先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんを3頭更新しました~
デビュー戦を楽々と逃げ切ったミッキーユニバースは馬体重524キロ、全兄オースミチャドのデビュー戦は480キロ、他もボーダレスワールド544キロ、キングオブチャド550キロ、ポールアックス538キロ、アフリカンビート516キロと、とにかくレディオブチャドの息子は父が違えど大きく出るんですが、しかしこの6頭のデビュー戦は①①①①②④、ちょっと一本気な気性も共通していていきなり動くんです
ちなみに母系にEla-Mana-Mouを持つネオユニ産駒は中央に9頭が出走し、ナスノアオバ、モンテネオ、ベストオブラック、ダイワリューリン、ハッピーロングラン、オースミチャド、ミッキーユニバースと7頭が勝ち上がり、3歳現役のピサノナイトレイも[0.4.0.5]ともう勝てそうでなかなか高確率
これはネオユニの母父KrisとEla-Mana-Mouの血脈構成が似ている(Rockefella-Hyperion、Donatello、Relic、Fair Trial-Lady Jurorなどが共通)からと考えられ、上記メンツを見てのとおり重馬場やダートにおける粘りを増す効果は少なからずありそう
デビュー当時のロジユニヴァースと似た雰囲気のある馬ですが、初戦走る血統でもあるし道悪が巧い血統でもあるのです
トーセンバジルが2戦目に勝ち上がり、ここまで勝ち上がったハービンジャー産駒5頭は全て母父が非Northern Dancerのサンデー系(サンデー4、フジキセキ1)でこれはまあ予想どおり
トーセンバジルは母系の奥にTom Fool+ナスキロの組み合わせがあるので「Shareef Dancerいじり配合」でもありますが、「ハービンジャーの教科書的な好配合で、この馬の走りで種牡馬ハービンジャーがある程度占える」とデビュー前に書いておきました
5勝全てが洋芝、うち4勝が1800mというのも予想された傾向ではありますが、しかし2歳夏のこの時期にすでに5勝というのは想定外で、戦略的に仕上げてきてる部分はあるとしても思った以上に動いてるなあ…と
ちなみに母がNorthern Dancerのクロスを持つハービンジャー産駒はここまで6頭が出走して[0.1.0.6]、土曜の札幌新馬で2着したレジメンタルは母レジネッタがNorthern Dancer4×4ですね
もちろん例外はあるということをお断りしておいた上で、キングカメハメハ(Northern Dancer4×4・6)産駒の獲得賞金ベスト30の中に母Northern Dancerクロスはフィフスペトルとショウリュウムーンだけだし、先週はホッコーサラスターとフェブノヘアが勝ちましたが、ヨハネスブルグ(Storm Cat≒Narrate2×3)産駒で2勝以上をあげている6頭のうち母Northern Dancerクロスはタガノブルグだけで、こういうデータはそれなりに重く受け止めるべきではないかと思うのです
ゴールドシップが珍しく先行したレースといえば、新しい順に14年宝塚記念(4-3-4-4)、14年阪神大賞典(2-2-2-2)、13年京都大賞典(3-5-3-3)、13年宝塚記念(4-4-3-4)、12年共同通信杯(4-3-4)、11年コスモス賞(4-5-4-3)の6R
このうち阪神大賞典(前半2Fが13.3-12.2)とコスモス賞(12.8-12.5)は少頭数のスローで、レースの入りがかなり遅かったのでポジョションが前になったというところが大きく、スタート後の200~400mが11秒台だったレース、つまりふつうに流れたレースで先行できたのは14年13年宝塚と13年京都大賞典と12年共同通信杯ということになります
この4Rに共通するのは、いずれもスタートから2角までが直線で400m以上あるコース形態であること
今年の宝塚でも最初の200mはいつものごとくビリだったのに、そこからノリが優しくサインを送ると馬は機嫌よくストライドを伸ばして加速しはじめ、2角の入りまでに4番手まで押し上げたのです
ステイゴールド×メジロマックイーンの黄金配合で柔らかな体質を受け継いでいるところはオルフェーヴルと同じなのですが、オルフェがノーザンテースト4×3が強い体型をしているのに対し、こちらはPrincely Gift5×5の影響も見られ(特にあの直飛はPrincely Gift譲り)、オルフェほど素早く動けないけれどしなやかに大きく動けるのが特長
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102739/
いつも書くようにゴルシがスタート後に置かれてしまうのは別にゲートが下手なわけじゃなくて(まあたまに大きな出遅れもありますが…)、ゲートが開いてからの数完歩のアクションが明らかに他馬より遅いのでそこで置かれているわけです
だから先行しているときもいつもよりスタートが速かったわけではなくて、いつものように最初の200mはビリだけど、2角までの直線距離が長いコースで200~400m間の直線でスピードに乗って番手を上げているわけです
ゴールドシップが宝塚記念でベストパフォーマンスを叩き出すのは、時期的に時計のかかる馬場になりやすく外を回ってもOKのバイアスになりやすいこと、少頭数でレース運びも楽なことに加えて、2角までの直線距離が長いコース形態もあげられるでしょう
札幌競馬場の芝Cコースの直線は269.1m、宝塚と同じように出していくと、スピードにようやく乗りかかったところで2角に入ることになりますが、さ~てヘンタイ騎手は今回何をやってくるのでしょうか(・∀・)
http://www.jra.go.jp/facilities/race/sapporo/course.html