過去10年の秋天勝ち馬を血統・体質・走法・脚質などで大別してみると
・ピッチ群
05年ヘヴンリーロマンス…ゴール前1Fのラップ11.4をイン差し
09年カンパニー…11.6を中団差し
12年エイシンフラッシュ…11.8を後方一気
・ストライド群
07年メイショウサムソン…12.1を好位抜け出し
08年ウオッカ…12.6を中団差し
・ピッチだが東京向き群
10年ブエナビスタ…11.9を中団差し
14年スピルバーグ…11.9を後方一気
・Hyperion群
06年ダイワメジャー…12.5を直線先頭
11年トーセンジョーダン…11.8を中団差し
13年ジャスタウェイ…12.2を中団差し
ブエナビスタとスピルバーグをどこに分類するかはなかなか微妙で、走法的にはピッチに分類できるのでしょうが、どちらも胴長の体躯を利したスピードの乗りで明らかに東京でのパフォーマンスが高いので、典型的なピッチ群とは別にしてみました
エイシンフラッシュも典型的なピッチ走法ではないのでしょうが、スピードの乗りが非常に速やかなのが長所で小回りも巧者なのでピッチ群に分類
08年はHペースで流れてウオッカがRiverman斬れで差せるレースだったし、一方でダイワメジャーの妹ダイワスカーレットがHyperionを最後の一滴まで振り絞れるレースでもあり、この異なる個性が真っ向からぶつかり合った結果の名勝負でした
「Hyperion群」に分類した3頭は、配合はもちろん、「しなやかさやバネに特筆すべきものはないが実直に同じフォームで長く走れる」というHyperion的な資質が強いとジャッジしたものです
11年トーセンジョーダンも13年ジャスタウェイも4角ポジションでいうと差し追い込みですが、どちらも残り200mではほぼ先頭に並んでおり、つまりHyperion群3頭はいずれも残り200mでは先頭に立っていた、というのはやっぱりHyperion
興味深いのはヘヴンリーロマンスとカンパニーとスピルバーグがいずれもSadler's Wells持ちということで、Sadler's Wellsのパワー体質が強くてあまり全身運動できないからピッチ走法になったわけですが、Sadler's Wellsの胴長体型や持続力も受け継いだからこそ東京のG1をピッチで勝ちきれたともいえるでしょう
血統だけみるとヘヴンリーロマンス(サンデー×Sadler's Wells×Ribot)のほうがゼンノロブロイ(サンデー×マイニング×Clever Trick)よりスタミナ型なんですが、あの超スローの秋天のゴール前は明らかに回転の速さでヘヴンリーが優っていて、「サンデー×ミスプロ」的にしなやかなロブロイよりもSadler's WellsやRibotの硬さがONになったヘヴンリーのほうが完歩が小さかった
いずれにしてもゴール前の上がりが速いときほどピッチ走法が勇躍しているのは明らかで、だからジェンティルドンナは2年連続2着ですが13年より14年のほうがチャンスはあった
というわけでかなり粗い分類ですが、ピッチ走法が勝つべき流れではピッチ走法が勝ち、ストライドが勝つべき流れではストライドが勝ち、Hyperionが勝つときは持続戦を直線半ば先頭で、そういう意味では東京芝2000mは公平なコースというべきなのか…という月並みな感想
さて今年はピッチかストライドか、それともHyperionか(・∀・)
当時は福岡で、今は亡くなった一回り上の友と佐賀競馬場(常連さんでしたw)で見てて、
ダイワスカーレットとディープスカイのアグネスタキオン馬券に全力で突っ込み、外れながらも興奮したなぁ。
しかし、今でも、アンカツさんが最後まで追ってたらダイワスカーレットが勝ってたはずだと信じてますw
秋天は、もっとも好きな馬がもっともパフォーマンスを上げることを信じる、というのが良いのかもしれませんね。
先程授業で判例を読んでいて、昔は全然読めなかったのに今はある程度スムーズに読めるようになっていて、これは望田さんのブログと同じだなと思いました(^^;
「ギャ、ギャロップダイナが勝ちましたあああっ!」(盛山アナの裏返った声)
個人的な思い出として、カンパニーが勝った時はいい思いをしたし(何歳やねん笑)エイシンフラッシュが勝った天皇賞の日は女の子とデートしてて、どうしてもレースだけは生で見たくて、ワンセグで見ようとしたら嫌な顔をされたなんてこともありました笑。まぁこれはどうでもいい話ですが。
後日、Number誌で岡部さんとノリちゃんが回顧してましたね~
まだ競馬の右も左もわからない中で、いきなりの競馬に絶対はない、でしたね(>_^_^