■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2023)』で望田潤が推奨したパシフィックハイ(牝3歳)が日曜阪神5Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。
パシフィックハイ(牝・父キタサンブラック・母デロングスター)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2021105141/
母デロングスターはダ短距離で3勝をあげたが、ヴィクトワールピサの肌だし繁殖としては更に楽しめそう。本馬はサンデーサイレンス~Haloのクロスを重ねつつ、ウインドインハーヘアとオトメゴコロとMuch Too Riskyの底力の血が脈絡し合い、母母アイアムルビーからは北米スピードを補って(1/4マイラー)、キタサンブラック産駒としてはかなり高得点な配合になった。(望田)
■土曜阪神11R毎日杯2着 ノーブルロジャー(一口・望田)
■日曜中京12R鈴鹿特別 ロードフォンス(一口・望田)
毎日杯を快勝したメイショウタバルは、ゴールドシップ産駒でサンデーサイレンス3×4とNorthern Dancer6・6×5・6・6ですが、
The Minstrel≒Nijinskyの3/4同血クロス5×5
ノーザンテースト≒ノーザンアンサーのニアリークロス5×5(Northern DancerとWindfieldsとSir Gallahad=Bull DogとWrack)
ノーザンテースト≒Vice Regentのニアリークロス5×4(Northern DancerとVictoriana)
と、5本のNorthern Dancerのラインをいずれも3/4同血orニアリークロスでまとめているのが一つポイントですかね
ただ実馬やレースをみると、脚長でしなやかな身のこなしはこのクロスのイメージとは異なり、メイショウタバルってのは毎日杯もつばき賞も外回りの4角手前から下るところでのスピードの乗りがものすごくて、あそこで後続を突き放してしまうのが圧巻ですよね
「脚長でしなやかで、前駆のいい走りで、下る力がすごい」というのは明らかにSir Gaylord的で、サイレージはSir Gaylord的前輪駆動を伝える牝系なのかもしれんなあ…そういやこの牝系に京都の鬼がいたなあ…
メイショウタバルの母メイショウツバクロの半兄、つまりタバルの伯父にあたるメイショウカンパク(父グラスワンダー)は、全6勝のうち5勝が平坦(京都2小倉2福島1中京1)
6勝目の京都大賞典がベストパフォーマンスで、5勝目が準オープンの八坂Sでこれが京都外1800、どちらも京都外の下りで惰性をつけてもうすでに何頭か抜きながら差してくるんですよね
土曜の阪神芝は重馬場でしたが内から乾いていって、ラチ沿いがグリーンベルト化していた疑惑がたしかにありますが、仮にタバルが走ってたところだけ稍重だったとしても、毎日杯を1.46.0で走破しノーブルロジャーに6馬身差というだけでなかなか破格の内容にはちがいない
問題はこの内容を、中山内2000や東京2400にそのままスライドできるのかどうか、下りの加速があまりにもすごいだけにそこを思案してしまいます(ちなみに桜花賞と皐月賞は、NETKEIBAの動画番組で注目馬を取り上げて解説します)
「オーストラリアの朝日杯」総賞金500万豪ドルのゴールデンスリッパーS(豪G1・芝1200m)は豪最大の種牡馬選定レースともいえ、最大の種牡馬選定レースが2歳の芝1200戦というのがさすがDanzig王国、さすがCC修羅の国というべきですが、今年は牝馬のLady of Camelotが勝ちました
父のWritten Tycoonは豪リーディングサイアーでDark Angelと同じくNorthern Dancer傍系トライマイベストの父系で、自身は5代アウトで母Party MissがMy Babu4×4
Lady of Camelotの母Miss DebutanteはNorthern Dancer4・5×5・6ですから、Northern Dancerクロスについての緊張→緩和というオーソドックスな好形といえます
Miss Debutanteは他にも重賞勝ち馬を2頭産んでいる優秀な繁殖で、その母More Than Realの全姉Miss Always Readyの仔がレックスで供用中のパレスマリス産駒ストラクター(BCジュヴェナイルターフ)で、ストラクターの母方は有力な豪短距離牝系なのです
スペシャルウィークについてやシアトルスルーについてなど話題のタネにしやすいせいかこのブログでも頻繁に出ていた印象ですね。