栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

日曜のボツ予想~エピファの逃げをひと捲り

2020-01-12 09:55:01 | 血統予想

黒竹は父エピファネイアとか母父エンパイアとかちょっと揉まれ込むと心配な馬たちが多く、道中の隊列や推移がポイントになりそう
いずれにしても◎ワセダウォリアーは前走のようにどこかで捲るケイバでしょうから、年明けから中山で人気馬が回ってきてヤル気を見せているミルコが押し切るとみました



母母アドマイヤハッピーはエアグルーヴと3/4同血の名繁殖でHornbeam≒パロクサイド4×3(Hyperion4・6・6×6・7・7)、ここを1/4異系とし、残りの3/4でMr.ProspectorとBuckpasserとSecretariatの北米血脈のクロスを重ね、それをSeeking the Gold≒マイニング3×4で締めるという配合も良いと思いますね



エピファネイア産駒はJRAで芝29勝ダ3勝、ハービンジャー産駒は芝386勝ダ30勝、どちらも名うての芝サイアーと言っていいと思いますが、▲ベルウッドネイチャは母父ゴールドアリュールで母系にNureyevとMr.Prospector、○フィロロッソは母系にMr.Prospectorが入ってRoberto6×4、どちらもRobertoとNureyevとMr.Prospectorのトライアングルに焦点を合わせた配合をすることでそっち側のパワーを引き出すことに成功しており、シンボリクリスエス×ゴルア全妹でソロルが出たり、ハービンジャー×ゴールドアリュールでハービンマオが出たのと同じような現象と言えますな



土曜の京都芝は先行有利内優位なバイアスだったので、京都5はエピファ&松若の逃げ狙いで◎プティシュシュ
母ラブフールはクイーンS2着など小回り巧者で鳴らしましたが、本馬もSadler's WellsとBuckpasserのクロスでラトロ肩丸出しの頭の高い走りで、荒れた京都内回りも合うタイプかと
ちなみに「産駒が芝で逃げたときランキング」ではスパイツ大王を押さえて堂々の首位でした(2015年以降,該当データ20以上)Aureole魂百まで…



他のレースはこれから考えますが、NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」と競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」ではシンザン記念と初咲賞と中山12Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

コメント (53)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土曜のボツ予想~全兄も京都外巧者

2020-01-11 09:56:16 | 血統予想

逢坂山は行く馬が揃ってタフな京都外回りなら前駆のいいステイゴールド産駒◎メイケイゴールドが差せそう
全兄メイケイレジェンドは京都外回りは[2-1-0-2]でベストコースでした





京都最終はピック馬の◎ホマレを
シニミニ牝馬は短距離向きですが、この馬は母父ダンスでちょっと伸び出て軽い馬場の大箱1400がベストコース

繫盛期真っ只中で3日開催、明日明後日はボツ予想なしかもしれないですが悪しからずm(_ _)m
NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」と競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では淀短距離Sと迎春Sと朱竹賞を予想していますので、今週もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

コメント (15)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1/5,6の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2020-01-07 09:49:11 | POG

『ディープインパクト好配合リスト(2016)』で望田潤が推奨したサウンドキアラ(牝5歳)が日曜京都11Rの京都金杯(G3・芝1600m)を勝ちました。

サウンドキアラ(牝・母サウンドバリアー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104322/
母サウンドバリアーはフィリーズレビュー勝ち。ビリーヴの近親で、Danzig≒Great Lady M.のニアリークロス(Northern Dancer≒IcecapadeとPetitionとOlympiaとFighting Foxが共通)4×3を持ち、短距離でDanzig的なスピードを発揮したのもビリーヴと同じ。全姉サウンドラブリーは案外スピードがないが、もっと走る馬が出て不思議ない配合だと思う。(望田)

日曜中山5R500万下 サトノフラッグ(ディープ・望田)
日曜京都11R京都金杯3着 ボンセルヴィーソ(POG・望田)
月曜京都4R障害未勝利 シングルアップ(一口・望田&栗山、POG・望田)
月曜京都10R新春S クライムメジャー(一口・栗山)

--------

バラダセールは亜オークス(亜G1・ダ2000m)や亜1000ギニー(亜G1・ダ1600m)などに勝ったアルゼンチンの3歳牝馬チャンピオンですが、血統表を見てのとおり3代母La BambucaがBambuca2×2、このBambucaはDark Ronald~Son-in-Lawのラインですね
そこに配されたのがAll Moonshine≒Hyperionの3/4同血クロス4×3を持つMariache、クルミナルやピオネロの母クルソラやレノヴァールやアーカイブの母データにも入りますが、当然Hyperion的な粘着力を伝える血です





そこに配されたConfidential Talkは父Damascusで母母Numbered AccountですからPrivate Accountと3/4同血で、これはまさに北米パワーの権化と言っていい血ですね
そこにアルゼンチンのリーディングサイアーNot for Saleが配されたのがバラダセールというわけで、このNot for SaleはSwaps4×3でHyperion6×5・5、父系がCaroなので“アルゼンチンのタマモクロス”というべき配合ですが、やはりHyperion的な粘着力に富む血といえます



バラダセール自身はSwaps4・5×6ぐらいで強いクロスは持たないので、相手種牡馬の持ち味を引き出しながらHyperion的粘着力でそれを支える繁殖というべきでしょう
特にディープインパクトやハーツクライを配するとLyphardのクロスになるので、Lyphardはハイインロー血脈と合わせるとCourt Martial的粘着力をより表現するので、レガシーワールドやブラックタイドやバブルガムフェローやディープブリランテのように前で受けて粘り強い中距離馬が出やすいだろう、ってなLyphard論を昨日は少しやってました



ようするにディープインパクト×バラダセールはディープインパクトというよりブラックタイド的な脚質になりやすいだろうということで、父ハーツクライの姉ダンサールも前で受けたらしぶとい馬ですが、中山内2000で好位からジワジワ番手上げてって直線も確かな足どりで後続を更に突き放すという昨日の勝ち方は、なかなかLyphardらしくて、ディープブリランテっぽくてよかったですね

コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月曜のボツ予想~スズカマンボ×ブライアンズタイムで弔う

2020-01-06 10:52:11 | 血統予想

ダンスインザダークはNijinskyの胴長体型とKey to the Mintの重厚なスタミナを伝え菊花賞馬3頭を輩出しましたが、同じ京都3000の万葉Sでもタニノエポレットとファストタテヤマとダイタクバートラムで最多の3勝をあげています(通算[3-2-1-8])



マコトガラハッドの父スズカマンボはダンスインザダークと3/4同血(父が同じで母母キーフライヤーがダンシングキイの全妹)でアンカツさんを背に春天を制しましたが、ダンスインザダーク×ブライアンズタイムといえば菊花賞馬スリーロールスでGraustark5×4、マコトはGraustark6・7×4になりますね
昨日はメジロトンキニーズの息子トリオンフが中山金杯を、ムードインディゴの娘ルビーカサブランカが新馬を勝ちましたが、やっぱりダンスを弔うならこの万葉でしょうというわけで、タフな馬場でスタミナ戦想定ならばなおのこと、スズカマンボ×ブライアンズタイムでアル共3着のステイヤーが叩き3走目で51キロ、ここから○アイスバブル本線に流したいです



中山最終はデインヒル4×3らしいパワー機動型◎ヴィエナブローが中山ならひとまず中心視、相手は小柄なディープですが母方がサドラーの血を増幅していて中山向きの体質走りをする○トーセングラン

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではジュニアCと新春Sと許波多特別を予想していますので、月曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当です)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html

コメント (32)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日曜のボツ予想~エピファ×アプリコの父母相似

2020-01-05 10:53:31 | 血統予想
昨夜は札幌の中華の名店で生産者さんたちと7時間も飲んでしまい、今日の予想はあんまり手つかずなのですが(^ ^;)、酔っ払ったハッシーが「サトノフラッグを負かすぞおおおっ!」と怪気炎をあげていたので中山5Rの予想を(・∀・)



平場500万ですがなかなかの好メンバーで、○サトノフラッグは配合どおりディープ産駒でも持続力粘着力に長けたタイプですから中山2000でも信用できそう
ハッシーの▲マイネルデステリョも手先の強い走りで中山内2000のほうがパフォーマンス上げれそうだし、エイシンフラッシュですからハナ切ってしまえばたしかに一泡吹かすシーンがあってもいいかと



エピファ2頭はやはり気性的に危なっかしい面は垣間見られるので、内枠で包まれそうなルトロヴァイユよりも外枠で揉まれず運べそうな◎フローズンスタイルで
エピファネイア×アプリコットフィズで、サンデーサイレンス4×3とSadler's Wells≒Nureyev4×4の父母相似配合
配合どおり父と母を足して割ったような好素質の中距離馬で、デビュー戦で負かした3,4,5,6着がすでに勝ち上がっており、気分を損ねなければ連勝とみました

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では東西金杯と福寿草特別を予想していますので、本年もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当です)


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html
コメント (33)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NijinskyとRibotを教わった

2020-01-04 18:01:48 | 配合論

先ほど「ウマい馬券」に東西金杯の予想を入稿しました…あと一つは福寿草か中山6Rをやりますが明朝にアップします

大種牡馬サンデーサイレンスは「2000のオールラウンドで柔軟で和合性に富むスピード」を産駒に伝えたがゆえに、代表産駒たちの馬体や走りには、それぞれの母方の特徴が長所としてちゃんと表現されていました

だからフジキセキからWild Riskの野性味を、ジェニュインからBold Rulerのフワリとした機動力を、タヤスツヨシからCaroの系統の独特の斬れを教わることができたし、サイレンススズカからTom Foolを、スペシャルウィークからNijinskyを、ゴールドアリュールからNureyevを、ダイワメジャーからノーザンテーストを、ハーツクライからトニービンを、ディープインパクトからSir Ivorを教わることができました

“サンデー4強”と呼ばれ牡馬クラシック路線を席巻した93年産、イシノサンデーはAlydarらしい品のない捲りで(もちろん褒め言葉)皐月賞を奪取し、ロイヤルタッチはロッチ牝系特有の品のあるスピードで皐月と菊で2着、バブルガムフェローはこれぞLyphardという粘着力でマヤノトップガンと叩き合って秋天を制しました



この4強のなかでも最も器が大きいと言われ将来性はこれだと言われつづけたダンスインザダークは、Nijinsky由来の胴長体型とRibot由来の立った肩が印象的で、ダービーは満を持して直線先頭に立ったもののフサイチコンコルドに寸前で差し切られてしまい、菊ではユタカ必殺のイン強襲でついにG1制覇を成し遂げたのです(ユタカの菊イン差しといえば最初はスーパークリークですが、あれもなかなかのNijinsky胴長でした)

そういえばユタカがスペシャルウィークに追い切りで初めて跨ったとき、「どうや、ダンスパートナー(ダンスインザダークの全姉のオークス馬)に似てるやろ?」と言う白井先生に、「ダンスインザダークに似てますね」と言ったという逸話がありますな



種牡馬としてもNijinsky的な体型とKey to the Mintのスタミナを伝えて菊花賞馬を3頭輩出、デルタブルース(Ribot6×6)とスリーロールス(Graustark5×4)がともにRibot系のクロスを持っていたのは偶然ではないでしょう
27歳で老衰とは長生きしました

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

挨拶代わりに種牡馬ワールドエース考察など

2020-01-04 10:59:05 | 配合論
あけおめですm(_ _)m 本年もよろしくお願いいたします
どこも今日4日が仕事はじめなので、4日入稿の原稿は3日に書かないと間に合わないので、だから私の仕事はじめは毎年3日になるわけですが、そもそも1月は配合診断と種牡馬辞典原稿があるので一年のうちで最もデスクワークが多い月で、2日も正月番組を横目にたまってる配合診断を順次片付けてました

そのなかに「ワールドエースの株があるんで手持ちの繁殖どれかに付けたい」というオーダーがあったので、JRAで勝ち上がった初年度産駒9頭をチェックして簡単におさらい



この9頭のうちノーザンファーム産は2頭で、残り7頭は日高産、全10勝の内訳は芝8勝ダ2勝、牡5勝牝5勝でした



9頭の血統表をチェックして浮かび上がった傾向としては

1)母が強いクロスを持つことが多い
ワールドエースの母方はHyperionとドイツ血脈で固められていて、自身のクロスもNorthern Dancer5×4ぐらいですから、クロスがうるさい繁殖との配合に向いている種馬といえます

オータムレッド:Storm Cat≒Chapel of Dreams2×4、Roberto4×4、Northern Dancer4×5・5
ジェラペッシュ:Northern Dancer5×4
アサケエース:Northern Dancer5×3
プレジールドビブルD:Northern Dancer4×4、Raise a Native5×3
インウィクトスD:Buckpasser4×4
グランフェスタ:Nasrullah5×5
ピュアカラー:Northern Dancer4×4、Hail to Reason4×4
スウィートメリナ:Nasrullah5・5×5・5・7・7
シルバーエース:Miswaki3×4、Mr.Prospector4×4・5



2)母父がマイラー
ワールドエースはディープ譲りの斬れよりも母方の粘着力のほうをよく伝えているように見え、だから産駒は先行押し切りで勝つパターンが多いのですが、先行するには母父にスピードを入れる必要がある、というわけですね

オータムレッド:Giant's Causeway
ジェラペッシュ:スウェプトオーヴァーボード
アサケエース:タイキシャトル
プレジールドビブル:ゴールドヘイロー
インウィクトス:マイネルラヴ
グランフェスタ:Seeking the Gold
ピュアカラー:ダンスインザダーク
スウィートメリナ:Miswaki
シルバーエース:Sea the Stars



3)母系にミスプロ系のスピードが入る
9頭のうち7頭がMr.Prospector系の血を引いており、特にSeeking the Gold、Miswaki、Woodmanと「Mr.Prospector×Buckpasser」の組み合わせを持つことが多い

オータムレッド:Woodman
ジェラペッシュ:フォーティナイナー
アサケエース:なし
プレジールドビブル:Seeking the Gold
インウィクトス:Seeking the Gold
グランフェスタ:Seeking the Gold
ピュアカラー:なし
スウィートメリナ:Miswaki
シルバーエース:Miswaki3×4

というわけで、今のところワールドエースの産駒は、母がミスプロ系のスピードを引くクロスがうるさいマイラーで、母のスピードで先行し父の粘着力で踏ん張るような脚質に出ると成功しやすい、と言えるのではないかと



種牡馬というとだいたい父系のライン重視で考える人が多いですが、一口にディープインパクト系といっても、ワールドエースはマンデラ的な粘着力をよく伝えているし、キズナはStorm Cat的な馬格とスピードをよく伝えているし、リアルインパクトはトキオリアリティー的な締まりの強い体質をよく伝えています

今年初年度産駒がデビューするミッキーアイルにしても、私が見た限りではちょっと締まり強くてケツがプリプリしてて、なるほどデインヒル臭がする産駒が多いなあ~という印象ですね

今日はあの中華の名店で会食があるので朝からテンション高めですが(・∀・)、東西金杯の予想はその前に、夕方までに入稿します(今年も「ウマい馬券」では毎週、「競馬道」では栗山さんと交代で予想提供しますので、また一年間よろしくお願いいたします)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする