農業じゆう人

     健康を第一に無農薬で
          安心・安全・新鮮な野菜作りに励んでいます!

住所名に元号勢ぞろい

2024年09月20日 12時38分31秒 | 地域
  山口県の県庁所在地・山口市の玄関口として山陽新幹線が停車するJR新山口駅がある
  同市小郡地区。 市の諮問機関が5月に地区の一部を「小郡昭和町」と変更するよう
  市に求め、市議会が可決した。 これにより明治から令和まで近代の歴代元号が住所
  名として勢ぞろいすることになり、地元では全国的にも珍しい住所表記を町おこしに
  つなげたいと期待の声が上がっているという。

 小郡地区は鉄道駅と共に交通拠点として栄え
 た旧小郡町で、2005年に山口市など周辺
 市町と合併した。駅周辺の地図を見ると、目
 に留まるのは「小郡明治」「小郡大正町」と
 いった元号が付いた住所だ。他に通りや橋に
 も元号にまつわる通称が付けられ「元号が生
 活に密着している地域」と市の担当者は話す。

  市によると、小郡地区には以前から明治や大正といった地名があった。 地区の住所
   を整理する作業を進め07年にまず小郡平成町ができた。 21年に小郡令和、2
   2年に小郡明治と小郡大正町も追加。 小郡昭和町については今後、市議会での区
   域の新設の決議などを経て、来年2月から正式な住所名になる予定だ。

  地元住民も小郡平成町ができたのを契機に元号の街のPRにいつなげたいと考え、元
   号にまつわる地名などをまとめた地図を作り、散策するイベントなどを企画してい
   るんだそうだ。 
  中心となって活動してきた「おごおり地域づくり協議会」の"横山会長"は念願の「昭
   和町」誕生に5つの元号がそろう。 元号にまつわる地図もリニューアルして観光
   PRなどに役立てたい」と意気込んでいる。
   非常のユニークな面白い企画です。 来年2月の完成が楽しみです。

猛暑いつまで? 週末は一服

2024年09月17日 12時43分20秒 | 地域
  15日の日本列島は関東から西日本にかけて気温が上昇し、厳しい暑さとなった。
  気象庁によると、都心は午後1時過ぎに34.4度を観測。 八王子や練馬区では35度以上の
   猛暑日となった。(我が地域でも午前10時10分過ぎに35度を観測)
  太平洋高気圧の張り出しが続き、各地で20日ごろまで厳しい暑さとなるが、酒末にかけて
   は前線の影響で暑さが和らぐとみられる。
  15日は午後4時までに福岡県朝倉市で38.2度、長崎県佐世保市で37.5度、福岡市で37.4
   度など九州を中心に猛暑日となる地点が相次いだ。 全国914地点でのうち70地点で
   猛暑日、511地点で30度以上の真夏日になった。
 同庁によると、太平洋高気圧が日本付近に張り出し
 真夏に近い気圧配置となっているため暑さが続いて
 いる。赤道周辺の大気の対流活動が活発で、偏西風
 が南下しにくくなっていることが背景にあるという。
 今週も気温が平年よりかなり高くなり、猛暑日とな
 る地点もある見通しだ。 最高気温の予報は大阪は
 17日が35度、18日が36度に達する見通しで
 東京でも18~19日の最高気温は34度と厳しい
 暑さが続く。
  一方、20日から22日ごろにかけて秋雨前線が本州付近に停滞するため、暑さは落ち着く。
   東京では最高気温が週末には平年並みの25度前後とやや過ごしやすい気候となる。
   大阪府でも最高気温は平年並みか平年より低くなり、最高気温30度を下回る日が続くと
   みられる。

  気象庁の担当者は「今後気温が下がれば、猛暑に戻ることはなさそうだ。 ただ秋雨前線に
   よる雨が続くため、秋晴れの時期まではもう少し待たないといけない」と話した。
  同庁によると、東日本から西日本の太平洋側を中心に、暖かく湿った空気が流れ込むことで
   局地的に強い雨が降り、総降水量が多くなる恐れがある。 台風シーズンは続いており、
   前線の活動とも相まって大雨となる可能性もある。 ハザードマップの確認など防災上の
   備えは引き続き欠かせない。 これ大事なことです!

廃棄アスパラ ウニを育む

2024年08月26日 12時41分34秒 | 地域
  北海道南部の厚沢部町などの農家らが、特産のアスパラガスを出荷する際、長さをそろえるため
  切り落とされる「切り下」を、同じく特産の養殖ウニの餌に活用する取り組みを進めている。
 5月に試験販売され、身入りも良く、味わいも上々と
 好評だ。地域の農業と漁業が力を合わせた新たな特産
 品にと期待がかかる。JA新はこだて厚沢部営農セン
 ターによると6町の農家で作る「檜山南部立茎アスパ
 ラガス生産組合」では、昨年度約183㌧のアスパラ
 を出荷。ただ出荷時に切り落とす1~2㌢の根元部分
 は通常、廃棄せざるを得ない。”根津組合長”は約10
 年前、環境負荷や廃棄費用の削減などの観点から、切
  り下の活用策を考え始めた。 当初はペースト状にして商品化することを検討したが、加工の
   手間がかかることから断念した。

  転機は2020年、神奈川県でウニにキャベツを給餌している事例を知ったこと。 神奈川県
   水産技術センターは17年から、海藻を十分に食べられずに身がやせたムラサキウニに、
   流通規格外品の春キャベツを与えて養殖。 同センターによると「ウニはくせがなく味の薄
   い野菜を好む」という。

 切り下も活用可能ではないかと、同庁檜山振興局の檜山
 地区水産技術普及指導所(江差町)を中心に農水共同での
 研究プロジェクトが始まった。 21年、同指導所がカ
 ゴ内での給餌試験で、ウニがアスパラを食べて育つこと
 を確認した。 昨年10月には本格的な給餌を開始。昆
 布が枯れて餌が少ない10~11月はアスパラを、以降
 は身を膨らませるため、動物性たんぱく質が豊富な魚肉
                    を与えた。 切り下は計864㌔も活用できたという。

  今年5月、「アスパラウニ」として地域の祭りで試験販売。 磯臭さが少ないサッパリした
   味わいが特徴で、購入者の約8割が「味に満足した」と評価したという。 根津組合長は
   「農業と漁業が一つになった新たなブランドをつくりたい。 まずは地域の人に知っても
   らえるよう、PR活動に力を入れる」と強調している。

台風10号、接近前から大雨

2024年08月25日 12時41分36秒 | 地域
  関東甲信や東海など日本の広い範囲で不安定な天気が続いている。 太平洋高気圧の縁を回って流れ込む
   暖かく湿った空気が原因だが、今後は台風10号の影響も加わる。  日米欧の気象機関の数値予報は、
   西日本から東日本にかけての太平洋側への上陸見通しで一致する。 直撃を受けない場所でも、特に台
   風の東側では早いうちから大雨の恐れがあり警戒が必要だ。

  このところ各地で相次ぐ激しい雷雨は台風によるものではない。 日本の東海上に中心をもつ強い太平
   洋高気圧がもたらしている。 高気圧がすっぽり日本を覆えば全国的に安定した夏空となるが、高気
   圧の西の端が日本付近にかかるような張り出し方のため晴れにくい。
  気圧の周囲では時計回りの風が吹いている。 日本付近には高気圧の縁に沿うような形で、南海上から
   の暖かく湿った空気が流れ込みやすい。 この状況は26日ごろまで続く見通しだ。 雷雨はいつど
   こで起きてもおかしくない。

  日中、日射によって下層の空気が暖められると上昇気流が発生し、積乱雲の発達につながる。 にわか
   雨や雷は午後から発生することが多く、「夕立」とも呼ばれる。 だが、今年の場合は朝から気温が
   高く、最高気温が出やすい午後の時間帯を待たずに雲が発達するケースが目立つ。 地形などの影響
   による、ちょっとした風のぶつかり合いがきっかけとなり、行き場を失った空気は上昇して雲を作る。
  関東の平野部などでは晴天時、昼間は沿岸部を中心にやや涼しい海風が入る場合が多い。 だが、最近
   は海面水温が高いために、海風が気温上昇を抑える効果も限られているようだ。
  高気圧がもたらす暖かく湿った空気による雷雨は関東や東海で頻発している。 西日本でも南海上の熱
   帯低気圧から送り込まれる湿った空気の影響などで、大雨の可能性がある。 一方、北海道などの雨
   は台風9号から変わって東進してきた低気圧が原因だ。 大量の水蒸気を持ち込み雨脚が強まる恐れ
   がある。
 低気圧が北海道の北を通過するのと歩調を合わせるように、台
 風10号は日本に向かって北上してくる。台風の周囲では反時
 計回りの強い風が吹いている。台風の東側では水蒸気をたっぷ
 り含む南風が強まる。27日ごろには、今度はこの影響で太平
 洋側を中心に雨が降りやすくなる。台風は上空の風に流されて
 動く。強い西風である偏西風に乗ると速度を上げて東寄りに進
 む。だが、偏西風は北海道の北にあるため、当面は東の太平洋
               高気圧と、大陸から日本付近に張り出す高気圧の間をふらふらと北上する。
  速度が自転車並みと遅いため、上陸は27日夜以降の公算が大きい。 台風を取り巻く雲が直接かかる
   ことによる大雨は27~28日がピークになりそうだ。 台風の東側を吹く暖かく湿った南風により、
   その前から雨量が増える可能性もある。 追い打ちをかけるように台風本体の大雨が加われば災害リ
   スクが高まる。

  西日本の沖合では海面水温が高く、30度以上の海域が広がる。 台風は十分なエネルギーを受け取り
   弱まるどころか発達を続けながら近づくと考えられる。 ただ、黒潮大蛇行のために紀伊半島の南東
   には一部水温が低めの海域もあり、台風にどう影響するか注目される。

  台風の東側では、台風を南から北へ運ぶ風と台風の周りを吹く反時計回りの風が重なって強風が吹きや
   すい。 このため近畿から関東にかけては暴風や警戒級の大雨になってもおかしくない。 台風7号
   の時以上に、新幹線の運行などに支障を生じさせやすい状況となるかもしれない。
  台風が去った後は太平洋高気圧が勢力を強め、再び厳しい暑さのところが出てきそうだ。 蒸し暑く、
   熱中症になりやすい天候がしばらく続くようだ。
   台風10号に備え、今日明日中にも、事前の準備をしっかり整えておくようにしましょう。

川を歩く「鵜飼い」

2024年08月21日 12時37分07秒 | 地域
 「鵜飼い」と言えば、夜にかがり火をたいた船で、
 鵜匠が水鳥のウを複数羽操り、アユを捕らえる手
 法が知られている。 少し手間が異なるのが、山
 梨県笛吹市の笛吹川に伝わる「徒歩鵜」だ。鵜匠
 もジャブジャブと川に入り、歩きながら1羽のウ
 を操る全国唯一のスタイル。毎夏の祭りで実演し、
 伝承に取り組んでいる。

  鵜飼いは、光る物に反応する習性があるのでウの首にひもを巻いて泳がせ、かがり火でき
   らめくアユを捕る伝統漁法だ。 ウが魚を捕ると鵜匠が腰の魚籠(びく)に吐かせる。
   アユは瞬時に締められるため鮮度が高く、高級品。 徒歩鵜では漁後のウにご褒美とし
   て与えられる。

  市によると笛吹川の水深は深い場所でも大人の腰程度まで。 歩く方が船より小回りが利
   き魚がいそうな場所にウを誘導しやすい。 約800年の歴史があり、没落した平家の
   一族"平時忠"が甲斐国(現在の山梨県)に流れ着き、偶然学んでいた鵜飼いをなりわいにし
   たのが始まりとの逸話が残る。

  現在、徒歩鵜のウを世話したり、祭りで実演を担ったりするのは「笛吹川石和鵜飼保存会」
   のメンバーの男女約10人。 他に仕事をしながら、当番制で毎日の世話も欠かさない。
  仕事を終えた後、11羽を飼育する小屋を訪れる。 手で1羽ずつ餌を与えながら体調を
   観察し、漁の練習用プールを掃除。 世代継承も意識し、祭りの時期には地元高校生が
   アルバイトに入る。 その祭りは距離の近さが魅力だ。 鵜匠とウの息の合った連携も
   間近で見られる。 河川敷に座る観客の数十㌢先をウが泳ぎ、アユを捕らえると「おぉ
   ~」と歓声が上がる。 漁を終えたウを触ったり、アユを観察したりでき、子どもたち
   が大興奮で鵜匠を取り囲む。
  鵜匠で保存会会長の"丸山さん"は「ウとの信頼関係が大切」と話す。 丸山さんも頭の形
   や鳴き声などで固体判別できるといい「毎日世話をすると面白いほど懐く」。 日々の
   負担は少なくないが、「徒歩鵜はここだけの文化。 魅力を広め、伝統を後世に伝えた
   い」と活動を続ける。
  祭りは7月20日から8月中旬の毎週水、木、土、日の午後8時から。 今年は18日が
   最終日です。
  

弱まらぬ台風 北上・上陸へ

2024年08月11日 12時40分01秒 | 地域
  猛暑や頻発する激しい雷雨に加えて、週明けにかけては台風5号の動きに警戒が必要だ。
  なる恐れがある。 台風が去った後も、南海上から日本に向けて湿った空気が流れ込み
  やすい状態は解消しそうにない。 蒸し暑さと不安定な天気はしばらく続く見通した。

 台風5号は当初、日本の東海上をやや離
 れて北上するかに見えたが、強い太平洋
 高気圧に行く手を阻まれて上陸する予想
 に変わった。東北沿岸の海面水温は昨年
 から続いている海洋熱波によって平年よ
 り4度以上高く、台風の発達に適した2
 7度以上の海域もある。 台風は北上し
 ても弱まらない予想で、危険度は高い。
  強い雨雲や強風域を伴ったまま上陸する見通しだ。 東京大学の"中村教授"は台風の
   北側で吹く強い東風の影響も心配する。 高い海水温のため大量の水蒸気を含み、
   東北の太平洋側で大雨のリスクが増すという。

  日本気象協会も台風のスピードが遅いために雨が長引き、雨量が増す恐れがあるとし
   て警戒を呼びかけている。 台風が西寄りのコースを通った場合、関東の一部にも
   雨域が及ぶかもしれない。 北海道も風雨が強まる可能性が高い。 連休明けごろ
   まで沿岸部では高波、高潮の恐れもある。
  台風5号が去った後もからりとした晴天は望めない。 日本の南海上には大きな低圧
   部があり、新たな熱帯低気圧の発生と日本への接近を予想する計算モデルもある。
   低気圧ができなくても、お盆のころにかけて太平洋側には暖かく湿った空気が入り
   急激に雷雲が発生する日がありそうだ。

  日本の南海上の低圧部は反時計回りの渦を伴い、「モンスーン・ジャイア」と呼ばれ
   るものに近い。 東シナ海方面から西日本に張り出す高気圧と、東海上の太平洋高
   気圧の間にできた「くびれ」部分に形成された。 この中で空気が集まって上昇気
   流が起き、積乱雲の塊ができたり低気圧が発生したりしやすい。
  渦の東側では北に向かう気流があり、東日本や北日本に向けて水蒸気が輸送される。
   これらの地方では暖かく湿った空気の影響で積乱雲が発達し、急な豪雨をもたらす。
  関東で今週、何度も激しい雷雨が発生したのはこうした原因による。 11日にかけ
   て上空を寒気が通過し、台風の影響を受けない地域でも雷雨の発生確率が高まる。

  天気図の大きなパターンは、ここしばらく変わらない見通し。 太平洋高気圧が強ま
   る一方、日本の南~南西海上には渦が停滞する。 湿った空気の流れは多少西にず
   れる可能性もあるが、太平洋側の地方を中心に広い範囲で暑さと豪雨に引き続き注
   意が必要だ。
  気象庁の最新の1カ月予報によると、少なくとも8月中旬ごろまででは全国的に気温
   が平年を上回る状態が続く。 太平洋高気圧は日本の南海上に張り出し、大陸から
   日本にかけての上空はチベット高気圧の勢力圏となる。 下層から高層まで高温の
   空気に包まれそうだ。
  西日本を中心に猛暑がすでに長期間続いており、高齢者など体力を消耗している人も
   多い。 追い打ちをかけるようにこの先も暑いので、体調管理が一層重要になる。

  気温が高いのは日本だけでなく、7月以降、欧州の南東部や中央シベリア南部、北米
   大陸の西部や東部で高温が目立つ。 今春まで1年ほど続いたエルニーニョ現象の
   影響がしつこく残り、北半球の中緯度上空の気温が平年を大幅に上回ったためとみ
   られる。

  秋にかけてはラニーニャ現象が始まる公算が大きい。 どこまで強まるかについて日
   米欧の気象機関の間で予測にばらつきがあるが、日本の気温は上がりやすい方向へ
   進む。 9月に入っても真夏のような気温の地域が多そうで、暑さ対策は長期戦を
   覚悟する必要があるようだ。

   当街もご多分に漏れずきょうも、午前10時20分頃「35度」を観測したとの
    連絡がありました。  どこまで続くのかこの猛暑、ご勘弁願いたいものです。
  

地震の備え 日頃から

2024年08月09日 12時41分13秒 | 地域
 南海トラフ巨大地震が起きれば、最大で高さ34㍍の
 津波が予想される高知県土佐清水市の住民が備えの重
 要性を再認識している。1月の能登半島地震に加え、
 高知、愛媛両県で最大震度6弱を観測した地震から約
 1カ月半。相次ぐ地震の脅威に住民はこれまで取り組
 んできた避難訓練や備蓄などの対策の有効性を痛感し
 ている。 「危機感はあったけど、普段は地震がない
 ので、揺れが怖かった。 南海トラフだったらどうな
 るんだろう」。  土佐清水市の“谷岡さん”が語る。 
  4月17日の震度6弱は、現在の震度階級になって初めて。 同市は震度4だった。 谷岡さ
   んは深夜に発生した今回の地震直後の「津波が来る」と身構えた。 スピーカーの「津波の
   心配はありません」という通知に安心し、ひとり暮らしの高齢者の見回りに出た。 谷岡さ
   んは昨年11月、津波を想定した避難訓練でも近所の住民に「一緒に逃げよう」と声をかけ
   ている。

  土佐清水市は2012年、高知県黒潮町とともに全国で最も高い津波の想定が公表された。
   同市の民生委員児童委員協議会長の“平野さん”は、この間取り組んできた防災対策の有効性
   を感じている。  その一つが避難先となる高台に設置した防災倉庫だ。 食料などのほか、
   各戸が必要な物資を保管する。
  4月の地震発生時、平野さんは熟睡していた。 「もっと強い揺れなら慌ててしまい、荷物を
   持ち出せないだろう。 あらかじめ置いておくのは、やっぱりいい」。 地震後に早速、毛
   布を圧縮袋に入れて倉庫に持参した高齢者もいたという。 
  12年前の津波想定公表後、平野さんは住民から「助からない」という諦めの声を聴いた。 
   「逃げれば大丈夫だから」。 避難の重要性を説き、訓練の参加を増やした。
  しかし、高齢化が進み、かつては約300人が参加した地区の防災訓練は昨年、約80人に減
   った。 市によると、想定公表時の12年末、39.9%だった65歳以上の高齢化率は、今年
   4月末時点で51.8%に上った。 「自分も年を取り、助けが必要な側になった。 周囲の若
   い人が頼りだ」。 自宅が海から近い“大塚さん”は不安を隠せない。
  谷岡さんは能登半島地震も「人ごとではない」と受け止める。 かつて旅行で石川県輪島市を
   訪れた。 海と山に囲まれ、高齢者が多い土佐清水市は能登半島同様、救助の遅れが心配さ
   れる。 能登半島地震では家屋の倒壊が相次いだが、平野さんは昨年、「やらなければ」と
   思っていた自宅の耐震工事をした。
  「いつ南海トラフが起こるか、分からない。 (津波が)34㍍と言われたころよりだいぶ意識
   が薄れていたから、危機感を持たないと」。 大塚さんは自分に言い聞かせるように語った。
   おっしゃられる通りだと思います。 災害はいつなんどきやってくるか分かりませんから
    絶えず危機感を持っておられることは大事なことだと思います。

空き家解消 手立ては

2024年07月29日 12時42分33秒 | 地域
  空き家の解消は首都の課題の一つだといわれている。
 都内の空き家は23年10月時点で89万戸と
 18年から1割増えた。うち賃貸用や別荘など
 を除く長い間不在で使用目的がない「放置空き
 家」は21万戸。住宅総数に占める空き家の割
 合は11%で、10万戸に腐朽や破損があった。
 空き家問題に詳しいNPO法人「都民空き家予
 防協会」(東京・世田谷)によると、一人暮らしの
 高齢者の死後に相続協議が難航し、住居が管理
 されないまま空き家になることが多い。荒天で
 瓦が落ちたり、野生動物がすみ着いたりした家
                    もあるという。
  “森角理事長"は「地域の治安を保つためにも、空き家はひとごとではない」と話す。
   空き家は災害時の損壊リスクも高い。 「未然に防ぐような対策が求められる」と
   強調する。 景観の悪化は街の活性化にもマイナスだ。

  独居高齢者を支援するNPO法人「都民シルバーサポートセンター」は自宅の売却や
   準備を多い月に10件ほどサポートする。  "大西専務理事"は「元気なうちから備
   えられる人は限られる。 都には資産継承の準備など空き家予防の啓発に一段と力
   を入れてもらいたい」と求めたという。
   一生懸命 頑張って建てたマイホームも時を隔てるとこうなることもあるんですな。

  当地、今日は午前9時10分に市の防災無線で「35度」を観測したとの放送が
   ありました。  もう朝からヘロヘロ状態です 参りました!


 

ヒグマ駆除、猟友会に限界

2024年07月11日 12時43分28秒 | 地域
  北海道奈井江町の猟友会が、町から依頼されたヒグマ駆除などへの協力を人手不足や報酬の低さを
   理由に辞退した。 ヒグマ被害が増える中、多くの猟友会が高齢化や人手不足に直面しており、
   市町村が猟友会に対策を一任する仕組みの限界も指摘される。 専門家から自治体内に鳥獣対策
   の専門職を置くべきだとの声が上がっている。

 同町は猟友会奈井江部会に、出没地の見回りから箱わなの
 設置、駆除と死骸の解体まで含め、最大1万300円の報
 酬で協力を求めたが、猟友会は5月、辞退した。
 猟友会の"山岸部会長"によると、ヒグマに最前線で向き合
 うことになる部会の会員は男性5人で、うち3人は70代。
 介護施設で働く人もいて出勤時は仕事を休む必要がある。
 問題を抱えるのは奈井江部会だけでない。 室蘭支部は約
 80人のうちクマを駆除できる熟練のハンターは6人ほど。
 62人の江差支部でも15人ほどで、管轄5町をカバーす
 るには手薄だ。 酪農学園大の"佐藤教授"は、猟友会頼みの
 ヒグマ対策が転換期を迎えていると指摘。駆除やモリタニ
 ングのほか、猟友会との調整、住民の啓発も担う「ガバメ
                    ントハンター」を市町村に置くことを提案する。

  北海道占冠村では、2018年から"浦田さん"が野生鳥獣専門員として活動。  駆除に加え、村
   内を巡回してクマの痕跡を確認し、猟友会や住民と情報を共有する。 住民の学びの場である
   「ヒグマミーティング」や広報誌発行も仕事の一部だという。 浦田さんは「クマの特性や住
   民の要望を具体的に把握することが重要」と、調整役がいることの意義を強調する。

  環境種によると、35道府県が鳥獣保護管理の専門人材を置くが、駆除までを担う例は少ない。
   11年に専門人材を置き、先行例とされる長野県小諸市では、専門員を務めた人が退職して
   鳥獣対策会社を立ち上げ、市と連携する。 仕事を引き継いだ農林課事務主任、"桜井さん"は
   高齢の猟友会員が捕獲した大型鳥獣を運べない場合や、若手ハンターが日中は仕事で出勤で
   きないことがあると指摘し、猟友会と自治体が補完し合うことで「迅速で安定した対応がで
   きる」と語っている。  やはりこうした官民一体の工夫が必要のようですネ。

森を生かす村、若者集い起業

2024年07月10日 12時45分04秒 | 地域
  なだらかな山々に囲まれた人口1300人余りの小さな村に、若者が移住し次々と事業を立ち上げている。 
  兵庫、鳥取両県に接する岡山県西栗倉村。 地方で起業する「ローカルベンチャー」の成功例として注目
  を集めている。 きっかけは、村の森林を地域資源として見つめ直したことだった。

 4月中旬、ヒノキが立ち並ぶ静かな山の斜面で、ヘルメット姿の30代
 男性2人が、衛星通信機器をのぞきながら測量をしていた。間伐が必要
 な場所を特定する作業だ。2人は村から山林の調査や管理を請け負う株
 式会社「百森」の社員。「西栗倉村で林業がしたい」と、京都府と山梨
 県からそれぞれ移住した。
 同社代表取締役の“田畑さん”は東京都出身で、前職はIT系ベンチャー
 企業。林業は未経験だったが、友人と参加した村の起業スクールで、め
 まぐるしいIT業界と異なり数十年単位で取り組む林業に魅力を感じ、
 2017年に移住、起業した。「林業は面白いという直感は間違ってい
 なかった」と手応えを語る。

  村は08年、森林資源を最大限活用する「百年の森林構想」を掲げた。 04年に市町村合併を見送り、
   存続の道を模索した結果だ。 所有者が分散して放置されていた私有林を村が預かり、地域の共有財産
   として管理。 木材加工・流通を担う会社を住民らと共同出資で設立し、端材をバイオマス燃料に使う
   など、資源を地域でフル活用する仕組みを作った。 これらビジョンに共感した人々が集まり、村の木
   材を使った家具工房など、関連産業が続々成立。 教育支援など他分野の事業に取り組む人も増え、村
   によると08年以降に起業したのは50社を超える。
  これに伴い約220人の雇用が生まれ、今では人口約1300人のうち、移住者とその子どもが2割弱を
   占めるまでになった。 移住者の多くは20~40代で、女性も多いという。 人口は14年度末の約
   1500人から減ったが、“上山副村長”は「減少速度は予測よりも遅い」と話している。
  村は10年前、民間組織の推計で「将来消滅する可能性がる」自治体の一つとされていたが、4月に発表
   された新しいリストからは外れた。  静かな村だ。 温泉はあるが、コンビニはない。 若者を引き
   付けるのは、新しいことや人を受け入れる村の雰囲気だ。 20年8月に奈良県から移住した“Iさん”は
   最初の村の印象を「いろんなことが始まっていると感じた」と語ったそうだ。 今は教育支援に携わっ
   ており、イベントなど新しい提案をしても、役場に断られたことはない。 「実現する方法を一緒に探
   してくれる。 村に人たちが応援してくれている」と感謝する。 移住者が多く、悩みを共有できるの
   も支えになっている。
  西栗倉村の取り組みに詳しい岡山大の“中村特命教授(地域公共政策)”は「森林という資源をうまく使い新し
   い産業を生んだ。 若者が来て、子どもが生まれるという相乗り効果も生じた」と評価。 こうした取
   り組みは他の地域でも可能だとした上で「まねではなく、独自の強みを見つけることが重要だ」と強調
   している。  西栗倉村の取り組みの結果が大きな成果を得たようだ。