小倉の芝は相変わらず速くて、芝1200mは下級条件でも平気で1分7秒台が出てますが、平坦小回り高速芝1200mに強い血は…というと、一つあげられるのがBold Rulerでしょう
オレハマッテルゼ(母父ジャッジアンジェルーチ)が高松宮や京王杯SCで平坦な直線を馬ナリで抜け出してくるときのあの反応の良さとか、ショウナンカザン(母母父ボールドコンバタント)がシルクロードSをフワッと逃げて2着に残ったりとか、ソルジャーズソング(母母父Bold Forbes)が高松宮でインを小器用に立ち回って3着を拾ったりとか、ああいう平坦小回りでの軽さ小器用さ、あれがBold Rulerなのです
A.P.IndyやSeattle SlewはWeekend SurpriseやMy Charmerといった名繁殖の影響が強すぎて、もはやBold Rulerの原型はほとんどとどめてない感じですが(^ ^;)、もっと近い世代ので最もBold Ruler的な血脈はというと、私はStorm Catじゃないかと思いますね~
あれはStorm Birdのパワーももちろん伝えるんですが、Secretariatのナスキロ柔さというよりはBold Ruler的な小脚機動力を伝えているようにみえるし、だからこそ北米のリーディングサイアーに君臨し続けたのだと
その理由としては、名繁殖Crimson SaintのところにSpy SongとかEight ThirtyとかMenowとか、Secretariat的斬れというよりBold Ruler的小脚をONにするような血が数多く入っているからと考えられ、だからA.P.IndyよりStorm Catのほうが全然Bold Ruler的だと私は思いますね~
Storm Catとは、ザックリいうとStorm BirdとBold Rulerなのだというのが私のイメージです
今夏の小倉の芝1200m戦は新馬・未勝利を除くと13鞍行われていますが、その勝ち馬12頭のうち10頭がBold Ruler持ちでした
エーシンセノーテなんて母母父がStorm CatでBold Ruler4×6・6ですから、阪神稍→小倉良でパフォーマンスが上がって当然だったんですね~
ま~Bold Rulerなんて今時もう血統表の5代目以降に遠ざかっていますから半分おまじないみたいなもんですが(^ ^;)、ちょっと気に留めておいてもいいのではないかと
ちなみに小倉2歳の登録馬18頭のうち、カシノランナウェイ,クラウンレガーロ,ジェネクラージュ,トルークマクト,マイネルエテルネル,マイネヴァイザー,メジャーミノルの7頭はBold Rulerを持っていません
しかし小倉2歳は単調に逃げて押し切って勝った馬が多すぎて、それでなくとも北九州や天草のHペースズボズボを目の当たりにしているだけに、Bold Rulerのスピード「だけ」で押し切れるような簡単なレースではない気はしますが(^ ^;)
また北九州短距離の登録馬17頭のうち、アイラブリリ,ケンブリッジエル,ティファニーケイス,マッシヴエンペラー,メモリアルイヤー,リッカアリュールの6頭はBold Rulerを持っていません
ま~アイラブリリは前述の「芝1200mの勝ち馬12頭のうち、Bold Rulerを持ってなかった例外的な2頭」の1頭なんですけどね(^ ^;)
一口にパワーって言っても、いろいろありますね。
アメリカンな、ついて来れるモンならついて来てみな!って競馬で、選別されて後世に血をつないできたもの。
ヨーロッパ、私的イメージだとイギリスですが、力の要る馬場でのスタミナと、終いのねじり合いの最中での斬れ、で選別されて後世に血をつないできたもの。
…などと考えていくと、ナスルーラって偉大やなあ。偉大だからボールドルーラーが出た。と。
おっ?うまい!三大話みたいにオチがついた。自画自賛。わははは。
と、札幌2歳S検討に燃えるさっさんでした。今週は変則日程の出勤なので、もう木曜日か、って感じです。
血統クリニック、楽しみです。
ちなみに血統クリニックは札幌2歳です
6代前だろうが7代前だろうが、どこかしら「影響の影響」はありますよね
例えばボールドルーラーそのものでなくとも、それを形作った血あるいはさらに遡ってそれを形作った血、と考えていくと祖先に無関係の競走馬などいないですよね(^^)
必ず何かの部分がONになっている
さて、記事の話で行くと、チーフベアハートは「中性」という感じになるのでしょうか?
それとアイラブリリの場合は、トワイニングとその周りに集まってきた血とのコンビネーションが結果的に”ボールドルーラー持ち同様”にならしめているのでしょうか?
アイラブリリはBold Ruler的ではなくても、アイラブリリのスプリンターとしての資質で勝ったんだと思いますよ~
優秀な馬が勝つのは当たり前・・・
m(___)m
どこまでもツイてない馬やなぁ