・・。
  「小中学校も会社も始まっているのに、どうして大学は始まらないの?」「旅行には行ってもい
   いのに、大学は行ってはいけないの?」

  大教室での一方通行の教えならオンラインでも代わりがきく。が、あらゆる知識がネット上から
   得られる現代社会で、わからないという大切さに気づき、それを他者と分ち合う場こそが大学
   なのではないだろうか。 高い学費は変わらぬまま、授業日数が減るという変な現象。 
   社会からこぼれ落ちそうな若者たち。 思い出の写真が撮れる日が待ち遠しいのでは・・。

   高度な知識の勉強はするのは当然のこと。 それに加えてそれまでに交流したことのない
    同年代の仲間と語り合うのもキャンパスがあってこそことではないだろうか。
    田舎者で高学歴ではない私は大学で社会勉強も経験している人は羨ましかったです。

    7月のウォーキング集計(31日)
      歩いた日 17日 歩けなかった日 14日(すべて雨)こんなに雨が多いのは初めてです


不便を楽しむ

2020年07月30日 12時49分18秒 | 話題
  辞書を手に取り「不便」とひいてみる。 「その場にあればよいと思うものが容易には得られず、
  快適さに欠けること感じられること」。 マスクがない。 友人、親族に会えない。 旅行にも
   行けない‥‥。 欠けてばかりの日々だからこそ、不便の中に価値や効用を見いだしていきた
   い。 不便に価値? そんなのあるの? あります。 やってみます。

  「人間、額に汗して、油にまみれて、地道に暮らさなきゃいけねえ。  そこに早く気がつかな
   きゃいけねぇんだ」。 寅さんが『男はつらいよ 望郷編』で自省を込めて説いていた。 他
   者と距離を取り、長い時間を室内で過ごして食べては寝る。 そんな暮らしを強いられても、
   寅さんのいう「人間」らしさを取り戻せないのだろうか。

  『ごめんなさい。 もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れて
   みてはどうですか?』と いう長いけれど、だからこそ心に引っかかるタイトルの本を書いた
   工学博士の"川上さん"に相談するとにした。 京大と京都先端科学大の先生で、「不便益」、
   つまり不便だからこそ得られる効用を研究する。
 「外から不便を押しつけられている状況は、つらいですよね。 
 でも、主体性を持てば不便も楽しめます」。 川上さん設立の
 「不便益システム研究所」は、不便がもたらす八つの「益」を
 掲げる。 記事の冒頭、「不便」の意味を辞書でひくのも不便
 益の一つだ。 パソコンや電子辞書よりも時間がかかる分、別
 の言葉も目に入る。 「発見」の喜びがある。 さっそく未知
 の単語に出会った。 不磨。 「長い年月を経ても、その価値
 が全く損なわれないこと」とあるのを見て、眼前のパソコンを
 思う。 使用開始から5年、すっかり動きは鈍くなり、イライ
 ラの元凶になっている。
 「技術が進歩し、自動化が進むとブラックボックス化し、自分
 では工夫も修理もできなくなる」と川上博士は指摘する。
 家にいながら会議や飲み会がオンラインでできたり、生活に必
 要なあらゆる品をネットや宅配サービスで注文できたり。 不
 便を強いられる暮らしは、便利さへの依存を強める暮らしでも
 ある。 そこでもし、ネットがつながらなくなったら、電気が
                 途絶えたら‥‥。 既存のシステムに乗るのはたやすく効率的
                 だが、失われたときに多くの人はなすすべがない。

  自らを省みると、人は食べなくては生きられない動物なのに、他人任せきりだ。 
  退職直後に体を壊し、リハビリ中の散歩で畑を耕している農家のご夫婦にであった。
  しばし立ち話をしていたら、百姓は手間がかかり不便なことばかりだが、自分で工夫して育てた
   ものが実り、新鮮な状態のものが食べられるので・・それで満足するんだよと話してくれた。
  やる気があるなら空いている畑があるからやってみな!と・・。 それではと始めた家庭菜園。
   何せ未経験者。 道具もあるわけではなく、すべて手作業という不便な状態でスタート。 
  スコップを片手に汗をかきながら、土を掘りおこし耕す。  そして苗を植えつけ・種蒔き‥‥
   苗は根付くのか? 芽が出るのか? 毎朝のウォーキングと観察が楽しみになった。
   数カ月後には苗はみな根付き、種から芽を出しているのを見たときは感激しましたよ。
   そして今では年間約35~40種類の無農薬野菜が採取できるようになった。
   もちろん自己で育てたものなので「安心・安全・新鮮」が何よりになっています。
   
  現代社会は何もかもすべてのことが便利or利便性が優先になっていると思いませんか。
   生きることは手間ひまのかかることです。 プロセスをすっ飛ばさない地道な暮らしの中に、
    かみしめるような喜びや楽しみがたくさんあります。
  川上博士が「正解がわからないのがいい。 情報が足りないという不完全さが想像力をかき
   立て、印象を強めます」とおっしゃっているのは本当だと思います。 
   不便なことも含めいろいろやってみると分かることたくさんありますョ。 ホント・・。

先生

2020年07月29日 12時44分23秒 | 世間
  かつてテレビのゴールデンタイムを占めていた学園ドラマ。 最近はあまり見かけなくなった。
  "中村雅俊さん"、"武田鉄矢さん"、"水谷豊さん"らが演じる先生に憧れ、教職を目指した若者が
   いました。 それが今は、学齢期の人口は減少の一途だという。 教師は給料定額・働かせ
   放題のブラック職場、と言われて久しい。
  今はオンライン授業のご時世になっています。 教室での喜びや悲しみの物語への需要は、減
   りつつあるのかな。 などと思っていたら、珠玉の一遍に出会った。 沖縄県生まれの芥川
   賞作家、"大城立裕さん"の新刊「焼け跡の高校教師」です。 地上戦から3年後の1948年。
   現在の普天間高校に着任した新米教師、大城さんの自伝的小説です。
  文は人なり、とはよく言ったものだ。 驚くのは国語担当の大城先生が、70年以上前に生徒
   に書かせた作文を、今も宝のように慈しみ、秀作の全文を小説に掲載していることだ。
  テーマは「終戦前後の忘れぬ出来事」など。 本土から切断された島に生きる一人ひとりの青
   春の記録に丁寧に朱筆を入れ、苦楽を分かち合った。

   コロナ禍による異例に短い夏休みのようだ。 私たちもまた、困難な時代に生きています。
   休校で日常がどう変わったのか? 旧友と交わした印象深い会話‥‥‥‥。
   児童・生徒のこの夏の作文は、やがて歴史になると思われる。
   大城さんの作品に接し、そう感じた。 感染症対策に忙殺される先生にも一読を勧めたい。
   これからの指導のヒントが詰まっていると思われるからです。
   しかし最近の先生は、生徒と接し授業を工夫しながら教え進めていくという本来のことより
    他のことが多すぎると聞く。 これってなぜなんでしょうか・・?
   文科省や各地の教育委員会など教育行政に携わる皆さん、ぜひ一度考えいただきたい。
   少子化で少人数になっていくなかでも、今後を支えるのは今の子どもたちですから・・。

短い夏休み どう過ごす

2020年07月28日 12時42分47秒 | 世間
  例年に比べ、今年の夏休みは期間を短くする小中学校が多いようだ。 
  体力的にも精神的にも、ストレスが多くなっていくことが予想されるなか、親は子をどうサポートすればようか。
  教育方法学・授業実践開発を専門とする千葉大学教育学部教授の"藤川さん"の助言を、日経BPの共働き世帯向
   け情報サイト「日経DUAL」が紹介しています。 子どもたちのコロナ下 ストレス 例年以上だといわれて
   います。 ご参考になされてはいかがでしょうか。
   
  子供たちは気温が上がり蒸し暑くなる中で学校生活が始まり、体力的にきつい毎日を送っている。
  クラス替えがあった学年では新しい人間関係を築かなければならないが、感染対策から友達と距離を保つ必要
   があったり、給食は前を向いて黙って食べなければならなかったり・・といろいろある。 親は「学習面の
   遅れが取り戻せるのか?」などの不安から子供をせかすような言葉をかけてしまいがち。 しかし、子供の
   心身がきつい状態にあることを念頭に多くを求めないことが大切だという。

 夏休み期間が限られる分、自由研究などの課題をすでに連絡し、早めの
 着手を促す学校もあるという。 しかし、藤川教授は今年は子供たちに
 義務としての宿題を出すべきではないという。 自由研究や読書感想文
 の提出も任意にし、難しいと感じる子はやらなくてもよい自由を、学校
 は保護すべきだという。 もし宿題の量が多いと感じたら、親は個別に
 先生と相談し減らすことも検討してよいと思う。 夏休みはリラックス
 して疲れを癒やし体調を整えることを最優先しよう。
 運動会や遠足、修学旅行などの学校行事の中止を決めた学校も多い。
 感染症拡大防止の観点でプール授業をとりやめるなど、子供の楽しみが
 減っている。 車があるならドライブに行く、屋外でバーベキューをす
 るなど、家族単位のレジャーなら問題ないだろう。 感染リスクに配慮
 した上で、意識して子供に楽しみを演出してあげたい。 共働き家庭で
 は、日中に留守番をする子に学習のタスクを与えたり、進捗を確認した
 りしがちだが、余計な負荷をかけるのは、この夏は極力避けた方がよい。
 安全さえ確保できていれば、親のいない時間は子供の好きなように過ご
    させてあげよう。 エネルギーをチャージできないと、2学期の始まりがつらくなるのが心配だという。

  心身が十分に休まらないと、最悪の場合、自ら命を絶つ選択をしてしまう可能性も否定できない。
  2015年版「自殺対策白書」では、児童生徒の自殺は8月下旬がピークだった。 「家で親にうるさく言
   われて、疲れて死にたくなることがある」という子供のSOSの声もあるそうだ。 自殺率は大人よりも
   低いが、子供は自殺のハードルが低く、大人から見ると小さなきっかけで命を絶つことがある。
  人間関係でつらいことがないかを聞くほか、食欲がない・眠れない・友達と連絡をしたがらない、といった
   変化がないかを、親は見逃さないでほしい。 先生に相談してもいいし、いつでも見守っているというこ
   とを親は態度で示そう。
  中学受験を控える家庭では焦りや不安があるだろう。 学校説明会も例年通りではなく、情報収集の機会も
   限られる。 夜遅くまでスケジュールを組む塾もある。 状況はみんな同じ。 何ができるのか、親子で
   冷静に考えてほしい。
  受験で大事なのは「動機づけ」だ。 公式の情報以外に、知人を通じて在校生をしょうかいしてもらうなど
   して複数ルートから情報収集するとよい。 志望校が同じ友達と協力すれば効率的に動け、オンラインで
   在校生から話を聞くときにも異なる視点で質問ができる。 コロナ禍の今年は本当に行きたい2,3の学
   校に絞って深く調べた方がモチベーションが上がるだろう。
  親が焦ると、子供は不安になってやるべきことが見えなくなってしまう。 不安があっても子供に見せず、
   どんと構えよう。 是非、親子で作戦会議をしてほしい。 どの学校に行きたいか、今何が足りないのか
   どんな勉強をすればいいのかを一緒に考えること。 子が自分の状況を客観的にとらえることが重要だ。
  塾の自習室が自由に使えず、家で勉強する機会が増えるかもしれない。 親も在宅勤務なら「午前中の3時
   間は家族みんなで、リビングで集中する時間」などと決めてはどうだろうか。

  役立つのが家族の予定を見える化できるホワイトボードです。 朝食の時間に家族の予定を確認し、書く。
  「お父さんが家で仕事だから、その時間は勉強しよう」「お母さんが夕方仕事から帰ってくるから、それま
   で勉強を進めて、夕方からは遊ぼう」などと効率よく一日を過ごす意識が高まる。
  うまくいかないときは微調整しながら柔軟に取り組むのがコツだという。
    〔詳細については日経DUAL(https://dual.nikkei.com) 7月3日、10日付で〕

予防

2020年07月27日 12時33分18秒 | 健康
  コレラ、赤痢、腸チフス‥‥。  こうした感染症による死者が目に見えて減ったのは、戦後です。
  それは抗生物質が普及したからだ。 それまで人々にできることと言えば、とにかく予防だった。
  家庭の対策も多岐にわった。 "小泉和子さん"の編著「家で病気を治した時代」が紹介している。
  台所では布巾と雑巾の置き場所を必ず分け、まな板や包丁はせっけん水でよく洗って日光で乾か
   すか、煮え湯をかける必要があった。 生魚を食べるのは避け、野菜や果物も一度熱湯を通し
   てから調理。(我が家でも葉物野菜などは無農薬で育成していますがそうしています)  
  病気の媒介者を駆除するハエ取り紙やハエたたきは必需品であった。 少しでも感染リスクを減
   らそうと、まめに手を打っていたわけです。

  いまの家庭にも、その姿勢が求められているようだ。 新型コロナウイルスの感染拡大は収束に
   ほど遠い‥‥。 マスクの着用はもちろん、買い物は店内に長居をしない、帰宅したら手洗い
   は30秒ほどかけて指先や手首も丁寧に、といった基本を改めて励行したい。 ウイルスを家
   に持ち込まない、家族に広げない、という心配りが大切になる。

  戦前などの家庭看護を振り返った前掲書からは主婦の苦労が伝わる。 夜中に氷を割り氷嚢(ひょ
    うのう)
を交換。 注射や薬の調合もした。 家族全員で家事をする時代のいまは、ドアノブ、
   リモコンの消毒や部屋の換気などのコロナ対策も分担し、感染防止に漏れがないようにしたい。
  抗生物質の普及前のように、ともかく予防の徹底をしなければならなくなっているようだ。

  これとともに国民のコロナに対する意識の向上もより必要ではないかと思う。
  テレビなどの報道を見ていると、連休初日の夜の渋谷などでは無放置なのがよく分かる。
  いろいろな人たちが立ち飲みしていたリ、座り込んでワイワイしていたリ、マスクなしで堂々と
   自分は強いから罹らないと豪語しているカップル・・これが現状なのかと驚いた。
  これを見る限りでは「3蜜や感染防止」を高らかに叫んでも無駄だな~と心底思えた。

  政府が訴えていた「3蜜」。 実は仏教界(真言宗)の教えにもあるんだそうだ。
   真言宗の三蜜は「身(しん)密、口(く)蜜、意(い)蜜」。 「蜜」とは、弘法大師が唐から
   伝えた密教の蜜を指し、仏と一体となる修行を意味するそうです。
   からだや行動(身)を整え、言葉や発言(口)を正しいものとすれば、おのずと心や考え
   (意)も整う。 修行を重ね、三蜜を研ぎ澄ませば、この世であっても仏様のように心穏や
   かに過ごせる。
   コロナと共存せざるを得ない今、これをうまく使って生かすことができるという。
    「身」、つまり行いに関しては手洗い励行です。 身勝手な行動も慎みましょう。 
    「口」は、うがいをしっかりする。 悪口や差別を口にしたり、ネットに書き込んだりし
     てはいけません・ダメです。
    「意」は、不安な中で自分の心を見つめましょう。 マスクをするなど他人への気配りや
     医療関係者への感謝も忘れずに。
   こういった考えは仏教のみならず、よりよく生きるための教えのような気がします。

笑う

2020年07月26日 12時35分31秒 | 世間
 「世界一幸せな動物」。 もちろん人間のことではない。 こう呼ばれるのは小型
 のカンガルー仲間、クオッカ。 この春、生息地であるオースリラリアの動物園
 から、埼玉県こども動物自然公園にやって来た。 7月から整理券を配っての公開
 が始まり、人気を呼んでいる。

 「幸せ」の理由は口の両端が上がっていて、いつも笑っているような表情だから。
 来園したのは4匹‥‥のハズだったが、先日1匹のメスのおなかの袋から赤ちゃん
 が顔を出し、5匹ということになった。 さすが「世界一」の名に恥じない、驚き
 の展開です。 のびのびと草を食む姿を見れば、自然とこちらが笑顔になる。

  「楽しいから笑うのではない。 笑うから楽しいのだ」。 これ米国の心理学者、"ウィリアム・ジェームズ"の
   名言です。 笑いが健康によい影響を与えることは様々なデータが示している通り。 不機嫌な顔をしている
   と、ますます不機嫌になってしまう。 形だけであろうと、笑顔をつくれば自分の脳をだますことだってでき
   るという。

  世の中は依然、コロナ禍に覆われている。 電車の中ではお互いをけん制するような視線が交わされていたり、
   「Go To トラベル」の迷走など渋顔になる出来事がず~っと続いている。
   すでに夏休みが始まっている学校もあるのではないでしょうか。 なにかと我慢を強いられている子どもたち
   のため、笑わせたい! 笑いたい! 笑ってほしい!  マスク越しでもわかるよう、何倍も大げさに‥‥。

「富岳」やるじゃない!

2020年07月25日 12時33分09秒 | 話題
  戦後、しばらくは日本でも多くの人が体内で静かに飼っていたという寄生虫。(回虫やギョウ虫など)
  昔、都内の目黒寄生虫館を訪ねたことがある。 長さ8.8㍍のサナダムシを目の前にすると、
   やはりギョッとしたものでした。 わずか3カ月で人の腸いっぱいに育ったという。

  宿主だった男性はその間、腹痛も不快感もなく、全く無症状だったようだから、案外うまく共
   生できていたのかもしれない。 お尻から出て口から入る循環で増えていた虫たちは、衛生
   環境の改善とともに、日本ではあまり見られなくなった。 虫下しと呼ばれた昔懐かしい薬
   も、今では主に動物用に使用されているだけだ。

  ところが、このサナダムシの駆虫薬が、新型コロナウイルスにも効くかもしれない!?
   こんな意外な発見が、つい先ごろ発表になった。 大昔から人類がつきあってきた寄生虫と
   まだ世に知られて半年余りの未知の生命体とを結ぶ糸を見いだしたのは、起算速度で世界一
   の座についたばかりのスーパーコンピューター富岳だった。

  ウイルスのたんぱく質につく物質を、既にある2千以上の医薬品の中から探し出した。
   例えるなら、ばらまかれた無数に近いパズルのピースから、ウイルスの突起にぴったりと
   はまる一片を見つけたイメージだという。 年単位の作業をたった10日で成し遂げた。
   世界最速をうたう計算機の面目躍如であろう。 富岳、やるじゃないか! 
   (官邸の皆さん・国会議員の皆さん・・このスピード、少しは見習ってほしいものです)

トップリダー

2020年07月24日 12時31分45秒 | 話題
  現下の新型コロナウイルス禍は「大恐慌以来」とか「それ以上」などといわれている。
  では、当時の指導者(大統領や首相らその国のトップ)らは、どんな言動で不安を募らせる
   国民にどのように接していたのだろうか・・?

  世界に君臨する大国の歴史から学ぼうと米国の例をひもといてみた。  
  まじめで派手さを嫌った共和党の"フーバー大統領"です。
  1929年3月に就任して、10月には「暗黒の木曜日」を迎えた。 「大暴落の失
   業への影響は60日以内に終わる」「最悪期は脱した。 回復は早い」と必死に国
   民の悲観を打ち消そうとする。 しかし、需要の不足による不況の大嵐はやまず、
   やがて高関税による保護貿易策をとり、世界経済をさらなる混乱に陥れてしまった。

  アメリカンドリームを象徴すると評されたリーダーは、いつしか「教条主義者」「融
   通のきかない男」のレッテルで呼ばれたらしい。 誰もが認めた勤勉なトップでさ
   え、未曽有の事態への対処は難路だったようだ。 
  振り返って、このコロナ危機下、科学やデータを顧みず、経済再開を急ぐ大統領は
   国や世界をどこへ導こうとしているのだろうか。 己が優先のように思える。

  海を隔て、こちらの足元もぐらついるいる。 マスク配布の遅れ、給付金のドタバタ
   加えて「Go To トラベル」事業は迷走気味だ。 「失業者や中小企業経営者は『忘
   れられた人間』になっている」。 フーバーの後任のルーズベルトは演説で前任を
   こう非難した。 来年にかけて両国で似た光景が繰り広げられるかもしれない。

  リーダーたるものは、自国のことはもちろんだが自身の政策だけを押し付けるような
   ことではダメでもっと広く世界を見渡す目をもってほしいものだ。
   また目先のことだけに惑わされずなく長期的のどうすべきか、どう進めるべきか
    などといたビジョンをもってほしいものです。 

東京五輪 1年前

2020年07月23日 12時26分03秒 | 話題
  新型コロナウイルス感染が縮小していくのか、全く先が見えない状態に陥ってしまったようだ。
  一時の減少傾向から気を緩めたら、あっという間に首都圏・大都市を中心に全国各地で拡大
   してしまっている。 (こうなっても政府などは自分たちの政策を押し通している)
   それに強気の皆さんは、それに乗って行動される。 できるひとが羨ましい限りです。
   [我が家の心得は、マスクや手洗いをしているから大丈夫などと決して思うな。です]

  すばらしい効果を発揮するワクチンが、次々に開発された。 新型コロナウイルス感染の本
   格的な第2波を前に、それは猛スピードで世界中にゆきわたった。 特効薬も出てきたか
   ら鬼に金棒だ。 かくして1年遅れの祭典は華やかに開幕し、人々は歓喜にわくのだった。
  来年のきょうから始まる予定の東京オリンピックへの道を、すごく理想的につづるとこんな
   具合になるんだろうか。 しかし書いてみると、やはり現実味が乏しくなり気恥ずかしい。
   映画「男はつらいよ」シリーズの冒頭で寅さんが見る夢みたいです。 寝覚めれば、いつ
   果てるとも知れぬコロナ禍にみんな疲弊する現実が横たわる。

  4カ月前までは、まだ今年の五輪開催にこだわる人が何人もいたものだ。 いまとなっては
   ずいぶん無邪気だったと思い知るが(失礼)、未来から眺めたら現在の私たちはどうだろう。
   夢を失うのはとても悲しい。 しかしそろそろ夢を捨て、本音で語る時期かもしれない。
   少なくとも、昔どおりの五輪は難しい。 いろいろと覚悟がいる。

  "それを言っちゃあ、おしまいよ"。 寅さんの口癖みたいな声が聞こえそうだが、もはや、
   それを言わなくてはならないでしょう。 そして、傷を少しでも浅くすることだろう。
   などと考えつつ、見残した夢に浸りたくなるから困るんだな~・・。
  何だかったいっても、いまごろは開会式直前の興奮に包まれているハズだったかも・・?
    胸が躍っていたかもしれないな~・・この4連休‥‥‥‥。

将棋

2020年07月22日 12時31分41秒 | 話題
  コンピューターがプロを負かす日は来るのか‥‥。 1996年版将棋年鑑に、棋士を対象にしたアンケートが
   載っているという。 "米長邦雄さん"は「永遠になし」、"加藤一二三さん"は「来ないでしょう」と予測。
   当時7冠の"羽生善治さん"は予言した。 2015年がその時である・・と。

  驚くべき読み筋だった。 コンピューターソフトが"佐藤天彦名人"を大差で破ったのは17年のことでした。
  ほぼ正確に言い当てた。 プロは要らなくなるのでは・・? そんな悲観論を払拭する快挙にファンが沸い
   たのもこの年です。 デビューから無敗の29連勝。 前人未到の新記録を打ち立てたのが、中学の制服
   が初々しい"藤井聡太棋聖"だった。

  連勝が止まったときのコメントがすごかったと同時にあまりにも落ち着いた態度に中学生なの?と思った。
   朝日新聞の取材に「まだ実力的に及びません。 むしろこのあたりで『平均への回帰』が起こるのでは
   ないかと」答えている。 保険料の算出などに登場する統計学の概念に触れ、今の成績はサンプルが少
   なく本物と評価できない、と謙遜しているのだ。 理詰めのリアリストだ。 が、それだけではなかった。

  先日、最年少タイトルを載冠した俊英は、人工知能(AI)と人知の関係を問われ「盤上の物語は不変。その
   価値を伝えたい」。 名人に香車を引いて勝つ、と豪語した情念の人、"升田幸三さん"の「棋士は見る人
   に楽しさを与えなくては存在理由を失う」の心情と響きあう・・。
  AI時代の旗手は、81マスの詩学の後継者でもあるようだ。  それにしても棋聖奪取後や昨日の会見を
   見ているとホントに18歳!?  棋士なのでor棋士だから落ち着いているのかな~。  
   本当に恐れ入るばかりです。  無駄に75歳にもなった私、"負けました" (深々と礼)