■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2020)』で栗山求が推奨したウインマーベル(牡5歳)が日曜阪神11Rの阪急杯(G3・芝1400m)を勝ちました。
★ウインレーシングクラブ
父アイルハヴアナザー
母コスモマーベラス(フジキセキ)
牡 募集価格:1400万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019100213/
ウインジェルベーラ(函館2歳S-2着)、ウインアイルビータ(現1勝)、ウインオーサム(現未勝利)の全弟です。母コスモマーベラスはターコイズS(OP)を2連覇したほか愛知杯(G3)で2着という成績を残しました。その一方で、母としては気性的な難しさを伝えるところがあり、ウインオーサムは去勢されています。本馬は動画を見るかぎりそうした点は見られません。ただ、現時点では後肢の力が弱いように感じます。そのあたりが値段の安さにつながっているのかもしれません。「アイルハヴアナザー×フジキセキ」は連対率38.0%、1走あたりの賞金額338万円というニックス。Last Cause≒Millicent 4×5が利いている可能性があります。5月8日生まれなので成長の余地があり、後肢の踏み込みの甘さが改善してほしい――という期待込みではありますが、この値段ならそんなギャンブルを許容してもいいのではないかと思います。芝・ダート兼用のスプリンターでしょう。(栗山)
■土曜小倉8R春麗ジャンプS ブラックボイス(POG・望田)
■日曜小倉4R障害未勝利 カイザーバローズ(ディープ・望田)
■日曜中山9Rデイジー賞 イゾラフェリーチェ(一口・栗山)
■日曜サウジアラビア7Rネオムターフカップ2着 キラーアビリティ(ディープ・栗山)
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「阪急杯と阪神Cでは毎回同じようなことを書いているが、阪神内1400重賞はリピーターが強い。近5年でみても、ダイアトニック[3-0-1-0]、ダノンファンタジー[2-0-1-1]、グレナディアガーズ[1-2-0-1]、アグリ[1-0-1-0]、ララクリスティーヌ[1-1-0-1]、ロータスランド[1-0-1-3]、リピート好走がこんなにいる」
と阪急杯の血統解説の導入で書いたんですが、ここにウインマーベル[2-0-0-0]も加わることに
阪神内1400で求められるものは京王杯SCやスワンSとはかなり異なりますからね、サンカルロとガルボの名勝負数えうた、あとダイアナヘイローとかダンスディレクターとか、昔からスペシャリストのリピート好走がよくあります(とわかっていても穴になる)
ちなみにダイアトニックは阪神のスワンSも勝ってますから1回得してます(・∀・)
マテンロウスカイの母母ディクシージャズはHyperion4・6・6×6・7・7・8・8なので、そもそもしぶとく粘り強い脚質の馬が出る牝系なのですが、そこにモーリスが配されたマテンロウスカイはRobertoとDelta Judge(Dixieland Bandの母父)を通じるBramalea≒Beautillionの3/4同血クロス6×7
マテンロウスカイの折りの深い飛節はまさにRoberto的Bull Lea的で、いっぽう前捌きはTom Fool的なのも配合どおりで、この走りならば中山内回りのコーナリング抜群だろうと
コーナリング抜群の馬に中山内1800でノリが乗ったらあんなことが起こるんじゃないかと思ったわけで、1~2角や4角の立ち回りをみなさん絶賛してますが、Bull Lea飛節&Tom Fool捌きやからあれができるのだというね
たとえばジャスティンカフェもシャダイアイバー牝系のエピファネイア産駒ですからBramalea≒Beautillion5×7で、だいたいいつも大箱1600~1800ばかり走ってますが、長い直線をRoberto的なピッチでガシャガシャ追い込んでるのをみると、意外に中山記念のほうが差し届くタイプではないか…とも思ったり
中山記念に出ていたもう一頭のモーリス産駒ホウオウリアリティもBramalea≒Beautillion6×6で、中山で機動力抜群というレースをしていますね
ちなみにモーリスもアイルハヴアナザーもDanzigとRobertoを併せもちますが、阪神中山の内回りをパワーで捲らせたらこの両巨頭で、それはグラスワンダーがスペシャルウィークを捲りつぶした頃からずっと変わらない