栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

4/22,23の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2017-04-24 09:45:13 | 共有クラブ

■『ディープインパクト好配合リスト(2016)』で望田潤が推奨したディーグランデ(牡3歳)が土曜東京6Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

★ディーグランデ(牡、エルメスティアラ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014104973/
ディーマジェスティの全弟でエルノヴァの甥。3代母Doff the Derbyは名馬ジェネラスの母。母はブライアンズタイム×Northern Dancer×Special×Margarethenだからフリオーソと似た配合で、Nantallah≒NashuaとNantallah≒Russ-Marieのニアリークロスを持つ。Hペースの皐月賞で坂を駆け上がりながらグイグイ伸びたのは、母譲りの強大なパワーのなせるワザだろう。ただ本馬は5/28の遅生まれで、3歳春には間に合わないかもしれないが…。(望田)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)』で望田潤が推奨したシュエットヌーベル(牝3歳)が日曜東京1Rの未勝利戦(ダ1400m)を勝ち上がりました。

★ノルマンディーオーナーズクラブ
父スマートファルコン
母クイックメール(タイキシャトル)
牝 募集価格:1120万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014104261/
ワインシャワーの半妹で、タニノマティーニの姪。母クイックメールはダートで3勝をあげましたが、Nijinsky4×4とForeseer≒Riverman4×3を持つので自己主張は強い繁殖牝馬。そこにスマートファルコンが配された本馬は、Halo4×4、Vaguely Noble4・6×5、Nijinsky6×5・5、Special=Thatch5×5などのクロスになり、これはニキーヤ≒ウェルシュマフィンのニアリークロス3×3(Special=Thatch、Nijinsky、ナスキロラトロが共通)ともとれるし、Vaguely Royal≒リヴリアのニアリークロス5×3(Vaguely NobleとNever BendとPrincequilloが共通)ともとれ、あれこれ手を出しすぎの感はありますが凝った配合には違いありません。ちなみにゴールドアリュール×タイキシャトルの組み合わせは10頭出走し6頭が勝ち馬となっており、ニキーヤ≒ウェルシュマフィンのニアリークロスは一定の成果を出しているとみることもできます。Vaguely Nobleの継続クロスだけに父同様の逃げ脚質になる可能性も高く、その点で母から先行力を受け継ぎそうなのは好感。イメージとしてはダ1700mの先行型です。(望田)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)』で栗山求が推奨したベストティアーズ(牝3歳)が日曜東京4Rの未勝利戦(芝1400m)を勝ち上がりました。

★ユニオンオーナーズクラブ
ベストティアーズ
父ハーツクライ
母ベストブート(Storm Boot)
牝 募集価格:1600万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014102743/
母ベストブートは繁殖牝馬として優秀で、これまでに重賞勝ち馬こそ出していないものの、クインズハリジャン(京王杯2歳S-2着)、モズ(札幌2歳S-2着)、フォワードカフェ(札幌2歳S-5着)といった活躍馬を出しています。本馬はこれら3頭の4分の3妹。母方にChief's Crownを持つハーツクライ産駒は10頭中7頭が勝ち上がり、そのなかにはオークス馬ヌーヴォレコルト、京都2歳S(G3)の勝ち馬ベルラップが含まれています。母がMr.ProspectorとDanzigを併せ持ち、なおかつNorthern Dancerのクロスを持つ配合は、前出のヌーヴォレコルトやダービー馬ワンアンドオンリーと同じ。ハーツクライは完成までに時間を要するスタミナタイプなので、Mr.ProspectorやDanzigといった仕上がりの早いスピード血統は合います。母ベストブートはまさにそうしたタイプですからハーツクライ向きの繁殖牝馬といえるでしょう。3歳春の大レースで期待したい馬です。(栗山)

■土曜京都10R橘S ディバインコード(一口・望田)
■土曜東京10R府中S レアリスタ(POG・望田)
■日曜京都6R500万下 ハウメア(POG・望田)
■日曜福島11R福島中央テレビ杯 キョウワゼノビア(POG・望田)
■日曜東京11RフローラS3着 フローレスマジック(ディープ・望田&栗山)
■日曜京都12R1000万下 キロハナ(ディープ・望田&栗山)

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シュエットヌーベルはVaguely Noble4・6×5のスマートファルコン産駒ですから、馬群がダメな気性を受け継いだのはあまりにも順当なのですが、とはいえ短距離でハナ切れるほどのダッシュは現状ない

だから馬群の一番外を捲り上げていくしか手はないのかなあ…と(一口持ってる)石塚さんと言ってたんですが、16頭立ての16番枠から、あんなに嬉しそうにスピードに乗っていくシュエットは初めて見た(^ ^;)

ただこれ前にも書きましたが、スマートファルコン産駒はここまでJRAで13勝をあげていますが(全てダート)、逃げたときは[1-3-0-10]、つまり逃げ切り勝ちは一つだけなんですね

この世代のノルマンディー馬は一口ピックでディバインコードとシュエットヌーベル、POGでプラチナムバレットを推奨しましたが、この3頭のここまでのローテを振り返ってみてもあまり間違いがないというか、ここなら勝ち負けになりそうだし悪くても入着賞金はゲットできそうだというところに毎回使ってきてて、そういうマネジメント能力に長けているところ、適性や脚質や相手関係なんかを見極める目に長けているところも、人気を博している理由のひとつだろうと思いますね

ディバインコードの母ツーデイズノーチスは好配合(母母ベルシェリーのDonatello≒Donatellaの3/4同血クロス4×4に注目!)で優秀な繁殖なのだと私は書いてきましたが、でもヘクタープロテクターの肌ですからG1級の大物を出すのは難しく、そのカベを打ち破るにはそれこそブラックエンブレムのような大技(Our Emblem≒ヘクタープロテクターのニアリークロス2×2)を使う必要がある

G1級ではないだろうがヘクタープロテクターの影響が強い好マイラーのディバインコードに、3歳の5月までにどうやって賞金を稼がせるか…ということに主眼に置いた場合、ここまで[2-2-2-0]でペルシアンナイトやモンドキャンノやレーヌミノルには完敗を喫したものの、先着すべき馬には常に先着しつづけて重賞オープンでも可能な限りの着賞金を拾いつづけて、そしてついにNHKマイルCに駒を進めたこのローテーションは、使うべきところを使い狙うべきところを狙ってきた見事な采配と言うしかないです

コメント (4)
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